CDO輩出企業を視野に入れる株式会社ABEJAが実現する、最新テクノロジーの社会実装

企業の成長の背景にあるテクノロジーや理念、人材育成にスポットを当て、魅力をお聞きするこの企画。今回は「ABEJA Platform」を基盤に、「デジタルプラットフォーム事業」を展開する株式会社ABEJAを取材しました。

デジタルプラットフォーム事業を展開する株式会社ABEJA

「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念とする株式会社ABEJAは、「ABEJA Platform」を基盤に顧客企業の基幹業務のプロセスを変革し、ビジネスの継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を展開する企業です。

2012年に発表された革新的技術、ディープラーニング(※)と同時期に誕生した同社は、いち早くデジタルプラットフォームの研究開発を進め、これまで300社以上のデジタル変革をABEJA Platform上で実現してきました。
(※)ディープラーニング:大量のデータをもとに自動で特徴量を抽出し、学習していくAI技術

また、Human In the Loop(※)をはじめとする先駆的なノウハウやアプローチを用いて、デジタル変革に必要不可欠な「人とAIの協調」を実現し、戦略的かつ効率的に顧客の基幹業務を変革、さらにはビジネスモデルの革新に取り組んでいます。
(※)Human In the Loop(HITL)人工知能などによって自動化・自律化が進んだ機械やシステムにおいて、一部の判断や制御にあえて人間を介在させること

会社名 株式会社ABEJA
住所 東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
事業内容 デジタルプラットフォーム事業
設立 2012年9月10日
公式ページ https://www.abejainc.com/

2023年6月にグロース市場に上場を果たした株式会社ABEJAは、まさに成長フェーズにあり、AIの進化と共に躍進し続けています。

そこで今回は、同社の成長を探るべく、デジタルプラットフォーム事業の仕組みや導入事例を紹介すると共に、経営理念「ゆたかな世界を、実装する」に込められた思い、デジタル人材の育成などについて、創業者である代表取締役CEOの岡田陽介さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社ABEJA代表取締役CEOの岡田陽介さん

株式会社ABEJA
代表取締役CEO

岡田 陽介さん

「ABEJA Platform」を基盤にデジタルプラットフォーム事業を展開

株式会社ABEJAの事業内容とビジネスモデルの概要図
▲ABEJAの事業内容とビジネスモデルの概要

編集部

はじめに、ABEJAさんの事業内容についてお聞かせください。

岡田さん

デジタルプラットフォーム事業を単一セグメントで展開している当社は、「ABEJA Platform」を核に、顧客のDXを推進する「トランスフォーメーション領域」と、さまざまなシステムを汎用的な仕組み・サービスとして提供する「オペレーション領域」の2つのデジタルプラットフォーム事業を展開しています。

ABEJA Platformとは、DXの実行に必要なデータの生成・収集・加工・分析、AIモデリングまでのプロセスを提供し、継続的、安定的な運用を行う同社独自のソフトウェア群です。ABEJA Platformに関連する売上は、全体の80%以上を占め、他社にスイッチングされにくい状況となっています。

デジタル版EMSにより、企業のDXを支援

編集部

ABEJAさんの具体的なビジネスモデルについてお聞かせいただけますでしょうか。

岡田さん

当社のビジネスモデルを製造業に例えるとEMS(※)に近い形態であり、いわばデジタル版EMSという位置付けになります。クライアント様はABEJA Platform上で要望に応じた製造ラインを構築し、そのラインを使って製造を行う仕組みになっています。
(※)EMS:electronics manufacturing service。電子機器の受託生産を行うサービス

受託生産と聞くと単なる下請け会社に思われがちですが、実情は大きく異なります。例えば、IntelやNVIDIAなど大手半導体メーカーの受託生産における世界最大手である台湾のTSMCは、製造能力に加えて設計能力も備えており、もはや彼らにしか半導体を生産できないといっても過言ではない優位性を持っています。

設計能力と製造能力を兼ね備えることで完全な内製化が可能となり、垂直統合によって事業を展開することができます。

編集部

TSMCは半導体の受託生産だけではなく、本来メーカー側が行う設計の分野においても優位性を持っているというわけですね。

岡田さん

おっしゃる通りです。半導体メーカーの多くは、設計はできても製造ラインを持っていません。TSMCは、製造に関して、AppleやNVIDIAなど世界の名だたる企業を顧客に持ち、そうした顧客企業から提供された設計情報に基づいて請け負っています。設計が正しくても実際の製造においては、設計通りに製造できるとは限りません。

TSMCには、長年の生産技術の蓄積があり、大きなシェアを占めています。また設計に関しては、設計障壁の引き下げを推進する仕組みと支援を提唱しており、設計技術の標準化を図り、顧客企業の設計スキルや業務推進時の設計インターフェースのレベルに合わせた開発を支援しています。

製造を受託するTSMCに設計ごと全て依頼できることで、製造プロセスに付加価値が生まれます。半導体のようにナノレベルの超微細プロセスは設計上では可能でも、製造そのものが困難なので、設計と製造の能力に長けたTSMCのような受託生産に優位性があります。

このような課題は企業のDXにおいても同様なことが起こると考える当社は、EMSのデジタル版として、DX推進に向けたコンサルティングからABEJA Platform上でのビジネスプロセス構築、オペレーション開始までを担っています。

編集部

ABEJAさんは戦略的かつ、効率的に顧客の基幹業務を変革し、さらにはビジネスモデルの革新に取り組んでいることがわかりました。

コスト削減とスピーディーなDX推進をもたらすABEJA Platform

編集部

企業がゼロからDXに取り組むとなると、費用も莫大になるかと思われます。ABEJAさんの収益モデルはどのようになっているのでしょう。

岡田さん

一般的にDX推進をフルスクラッチで実現するには億単位の莫大な費用がかかります。例えば、IntelやNVIDIAからGPUの製造を受託するとなると、工場建設から始まるといったイメージです。

それに対し、当社は、製造業のEMSの形態なので、既存プロセスラインを活かしながら必要な新技術と工作プロセスの一部の研究開発を共に行うことに対して報酬をいただく流れとなっています。

編集部

ABEJAさんのDX推進の具体的な提案は、どのようなプロセスで行われるのでしょう。わかりやすい製造業に例えてご説明いただけると幸いです。

岡田さん

まず、当社コンサルタントが主体となって製造する製品を把握し、顧客のニーズを具現化するための設計書を作成します。

その上でスペースに基づいてお客様と協働で設計書に応じてパーツを組み合わせ、機械やAI技術を導入して製造ラインを構築します。最終的には構築された製造ラインを使用して当社と顧客が協働で製品を製造するといった流れになります。

オペレーションを開始すると、他の工場でも導入したいなど、規模拡大に関する要望が上がります。規模が大きくなればなるほど当社の収益性が高まり、競争優位性をもたらします。これを、デジタル版で展開することによって、高い競合性が生まれるというのがわれわれの認識です。

編集部

企業がDX推進をする場合、コンサルファームなどに丸ごと委託すると費用も時間も莫大になりがちですが、ABEJAさんのABEJA Platformを導入することで、大きく短縮されるというわけですね。

岡田さん

そのような理解で相違ないのですが、ひとつ留意していただきたいのが当社のABEJA Platformは、SaaSモデル(※)とは異なるということです。製造業のプロセスもSaaSを活用し、自分たちで作ろうとしても、固まったノウハウや必要なものがあるため、SaaSでは難しいというのが実情です。
(※)SaaSモデル:ソフトウェアやアプリケーションの機能をサービスとしてネットワーク経由で利用するモデル

特に量産品を使う場合プロセスもかなり凝ってやらなければいけないので、ミッションクリティカル性の高い部分に関しては専門的なノウハウが必要になります。

保安プロセスの作業負担を70%軽減したABEJA Platform

編集部

ABEJA Platformを実施に導入している企業の実例をご紹介いただけますでしょうか。

岡田さん

ABEJA Platformを活用した三菱ガス化学様の事例を紹介させていただきます。工場内配管の腐食度の定常的な検査・モニタリングにAIを活用し、人とAIが協調しながらAIモデルが成長する仕組みを構築させていただきました。従来の保安プロセスは人海戦術で保安員が何重にもチェックする方法でしたが、ABEJA Platformを導入することによって、約70%の作業負担が軽減されました。

一般的な生成AIは、AIチャットボットやAI Watcherのように、間違えても大きな損害が発生しない領域で使用されることが多いのが実情です。量産品を使用する場合はそれでも問題ないと思われますが、爆発事故が発生すると人命が失われ、数千億円規模の損害が発生することがある三菱ガス化学様のような業態において、AIによる保安プロセスはとても重要です。

そのため、クライアント様の要望はかなり厳しく、それに確実に応えることが求められます。コアな仕組みを運用させていただいていることが、ABEJA Platformへの確かな評価の証と自負しております。

編集部

1つのミスによって人命が失われたり、大きな損害が発生したりすることが絶対に許されない領域において、ABEJAさんの技術が評価され、導入に至っていることがわかりました。

イノベーションの超初期段階に気づき、キャッチアップするのが強み

編集部

ここまで、ABEJAさんの事業やビジネスモデルについてお聞きしてきましたが、デジタルプラットフォーム事業で躍進している御社の強みはどこにあると思われますか?

岡田さん

テクノロジーを語る際、アメリカ・ガートナー社のテクノロジーハイプサイクル(※)がよく用いられますが、イノベーションが起きると期待が一気に膨らむバブル期を迎えます。膨らみすぎるとバブルは弾けて幻滅的な思考に陥り、「思ったより使えなかったよね」といったネガティブな風潮になってしまいます。
(※)テクノロジーハイプサイクル:米ガートナー者が提唱する主にITテクノロジーを解説するための方法論

優れたテクノロジーが社会実装されるには、このようなフェーズをたどるのが必要であることは、法則的にも歴史が証明していますが、イノベーションを起こすにはその超初期段階から気づく必要があることに、実は誰も気づいていません。

当社は超初期段階のイノベーションに気づき、研究開発投資をして、最盛期に届く直前のタイミングまでに必ずテクニカルな部分をキャッチアップし、事業化に持っていくことを強みとしています。

編集部

超初期段階のイノベーションに気づいたことで実装に至った事例があればぜひ、お聞かせください。

2012年にディープラーニングという革新的技術が発表されたほぼ同時にキャッチアップをした当社は、2016年から2017年頃に「ABEJA Platform」α版、β版を公開し、2018年に正式リリースをしています。ディープラーニングが最もホットな時にリリースできたことが、当社の強みである超初期段階のイノベーションへの気づきを物語っています。

また、直近では2018年頃からLLM(※)の予兆をいち早くキャッチして研究開発投資をし、2022年に一部公開、2023年に商用開始と、スピーディーな展開を実現しています。
(※)LLM:Large Language Models「大規模言語モデル」。AIにインターネットなどから取得した膨大なテキストデータを学習させた知識をもとに文章生成などの自然言語能力の開発・向上に役立てるディープラーニング技術

テクノプレナーシップで変革し、実装力で豊かな社会を築く

株式会社ABEJAの社内で談笑する社員の様子

編集部

ABEJAさんの企業理念である「ゆたかな世界を、実装する」という言葉に込められた思いについてお聞かせください。

岡田さん

我々は、「実装する」という言葉に強いこだわりを持っています。どんなに優れたテクノロジーでも実装されないままでは社会において利用されないことを意味します。当社では実装力を重要視し、デジタル変革に必要不可欠な「人とAIの協調」を実現するビジネスモデルの革新に取り組んでいます。

編集部

ABEJAさんの行動精神に「テクノプレナーシップ」があると伺っております。こちらについてもご説明いただけますでしょうか。

岡田さん

「テクノプレナーシップ」とは、進化するテクノロジーを用いて(Technology)、どのような社会を実現していくかを問い続ける姿勢(Liberal Arts)、そしてこの円環を推進する力(Entrepreneurship)を掛け合わせた造語となっています。

進化するテクノロジーを使って世界を作り続ける現代社会は、電気がなかった時代に戻ることはできません。そのため、さまざまな社会課題を解決するには、新しいテクノロジーによる解決が求められます。

リベラル的な考えはとても重要ですが、テクノロジーをボランティアではなく、ビジネスとして確立することで、永続性を持ち続けることを大切にしています。

編集部

テクノロジーがどんなに進化しようとも、目指す社会の実現はどうであるかを問い続ける姿勢、さらには推進する力が必要というわけですね。

グロース市場上場がもたらす変わらないマインドと高い信頼

株式会社ABEJAの代表取締役CEO 岡田さんの業務風景

編集部

2012年の設立から、急成長を遂げられているABEJAさんは、2023年6月にグロース市場に上場されています。上場の前後を比較した際の変化や現在のフェーズについてお聞かせください。

岡田さん

社員のマインドや社風においては、上場前と変わらない方が良いと思っているんです。これまで通り身を引き締め、真摯に事業に向き合う姿勢を大切にしたいと考えています。

反面、これまでは非上場企業でありながら、ミッションクリティカル性の高い重要なシステムを担うにあたり、企業としての永続性を問われることが少なからずありました。上場企業になったことでさらに大きな信頼を得ているという実感があります。

また、上場したことによってこれまでのプロセスや意思決定論、戦術・戦略について問われることも多くなりました。最近では顧客企業の200名が参加する重要な会議に参加させていただくなど、明確に変化が起きていると感じています。生成AIの急速な台頭によるものも大きいとは思われますが、良いかたちでお客様との関わり方がポジティブになっていると感じます。

編集部

現在、社員数103名のABEJAさんですが、売り上げに関する中長期的なビジョンについてお聞かせいただけますでしょうか。

岡田さん

売り上げにおいては2023年8月期の営業利益が約4億、2024年8月期の業績予想では4.5億を想定しています(取材は2023年12月に実施)。売り上げの伸びに対して営業利益の伸び率が少ないと思われるかもしれませんが、人材投資を加速することに注力していることがその理由です。

CDOを輩出する企業を目指し、人材投資を加速

インタビューに同席された株式会社ABEJAの人事担当メンバー

編集部

人材投資について伺います。ABEJAさんのNOTEの記事によると、御社はCDO(※)を輩出する企業になることを目指しているとのことですが、その真意や目的についてお聞かせください。
(※)CDO:Chief Digital Officer。「最高デジタル責任者」または「最高データ責任者」

■株式会社ABEJAのnote「テクプレたちの日常 by ABEJA」はこちら!
https://note.com/abeja/

岡田さん

人材に関しては採用規模を一定に設ける方針ですが、社会のマクロ的な観点で見ると、デジタルを担える人材が少ないことが課題として挙げられます。

社会全体のデジタル人材のパイを増やす必要があるなか、当社の社員が社外に出たとしても、CDOなどの立場となり、社会全体として「デジタル×経営」を担い、社会構造の変革に貢献できる人材を育てたいという考えがあります。大企業ではCDO補佐になるまでは20年かかるとされるなか、当社は2、3年でそうした人材を育成することを目指しています。

構造が変わっていくことで当社が展開するデジタルプラットフォームも発展します。たとえ人材を輩出することになったとしても最終的には社会全体の変革に繋がっていくと思っています。

編集部

ABEJAさんが「将来的には他社のCDOともなりうる人材育成」に尽力する背景には、どのような理由があるのでしょうか。

岡田さん

デジタル人材が急増しているのに対し、日本ではCDOを担うことができる人材が増えていない背景には、経営に結びつく意思決定に携わる好機を逃していることが理由として挙げられます。

デジタルやテクノロジーを社会に実装するためは、デジタル人材が経営的な視点を持って経営に参画する必要があると考えます。逆を言えば、ビジネスをわかっている人がしっかりデジタルのスキルを身につけることも重要です。

編集部

ABEJAさんが目指す、デジタル変革に必要不可欠な「人とAIの協調」を実現するビジネスモデルの革新には、デジタルスキルに加えて経営的な視点が必要不可欠ということがよくわかりました。

トップレイヤーと商談できるスキルとマインドが成長のカギ

編集部

ABEJAさんに社員としてジョインするには、どのようなスキルが必要なのでしょう。

岡田さん

ABEJAでは、社内外のトップレイヤーにも向き合う、かなり大きな責務を担う仕事を担当してもらうことになります。例えば、ミッションクリティカル系の領域に携わる時には、そのプロジェクトの重要性から商談や契約の場などに、お客様側のご対応責任者としてCEOやCDOといったトップレイヤーの方々が出席します。

また、重要な方針策定を視野に、CEO同士のトップ会議が行われることもあります。そうした際は、各所にABEJAの社員が入って事前準備を含めた調整をするため。現状を正しく踏まえつつ、社内外のキーマンとしっかりコミュニケーションをとる必要があります。つまり、ABEJAの社員は顧客のキーマンと対等な関係を構築することが求められます。

顧客企業のミッションクリティカル系の領域に携わる際、全体として事業インパクトは数千億円規模に上ることもあります。社員にとっては難しく、辛いと感じることが多いのですが、そこから逃げてしまうと成長は止まってしまいます。そこを乗り切り、やり切る資質を持った者が、結果としてCDOとして通用する人材に成長していくと思っています。

CDOに必要なのは、不都合な真実に目を背けず、立ち向かう資質

編集部

これまでのお話を踏まえ、CDOにはどのような資質が必要と思われますか?

岡田さん

自分を守る不都合な真実から目を背けず、しっかり立ち向かっていける資質がCDOには必要です。また、「自分がやるんだ」という強い意欲を持った若手の確保が企業成長を支えるとも思っています。

高い人間力を持っていることは前提としてありますが、テクノロジーという環境下における部分で、優位性としての能力を得るにはそこからひと踏ん張りしていただく必要があります。このような資質と気持ちを持った方に、ABEJAにジョインいただきたいですね。

貪欲にチャンスを追い求める成長意欲のある方を歓迎

株式会社ABEJAの社員によるオンラインMTGの様子

編集部

ABEJAさんにジョインすることで、社員はどのような体験や成長ができるのでしょう。御社のテクノロジーや人材育成に興味を持った読者に向け、採用におけるメッセージをお願いします。

岡田さん

テクノロジーに関して、日本はグローバルの後追いとなることが多いのに対し、当社は同等の時間軸でアクションしていることが珍しくありません。その結果として、NVIDIAやGoogleからの出資も受けています。同じ時間軸に属する彼らからすると、当社への出資は理にかなったものなのです。

2023年3月にいち早く商用サービスとして展開した「ABEJA LLM Series」がまさしくそうです。当社がLLMの研究開発を開始したタイミングは、Googleが「BERT」を発表した2018年でした。

LLMに着手した5年前はあまりに早く、日本においてはなかなか理解を得られませんでした。しかし、ABEJAには、このような先行投資した独自の研究開発に、後から時代が追いつき、市場から大きく評価される稀有な経験が何度もあります。パラダイムシフトが起きるタイミングで、リーダーシップを発揮できる素晴らしい経験をぜひデジタル人材として体験し、成長につなげていただきたいと思います。

編集部

NVIDIAやGoogleなど、巨大企業との強固な関係性があるABEJAさんにジョインすることで、特別な体験ができると思われます。体験からチャンスをつかむには、どのようなマインドが必要と思われますか?

岡田さん

デジタルテクノロジーの最先端を行く、NVIDIA、Googleと同じ土俵でコミュニケーションが取れる当社は、かなりのスピード感でさまざまな体験ができる会社です。業界では誰もが知るスーパースターとも会話をする機会があり、スキルや人生の指標を得ることができます。

しかし、そのチャンスは当社にジョインするだけでは得られず、積極的にチャンスを取りにいく意欲が必要です。例えば、先ほど申し上げたCDOになるために擦り切れるような経験を積んだ先に、チャンスは巡ってきます。

事実、若手の社員の中にも自らチャンスをつかみ、活躍しているメンバーもいるので、同じように成長し、躍進したい方はぜひ、ジョインを検討いただければ幸いです。

編集部

今回のインタビューを通し、ABEJAさんにジョインするには、確かな専門知識だけではなく、倫理観を持ちながら意思決定ができることが重要だということがわかりました。そこに臆さずチャレンジできる方が、やがてCDOとして活躍することができるのですね。

本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社ABEJA:https://www.abejainc.com/
採用ページ:https://careers.abejainc.com/