テクノロジー企業として進化する株式会社ジーニー。若い才能が成長を加速する

成長企業や若手社員が活躍する企業を紹介していくこの企画。今回は、広告プラットフォーム事業やマーケティングSaaS事業などを行う「株式会社ジーニー」をご紹介します。

株式会社ジーニーとは

株式会社ジーニーのオフィスエントランス
▲ジーニーさんのオフィスエントランスの様子

株式会社ジーニーは、日本発の世界的なテクノロジー企業をつくりたいという思いのもと、2010年4月に設立された会社です。

ウェブサイトやスマートフォンアプリ上に1人ひとりの閲覧者に合った広告を瞬時に選択し表示させる技術「アドテクノロジー」を活かして独自プロダクトを開発・運用し、主力プロダクトである「GENIEE SSP」(※1)などの広告プラットフォーム事業を行っています。

2017年にはマーケティングSaaS(※2)領域にも進出し、集客から販促、受注までを一気通貫で実行・管理できるプラットフォームを提供しています。
(※1)SSP=サプライサイドプラットフォームの略。メディアの広告枠販売や広告収益最大化を支援するツール
(※2)SaaS=ソフトウェアをインターネット経由で利用できるサービスのこと

■アドテクノロジーについての解説はこちら
図解でわかる「アドテク」の正体(株式会社ジーニーホームページより)
https://geniee.co.jp/recruit/about-adtechnology/

また、創業3年目から海外進出し、現在はシンガポール、ベトナム、インドネシア、米国、インドで事業を展開。海外企業の投資や買収も数多く実施し、自社プロダクトを海外に提供しています。

会社名 株式会社ジーニー
住所 東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー5・6階
事業内容 広告プラットフォーム事業/マーケティングSaaS事業/海外事業
設立 2010年4月14日
公式ページ https://geniee.co.jp/

2017年に東証マザーズへの上場を果たした株式会社ジーニーは、現在はグロース市場に移行、社員数は566名(連結、2023年3月末現在)の組織に成長した今もなお、事業領域を広げ、挑戦を続けています。

今回は、成長著しい事業やそれを支える若手社員の活躍について、デマンドサイド事業本部の石﨑さんと毛利さん、人事部の檜垣さんに伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社ジーニーの石﨑泰洸さん

株式会社ジーニー
上級執行役員 CSO
デマンドサイド事業本部 CEO

石﨑 泰洸さん

株式会社ジーニーの毛利航太朗さん

株式会社ジーニー
プロダクトマネジメント部
事業開発/プロダクト企画 兼 デマンドセールス部 DOOH

毛利 航太朗さん

株式会社ジーニーの檜垣玲衣さん

株式会社ジーニー
コーポレート本部 人事部
組織開発/人材開発マネージャー

檜垣 玲衣さん

自社開発のSSPプロダクトで国内最大規模のシェア

株式会社ジーニーのサービスイメージ図
▲広告とマーケティングツール領域で事業を展開するジーニーさんのサービスイメージ

編集部

まずジーニーさんの事業内容について教えてください。

石﨑さん

弊社は広告とマーケティングツール領域でサービスを多数扱っています。主力事業は14年目になるSSP(サプライサイドプラットフォーム)と言われる分野で、国内最大規模のアドプラットフォーム「GENIEE SSP」の開発・運営をしています。わかりやすく言うと、パソコンやスマホで表示されるバナー広告でシェアを持っている会社です。

また、DSP(デマンドサイドプラットフォーム)と言われる、広告主に対して提供する広告効果最適化プラットフォームも展開しています。こちらも最近、業界の中ではかなり大手と言われるようになってきました。

編集部

メディアと広告主の双方に向けた広告プラットフォームを提供しているのですね。プロダクトは自社で開発されているのですか?

石﨑さん

はい。広告配信プラットフォームは自社開発しています。このほかマーケティングSaaS事業では、ECサイト向けに、営業管理システムやチャット型の接客プラットフォームなど複数のプロダクトを開発・提供しています。全プロダクトが自社開発であることは、ジーニーの強みの1つです。

編集部

広告とマーケティング領域で、自社プロダクトを強みに多角的な事業展開をされていることがわかりました。ジーニーさんがプロダクトやサービスを通して実現したい世界とはどのようなものでしょうか?

石﨑さん

われわれは2つのパーパスを掲げています。ジーニーのビジネスパーパスとして「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」、それを実現する組織としてのコーポレートパーパスは「日本発の世界的なテクノロジー企業となり、日本とアジアに貢献する」です。

株式会社ジーニーの2つのパーパス
▲ジーニーさんはビジネスパーパスとコーポレートパーパスの2つを掲げている(同社ホームページより)

広告プラットフォーム事業は高い成長率を継続

株式会社ジーニーのオフィス内観
▲成長を続けるジーニーさんのオフィス内観。執務フロアの様子

編集部

続いて、ジーニーさんの事業成長について伺います。ジーニーさんは創業まもないころから、継続的な高成長で賞を受賞されたと伺いました。

石﨑さん

監査法人トーマツが発表しているテクノロジー企業成長率ランキング「日本テクノロジーFast50」において、2018年まで6年連続6回受賞をしています。売上高成長率や継続的な高成長を評価いただきました。

編集部

創業当初から自社プロダクトの開発・提供を行い、成長を続けてこられたのですね。広告プラットフォーム事業の最近の状況はいかがでしょうか。

石﨑さん

広告プラットフォーム事業は売上総利益を毎年伸ばし、直近の決算では過去最高益を更新しました。市況が厳しいと言われる中でも、ジーニーはSSP、DSPどちらも、さらにシェアを拡大し、高い成長率で推移しています。その結果、会社全体としても、営業利益は過去最高益を大きく更新しました。

編集部

市況が厳しいと言われるのはなぜなのでしょうか?

石﨑さん

インターネット広告市場自体は大きく伸びています。また、インターネットの広告手法は、例えばリスティング広告、SNS広告、YouTube広告など、かなりの種類があり、最近ではTikTok広告が売れるなど、新しい手法も次々と誕生しています。

こうした中、SSPやDSPという配信手法は日常的なものになっており、必ずしも急成長中のマーケットというわけではありません。しかし、ジーニーは広告主の広告費が多様な手法に分散されていく流れにある中でも、SSPやDSP事業者として選ばれ、しっかりと成長を遂げることができています。

編集部

広告手法が多様化する中で、SSP、DSPの事業領域で「選ばれる存在」となり、市場をリードしていらっしゃるのですね。ジーニーさんが成長を継続できる理由はどこにあるのでしょうか?

石﨑さん

構造的に強い状況になっていることです。われわれは顧客の声を元に10年以上自社プロダクト開発を続け、速い開発サイクルで最新のニーズに応えてきました。SSPとDSPの双方でこれだけの実績を持っているいることが弊社の強みになっています。

DSP事業では、自社で持つ広告枠が非常に多いため、そこに対して効率的に配信できるような仕組みや運用体系を構築できたことが成長要因だと思っています。

市況の変化にスピーディに対応できることが強み

株式会社ジーニーの会議風景
▲社内会議の様子。市況の変化にスピーディに対応している

編集部

例えば、石﨑さんの管轄されているDSP事業部でも、体制を拡大されているのでしょうか?

石﨑さん

営業、運用メンバーともに、かなり拡大しています。社員数は前年比150%くらいの割合で増えています。新しく入ってきた方がしっかり活躍し、事業成長を作れている状況です。

編集部

組織成長が事業成長を支えているのですね。先ほど、速い開発サイクルというお話がありました。変化のスピードが速い市場において、ジーニーさんではどのように対応されていますか?

石﨑さん

弊社では組織の流動性が非常に高く、異動やチーム編成はかなりスピーディにやっています。組織変更のタイミングは多い時で、月に2回あるんですよ。そんな会社、聞いたことないですよね(笑)。事業責任者やマネージャーが市況の変化に応じ、スピーディーに組織を変えられるというのは、うちの会社の強みです。

編集部

ジーニーさんは国内単体では約380名の社員さんがいらっしゃいます。この規模でそのスピード感はすごいですね。

石﨑さん

そうですね。昇格なども月2回のタイミングでできますので、早い人であれば入社して2週間で昇格することもあります。

DSP事業でも国内ナンバーワンを目指す

株式会社ジーニーのロゴ
▲ジーニーさんのロゴ。「I」は数字の「1」となっており、日本発の世界No.1企業を目指すことが込められている

編集部

ジーニーさんは変化にスピード感を持って対応しながら事業を成長させていることがわかりました。今後の展望について教えてください。

石﨑さん

現在、グロース市場に上場していますが、プライム上場企業を目指し、事業計画通りの成長をしっかりと実現していきます。会社として目指すところは、あらゆるマーケティングサービスにおいてナンバーワンを取りに行くことです。

私の管掌するDSP事業ではまだナンバーワンにはなれてないので、2年くらいの間に国内事業所首位を目指したいと思います。

編集部

ホームページでジーニーさんのロゴの「I」は数字の「1」となっており、日本発の世界ナンバーワン企業となっていく、強い意志を表現していると拝見しました。ロゴが発信するメッセージや石﨑さんのお話から、「1」を目指す強い意志を感じました。

新卒3年目で事業部兼務、4年目にマネージャーに昇格

株式会社ジーニーの会議の様子
▲ジーニーさんでは若手社員が数多く活躍している

編集部

ここからは、若手リーダーのお1人である毛利さんに、ジーニーさんでの若手社員の活躍についてお聞きします。毛利さんの入社からの経験を教えていただけますか?

毛利さん

新卒で入社し4年目です。1年目からDOOH事業部という屋外広告を扱う事業部に所属し、入社9ヵ月目にリーダーに昇格しました。3年目の途中から、DSP事業部でインターネット広告の仕事も兼務させてもらい、4年目のタイミングでマネージャー代理に昇格しました。

編集部

DOOH事業部に在籍しながら、DSP事業部も兼務されているのですね。そのような「兼務」はよくあるのでしょうか?

毛利さん

はい。多いです。DOOH事業部は弊社の中ではまだ小さい組織なので、複数のプロダクトを見ることで成長している事業の仕組みをインプットさせてもらっています。

編集部

仕事ができる人は、複数ポジションの責任ある仕事を任されるのですね。毛利さんはご自身の成長のきっかけや背景になったと感じることはありますか?

毛利さん

早いうちから、社長や経営陣と仕事を一緒にする経験がかなり多かったことです。弊社では新卒社員が取ってきた商談でも、社長や役員が同席することは珍しくありません。若いうちから上場企業の経営者の視点をインプットさせてもらえた経験は大きいと思っています。

編集部

責任ある仕事を任され、経営トップ陣からも学べる環境が、あるのですね。他にも、毛利さんが感じる会社の魅力を教えてください。

毛利さん

1つは、年齢や年次に関わらず、若いうちからチャレンジングな業務を任せてもらえること。もう1つは、会社が毎年成長を目指し、それを実現していますので、所属する社員みんなの成長が目に見えることです。同僚から刺激を受ける場面も多いです。

社員の6割は20代。現場デビューも成長も早い 

「数字で見るジーニー」のWebページ
▲採用サイトで紹介されている「数字で見るGENIEE(ジーニー)」のページ

編集部

毛利さんのように20代でマネージャーに就く方は社内に多いのでしょうか?

石﨑さん

社員の平均年齢はおよそ30歳で、20代が約6割を占めています。入社早々20代でリーダーに就く人も多く、DSP事業部ではマネージャーの6~7割は新卒の20代が務xめています。

編集部

実力主義が浸透しているのですね。若手の方を育成するためにどのような制度をお持ちですか?

檜垣さん

新卒入社のメンバーは数ヵ月間の研修を経て配属されるという会社さんも多いと思いますが、弊社ではOJTで業務を早く覚えて独り立ちすることを目的に、2週間の研修の後、すぐ各事業部へ配属します。また、配属先のメンバーの中からメンターとなる人を付けてフォローしています。

編集部

チーム体制変更や異動スピードも速いと伺いましたが、フィードバックを受ける機会も多いのでしょうか?

檜垣さん

そうですね。人事考課としては年2回ですが、その間に「半年後にここまで成長したい/〇年後にマネージャーに昇格したい」等といったキャリアの目標を達成するためのツールとして「キャリアカルテ」を導入しており、月1回以上、上司とすり合わせる機会を持っています

編集部

実務や上司とすり合わせる機会など「現場」で成長していくスタイルなのですね。

若手社員に好評の「住宅手当」と「書籍代補助」

株式会社ジーニーのオフィスにあるラウンジ
▲オフィスにあるラウンジ。社員自らがオフィスデザインをイメージしているそう

編集部

ジーニーさんのホームページではキャリアアップ形成や快適に仕事をするための支援制度を多数拝見しました。若手社員に好評のものがあれば、ご紹介いただけますか。

檜垣さん

若手社員によく使われているのは、家賃補助と書籍補助です。家賃補助は本社のある新宿駅・西新宿駅・都庁前より3駅前後を目安とした駅周辺に住んだ場合、月30,000円を補助するものです。私自身も利用しており、通勤が楽になったことで、仕事にも集中できています。

書籍補助は、年間60,000円まで書籍購入補助を行うものです。例えば、エンジニア職でしたら技術書、ビジネス職でしたらクリティカルシンキングやプロジェクトマネジメント等、ビジネススキルや自己啓発に関する本等を買って、学んでいる社員が多いです。

編集部

資格取得などのタイミングだけでなく、日頃の情報収集やスキルアップのための勉強にも支援があるのはありがたいですね。

事業成長が自分自身の成長に。向上心のある人を募集

編集部

最後は採用に関連してお伺いします。本記事を読んで、ジーニーさんに興味を持った方に向けて、社員の皆さんに共通する資質や「こんな人と働きたい」というメッセージをいただけますか?

石﨑さん

結果を出すことが第一であり優先していますので、ジーニーには仕事に対してすごく真剣な人が多いです。自分がこのビジネスの中でどう自己実現をしていくか、どう自己成長していくかを考えて動いている人たちばかりです。ですので、「仕事が好き」な人だと楽しめると思います。

また、能力があれば、成長できる会社です。私自身は中途入社で一番下のメンバークラスから入り、1年2ヵ月で役員に就きました。いま33歳です。こんな上場企業はおそらく他にないのではと思います。

編集部

自分のキャリア成長を望む向上心のある方には良い環境なのですね。仕事が好きな人が多いということで、社内では議論が活発だったりしますか?

石﨑さん

もう、それは活発ですね。事業を伸ばすために必要な議論は、チーム内でも部門同士でもかなり活発に行っています。営業部門と運用部門では意見が分かれる場面もありますが、「遠慮して言わない」ということは全くありません。

事業の成長が自分の成長になることを理解して、そこに向けて頑張れる人たちが多いです。

9つのバリューは入社後の評価指標にもなっている

編集部

人事として採用時に重視されていることはありますか?

檜垣さん

パーパス実現のために必要とされる行動指標として、ジーニーが大切にしている「バリュー」があります。仕事と組織に当事者意識を持って向き合う「オーナーシップ」、困難があっても課題に立ち向かい、"やり抜く"「コミットメント」、リスクを恐れず挑戦する「チャレンジ」など9つからなります。採用面接ではこれらにフィットするかを大切にしています。

編集部

御社が大切にしている価値観がわかります。応募者もバリューを見て、ご自身の価値観と合うか判断できそうですね。

檜垣さん

はい。カルチャーフィットするかを判断いただけるのではないかと思います。弊社では入社いただいた後もこのバリューが評価指標の1つになっています。バリューにフィットする方は入社後も活躍いただけると思います。

■ジーニーのバリュー・価値基準についてはこちら
ジーニーが大切にしている9つのValue
https://geniee.co.jp/company/philosophy

石﨑さん、毛利さん、檜垣さん、本日はありがとうございました!

■取材協力
株式会社ジーニー:https://geniee.co.jp/
採用ページ:https://geniee.co.jp/recruit/