転職活動に必要な期間とは?200名へ調査した平均期間と長引く人の特徴

この記事では、転職を考えている人がまず知っておくべき転職の期間について解説します。

在職中(働きながら)の転職活動、離職後(辞めてから)の転職活動に分けて説明していきます。また、転職活動期間が長引いてしまう人の特徴についても解説し、長引かせないような工夫のしかたをお伝えします。

この記事を読み、希望するタイミングで転職ができるように計画を立てていきましょう。

転職に必要な活動期間は3ヶ月以内が平均

転職活動を初めてから次の会社に入社するまでの期間

【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:転職経験のある方
アンケート母数:男女237名
実施日:2022年10月4日〜10月7日
調査実施主体:ミライのお仕事
調査会社:株式会社ネクストレベル

転職経験のある方(237名)を対象に実施した独自の調査によると、「転職活動を初めてから次の会社に入社するまでの期間」は、「1〜2ヶ月程度」と答えた人が最も多く、34.2%でした。

また、「1ヶ月以内」、「1〜2ヶ月程度」、「3ヶ月程度」を合わせると、約75%の方が「3ヶ月程度」よりも短い期間で転職活動を終わらせていることがわかりました。

調査結果から考えると、これから転職活動をしようと考えている方は、転職活動を3ヶ月くらいと期間を見積もっておくと良いでしょう。

また、在職中ではなく離職後に転職活動を始めるという方は、転職活動に使える時間が多い分、スピーディーに進めることができるため、半分の1ヶ月半を目安の期間としておくとよいでしょう。

年代による期間の長さの違いはほとんどない

年代別の調査も行いましたが、転職活動の期間について年代による大きな差は見られませんでした。

在職中の転職活動でも3ヶ月の期間を要する

在職中に転職活動を行う場合、3ヶ月程度の期間を要します。モデルケースの紹介と、長くなる理由の説明をします。

モデルケース Aさんの場合

在職中の転職活動なら3ヶ月

Aさんは、取り掛かっているプロジェクトが終了するタイミングである9月末でちょうど退職ができるよう転職活動の計画を立てました。

入社日を10月1日と設定し、7月の頭から開始し7月中旬には応募をし始めました。8月下旬に内定をもらうことができ、当初の狙い通り、9月末で退職することができました。

在職中の方が期間は長くなる傾向にある

離職してから転職活動をするよりも、在職中の転職活動は期間が長くなります。「内定まで」と「内定後」に分けてその理由を説明します。

内定まで(時間をうまく調整する必要あり)

在職中のため、就業後や土日が活動のメインになります。一方で、面接の日程調整は平日日中に指定されることが多いです。

そのため、下記のように、うまく時間を生み出す必要があります。

  • 有給休暇の取得をし、できるだけ同日に面接を複数入れる
  • お昼休み時間にカフェやレンタルスペースの活用(Web面接の場合)
  • 就業時間をずらす(フレックスタイム制で勤務している人の場合)
  • 早朝、遅い時間、土日に面接ができないか交渉してみる
  • 土日に面接可の求人を探す

    工夫のしようはあるものの、面接をうまく組む難易度は高く、転職活動も時間がかかってしまう傾向にあります。

    応募し始めてから内定をもらうまで、1ヶ月半〜2ヶ月はかかると考えておきましょう。

    内定後(退職までにすべきことを整理しよう)

    在職中のため、内定をもらってすぐに次の会社で働けるわけではありません。退職するまでやるべきことは次のとおりです。

    • 退職の意思表示
    • 退職願の提出
    • 退職日の決定
    • 引き継ぎ
    • 退職手続き(貸与物や保険証返却など)

      事前に、就業規則において退職の申し出が退職日の何日前であるかを確認しておくとよいです。ただ、法律上は14日前の申し出でOKとされているため、就業規則上に30日前と書かれていても14日前でも構いません。ただし、揉めるリスクもあるため、就業規則を守るか、まずは相談してみるのがベターです。

      退職の意思を示したにも関わらず、引き止められたりすることがあると、退職日・入社日が先になってしまいます。企業側にはこんな理由があります。

      • 優秀な人材だから辞めてほしくない
      • 繁忙期で人材不足だから困る
      • 新しい人を採用するまででいいからいてほしい

        転職先も、いつまでも待ってくれるとは限りません。繁忙期を避ける、プロジェクトが落ち着くタイミングを狙うなど、戦略的に退職時期をは考えておきましょう。

        転職期間を見積もるために、転職の流れを再確認したい場合は、次の記事を読んでみてください。

        離職後の転職活動なら1ヶ月半

        離職後に転職活動を行う場合、1ヶ月半程度の期間を要します。モデルケースの紹介と、在職中よりも期間が短くなる理由の説明をします。

        モデルケース Bさんの場合

        離職後の転職活動なら1ヶ月半

        Bさんは、在職中に転職活動を行うことが難しかったため、離職後に転職活動を始めました。できるだけ早く転職先を決めようと、熱心に活動した結果、転職活動を初めてから1ヶ月半後に次の会社へ入社できることになりました。

        離職後の方が期間は短くなる

        在職中に転職活動をするよりも、離職してからの転職活動は期間が短くなります。「内定まで」と「内定後」に分けてその理由を説明します。

        内定まで(短期間集中して活動できる)

        離職後の転職活動の場合、使える時間が十分に多いため、面接を設定しやすく、短期間で転職活動を終わらせやすいです。

        有給休暇を取って同日に詰め込む必要もなく、バラバラの日にちに面接を入れることができます。そのため、各面接の前に入念な準備の時間を設けることができるのもメリットです。

        応募し始めてから内定をもらうまでは、1ヶ月で終わらせることを目指しましょう。

        内定後(すぐに入社できる)

        退職交渉や引き継ぎ期間も不要なので、内定から入社までの期間も短いです。

        あとは転職先の会社の都合次第であるところが大きいです。内定後明日にでも来てほしいという会社もあれば、入社日を月初1日に固定しているのでそれまで待ってほしいという会社もあります。

        離職後の転職活動には、メリット・デメリットがあります。詳しく確認したい方はこちらを読んでください。

        転職活動が長引いてしまう人の特徴

        転職活動が長引いてしまう人の特徴

        転職活動が難航し、一般的な期間以上に長引かせてしまわないか心配している人はいないでしょうか?スピーディーに転職活動を進められるように、長引いてしまう人の特徴をチェックしておきましょう

        転職の目的がはっきりしていない

        転職の目的がはっきりしていないと、次のような理由で転職活動が長引きます。

        • 応募する会社選びに時間がかかる
        • 面接で不合格になりやすい
        • 内定をもらってもオファー受諾すべきか判断ができない

          「どんな会社でどんな仕事をどんな条件でやりたいのか」、「前職を辞めてまで得たいものは何か、逆に失ってもいいものは何か」が不明瞭だと、求人を探すのにも時間がかかるし、面接でも「この人はなんでうちを受けたんだろう?」「何がしたい人なんだろう?」となって落ちやすいです。

          転職活動の準備段階でも、転職活動の途中でも、目的は何なのかを常に考え続けるようにしましょう。自己分析してみることをおすすめします。

          1社ずつ応募している

          書類選考や面接の結果が出るのはそれぞれ1週間程度かかります。1社の結果が出てから次を探して受ける、となると、合格しなかった場合に大きなロスが発生します。

          どれだけいいなと思った第一志望があったとしても、複数社同時に受けるようにしましょう。面接を受ける過程の中で、今まで知りえなかったその会社の良さ、悪さが見えてくるため、志望順位は変わっていくものです。少しでもいいなと思ったら、同時に何社も受けるようにしましょう。

          最終的に内定が出揃ってから、どこに入社すべきか判断すればよいのです。

          また、転職エージェントを利用する場合も、1社だけではなく複数のエージェントを利用することをおすすめします。

          日程調整がうまくできていない

          特に働きながらの場合は、日程調整がうまくいかず長引くことがあります。有給休暇を取得する、お昼休みを活用するなどして、できるだけ前倒しして面接を組んでいきましょう。

          企業からの連絡には即レスするよう心がけましょう。採用担当者は複数の応募者の日程調整をしており、返信が来た順に面接日は埋まっていきます。即レスをする分、メールの往復は少なくて済みます。

          また、1つのエージェントで複数の案件を進めている場合は、カウンセラーにまとめて2週間分の予定を渡す等、調整を一任しておくのもありでしょう。

          退職交渉に手間取る

          退職の意思を伝えたとしても、退職を引き止められることがあります。退職交渉をスムーズに行う方法は、下記を参考にしてください。

          • 日頃から自分の業務はマニュアル化しておき、引き継ぎしやすい状態にしておく
          • 引き継ぎ期が繁忙期と重ならないように転職活動を進めておく
          • 退職の意思ははっきりと伝える(NG「退職したいと思っています」OK「退職します」)

          まとめ|在職中なら3ヶ月・離職後なら1ヶ月半が転職活動期間の目安

          転職活動にかかる期間の目安は、在職中なら3ヶ月、離職後なら1ヶ月半です。ただし、あくまでも目安です。ゆっくりと時間をかけることで、自分の本当にやりたいことが見つかり、良い転職先に巡り合える可能性もあります。

          無駄な時間はかからないように工夫しつつ、転職を成功させることを第一に活動を行ってください。