転職で6ヶ月以上の無職期間があると7割の採用担当者が気になると回答!無職期間が長いことを懸念する理由

転職活動において「無職期間」は不利なのか?採用担当者の見解を解説。

転職活動は、在職中に行う場合と離職してから行う場合の2パターンがあります。離職してから活動しようか悩んでいる方のなかには、「無職期間があると転職に不利?」と疑問や不安を感じている場合もあるかもしれません。

そこで、今回は「無職期間が転職に与える影響」をテーマに、どのくらい無職期間があると転職に不利になるのかを検証しました。さらには、ブランク期間が長い場合の対処法も詳しくご紹介します。

採用担当者が気になる無職期間は6ヶ月以上

転職で6ヶ月以上の無職期間は悪影響

転職活動中の無職期間に関して、「〇ヶ月以上だと印象が悪い」といった明確なルールはありません。

しかし、一般的には6ヶ月以上の無職期間がある場合、理由によっては転職に悪影響を与える可能性があると言われています。

約7割の採用担当者が6ヶ月以上の離職期間があると気になると回答

実際に無職期間のことを採用担当者はどう思っているのかを探るべく、当サイトでは採用担当者100人にアンケート調査を実施。

そこで「無職期間がどの程度あると気になりますか?」と質問したところ、以下のような回答結果を得られました。

【「無職期間がどの程度あると気になりますか?」の問いに対する回答結果】

~2ヶ月未満 5.9%
2~3ヶ月未満 2.9%
3~4ヶ月未満 5.9%
4~5ヶ月未満 2.9%
5~6ヶ月未満 11.8%
6~7ヶ月未満 23.5%
7~8ヶ月未満 2.9%
9~10ヶ月未満 0.0%
10~11ヶ月未満 2.9%
12ヶ月~ 41.2%

上記の結果を見ると、約7割の採用担当者が「6ヶ月以上の無職期間があると気になる」と感じていることがわかります。

転職者の傾向として3~6ヶ月程度で転職先が決まるケースが一般的なので、それ以上期間があくと「なぜそんなに離職期間が長いのか」と疑問や不安を与えやすいようです。

もちろん人によって事情は異なりますが、半年以上のブランク期間がある場合は転職活動で不利になる可能性があることを認識しておくとよいでしょう。

無職期間が長いことを採用担当者が懸念する理由

ではなぜ再就職までの期間が6ヶ月以上ある場合に不利になりやすいのか、その理由についても採用担当者を対象としたアンケートで調査してみました。

「無職期間が6ヶ月以上ある場合、採用での懸念点は?」の問いに対し、特に多かった回答は以下の通りです。

スキルや知識が最新でないため、遅れがあるかもしれない

離職期間が長ければ長いほど、「スキルや知識が衰えている可能性がある」と指摘する採用担当者が多く見られました。

スキルに不安。最新版がわからないと思います。
経験やスキルが遅れてしまい、転職後に通用しない可能性があります。

特にIT関連やエンジニア系の職種においては、知識やスキルに遅れがないかどうかを見られやすい傾向があります。

無職期間が長ければ長いほど、「即戦力にはならないかもしれない」とネガティブな印象を与えやすいでしょう。

働く意欲や向上心がないのではないか

「働くことへの意欲低下」に対して懸念する意見も多く見られました。

ブランク期間が長いと、仕事に対する姿勢に積極性を感じないです。
働く意欲が相対的に低いこと、さらに当社に対する志望動機希薄の懸念があります。

無職期間=仕事をしていない期間であることから、「働くことが面倒になっているのではないか」「仕事に対するモチベーションを維持できない人なのでは?」と思われる可能性があります。

採用側は働く意欲や向上心のある人材を求めているため、ブランク期間が長すぎると採用に至りにくいのです。

何か問題がある人かも

6ヶ月以上転職活動をしていて採用されていない状況から、「何か問題がある人なのかも…」と懸念する声も多く挙がりました。

すぐに次の仕事が決まらなかったのはスキルや人物像に問題があるからなのか?
どの会社に面接に行っても断られるような理由(コミュニケーション能力が低い)があるのではないか

無職期間が長いと「その間に複数社から落とされてしまっている可能性が高い」と思われやすく、何度も落とされるのは人として問題があるのでは?といった不安要素につながります。

問題のある人材は敬遠される傾向があるため、転職活動において不利になりやすいでしょう。

期間を空けて転職するなら、納得のいく理由を説明できるかが重要

期間を空けて転職するなら、納得のいく理由を説明できるかが重要

無職期間は6ヶ月以内に抑えたいところですが、ブランク期間が長いと必ずしも「転職に不利」というわけではありません。事情によってはマイナス要素にならない場合もあります。

重要なのは、採用担当者に納得のいく理由を説明できるかどうかです。理由によっては好印象を与える可能性もあるため、「無職のときの過ごし方」を慎重に検討してから転職を目指すとよいでしょう。

採用担当者が好印象・プラスに感じる無職期間中の過ごし方

ここでは採用担当者が納得しやすく、むしろ好印象を抱きやすい無職期間中の過ごし方をご紹介します。これから一旦離職をして転職活動を始めようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

資格取得のための空白期間だった

資格取得のための無職期間は、スキルアップやキャリアアップへの意欲を効果的にアピールできます。転職成功を目指して勉強に励み、しっかりと結果を出したことを伝えましょう。

ただし、採用担当者に好印象を与えるためには以下に該当している必要があります。

  • 難関資格であること
  • 希望職種や企業に深く関わる資格であること

資格は仕事をしながら取得するケースも多いため、難易度が高いほうが無職期間があることに納得してもらいやすい傾向があります。

また、志望企業の職種や仕事内容に直結する資格であれば、即戦力のアピールにもつながります。

語学留学をしていたため

語学力が問われる職種であれば、無職期間に語学留学をしていたことはプラス要素となります。留学中や帰国後にはTOEICなどを受験して、成果を数値でアピールできるようにしましょう

家族の介護や看病

介護や看病はやむを得ない事情のため、無職期間が長くても十分理解してもらえるでしょう。

ただし、採用担当者によっては「入社後も介護が大変で仕事に影響が出るのではないか」と不安を感じる可能性があります。介護の問題は解決したことを説明し、今後は仕事に専念できる旨をきちんと伝えることが大切です

すでに転職までの空白期間が長い場合の対策

すでに転職までの空白期間が長い場合の対策

すでに離職期間が長い場合には、その事実がマイナス要素にならないようにしっかりと対策することが大切です。ここでは「履歴書」「職務経歴書」「面接」の3つの局面における対処法をご紹介します。

履歴書:空白期間がある点についてしっかりと簡潔に説明する

履歴書には、空白期間があることを隠さずに記入しましょう。具体的な理由については「職務経歴書」で詳しく記載するほうがいいため、一文程度で簡潔に説明することがポイントです。

職務経歴書:前職を辞めた理由や無職期間中に行っていた活動を具体的に記入する

職務経歴書には、まずは前職を辞めた理由について「自分にとってプラスな行動」として説明するとよいでしょう。たとえば以下のようなイメージです。

「前職では○○の知識・スキルを得ることができたため、△△のスキルを身に着けたいと思った。その会社では学べる環境がなかったことから、〇ヶ月と決めてステップアップのための勉強期間を確保したいと思い、退社を決意した」

また、退職前に責任を持ってやり遂げた仕事のエピソードなどを添えると、より印象が良くなります。そのうえで無職期間中に行っていた活動を具体的に記入することで、空白期間について前向きにとらえてもらいやすくなります。

面接:無職期間に習得したこと、それをどのように今後の仕事に活かしたいのかを簡潔にアピールする

面接の際は、無職期間があることに関しては手短に説明する程度で問題ありません。期間中に何を習得したのか、それをどのように今後に活かしたいのかを前向きにアピールしましょう

ブランク期間がポジティブな活動期間であったことが伝われば、「自社で活躍してくれそう」といったプラスイメージにつながります。

無職期間・ブランク期間が長い人におすすめの転職方法は「エージェント」

おすすめの転職方法は「エージェント」

上記では無職期間が長い場合の対処法をご紹介しましたが、「上手に説明できるか自信がない」「仕事が決まらず、さらにブランク期間が長くなったらどうしよう…」と不安に思う方もいることでしょう。

そのような場合には、ぜひ転職エージェントを利用して活動を進めてみてはいかがでしょうか。

エージェントは転職を成功させることで報酬をもらえる仕組みとなっており、無職期間やブランク期間が長い方の転職も親身にサポートしてくれます

特に注目したいメリットが、履歴書・職務経歴書の添削面接対策を行ってくれること。無職期間が不利にならないようなアピールの仕方を教えてくれるため、自信を持って選考に臨めます。

また、エージェントの担当者が志望企業にコンタクトを取り、採用の後押しをしてもらえる点も大きなメリットです。

これらのサービスは転職サイトにはないため、無職期間やブランク期間のある方は転職エージェントを利用するとよいでしょう。

おすすめの転職エージェント

さまざまな転職エージェントがあるなかで、特に無職期間がある方におすすめしたいエージェントを4社ピックアップしました。それぞれの特徴をチェックし、エージェント選びの参考にしてみてください。

▼doda

doda

dodaは、転職サイト・転職エージェント・スカウトサービスの3機能を併せ持つ転職サービスです。希望する業種や職種に特化したキャリアアドバイザーが付いてくれるシステムで、親身なサポート体制のなかで転職活動を進められます。

随時10万件以上の豊富な求人数を所有しており、一般には公開されていない「非公開求人」の割合が多い点も注目したいポイントです。

「ブランク不問」「ブランクがある方歓迎」
といった絞り込み検索も可能なので、無職期間に不安がある方も自分に合った求人を見つけやすいでしょう。

>>doda公式ページへ

▼マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビ転職は、特に20~30代といった若い世代の転職に強みを持つエージェントです。転職希望者と企業とのマッチング力に定評があり、無職期間が長い場合も自分に合った仕事がきっと見つかります。

また、転職サポートが充実していることも大きな魅力です。職務経歴書のブラッシュアップや模擬面接は希望すれば何回でも受けられるため、ブランク期間への対策をしっかりと行ったうえで選考に臨めるでしょう。

>>マイナビエージェント公式ページへ

▼JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、年収600万円以上のハイクラス層に特化したエージェントです。ほかのエージェントに比べてマネージャー(管理職)・管理部門の求人が多く、豊富な選択肢があるなかでキャリアアップを目指せます。

さらに注目したいのが、キャリアアドバイザーによる丁寧な面談やサポートを受けられること。退職理由やブランク期間に関してしっかりとヒアリングしたうえで、転職の方針を的確にアドバイスしてくれます。

>>JACリクルートメント公式ページへ

▼キャリアカーバー

キャリアカーバー

キャリアカーバーは、高年収求人を多く取り扱うヘッドハンティング型転職エージェントです。レジュメを登録すると、ヘッドハンターからスカウトを受け取ることができます。

ちなみにヘッドハンターは自分で選べるシステムで、経歴や実績などを参考に相性が良さそうなパートナーを見つけられます。

書類添削や面接対策といったサポートも受けられるため、無職期間に不安を感じている方も好条件の求人にチャレンジしやすいでしょう。

>>キャリアカーバー公式ページへ

まとめ|無職期間が6ヶ月以上あるとマイナスイメージになることも

まとめ

無職期間が6ヶ月以上あると、「知識やスキルに遅れがあり、即戦力にならないのではないか」「仕事への意欲がないのでは?」といったマイナスイメージにつながる傾向があります。

ただし、スキルアップやキャリアアップに向けた前向きな理由を提示できれば、むしろ好印象を与えられるかもしれません。

もしも自分ひとりで活動を進めることに不安な場合には、ぜひ転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。

キャリアアドバイザーによるサポートによってブランク期間を強みに変え、転職成功を目指して積極的に活動を進めていきましょう。