転職で6ヶ月以上の無職期間があると7割の採用担当者が気になると回答!無職期間が長いことを懸念する理由

転職活動において「無職期間」は不利なのか?採用担当者の見解を解説。

会社を辞めてから次が決まるまでの間、無職期間・空白期間が生まれてしまう場合、「転職に不利?」と不安を感じている方は多いかと思います。

今回は、採用担当者として働く池田さんに、「採用担当者は無職期間をどう見ているのか?」「無職期間が長い場合の選考対策」についてまとめてもらいました。

池田です。採用人事歴10年の私が解説します。

無職期間は長いほど転職に不利。特に6ヶ月以上は印象が悪い

転職で6ヶ月以上の無職期間は悪影響

採用担当者100人に「無職期間がどの程度あると気になりますか?」とアンケート調査を実施してみました。

【「無職期間がどの程度あると気になりますか?」の問いに対する回答結果】

1日でもあれば気になる 5.9%
3ヶ月以上あると気になる 8.8%
6ヶ月以上あると気になる 38.2%
6ヶ月以上でも気にしない 47.1%

結果を見ると、無職期間が6ヶ月を超えると、5.9%+8.8%+38.2%=52.9%と、「無職期間が気になる」と回答する採用担当者が過半数を超えることがわかります。

無職期間は長ければ長いほど不利、特に6ヶ月以上あると印象が悪いということを覚えておきましょう。

ちなみに私は3ヶ月でも気になります。「なんで無職期間が生まれないように転職活動をしなかったんだろう?」と思ってしまいます。

他にも、印象が悪い理由は次のようなことが挙げられます。

  • スキルや知識が最新でないため、遅れがあるかもしれないと思われる
  • 働く意欲や向上心がないのではないかと思われる
  • どこにも受からないイケてない人材と思われる

特に「どこにも受からないイケてない人材」は、先入観なので良くないのですが、思ってしまう採用担当者は多いです。

もちろん、それだけの理由で100%不合格になるということはありません。ビハインドはあるものの、選考時に工夫をすれば、内定は勝ち取ることができます。

無職期間が長いときの選考対策

無職期間が長いときの選考対策

すでに離職期間が長い場合には、その事実がマイナス要素にならないようにしっかりと対策することが大切です。

この3パターンについて、それぞれ対策をお伝えします。

無職期間にちゃんとした理由がある人の選考対策

無職期間にちゃんと理由がある人は、無職期間があるというビハインドがあっても、転職活動を成功させる確率は高いです。

理由を履歴書や職務経歴書にしっかり記載し、面接でも詳しく説明しましょう。

資格取得、語学留学、家族の介護や看病の3つのケースについて解説します。

資格取得のために勉強していた場合

スキルアップやキャリアアップへの意欲を効果的にアピールすることもできます。転職成功を目指して勉強に励み、しっかりと結果を出したことを伝えましょう。志望企業の職種や仕事内容に直結する資格であれば、即戦力のアピールにもつながります。

ただし、「就業と勉強は両立できなかったのか?」と思われてしまう心配があります。なので、「1日8時間勉強を続けた末、合格することができました」等、会社に勤めていたらできないレベルの学習時間を費やしていたことをアピールしましょう。

語学留学をしていた場合

語学力が問われる職種であれば、無職期間に語学留学をしていたことはプラス要素となります。留学中や帰国後にはTOEICなどを受験して、成果を数値でアピールできるようにしましょう

家族の介護や看病をしていた場合

介護や看病はやむを得ない事情のため、無職期間が長くても十分理解してもらえるでしょう。

ただし、「入社後も介護が大変で仕事に影響が出るのではないか」と思われてしまう可能性があります。介護の問題は解決したことを説明し、今後は仕事に専念できる旨をきちんと伝えることが大切です。

何もせずダラダラ無職期間を長引かせてしまった人の選考対策

この場合、「ダラダラしてました」と正直に答えれば、間違いなく落とされます。

今からでも遅くないので、本屋に行って本を5冊買いましょう。キャリアに関する本、自分の職種に関する本など仕事に直結する本を選ぶのがポイントです。そして、5冊読んで、内容と自分の感想をまとめましょう。

そうすることで、面接でこのように言うことができるようになります。

「無職期間中は、自分自身のキャリアを見つめ直すために時間を使っていた」
「無職期間中は、専門的分野についての知見を読書で得るようにしていた」

これで、ダラダラしてた感じは薄められるかと思います。

面接の場では、

  • 「具体的にどんな本を読んだのですか?」
  • 「本を読んだ結果どのような考えを持ちましたか?」

という質問が来るので、答えられるように準備はしておきましょう。

面接に落ち続けて無職期間が長くなってしまった人の選考対策

まず、大事なこととして、落ちまくったことを自分からそんなに話さないようにしましょう

「そんなに落ちてるんなら何かこの人は良くないに違いない」と採用担当者が思い込んでしまう可能性が高いです。

何社受けましたか?と聞かれたら正直に答えるしかないのですが、「転職活動はどのようにされてきましたか?」と聞かれた場合は、「今まで数社受けてきたのですが、御社が第一志望です」と具体的な数字を言うのは避けましょう。

受けた社数を聞かれてしまった場合は、正直に答えた上で、

「自分自身の転職軸がはっきりと定められていなかったため、マッチング度の低い会社を受けてしまっていた。今は◯◯という軸に考えが固まったので、その軸に当てはまる会社を受け始めているところ」

などと、落ちているということへの自己分析と何を今は改善しているのかをセットで伝えましょう

無職期間・空白期間が長い人におすすめの転職方法は「エージェント」

おすすめの転職方法は「エージェント」

上記では無職期間が長い場合の対処法をご紹介しましたが、「上手に説明できるか自信がない」「仕事が決まらず、さらにブランク期間が長くなったらどうしよう…」と不安に思う方もいることでしょう。

そのような場合には、ぜひ転職エージェントを利用して活動を進めてみてはいかがでしょうか。

エージェントは転職を成功させることで報酬をもらえる仕組みとなっており、無職期間やブランク期間が長い方の転職も親身にサポートしてくれます

特に注目したいメリットが、履歴書・職務経歴書の添削面接対策を行ってくれること。無職期間が不利にならないようなアピールの仕方を教えてくれるため、自信を持って選考に臨めます。

また、エージェントの担当者が志望企業にコンタクトを取り、採用の後押しをしてもらえる点も大きなメリットです。

これらのサービスは転職サイトにはないため、無職期間やブランク期間のある方は転職エージェントを利用するとよいでしょう。

無職期間の長い人におすすめの転職エージェント

さまざまな転職エージェントがあるなかで、特に無職期間がある方におすすめしたいエージェントを4社ピックアップしました。それぞれの特徴をチェックし、エージェント選びの参考にしてみてください。

▼doda

doda

dodaは、転職サイト・転職エージェント・スカウトサービスの3機能を併せ持つ転職サービスです。希望する業種や職種に特化したキャリアアドバイザーが付いてくれるシステムで、親身なサポート体制のなかで転職活動を進められます。

随時10万件以上の豊富な求人数を所有しており、一般には公開されていない「非公開求人」の割合が多い点も注目したいポイントです。

「ブランク不問」「ブランクがある方歓迎」
といった絞り込み検索も可能なので、無職期間に不安がある方も自分に合った求人を見つけやすいでしょう。

>>doda公式

>>dodaの口コミ・評判

▼マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビ転職は、特に20~30代といった若い世代の転職に強みを持つエージェントです。転職希望者と企業とのマッチング力に定評があり、無職期間が長い場合も自分に合った仕事がきっと見つかります。

また、転職サポートが充実していることも大きな魅力です。職務経歴書のブラッシュアップや模擬面接は希望すれば何回でも受けられるため、ブランク期間への対策をしっかりと行ったうえで選考に臨めるでしょう。

>>マイナビエージェント公式

>>マイナビエージェントの口コミ・評判

▼JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、年収600万円以上のハイクラス層に特化したエージェントです。ほかのエージェントに比べてマネージャー(管理職)・管理部門の求人が多く、豊富な選択肢があるなかでキャリアアップを目指せます。

さらに注目したいのが、キャリアアドバイザーによる丁寧な面談やサポートを受けられること。退職理由やブランク期間に関してしっかりとヒアリングしたうえで、転職の方針を的確にアドバイスしてくれます。

>>JACリクルートメント公式

>>JACリクルートメントの口コミ・評判

▼リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは、高年収求人を多く取り扱うヘッドハンティング型転職エージェントです。レジュメを登録すると、ヘッドハンターからスカウトを受け取ることができます。

ちなみにヘッドハンターは自分で選べるシステムで、経歴や実績などを参考に相性が良さそうなパートナーを見つけられます。

書類添削や面接対策といったサポートも受けられるため、無職期間に不安を感じている方も好条件の求人にチャレンジしやすいでしょう。

>>リクルートダイレクトスカウト公式

>>リクルートダイレクトスカウトの口コミ・評判

まとめ|無職期間が長い人は選考対策を十分にしよう

まとめ

無職期間が長いと、「知識やスキルに遅れがあり、即戦力にならないのではないか」「仕事への意欲がないのでは?」といったマイナスイメージにつながる傾向があります。

ただし、スキルアップやキャリアアップに向けた前向きな理由を提示できれば、むしろ好印象を与えられるかもしれません。

もしも自分ひとりで活動を進めることに不安な場合には、ぜひ転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。

キャリアアドバイザーによるサポートによってブランク期間を強みに変え、転職成功を目指して積極的に活動を進めていきましょう。

今在職中で、仕事を辞めてから転職活動をしようか悩んでいる人はこちらの記事を参考にしてください。