本記事では、クリエイティブな仕事をしてみたいと考えている人を対象に、クリエイティブな仕事とは?から始まり、実際にその仕事をするために必要な情報についてまとめています。
クリエイティブな仕事とは?
「クリエイティブな仕事」は文字通り、何かを作っていく創造的な領域に関わる仕事のことです。
「ものづくりの仕事」も近いですが、どちらかといえば、触れる実態があるものではなく、ITなどデジタルコンテンツを制作する仕事の意図が強いです。
また、業務内容、つまり職種的なクリエイティブさもあれば、業界や事業内容がクリエイティブな領域というケースもあります。
どんな仕事をしたいかを考える上で、自分が中心となって創造していくのか、会社の一員として創造のサポートをしたいのかによっても変わってきますね。
ということで、まずはクリエイティブな仕事ができる職種について解説をしていきます。自分がどんな領域に興味があるかを考えてみてください。
クリエイティブな仕事を種類別に解説
「クリエイティブ」と一言で言っても、職種によって求められるスキルや経験、使う脳の領域は全然違います。
今回は、スキルや経験と創造力の2軸をベースにざっくりと区分けしてみました。(※「創造力」は新しいアイデアや企画を立ててそれを形にしていく力のことを指しています。)
分類としては、以下に分けています。
クリエイティブ×デザイン
クリエイティブ×言語・文章
クリエイティブ×企画アイデア
クリエイティブ×ディレクション
クリエティブ×デザインの職業
いわゆるデザイナーに分類される領域です。グラフィックで表現する職業であり、美術・芸術など右脳的な能力が求められる職種です。「クリエイティブ」の代名詞であり、花形の職業でもありますね。
WEBデザイナーとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
WEBに関わるありとあらゆるデザインを担当します。スタートのリリース時のWEB制作のみを担当する場合から、その後の運用や更新で必要なデザインを担当する場合まで、かなり幅が広いです。そのため、求められるレベル感も様々ですし、業種も様々です。
▼必要なスキル
- デザインの基礎知識(配色・レイアウトなど)
- WEBにまつわる基礎知識(HTML・CSSなど)
- ツールの利用方法(Photoshop・Illustrator・Figma・studioなど)
▼未経験から目指すには
必要なスキルの基礎部分は独学が可能です。本や動画で自己学習もできますし、オンラインスクールなどで勉強する方法もあります。まずは自分で学習をした上で、転職・就職を目指す形が一般的です。また、もしデザイン全般について学びたい気持ちが強ければ、デザインの専門学校に入学する方法もあります。
スタート時点ではアシスタントのWEBデザイナーから目指す形になり、バナーの作成やWEBページの更新など、小さなデザインからキャリアをスタートすることになります。デザイン制作会社、または企業のWEB担当として就職するケースがほとんどです。
UIデザイナーとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
ユーザーインターフェース、つまりアプリやWEB上で利用者が操作を行うためのボタンなどをデザインする仕事です。よりわかりやすく、使いやすくするためにどうすれば良いかを考えるため、WEBページのデザイナーよりも論理的な思考やデータを読み解くスキルが求められます。
また、UIが必要な領域はアプリだけなく、ゲームや電化製品全般に及ぶため、何のプロダクトのUIデザインをするかによっても求められるスキルや経験は変わってきます。
▼必要なスキル
- デザインの基礎知識(配色・レイアウトなど)
- グリッドデザインやマテリアルデザインなどUI領域のデザイン知識
- ツールの利用方法(Photoshop・Illustrator・Figma・XD・sketchなど)
▼未経験から目指すには
UIデザイナーはまだ新しい職業のため、大学や専門学校で学ぶよりも、オンラインスクールで学ぶ方が主流になっています。また、独学で学ぶ人も少なくありません。
UIデザイナー自体は業界全体で不足傾向になるため、未経験でも積極的に採用をしている企業は多いです。ですが、仕事の難易度自体は高い思考力やスキル・知識が必要なため、就職の前に基礎知識を学ぶ期間や努力は必要です。少しでも独学で勉強していることやポートフォリオを作れているだけでも、転職活動では有利に働いていきます。
グラフィックデザイナーとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
ビジュアルデザイン全般を担当します。様々な広告媒体でのデザインであったり、書籍やパッケージなどのグラフィック部分を担当します。
▼必要なスキル
- デザインの基礎知識(配色・レイアウトなど)
- ツールの利用方法(Photoshop・Illustrator・indesignなど)
▼未経験から目指すには
基本的には美術系の学校やデザイン系の学校を卒業するのが最も早いです。グラフィックデザイナーという職業自体、古くからあるもので既にプロが多い職業です。また、仕事自体もWEBやデジタル領域が増えてきているため、グラフィックデザイン一本でやりたいと考えている人にとっては狭き門です。他のデザインとの両立も検討してみてください。
転職活動ではポートフォリオをきちんと準備し、未経験歓迎の求人があれば積極的に応募をしていくのがおすすめです。
DTP・エディトリアルデザイナーとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
紙媒体のデザイナーです。書籍(雑誌、教科書、ビジネス書、小説など全て!)のデザインを担当する人のことをエディトリアルデザイナーとも言います。そのほか、商品パッケージ、チラシ、名刺、パンフレットなど様々な紙媒体のデザインもあります。ただ、グラフィックデザイナーとの領域の切り分けはかなり曖昧で、グラフィックデザインができればDTPやエディトリアルのデザインもできてしまいます。
▼必要なスキル
- デザインの基礎知識(配色・レイアウトなど)
- ツールの利用方法(Photoshop・Illustrator・indesignなど)
- 印刷関連の基礎知識(色校正・印刷手法での表現の違いなど)
▼未経験から目指すには
グラフィックデザイナーと同様で、美術系やデザイン系の学校を卒業し、ポートフォリオを作成して求人へ応募する流れがおすすめです。
イラストレーターとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
さまざまなメディア・媒体に掲載するためのイラストを描く仕事です。クライアントが欲しい絵柄で描くより商業的なイラストレーターがいれば、自分の絵柄や個性を売り名前を売っていくイラストレーターもいます。
▼必要なスキル
- イラストスキル
▼未経験から目指すには
フリーランスか企業に勤めるかで大きく変わってきます。フリーランスの場合はポートフォリオを作成し、SNSやクラウドソーシングなどでPRし、仕事をとりにいくことが多いです。一方、企業に勤める場合はデザイナーと兼任する場合が多いため、デザインスキルも求められるでしょう。イラスト自体は独学で学ぶこともできますし、スクールや学校に通う方法もあります。
動画クリエイター・動画編集者としてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
youtubeやTiktok、InstagramなどWEB上に掲載するさまざまな動画を作るクリエイターです。企画や台本、コンテなどからきっちり制作する場合や、素材をもとに編集のみを行う人など、領域は幅広いです。
▼必要なスキル
- カメラや撮影のスキル
- ツールの利用方法(Premier、FinalCut、aftereffect、powerdirectorなど)
- 動画編集の知識
▼未経験から目指すには
スマートフォンやデジタルカメラで撮影をし、アプリでも動画編集ができるため、youtubeやtiktokなどへの動画投稿は誰でもできます。まずは自分で企画〜撮影〜編集〜投稿と一通りの経験をしてみると良いでしょう。
その中で、もっと学びたい部分があれば、オンラインスクールなどを活用してみてください。また、クラウドソーシングでも動画編集の仕事が多くあります。副業からスタートができるため、参入難易度は低いです。
一方で、就職して会社に所属しプロの動画クリエイターとして活動しようとすると、難易度が高くなります。自分で活動できる範囲でスキルを磨きながら、転職のチャンスを探してみてください。
クリエイティブ×言語・文章の職業
言語や文章を作っていく仕事です。デザインはイメージを表現する創造性が求められますが、ライターなどは言語化する能力が求められます。
ライターとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
WEBや誌面に掲載するさまざまな記事を執筆します。調べながらまとめる記事や、取材をして作成する記事、自分自身が体験してまとめるなど、記事の書き方はさまざまです。また、ジャンルも無数にあるため、さまざまな知識が必要となることも多いです。
▼必要なスキル
- 文章作成のスキル
- 校正・校閲スキル
- WEBライティングの場合はSEOなどITの基礎知識
▼未経験から目指すには
WEBライターであれば、多くのオンラインサロンが存在しており、ライティングの基礎から仕事の取り方まで学ぶことができます。また、副業であれば、クラウドソーシングにはライティング案件がたくさんあるため、未経験でも応募を通じて、仕事の依頼がくる可能性は十分にあります。
正社員やアルバイトとしてライターを目指す場合、出版社や新聞社などでの実務経験を求めるところも多いですが、WEBメディア事業などをやっている会社であれば、比較的未経験での採用枠も多くあります。
編集者としてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
メディアに載せるコンテンツの企画をたて、ライターに執筆を依頼します。また、ライターから上がってきた記事のクオリティコントロールを担当します。他、校正や校閲、クライアントからの修正指示への対応など、記事やコンテンツのさまざまな調整を担当します。ライターが足りない場合、編集者自らが執筆をすることもあります。
▼必要なスキル
- 文章作成のスキル
- 校正・校閲スキル
- WEBライティングの場合はSEOなどITの基礎知識
▼未経験から目指すには
ライターよりも必要な知識や求められる領域が広く、いわゆる上流工程を担当するケースが多いです。ですが、未経験の場合はアシスタントスタートとなり、ライターへの発注や納品されたコンテンツのチェック、取材申し込み、クライアントとのコミュニケーションなど、進行管理やディレクションに近い部分からスタートすることになるでしょう。
編集者むきのスクールはどちらかといえば、すでに編集者でさらにスキルアップするためのものが多く、基本的には未経験で応募できる求人を探す流れになることが多いです。
コピーライターとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
コピーライターは広告に特化したテクニカルライティングを担当する職種です。一目で人の心を惹きつける一文を考えたり、商品の良さを文章で伝え、購入したい気持ちにさせたり、マーケティング要素がより強いです。
▼必要なスキル
- マーケティングスキル
- コピーライティングスキル
▼未経験から目指すには
コピーライターの場合、広告代理店への就職が多くなります。未経験からの場合は新卒採用が多いため、中途採用だと狭き門です。
ただ、コピーライティングの養成講座などは数多くあるため、そうした講座を受講することで、転職もフリーランスでの仕事獲得も、道が開けるかもしれません。
クリエイティブ×企画アイデアの職業
クリエイティブの中でも企画やプランニングに特化した職種です。デザイナーなどクリエイティブ制作をするメンバーたちが迷わないように、コンセプトなどを決めていき、指揮を取る役割です。
WEBプランナーとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
プロジェクトの企画設計を担当する役割です。プロジェクトリーダーを兼任することも多く、まずは何を実現したいのか?から始まり、どのような形でそれを実現するのか、設計を行っていきます。
会社の事業内容によって対象の媒体が大きく変わるため、WEBサイトの立ち上げやリニューアル、WEBの中で行うプロモーション企画、または動画、SNSなど多岐にわたります。
▼必要なスキル
マーケティングの知識
さまざまなアイデアを出せる知識量
言語化や資料をまとめ、説明する力
▼未経験から目指すには
WEBプランナー自体は上流工程にあたるため、未経験からいきなりWEBプランナーになるのはレアケースです。また、土台となる職種によって、強みが変わってくるのもWEBプランナーの面白さです。
WEB系の営業からスタートし、提案が得意なことからプランナーの仕事が増えていくケース。デザイナーから始まり、デザインをベースとした企画プランニングの仕事が増えていくケース。マーケターの領域が広がり、クライアントの要望ヒアリングからプランニングまでができるようになったケース。
このように、今やっている仕事を拡張していき、企画から携わるのが自然な流れです。そのため、中途採用の場合は、今よりもひとつ上の工程を経験できる求人を探していくのが近道です。
近しい業種でWEBマーケターもあります。WEBマーケターであれば、未経験から始めるチャンスがあります。WEBマーケターについては、こちらの記事で仕事内容など詳しく記載しています。
システムエンジニアとしてクリエイティブな仕事をする
システムエンジニアもクリエイティブなの?と感じるかもしれませんが、システムを作っていくと考えると、クリエイティブな領域の業務も担当する職種です。
▼仕事内容
クライアントが実現したい内容をヒアリングし、システムの設計や用件定義を行います。大まかなUIやページ動線なども考え、システムの設計図を作る仕事です。
とはいえ、ITの発達によって1人のSEが担当する業務領域は会社によってかなり違いがあります。どのようなスキルを持っているかによって、仕事内容が大きく変わる職種です。
▼未経験から目指すには
プログラマーから始めるケースがほとんどですが、大きい会社は分業制になっていて、コードを書かずに用件定義や仕様を作るクリエイティブの部分を担当するSEもいます。
いずれにせよ、未経験から転職を考えると難易度が高く、就職支援のあるプログラミングスクールなどを活用するのがおすすめです。
クリエイティブ×ディレクションの職業
直接的な制作は他の人が行うけれど、取りまとめ役としてクリエイティブに関わっていくディレクション領域の仕事もあります。
WEBディレクターとしてクリエイティブな仕事をする
▼仕事内容
WEB制作における進行を担当します。クライアントの要件を聞き、設計を作り、各メンバーへ仕事を振り分けていきます。また、スケジュール管理やクオリティ管理、クライアントとの連絡なども担当します。
▼必要なスキル
- WEB制作に関する基礎知識
- スケジュール管理能力
▼未経験から目指すには
特別なスキルが必要ないという点で、未経験からでも目指しやすい職種です。WEBディレクターの中でもアシスタントポジションや、「進行管理」がメインの業務内容であれば、未経験歓迎の求人を見つけやすいです。
クリエイティブな仕事に向いている人、向いていない人
向いている人
- 想像力が豊かな人
- 相手の気持ちに立てる人
- 柔軟にいろいろなやり方を試せる人
クリエイティブな仕事をするには、ゼロから新しいものを作っていく必要があり、アイデアを出す必要もあれば、うまくいかない時に新しいやり方を試してみることも必要です。
また、ビジネスのためのクリエイティブなので、プロダクトやサービスを多くの人に使ってもらうことがゴールです。その目線では、利用者の気持ちを理解し、利用者に愛されるための思考が必要です。
向いていない人
- ルーティンワークが好きな人
- こだわりが強い人
- 慣れたやり方はあまり変えたくない人
- 自分の好きなものだけ作りたい人
上記の向いている人と逆になりますが、新しいものを作るに柔軟な発想と新しいチャレンジができないと難しい仕事です。
また、時には自分が好きではないクリエイティブをすることもあります。自分が好きなものを作れるからクリエイティブな仕事をやってみたいと考えている人には向いていません。
未経験からクリエイティブな仕事を目指す方法
では、未経験からクリエイティブ領域の仕事を始めるための方法をお伝えしていきます。
【方法1】今の仕事の延長でクリエイティブ領域にチャレンジできる仕事を探す
- 今の職種での実務経験が3年以上ある人(20代後半〜)
- 今までの経験を活かした上でクリエイティブな仕事がしたい人
- できるだけ給料水準は落としたくない人
- 現職がIT業界の人
今の仕事から業種か職種のどちらかを変えて、仕事の領域を広げていくやり方です。
例えば、こんな流れで転職を進めキャリアを作っていくイメージです。
- IT企業の営業→広告代理店の営業→広告代理店のコンサルタント→広告プランニングなど上流工程へ
- ECサイトのカスタマーサポート→ECサイトの運営担当→ECサイトのアシスタントデザイナー→WEBデザイナー→アートディレクター
- ゲーム会社のデバッカー→ゲーム会社のマーケター→ゲーム会社のプランナー
関わる事業自体は固定した上で、段々と上流工程を目指していくキャリアの作り方です。事業がクリエイティブであれば、上流工程は自然とクリエイティブな仕事になっていきます。
転職においても、業界が同じであれば今までの経験を活かせるケースが多いため、業界業種ともに未経験よりも、多少有利に働きます。
求人を探す際には転職エージェントを活用してみてください。一人で進めるには労力のかかる仕事探し〜条件交渉までの活動を一貫してサポートしてくれます。
【方法2】スクールなどに通いスキルを習得してからチャレンジする
- 現職が接客やサービス業の人
- 今の仕事とは全く違うことをやりたい人
- いきなり転職ではなくまずは自分に向いているか確認したい人
- デザイナーやクリエイターを目指したい人
方法1のように、業界も違えば、職種も全く違う場合、スクールなどで基礎知識を勉強してから転職活動をスタートするのがおすすめです。
というのも、採用枠としては未経験になるため、基本的にはポテンシャル採用となります。その中で、夢に向かって自ら行動を起こしている。スクールに通う中で見せることができるポートフォリオや実績を作れる。この2点があるだけでも、何もしていない候補者よりもプラスに働くためです。
また、スクールの中には就職支援をしてくれるところも多くあります。他にも、スクールで勉強する中で、やはり自分が求めているものではない、自分には合わない、と感じた時に、キャリアプランを考え直す余裕も生まれます。
逆に、スクールに通ってみて楽しくて仕方がない!と思うのであれば、転職する際の自信にもつながり、自分の熱量も伝えることができます。
【方法3】未経験OKの求人を探しチャレンジする
- 20代半ばまでの未経験者
- コミュニケーション能力に自信がある人
- 給料は下がっても良いと思っている人
方法1も使えないし、スクールに通う費用や時間も作れないのであれば、準備はなしに未経験OKの求人へチャレンジするほかありません。
この場合、ポテンシャル採用となるため、自分の性格や価値観、基礎能力で勝負することになります。
転職活動を始める前に下記の記事を読んでみてください。未経験での転職ノウハウを徹底解説しています。
クリエティブ職を目指したい人のための職種の選び方
本記事を執筆した筆者は、もともと雑誌のデザインがやりたく、デザイン系の専門学校に進学しました。新卒ではグラフィックデザインやWEBデザインを経験し、結果的には、WEBコンテンツのクリエイターという形で10年ほどのキャリアがあります。そんな私が、クリエイティブ職を目指す上で先に知っておくべきことを3つ紹介します。
1:需要と供給から選ぶ
クリエイティブな仕事の代名詞と言えばデザイナーですが、クリエイティブな仕事を「何かを創造する仕事」と解釈すると、一気に領域が広がります。
例えば、音楽、イラスト、グラフィックデザインなどのクリエイターは、10代から50代、60代まで様々な年齢の方がいます。これは、それだけ歴史が長く、携わってきた人数自体が多いからです。そうなると、自分より上の人が山ほどいる中で仕事をとっていかなくてはいけません。
ですが、UIやアプリのデザインで考えた時、スマホが普及してからまだ10年〜15年しか経っていません。つまり、専門職にした人が少なく、これからも確実に必要になる職業なので、若手に回ってくる仕事の量が多いです。もちろんその分、給与の上がり方も変わります。
就職するということは、同じスキルを持つライバルたちとの奪い合いであることも忘れないでください。そう考えると、各職種の需要と供給を考えて選ぶ方法も一つです。
2:クライアントワークか自社プロダクトかで選ぶ
主にデザイナーやディレクターの領域になりますが、お客さんの商品・プロダクトのデザインを代行するクライアントワークと、自社で開発しているプロダクトや商品のデザインを担当するインハウスと、2種類あります。
クライアントか自社かにより、やりがいが変わります。
クライアントワークの場合は、1年を通して様々なデザインに携わることができます。作って納品して終わりになるため、その後は関わることはできませんが、そのプロダクトの顔を作る意味では、デザインとしてのやりがいがあるのがメリットです。デメリットはあくまでお客さんのやりたいことを形にしていく必要があること、絶対に納期を厳守しなくてはいけないという制約が厳しいことです。
インハウスデザインの場合、関われるプロダクトは少ないですが、プロダクトと一緒に成長をしていけるので、マーケティング的な視点も一緒に学んでいくことができます。また、自社内で完結するため、納期の調整は聴きやすいこと、自分がいいと思うものを追求することもできます。
案件がコロコロ変わる刺激的な職場が良いのか、1つのデザインをじっくりと突き詰め、研究できる方が良いのか、自分の性格や好みに合わせて選んでみてください。
3:思考論理VS知覚感性、得意な領域から選ぶ
様々なクリエイティブの仕事をして感じたのは、デザインや創造の中でも領域は様々で、得意不得意があるということです。特に、感性を活かして抽象的に表現する右脳的デザインと、ユーザーニーズを分析し綿密に設計していく左脳的デザインでは、真逆の能力です。
私のエピソードになるんですが、もともとは創造性が高いビジュアルデザインがやりたくてグラフィックデザイナーを目指していました。
ですが、実際に仕事をしてみると、ビジュアルデザインでは悩む時間が多く、成果もあまり出せていなかったんですね。
そこから、分析をもとに企画したり情報をわかりやすくするするといった、思考を元にしたデザインにシフトしていった結果、成果も出せたし、褒めてもらえたんですね。
そこから、右脳的な仕事よりも左脳的な仕事の方が得意だと理解でき、仕事のやり方を変えていったことで、大きく成果を出していくことにつなげられました。
このように、自分が得意な領域を見つけてそれに合う仕事を選ぶことも大切です。
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