紹介予定派遣とは?通常派遣の違いやメリット・デメリット、体験談を紹介

この記事では、派遣社員から正社員を目指せる紹介予定派遣について説明しています。

メリット・デメリット、どんな人に向いているのか、口コミ、体験談など、紹介予定派遣について知りたい方は参考になると思います。

紹介予定派遣とは?

紹介予定派遣とは?

編集部 加藤

まず紹介予定派遣の概要を説明します。

紹介予定派遣とは、一定期間(最長6ヶ月)は派遣社員として働き、その後、企業と働く人の双方が合意したら正社員や契約社員など、直接雇用となる派遣のシステムです。

最初は派遣社員ですが、最終的には派遣ではなく、直接雇用となるのが目的です。

紹介予定派遣として採用された場合、最初に「正社員になった時の待遇」「労働条件」が提示されます。そして派遣期間終了後に合意が出来れば、その契約に従って直接雇用となります。

簡単に違いについて表にまとめました。

通常派遣 紹介予定派遣
事前面接 なし あり
更新 あり なし
派遣期間 最大3年 6ヶ月
雇用形態 派遣中は
直接雇用はできない
直接雇用あり

参考:紹介予定派遣とは/厚生労働省

紹介予定派遣では、最初に派遣社員として企業で働く期間があります。これは「6ヶ月以内」と決められています。

派遣の期間は6ヶ月以内とされていますが、最近は「3ヶ月」が多いようですね。「紹介予定派遣として派遣される」いわば正社員採用前の試用期間とも言えます。

紹介予定派遣の事前面接

通常の派遣社員は、派遣先企業と面接はありません。実際には派遣先企業に出向いて、業務の確認を行ったり上司と話をする機会を持ちますが、これはあくまで面接ではなく「顔合わせ」です。

紹介予定派遣では、正式な面接が行われます。履歴書の提出はもちろんですが、職歴や適性検査を行う企業もあります。「いずれ正社員として採用する」のが前提なので、普通に人材を採用するのと同じ「事前面接」が行われます。

紹介予定派遣「事前面接」の内容とは

一般的な入社試験の「面接」とほぼ同じです。派遣先企業によって様々ですが、

  • 前職を退職した理由
  • 志望動機
  • 仕事への意欲
  • スキルや経験について

この辺りはよく聞かれる内容です。

職種によりますが、リクルートスタッフィングのように面接時にスキルテストや適性検査を行う企業もあります。派遣会社の担当者と相談しておきましょう。リクルートスタッフィングやアデコなどでは、事前に履歴書の書き方を指導してくれたり、対策講座を受講するなど、様々なサポートがあります。大手派遣会社ならではのメリットですから、ぜひ利用したいですね。

一般の面接との違いは「企業は事前にあなたの情報を派遣会社から貰っている」点です。派遣会社の担当者が「こんな人でこんなスキルがあって」と派遣先企業へ先にアピールしてくれています。ですから、担当者と必ず相談をし、担当者の話と面接時の質問の答えに食い違いがないように気をつけましょう。

派遣会社は人材を紹介して利益を得ます。採用されるよう最大限、あなたの経験やスキル、人柄などをアピールしてくれるはずです。ひとりで中途採用を目指すよりも、派遣会社のサポートを受ける方が正社員になれるチャンスはずっと広がります。

紹介予定派遣のメリット・デメリット

紹介予定派遣のメリット・デメリット

編集部 加藤

紹介予定派遣のメリットとデメリット両方を把握しておきましょう。

紹介予定派遣のメリット

  • 安定した雇用が見込める
  • お試し期間があるのでミスマッチが少ない
  • 入社が難しい大企業などでも採用されやすい
  • 実力をアピールしやすい

紹介予定派遣の一番良い点は、半年(それより短くてもよい)の派遣期間後に双方が同意すれば正社員や契約社員になれるところです。企業との直接雇用になれば、安定した収入が見込めます。

最大半年間の派遣期間の間に、実際に働きながら、企業の様子や働き方、残業についてなどがわかることも利点です。仕事内容を見極めてから入社を決められますね。入社してから「こんなはずじゃなかった」ということがなく、ミスマッチが少ないところがメリットと言えます。

また、実際に働く期間があるので、そこでスキルや働きぶりをアピールすることができます。たとえば未経験の職種でも、やる気や意欲をアピールし、より良い条件で社員になれる可能性があります。

書類選考と面接のみの一般的な就職や転職よりも、実力を発揮して認めてもらえる可能性が高いことは大きなメリットです。そのため、新卒では入社が難しい大企業や、未経験であっても意欲や実力が評価されやすく、社員への道が拓けるメリットもあります。

紹介予定派遣のデメリット

  • 正社員登用ではない場合もある
  • ケースによっては派遣よりも手取り額が落ちる可能性がある
  • 決まるまで短期雇用となるのでスキルアップに繋がりにくい
  • 社員採用が決まっているわけではない

直接雇用は正社員と決まっていない

直接雇用と聞くと「これで正社員なれる」と思いがちですが、直接雇用とは企業とあなたが雇用関係を結ぶということであって、正社員にしますということではありません。たとえば企業側から、遅刻が多い、覚えるべき仕事をほとんどできていなかった、といった理由があれば、内定を出さないケースもあります。

事実、紹介予定派遣で多いのが、契約社員としての採用です。つまり紹介予定派遣と言っても、全員が必ずしも正社員になれるとは限らないということです。

契約社員は1年ごとに切り替えがあったり、条件面でも正社員より劣ることも多いのが現実です。必ず紹介予定派遣を紹介されたら「派遣期間後には正社員になれるのか」を確認しましょう。

また契約社員の場合には、その後に正社員登用があるのか、契約社員の条件内容をしっかりチェックすることが大切です。

紹介予定派遣で社員採用される割合

紹介予定派遣を実施している一般派遣元事業所について、紹介予定派遣で職業紹介を経て直接雇用に結びついた労働者の割合を見ると、20%未満の事業所が6.8%、20~40%未満の事業所が6.8%、40~60%未満の事業所が7.1%、60~80%未満の事業所が10.2%、80~100%未満の事業所が11.3%、100%の事業所が21,4%となっている。

引用:労働者需給制度制度についてのアンケート調査集計結果/厚生労働省

上記は厚生労働省が紹介予定派遣を利用した企業に「紹介予定派遣の人材を直接雇用に結びついた割合」を調査した結果です。

紹介予定派遣を利用した人を100%直接雇用としている企業は約20%です。ほぼ直接雇用をしている事業所と足しても、約32%ですね。

実際のところ、紹介予定派遣を利用しても直接雇用に結びつかないこともかなりあることがわかります。もちろん、雇用側だけの問題とは限らず、派遣社員のほうが条件が折り合わなかったり、働いてみたら思っていたのと違うことから断るケースも多くあります。

しかし、それを考慮しても、実は紹介予定派遣で全員が「社員になれる」わけではないことがわかりますね。

いっぽうで、別の見方をすると、60%以上の割合で直接雇用に結びついてる合計は44%程度、全体で見ると約半数は正社員や契約社員になっているとも言えます。

0%やほとんど社員として採用していない事業所じたいは7%弱と少ないので、紹介予定派遣を利用すれば、少なくとも直接雇用になれる可能性がある程度は期待できるとも言えます。

ケースによっては派遣よりも手取り額が落ちる可能性がある

前述したように直接雇用であっても、契約社員というケースも多くあります。契約社員と正社員ではボーナスをはじめ、条件がかなり違うこともあるので、正社員になれるのかどうかは事前にしっかりと確認しておきましょう。

また、派遣の時給よりも正社員の給料のほうが実質的に安いということはあります。ただし、昇給や昇進、安定した雇用といったメリットも大きいので、一概に金額だけで比較しないようにしましょう。

決まるまで短期雇用となるのでスキルアップに繋がりにくい

派遣期間は最大で6ヶ月ですが、実際多くの企業は派遣期間を3ヶ月と決めているところが多いようです。そのため、3ヶ月〜6ヶ月ではスキルアップは難しいと言えるでしょう。

派遣期間にスキルアップしたい!!と考えている方は、紹介予定派遣は直接雇用が決まるまでの派遣期間は短期のため、現実的に考えてスキルアップは難しいと思っておきましょう。

紹介予定派遣「こんな人に向いてます!」タイプ別に紹介

(1)有名企業に就職したい人

一般には就職が難しい大企業でも、紹介予定派遣の求人ならば採用される可能性が高くなります。通常の入社よりは倍率は少ないですし、求められている人材が明確なので自分がマッチしているスキルや経験をアピールできれば、こうした大企業への入社も可能です。

・国立大出の友人が、紹介予定派遣で入社した私を見て驚いていた。そりゃそうだ、こっちは昔から成績が悪く三流大学出身。でも結局今は同じ大企業のイチ会社員です!(Kさん/29歳)

・都内中心部にある本社ビル。まさか私がこんな大企業の正社員になれるなんて。派遣として経理のスキルアップと経験を積んできて良かった!(Iさん/26歳)

(2)転職でミスマッチの失敗経験がある人/就職に失敗したくない人

→紹介予定派遣では実際に働いてから、入社するかどうかを決められます。長く働きたい正社員としては、まず職場環境を把握してから入社を判断できるので、失敗しない就職が出来ます。過去に転職で「仕事を変えたのに前と同じ、最悪な環境」といった失敗をしている人には特に紹介予定派遣のメリットは魅力的なはずです。

・残業がどれくらいか、上司や同僚の雰囲気などもわかった上で入社したので、入社後も大きな問題もなく働いています。(Uさん/35歳)

入ってみたらブラック企業だった、なんて話は珍しくない。紹介予定派遣では現場で働いてから入社なので安心できた。(Sさん/28歳)

(3)正社員採用の最短ルートを望んでいる人

→新卒採用ならばともかく、中途採用ではよほどスキルや経験がないと正社員採用は難関です。紹介予定派遣は最大でも6ヶ月が派遣期間、半年後には正社員への道が開けています。少しでも早く正社員になりたい人にも紹介予定派遣はピッタリです。

・退職後、簡単に転職できるかと思っていたが、条件の良い求人がなかなかなくて気づいたら1年たっていた。アルバイトをやめ、派遣に登録。紹介予定派遣で半年後にはIT企業の正社員に!(Fさん/25歳)

・30歳を過ぎると正社員採用は本当に厳しい。派遣会社のフォローと紹介予定派遣がなければ、正社員にはなれなかったと思う(Iさん/34歳)

(4)キャリアチェンジや未経験だが正社員希望の人

→実務経験がないと「中途採用で正社員の求人」自体が見つかりません。紹介予定派遣では、未経験や実務経験なしでも面接で意欲を評価してもらえたり、また実際に働く派遣の期間で仕事ぶりをアピールすれば、きっと正社員登用となるでしょう。

・「面接では、経験者もいたので迷った」そうです。直接雇用となる時に「働き方を見てきたが、地道だが確実でミスがない。すでに経験はこの半年で積んだのだから充分です」と上司に言ってもらいました(Kさん/31歳)

・キャリアチェンジでも職場で体験してからの入社なので安心でした。(Hさん/27歳)

紹介予定派遣の探し方

編集部 加藤

次に、紹介予定派遣の探し方についてわかりやすく解説します。

派遣会社に伝える

紹介予定派遣は派遣会社から紹介してもらいます。

まずは派遣会社に登録した上で、紹介予定派遣を希望していることを伝えましょう。

紹介予定派遣の求人はどこの派遣会社でもたくさんあるわけではありません。紹介予定派遣に強いところ、あるいは業界や業種に特化して紹介予定派遣を持っているところなど会社による特徴があります。自分が希望する業界や職種に強い派遣会社を選ぶのが基本です。

いずれにしても、ひとつの派遣会社から紹介してもらえる紹介予定派遣には限りがあります。複数の派遣会社に登録し、紹介予定派遣を希望していることを伝えて、より多くのチャンスを得るようにしたいですね。

紹介予定派遣の流れ

一般的な紹介予定派遣の流れは以下の通りです。

紹介予定派遣の流れ
  1. 派遣会社に登録
  2. カウンセリング
  3. 紹介予定派遣を希望していると伝える
  4. 紹介予定派遣の紹介
  5. 企業側が希望すれば「履歴書の提出」「事前面接」を行う
  6. 派遣スタッフとして就業
  7. 最長6ヶ月で双方で意思の確認
  8. 双方が同意すれば正式採用

紹介予定派遣で良い求人を見つける方法

紹介予定派遣は、なかなか難しい大手や優良企業の正社員になれるので大変人気があるのですが、問題点は「求人数が少ない」ことです。

口コミにもありましたが、紹介予定派遣で希望通り正社員になったほとんどの人が、数社の派遣会社に登録しています。少しでも多く求人を紹介してもらい、エントリーするのが「紹介予定派遣で正社員になれる」一番の方法です。

一般の派遣と比べると、本当に紹介予定派遣は数が少ないのですが、厚生労働省のデータを見ると、ここ最近は増加傾向にあります。確実に必要な人材を確保できるので、企業にとってのメリットが再認識されているのでしょう。

紹介予定派遣のチャンスは増えています。さらに良い条件で入社できるように、少なくとも2〜3社の派遣会社に登録してくださいライバルが多いので、採用とならないケースもあるでしょう。派遣会社のスキルアップやマナー講座、面接対策なども利用し、前向きに取り組んでいけばいずれ「念願の正社員」になれるはずです。

紹介予定派遣を希望する人が知っておくべきこと4つ

編集部 加藤

ここでは紹介予定派遣を希望する人に、知っておきたいこと、事前に理解しておきたいことをまとめました。

紹介予定派遣では面接を行うため、面接対策は必須

通常の派遣では事前に企業側との面接や面談は行いません。しかし、紹介予定派遣では、原則として一定期間後に社員にする前提のため、一般の求人採用と同じように事前の面接を行います*。

そこで紹介予定派遣では、履歴書や面談・面接で振り落とされないようにするのがポイントになります。

履歴書の書き方や面接については、派遣会社がサポートしてくれます。

紹介予定派遣では、一般的に面接には派遣会社の担当者が同行します。担当者とあなたがしっかり対策をし、打ち合わせをしておくことが面接成功のコツです。

担当者は企業側がどんな人材を必要としているのか、必須のスキルは何か、といったことをリサーチし、面接での受け答えのアドバイスや、面談練習を行うといった支援を行ってくれます。

しかし、中にはあまり面接準備に熱心ではない派遣会社もあります。履歴書の送付や面接で落とされてしまうことが続くようであれば、しっかりサポートしてくれる別の派遣会社への登録をしましょう。

*事前面接を行わない企業もあります。

紹介予定派遣の面接でよく聞かれることは

一般の面接といちばんの違いは「なぜ紹介予定派遣を選んだのか」という質問をされることでしょう。

極端な例ですが「普通に応募しても正社員に採用されないから」「正社員の求人に全部落ちたから」と言えば、しかたなく紹介予定派遣を選んだ印象になります。たとえ実際にそうだったとしても、企業に対して好印象を与えるためには、より前向きな理由が必要です。

紹介予定派遣を使うメリットを活かして「実際に働いて自分のスキルや働きぶりを評価して頂きたいから」「ミスマッチがないように、御社にとっても自分自身にとってもベストな選択をしたい」といったポジティブな回答にしたいですね。

こうした質疑応答についても、きちんとサポートしてくれる派遣会社であれば細かくアドバイスをしてくれたり、練習してくれたりするので安心です。

紹介予定派遣に年齢制限はある?

派遣法では採用にあたって年齢制限はありません。

法的に年齢制限はなくても、若い人のほうが採用率がいいのでは?と思いますよね。確かに実態としては30代と60代が同じ条件で応募してきたら、直接採用=社員として採用するのに30代のほうが有利な部分はあります。

しかし、社員に採用したい企業側が何を求めるか次第です。スキルや経験値、実績を重視するならば40代や50代の紹介予定派遣もあります。

また40代は収入を増やしたい、働きたい意欲が明確で長く働いてもらえる、ヒューマンスキルがあることから、「40代の方が会社としては良い人材と判断することも多い」という声も多くあります。

いっぽうで未経験者を指導しながら育てる考えであれば、20代のほうが採用されやすくなるでしょう。

いずれにしても紹介予定派遣では年齢制限はありません。

40代から紹介予定派遣で正社員は厳しい?

20代〜30代までくらいはあまり気にしないのですが、40代になると正社員になるのがかなり厳しいイメージがあります。実際に専門職や特に優秀な実績、スキルがないと、紹介予定派遣にチャレンジしてもなかなか決まらないこともあります。

派遣社員として働いていても、正社員としてはブランクがある場合には、紹介予定派遣の他にも、転職活動をさまざまな方法で行ってみましょう。

最初の求人で断られたからとあきらめないことが大切です。40代以降を採用したい企業自体は実はけっこうあるんですよ。うまくマッチする企業をいかに探すか、見つけるかが重要です。そこで、転職エージェントやハローワークの相談室など、派遣社員だけにこだわらずに求職活動を広げていきましょう。

たとえば女性なら、結婚・出産を経て、お子さんがある程度大きくなった40代でフルタイム勤務の正社員にカムバックする例はよくあります。

また前職のキャリアを活かせる職場や、ブランクの間に資格取得などスキルアップをし、企業が必要とする人材になることで、年齢に関係なく正社員として採用されやすくなります。

もし内定が出てもこちらから断ることはできるか?

紹介予定派遣では、内定が出ても断ることができます。

紹介予定派遣で断る場合には、理由を伝えなくてはなりません。内定を辞退する場合にはなるべく早く担当者に連絡しましょう。辞退については派遣会社から企業に伝えてくれます。

紹介予定派遣は企業と働く側とのミスマッチを防ぐ採用システムです。内定が出ても、合わない、続きそうにないと思ったら辞退しましょう。逆に、明らかに続きそうにないのに内定を受けて、早々に退職などというほうがよくありません。

正社員にこだわるなら派遣と転職サイトの併用がベスト

紹介予定派遣には数々のメリットがありますが、残念ながら必ずしも正社員として採用されるとは限りません。契約社員の採用もあり得ます。

現在、派遣社員として働いていて、今後は正社員になりたいと思っているのであれば、紹介予定派遣以外の就職活動も並行して行いましょう。転職サイトや転職エージェントを利用し、これまでの実績やスキルをいかせる求人を探してもらいます。

仕事探しは、自分ひとりで行ってもなかなかうまくいきません。派遣会社と共に、転職サイトも利用し、正社員採用への道をなるべく大きく広げておきましょう。

紹介予定派遣で働いた人の口コミ

ブラック企業で大失敗!紹介予定派遣で安心して正社員になれた
評判★★★★★5.0
24歳/男性/リクルートスタッフィング

地元企業に入社しましたが、事前の説明会で聞いた話とまるで違った。サービス残業ばかりでタイムカードも操作する!ブラック企業って本当にあるんです!次は失敗したくないと思い、派遣で働きながら良い条件の紹介予定派遣を待ちました。

ライバルも多く、1度目は採用されませんでしたが、担当者の励ましに支えられて再度挑戦、無事正社員になりました。事前に働きながら、残業は繁忙期以外は月10時間程度、有給もしっかり取得できるなどがわかり、安心して入社できました。

競争率は高いけど頑張れば大手企業の正社員に!
評判★★★★☆4.0
30歳/女性/アデコ

派遣として数年働きましたが、やはり年齢があがるにつれて正社員希望になりました。紹介予定派遣は魅力的な制度なんですが、あまり求人が出てこないんですよね。私は4社の派遣会社に登録して、紹介予定派遣求人が出るとすぐにエントリーを出しました。

ほぼ正社員に内定しているようなもので、人気があり、競争者が多いのがちょっと難点かな・・・でも、おかげさまで短大卒の私でも有名企業の本社の正社員となれました!

良い会社、悪い会社の「差」が大きくなっている気がします。薄給で過酷な労働条件の会社なら、いつでも正社員になれるでしょうが(みんな、すぐ辞めるから!)、中小でも将来性のある優良企業は人が辞めないから中途採用も本当に少ない。

ちゃんとした会社の正社員になりたいなら、紹介予定派遣が一番の近道です。たぶん会社も人材確保に失敗したくないから、紹介予定派遣を使うのではないでしょうか。

複数の派遣会社に登録し、求人が出たらエントリーする。大手派遣会社の紹介なら、まず企業もきちんとしていますから安心だと思います。

【体験談】紹介予定派遣を利用して正社員になった話

CASE1:紹介予定派遣を利用した人の体験談

CASE1:紹介予定派遣を利用した人の体験談

高卒でアルバイトばかりしながら「なんとなく生活」をしていた私が、今は上場企業の正社員として働いているなんて本当に夢みたいです。

実は派遣に登録して、紹介予定派遣を使って正社員になれたんですよ。 ずっと私の事を心配していた親なんて、「派遣会社に足を向けて寝られない」なんて言ってます(笑)

担当者と一緒にキャリア設計

フリーターだった私が派遣会社に登録したきっかけは、当時ビル清掃のバイトだった時にたまたま聞きかじったからです。ハケンってやつかぁ、と思って、とりあえず登録だけでもしてみるか、という程度でした。

そこで今の担当者と出会ったのが大きかったですね。私も別に一生フリーターでいいと思っていたわけでもないし、担当者といろいろと話す事で自分の気持ちもまとまった感じです。

自分に合ったスキルアップもばっちりサポート

最初はごくごく一般的な事務の仕事で短期の派遣をやっていました。その間に、担当者に勧められた通り、派遣会社のスキルアップ講座に通いました。

もともと地道な仕事や数学は好きだったので、「経理は専門職とすれば一生仕事がある」と聞いてずいぶん頑張ったんですよ。 簿記の資格も派遣会社提携のスクールで取得して、経理のアシスタント的な業務から経験を積みました。

しばらくして担当者から、「紹介予定派遣」の話を聞きました。数ヶ月から半年ぐらい派遣として働いて、その後会社と私が納得すれば正社員になれるシステムだと聞きましたが、その時点では(無理だろうなぁ)と思っていました。

ちょっと調べてみると紹介予定派遣といっても正社員になれる確率は半々ぐらいみたいだし。

企業に合わせた人材になる

「よく紹介予定派遣は50%ぐらいしか正社員になれないと言いますが、きちんと企業が必要とされる人材になれば間違いなく正社員への道は開けます」 担当者にずいぶん励まされましたね。

派遣として入ってからも担当者の女性が何度も連絡をくれて、その都度アドバイスをくれました。面接のときの洋服から受け答えまで細かく教えてくれたのもすごくありがたかったです。

派遣として在籍した半年は私も必死でした。無遅刻無欠勤はもちろんですが、会社になじもうと周囲の人とも積極的にコミュニケーションを取りました。

経理以外の仕事でもやる気があるという意欲もアピールしました。 おかげで半年後にはすんなりと正社員に。

大手企業で働くのに学歴は関係ないのかも

高卒でフリーターだった私が、今や有名大卒の友だちよりも大手の企業の経理で働いています。しかも実はそこで彼氏も見つけちゃいました。

今のところまだ会社には内緒ですが、エリートビジネスマンまで捕まえちゃって、何もかも派遣からスタートして正社員への道まで開いてくれた、派遣会社の担当者のおかげだと思っています。

>>サポート力が評判の派遣会社

CASE2:新卒派遣で働いている人の体験談

CASE2:新卒派遣で働いている人の体験談

就職活動が困難だったから新卒派遣への登録を決意

通っていた大学は就活に対するサポートが今ひとつで、OBOG頼りといった所がありました。

「大手とか特に希望をしなければどこか就職できるだろう」と楽観していたけれど、実際に就活してみると書類選考の時点でガンガン落とされる。何十社とエントリーして面接にさえすすめないんです。

そんな私を見兼ねたのか、派遣会社に勤める義姉が「新卒派遣っていうのがあるからやってみたら」と勧めてくれたんですね。

派遣会社が親身になってくれた

正直、大学出て「ハケン」って…と最初は躊躇したのですが、登録に行ってみて意識がかなり変わりました。 まず最初に適性検査や面談があり、この時のキャリアカウンセリングがとても丁寧なんです。

例えば「どんな仕事に就きたいですか」と聞かれても、意外と具体的に答えられませんよね。

私も「まあ事務職というか、できれば安定した企業で」みたいな曖昧な事を答えたのですが、担当者がそこから「どんな事が好きか」「性格」「コミュニケーション能力」といった具合に様々な方向から質問してくれて、そのうちにだんだんと自分の将来像が見えてきた感じです。

そこから私に合った会社をいくつか紹介してもらい、その時の企業に関する説明もすごく詳しい。企業選考の前に、面接の対策も1対1で行ってくれましたし、履歴書も何度も確認していろいろとアドバイスをくれました。

その間に派遣会社が開催する社会人マナー講座とか、OAスキルの基本講座など勧められるままに受講。最終的に紹介予定派遣という形で一流メーカーに入りました。

紹介予定派遣でも新卒派遣はほぼ90%近くが入社できると聞いていましたし、正社員になる前に実際に企業で働けるのはとても安心ですね。

転職を繰り返したくはなかったし、それだけに自分に合った会社に入社したいと思っていましたから、自分自身も会社や仕事の内容を経験できた上での入社は非常に納得がいくものでした。

派遣で仕事を探して本当によかった!

はっきり言って学校の就職支援よりよほど親身になって面倒みてもらえるし、情報も豊富です。特に派遣会社が行っている社会人デビュー向けの講座は実践的な内容で入社してからどれほど役立ったかわかりません。

また担当者の人が具体的なアドバイス以外にも、途中で(みんな内定取っているのにうまくいかないな)とか(もう就活あきらめて遊びに行きたい!)とか思うたびに精神面でも励ましてくれたり、時には「将来のキャリアを描ける今を大切にして」と強く意見をしてくれたり、本当に親身になってサポートしてくれました。

新卒派遣は就活の難しい現在ではお勧めの選択肢だと思います。

もっといろんな派遣会社をみたい人は、こちの記事をどうぞ! 

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紹介予定派遣でよくある質問

紹介予定派遣は採用されたら本当に正社員になれるのですか?

「直接雇用(正社員・契約社員)前提です」
紹介予定派遣は、まず最初に派遣として働き、期間満了後に企業と労働者の両方が「合意」したら正社員採用となります。少し前のデータですが、紹介予定派遣として働いた人の65%近くが「その企業の正社員となている」そうです。

35%強は正社員になれなかった事になりますが、これは企業側が採用しなかっただけでなく、労働者側の合意を得られなかった(その企業と合わないといった理由から辞退する)数も含まれています。

企業側に明確な理由があれば正社員登用を見送る事もありますが、実際にはほとんどの人が正社員として採用されています。

紹介予定派遣で派遣期間後に、自分からその仕事を辞退する事はできますか?

「入社は辞退できます」
紹介予定派遣は、企業側と「労働者(あなた)」側の双方が合意して初めて直接雇用が成立します。もちろん入社を断る事も可能です。その場合にも、間に派遣会社が入ってくれるので、まず担当者に相談しましょう。

紹介予定派遣で正社員になったら、その後に試用期間のようなものがありますか?

「派遣社員として働く期間が試用期間と見なされます」
紹介予定派遣では、入社前に数ヶ月、派遣社員として働きます。この時期を「試用期間」とみなします。正社員採用となったら、正式な入社となります。紹介予定派遣では「正社員になった場合の雇用条件」が事前に提示されます。不安であれば、試用期間の有無についても、その時に確認しましょう。

紹介予定派遣の派遣期間中に何を気をつけたらいいですか?