リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの違いは?どちらを使うべきか、徹底比較!

池田

池田です。採用人事歴10年の私が解説します。

スカウト型転職サービスと言えば、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチが有名です。

2つとも、ハイクラス層の転職向きである点は共通していますが、どのような違いがあるのでしょうか?

違いを解説する前に、最初に結論として、どちらを使うべきなのかをまとめました

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチのどちらを使うべきか

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの比較・違い

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの違いを表にまとめました。

求人数やヘッドハンターの数など、以下のような違いがあります。

リクルートダイレクトスカウト ビズリーチ
公開求人数 452,795件
(2023年7月時点)
87,804件
(2023年7月時点)
求人の質 高年収求人がメイン 高年収求人がメイン
スカウトの種類 ・通常スカウト
・Fit Hunterスカウト
・一求入魂スカウト
・顧問求人スカウト
・通常スカウト
・プラチナスカウト
(面談確約スカウト)
スカウトの送信元 ・採用企業
・ヘッドハンター
・採用企業
・ヘッドハンター
ヘッドハンターの数 4,300名以上
(2022年5月時点)
6,200人
(2023年1月時点)
料金 無料 スタンダード:無料
プレミアム:3,278円(税込)~/月
会員数 非公開
(新規登録者は月1万8000人超)
190万人以上
(2023年1月末時点)
審査 なし あり

このような違いがありますが、おおまかに捉えれば、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチについては、そんなに大きな違いはありません

スカウトサービスを使うにあたって重要な点については2社とも同じで、共通している点は以下の通りです。

  • ハイクラス(高年収)転職向き
  • 企業からスカウトがもらえる
  • ヘッドハンターからスカウトがもらえる
  • 自分で求人を探すこともできる
  • 来るスカウトの数・質(※編集部調査による)

    結局のところ、自分の希望に合ったスカウトが来るかどうかが最も重要だと思いますが、編集部数名で調査した結果、スカウトの数・質は2社ともさほど変わらないということがわかりました。

    ▼編集部池田(30代・年収700万円)が1週間でもらったスカウトの数

    リクルートダイレクトスカウト ビズリーチ
    スカウト数 28通
    (うち企業スカウト5通)
    27通
    (うち企業スカウト2通)

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの料金の違い

    料金で比較すると、リクルートダイレクトスカウトはいつでも完全無料で利用できるため、気にしなくてもOK。

    一方、ビズリーチは基本的には有料プランになりますが、最後まできちんと登録すると3ヶ月ほどは無料で利用できます。3ヶ月以上の長期で考えている場合は、ビズリーチだとお金がかかってしまうこと覚えておきましょう。

    サービス名 利用料金
    リクルート
    ダイレクトスカウト
    無料
    ビズリーチ
    (スタンダード)
    無料
    ※スカウトへの返信ができない
    ビズリーチ
    タレント会員
    (年収750万円未満)
    3,278円(税込)/月
    (条件達成で最大97日無料)
    ビズリーチ
    ハイクラス会員
    (年収750万円以上)
     5,478円(税込)/月
    (条件達成で最大97日無料)

    ビズリーチの無料プランと有料プランの違いは、こちらの記事をご覧ください。

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの審査の違い

    リクルートダイレクトスカウトは審査なし、ビズリーチは審査があります。

    サービス名 登録審査
    リクルート
    ダイレクトスカウト
    なし
    ビズリーチ
    (スタンダード)
    あり
    ビズリーチ
    タレント会員
    (年収750万円未満)
    あり
    ビズリーチ
    ハイクラス会員
    (年収750万円以上)
    あり

    リクルートダイレクトスカウトは極論フリーターでも登録自体はできます。ですが、ビズリーチは審査があり登録すらできないケースがあります。

    以下のような実例があります。

    【通過】20代、年収350万円、東京
    【通過】20代、年収450万円、名古屋
    【見送り】40代、年収400万、東京
    【見送り】30代、年収300万、大阪

    ビズリーチの一つのラインが年収500万円だと思った方が良いです。500万に少し満たない場合は職務経歴書や年齢でカバーが可能です。ただ、40代後半から50代以上の場合、500万を超えていても何かしらの役職経験がないと難しいと言われています。

    自分はちょっと無理かも…と思った場合は、リクルートダイレクトスカウトを使ってみてください。

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの求人とヘッドハンターの違い

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの求人数やヘッドハンターの違いは下記のとおりです。

    サービス名 リクルートダイレクトスカウト ビズリーチ(スタンダード) ビズリーチ(プレミアム)
    公開求人数 452,795件
    (2023年7月時点) 
    87,804件
    (2023年7月時点)
    ヘッドハンターの数 4,300名以上
    (2022年5月時点)
    6,200人
    (2023年1月時点)
    td
    求人検索・応募 すべて応募が可能 一部のみ可能 すべて応募が可能
    ヘッドハンターへの相談 可能 可能 可能

    ヘッドハンターとは、簡単にいえばフリーの転職エージェントのような人たちなのですが、仕組みを詳しく知りたい方は下記の記事で詳しく解説しています。

    公開求人数はリクルートダイレクトスカウトの方が多くなっています。リクルート自体が多くの求人媒体を持っていて、たくさんの企業とコネクションがある影響も大きいです。そのため、自分から求人に応募していきたい方はリクルートダイレクトスカウトがおすすめです。

    一方で、ビズリーチは公開求人数はリクルートの5分の1しかありません。ただ、ヘッドハンターの数が多いため、ビズリーチ上で公開していない非公開求人を多く持っている可能性はあります。また、ビズリーチを使えるヘッドハンターは、直近の成約件数や、成約した求職者の年収などに条件を設けているため、一般のヘッドハンターより良い求人を持っていたり、マッチングの腕が優秀な人も所属しています。

    より多くのスカウトをもらったり、知識がある人に相談したいならば、ビズリーチがおすすめです

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチ「受けられるスカウト」の違い

    それぞれ受け取れるスカウトにも違いがあります。

    サービス名 リクルートダイレクトスカウト ビズリーチ(スタンダード) ビズリーチ(プレミアム)
    企業からのスカウト あり あり
    面談確約スカウト なし あり
    Fit Hunterスカウト あり なし
    顧問求人スカウト あり なし
    スカウトの閲覧・返信 すべて可能 面談確約スカウトのみ可能 すべて可能

    ビズリーチのスカウトは基本的に面談が確約しているスカウトです。書類選考なしで面接に進むことができるため、効率よく転職活動を進めることができます。

    一方で、リクルートダイレクトスカウトは多角的なスカウト方式を持っています。例えば、独自のスカウト方法として「Fit Hunterスカウト」があります。これは、求職者の職種や業界とのマッチング率が高い限定のスカウトなので、前職と同じ業界に進みたい場合に書類選考の通過率を高めることができます。

    また、リクルートダイレクトスカウト独自の「顧問求人スカウト」は、正社員でなく業務委託のスカウトです。副業したい方やフリーで活躍したい人がスカウトを受けられるため、多様な使い方ができます。

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチどちらを使う?

    ここまで違いを説明してきましたが、結論としてリクルートダイレクトとビズリーチどちらを使うかまだ決めかねている人もいると思います。そこで、基本的にはこのルールに沿って決めれば良いよ!という鉄板の選び方を説明します。

    1. じっくり活動して決めたいなら「リクルートダイレクトスカウト」
    2. 専門家にキャリア相談をしたいならば「ビズリーチ」
    3. 早めに転職を終わらせたいなら「併用」

    じっくり活動して決めたいなら「リクルートダイレクトスカウト」

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの一番大きな違いは、利用料金がかかるかどうかです。

    ビズリーチを無料で使える期間は登録完了で30日間+実際の活動の中で60日間の計3ヶ月です。それ以降はすべての機能を使おうと思うと月額3,278〜5,478円を支払わなければなりませんすぐに転職をしたいわけでなければ、3ヶ月は意外とあっという間です。そして、いざ本気で再開をしようと思った時には既に無料分は使い終わっているとなると、損した気分に・・・。

    ですので、とりあえずどんな求人が来るのか知りたい、自分の市場価値を知りたいだけ、という人は、リクルートダイレクトスカウトだけに登録することをおすすめします

    リクルートダイレクトスカウトなら、すべての機能が無料で使えるので、様子見で使うにはもってこいです。

    専門家にキャリア相談をしたいならば「ビズリーチ」

    多くの人が見落としがちなのですが、ビズリーチではキャリアコンシェルジュに相談ができるサービスがあります。

    スカウト型転職サービスは、転職エージェントのように担当のアドバイザーはつきません。さらに言えば、何十人ものヘッドハンターからバラバラとスカウトメールが来るため、一体誰に話を聞いたらいいんだ?と迷ってしまう人も多くいます。

    そういった疑問や悩み、不安に対して、転職のプロに話を聞けるのがビズリーチのキャリアコンシェルジュです。具体的に相談できる内容の例として、公式ページを見ると以下のように書いています。

    ビズリーチのキャリアコンシェルジュとのキャリア相談

     

    「そもそも転職すべきか」「現職で昇進を目指したい」「転職先はどうやって決めればいいか」など、仕事の悩み全般の相談ができます。

    そして、このサービスの最も良いところは、ヘッドハンターではないため転職を進めるわけではないということ。

    転職エージェントの担当アドバイザーは、求人を紹介するのが仕事です。なので、相談をしたとしても、「じゃあこの求人に応募してみましょう」と、転職がゴールである前提での相談です。

    ビズリーチのキャリアコンシェルジュは、求人を紹介しません。あくまで、その人のキャリアの相談に親身に乗るだけなので、時には「転職しないで頑張る!」という結論に導いてくれることもあります。

    通常、一般的なキャリア相談サービスは1時間あたり1万円程度します。ビズリーチの場合、登録直後であれば無料で利用することができるので、それだけで元がとれます

    フラットな目線でキャリアの相談を専門家にしてみたいという方は、ビズリーチの利用をおすすめします。この機能は、リクルートダイレクトスカウトにはありません。

    早めに転職を終わらせたいなら「併用」

    3ヶ月以内に転職を完了させたいと考えている方には、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの併用をおすすめします。

    併用をおすすめする理由は、以下の点です。

    • どちらか1社だけを使っている企業が多い
    • ビズリーチは有料機能もあるが、最大97日間は無料で有料機能を使える
    • 面倒な登録も、片方済ませればコピペできるので簡単

    採用コスト面でどちらか1社を使う企業が多いので、両方使えばチャンスが広がる

    池田

    企業の採用担当目線で解説します。

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチ両方を利用している企業はそこまで多くなく、片方だけを使っている企業が多いです。そのため、短期間のうちに自分に合った求人をもらうためには、両方に登録して可能性を広げた方がよいです。

    ではなぜ、企業はどちらか1社だけを使っているのでしょうか。その理由は、料金体系にあります

    基本利用料/年 入社時成功報酬
    リクルートダイレクトスカウト 153〜252万円 想定年収の15%
    ビズリーチ 150万円 理論年収の15%
    一般的な転職エージェント 0円 理論年収の35%

    一般的な転職エージェントサービスと違って、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチは、採用できる人数が0人だとしても基本利用料がかかります。転職エージェントであれば、採用できるまではどれだけ使っても0円なので、人事担当者は「複数の転職エージェントにお願いしよう」となります。

    一方で、リクルートダイレクトスカウトやビズリーチの場合、基本利用料がネックとなり、「片方だけを集中的に取り組んだ方がコスパが良い」という思考になります。そのため、複数利用している企業は少なくなっているのです。

    利用者側からしたら、両方に登録して、片方しか使っていない企業からのスカウトを逃さないほうにした方がいいです。

    面倒な登録も、片方済ませればコピペできるので簡単

    リクルートダイレクトスカウトとビズリーチ、両方に登録しても基本的にはメリットしかないのですが、唯一のデメリットは、「登録が面倒」という点です。

    スカウト型転職サービスは、採用担当者やヘッドハンターは職務経歴を読んでスカウトするかどうかを判断しているため、登録時に、ある程度詳細に職務経歴を入力する必要があります。1つの登録あたり15分くらいかかってしまうので、苦労は2倍…。

    ですが、どちらも似たような内容の入力になるため、両方同時にコピペしながら登録をすることでタイパを改善することができます!

    使い始めてみて、合わないなと思えば、退会すればいいだけの話です。まずは使い始めてみることをおすすめします。

    ▼登録はこちらから
    サービス名 転職サービス
    の種類
    公開求人数
    リクルートダイレクトスカウトリクルートダイレクトスカウト スカウト型 543,110件
    • 年収600万円以上の求人が約10万件以上
    • すべてのサービスが無料&登録時の審査なし
    ビズリーチbizreach スカウト型 99,808件
    • 年収1,000万円以上が全体の3分の1以上
    • ヘッドハンターが転職活動への的確なアドバイスをしてくれる