「ビズリーチ(bizreach)」は、インターネット事業や人材サービス業で有名なビズリーチ社が運営する、ハイクラス向けのスカウト型転職サイトです。
ビズリーチは高年収求人のスカウトを受けられる点が最大の特徴ですが、登録するためには審査を通過する必要があります。人によっては審査に落ちることもあり、ビズリーチに興味があるものの、審査に通るか不安を抱えている人もいるかもしれません。
そこで今回は、ビズリーチの審査基準に焦点を当てて、審査に落ちる人の特徴や審査に落ちてしまった時にやること、審査の通過率を上げるポイントについて解説していきます。
ビズリーチの審査基準
ビズリーチの審査基準については非公表となっていますが、おそらくは以下の組み合わせで審査基準が定められていると推測されます。
「年齢」×「経験・経歴」×「年収」
人材を採用するか否かの判断基準は数多く存在しますが、企業の採用目線で見れば、上記の3つの項目が重視されるのが一般的です。そのため、ビズリーチの審査基準も、企業側の採用目線に合わせている可能性が高いと思われます。
タレント会員とハイクラス会員の審査基準の違い
ビズリーチの会員には、「タレント会員」と「ハイクラス会員」の2種類が存在します。
会員の振り分けを行う際の明確な基準は公表されていませんが、現年収750万円以上の人がハイクラス会員、それ以外の人がタレント会員に振り分けられるようです。
タレント会員はハイクラス限定求人の閲覧・応募や、ハイクラス専門のヘッドハンターへの相談ができないものの、全般的なサービスやコンテンツの内容に大きな違いはありません。
◆タレント会員とハイクラス会員の比較表
タレント会員 | ハイクラス会員 | |
---|---|---|
振り分け基準 | 現年収750万円未満 | 現年収750万円以上 |
ハイクラス限定求人の閲覧・応募 | 不可 | 可 |
相談可能なヘッドハンター | ハイクラス専門以外のヘッドハンター | 全てのヘッドハンター |
なお、会員の種類は、登録時の情報を基に自動的に振り分けられるため、自分で選択することはできません。もし現在の年収に変更があり、750万円以上(or未満)になった場合には、登録情報を変更すれば、会員の種類も自動的に変更されます。
ビズリーチの審査期間
ビズリーチの審査期間は、3営業日以内です。このことは、公式サイトにもその旨の記載があります。
人によっては1時間前後で結果が通知されることもあるようですが、審査に要する期間はバラバラのため、基本的に3営業日は待つ必要があります。
万が一、3営業日を過ぎても通知が届かない場合には、カスタマーサービスへ問い合わせてみましょう。
ビズリーチの審査に落ちる人の特徴
ビズリーチは審査に落ちてしまうと、残念ながら登録はできません。そのため、「ビズリーチに登録してみたいけど、審査に通るか不安」という人も多いかと思います。
そこで本章では、ビズリーチの審査に落ちる人の特徴を、審査基準(「年齢」×「経験・経歴」×「年収」)を基に解説していきます。
具体的には、以下の4つです。
- 年齢が高い
- 社会人の経験やスキルが足りない
- 経歴に問題がある
- 年収が審査基準より低い
年齢が高い
1つ目の特徴としては、「年齢が高い」という点が挙げられます。
ビズリーチは20〜40代の求人がメインであることに加え、転職市場全体においても、年齢が高くなるにつれ求人数(需要)が少なくなるのが一般的です。
そのため、年齢に対して経験やスキルが乏しい場合には、紹介できる求人も少なくなってしまい、結果的に審査にも落ちると考えられます。
社会人の経験やスキルが足りない
2つ目の特徴としては、「社会人の経験やスキルが足りない」という点が挙げられます。
ビズリーチのコンセプトは「ハイクラス転職」ということもあり、高年収の求人が中心です。
当然ながら、年収の高い求人はそれ相応のスキルが求められます。そのため、20代で社会人経験が1〜2年ほどしかなく、目立ったスキルも無い場合には、そもそも紹介できる求人が少なく、審査にも通りにくいと考えられます。そういう方は、第二新卒向けや一般向けのエージェントに登録するといいです。
経歴に問題がある
3つ目の特徴としては、「経歴に問題がある」という点が挙げられます。
経歴に問題がある人とは、企業の採用目線で見た時に内定を出しにくい人を指します。具体的には、「転職回数が多い」、「(特段の事情もなく)空白期間が長い」などの経歴を持つ人です。
上記に当てはまる人は、企業側からも敬遠される傾向があります。そのため、登録後に紹介できる求人が少なく、審査に落ちる可能性も高くなると考えられます。
年収が審査基準より低い
4つ目の特徴としては、「年収が審査基準より低い」という点が挙げられます。
前述の通り、ビズリーチはハイクラス向けと謳っていることもあり、保有求人は高年収のものが中心です。そのため、ある程度の年収がないと、登録時の年収と掲載されている求人の年収の差が開いてしまい、ビズリーチ側も紹介できる求人が少なくなってしまいます。
もちろん、「年収が高い=スキルが高い」とは、必ずしも言い切れないでしょう。しかしながら、ビズリーチ経由で応募をかける企業の多くは、即戦力の人材を求めており、年収も判断基準の1つとして見られるのが実情です。
そのため、年収が一定基準に満たないと、審査にも通りにくいと考えられます。
ビズリーチの審査に落ちた後にやること
前章でビズリーチの審査に落ちる人の特徴についてご紹介しましたが、実際にビズリーチの審査に落ちてしまった時には、どうすればいいのでしょうか。
そこで本章では、ビズリーチの審査に落ちた後にやることをご紹介します。
具体的には、以下の2つです。
- ビズリーチの審査に再挑戦する
- 他の転職エージェントに登録する
審査に再挑戦する
ビズリーチでは再審査が可能なため、審査に落ちた場合には、職務経歴書を書き直して再審査してみましょう。
具体的には、「アピールできそうなスキルや実績を追記する」、「直近の年収を入力していた場合には、過去最高の年収に修正する」などの改善が効果的と言えます。
ビズリーチの再審査の手順は、以下の通りです。
- ビズリーチにログインする
- 職務履歴書のメニューから修正箇所を選ぶ
- 編集ボタンを押して修正する
- 修正内容に間違いがないか確認する
- 保存する
なお、入力情報に不足があった場合には、審査結果にその旨の記載があるため、事前に確認しておきましょう。
他の転職サイト・転職エージェントに登録する
ビズリーチの審査に通らない場合には、他の転職サイトや転職エージェントを活用することも検討しましょう。
確かに審査に落ちることはショックかもしれませんが、本来の目的はビズリーチの審査を通過することではなく、転職に成功することのはずです。
転職サービスは他にも数多く存在するため、自分に合ったサービスを探してみましょう。
おすすめの転職サイト・転職エージェントは、下記をご参照ください。
ビズリーチの審査の通過率を上げるポイント
ビズリーチの利用を検討しているのであれば、審査の通過率を少しでも上げたいと考えている人も多いでしょう。
そこで本章では、ビズリーチの審査の通過率を上げるポイントをご紹介します。
具体的には、以下の2つです。
- 職務経歴を修正・より詳しく記入する
- 今までの最高年収を記入する
ポイント1:職務経歴を修正・より詳しく記入する
1つ目のポイントは、「職務経歴を修正・より詳しく記入する」ことです。
ビズリーチの審査は、当然ながら自分自身が入力した情報を基に行われます。いわば、「登録情報=自己PR」のようなものであるため、職務経歴は正確かつできる限り詳しく記載することを意識しましょう。
例えば、単に「コスト削減に成功させた」と実績を記載するよりも、「▼▼を改善させたことで、前年比◆◆%のコスト削減に成功させた」と具体的に記載する方が、審査にも通りやすくなります。
一方で、職務経歴の記載が具体的でないと、「転職意欲が低い」という印象を与えてしまい、審査においてマイナスとなる可能性があります。
このように、職務経歴はできるだけ詳細に記載する方が望ましいのです。
ポイント2:今までの最高年収を記入する
2つ目のポイントは、「今までの最高年収を記入する」ことです。
ビズリーチでは「現在の年収」ではなく、「過去最高の年収」で登録することも可能です。年収も重要な審査項目の1つだと思われるため、現在の年収を入力している人は修正することをおすすめします。
なお、当然ながら嘘の年収を記載することはできません。万が一、虚偽の申告が発覚した場合には、退会のリスクもあるため、十分にご注意ください。
ビズリーチの審査に関するQ&A
本章では参考として、ビズリーチの審査に関してのよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
ビズリーチの審査に通過できる人の特徴は?
「年齢」×「経験・経歴」×「年収」が、総合的に高い人です。
前述の通り、企業の採用目線で見れば、上記の3つが重視される傾向が強いため、ビズリーチの審査基準も、これらを重視していると予測されます。
なお、上記3つの項目は掛け合わせである点に、注意が必要です。例えば、突出したスキルや経験がある人であれば、仮に年収が低かったとしても、審査に通る可能性は十分にあるでしょう。
学歴フィルターはある?
学歴はあまり重視されていないと考えられます。
なぜなら、ビズリーチの審査基準は、あくまで「年齢」×「経験・経歴」×「年収」を主軸としているからです。
事実、ビズリーチでは「高卒以上」の求人も多数掲載されており、十分なスキルがあれば学歴はあまり関係ないでしょう。
登録できる人の条件はある?
登録自体に条件はありません。
ただし、サービスを利用するためには審査を通過する必要があるため、審査に通ることが実質の登録条件とも言えます。