採用人事歴10年の池田が、実体験をもとに解説します。
「リクルートダイレクトスカウトとビズリーチ、どちらを使うべき?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
2つともハイクラス・高年収層の転職に特化したスカウトサービスであり、基本的な仕組みは共通しています。ただし、料金・審査基準・スカウトの種類などに重要な違いがあります。
この記事では、採用人事歴10年の編集部が両サービスを実際に使って比較した結果をもとに、あなたにとってどちらが合っているかを明確にお伝えします。まず最初に結論をまとめました。

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの違いを徹底比較
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの主な違いを、一覧表にまとめました。
料金・審査・求人数・ヘッドハンター数など、それぞれに特徴があります。
| リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | |
|---|---|---|
| 公開求人数 | 543,110件以上 (2024年時点) |
99,808件以上 (2024年時点) |
| 求人の質 | 高年収・ハイクラス求人がメイン | 高年収・ハイクラス求人がメイン |
| スカウトの種類 | ・通常スカウト ・Fit Hunterスカウト ・一求入魂スカウト ・顧問求人スカウト |
・通常スカウト ・プラチナスカウト (面談確約スカウト) |
| スカウトの送信元 | ・採用企業 ・ヘッドハンター |
・採用企業 ・ヘッドハンター |
| ヘッドハンターの数 | 4,300名以上 | 6,200人以上 |
| 料金 | 完全無料 | スタンダード:無料 プレミアム:3,278円(税込)~/月 |
| 会員数 | 非公開 (新規登録者は月1万8000人超) |
200万人以上 |
| 審査 | なし(誰でも登録可) | あり(年収・経歴で審査) |
このような違いはありますが、スカウト型転職サービスとして最も重要なポイントは、両者でほぼ同水準です。
編集部が実際に使って確認した結果、共通していた点は以下のとおりです。
- ハイクラス(高年収)転職に特化している
- 企業から直接スカウトが届く
- ヘッドハンターからスカウトが届く
- 自分から求人を検索・応募できる
- スカウトの数・質(編集部実地調査による)
最も重要な「自分に合ったスカウトが届くか」という点では、編集部数名で1週間実際に試したところ、両サービスの差はほとんどありませんでした。
▼編集部池田(30代・年収700万円)が1週間で受け取ったスカウト数
| リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | |
|---|---|---|
| スカウト数 | 28通 (うち企業スカウト5通) |
27通 (うち企業スカウト2通) |
料金の違い:リクルートダイレクトスカウトは完全無料、ビズリーチは有料プランあり
料金面での最大の違いは、リクルートダイレクトスカウトが完全無料で全機能を使えるのに対し、ビズリーチはプランによって有料になる点です。
ビズリーチは登録完了後から最大97日間は無料で有料機能を使えますが、3ヶ月を超えて使い続ける場合は有料プランへの移行が必要になります。長期での転職活動を考えている方は、その点を頭に入れておきましょう。
| サービス名 | 利用料金 |
|---|---|
| リクルート ダイレクトスカウト |
完全無料(全機能) |
| ビズリーチ (スタンダード) |
無料 ※スカウトへの返信ができない |
| ビズリーチ タレント会員 (年収750万円未満) |
3,278円(税込)/月 (条件達成で最大97日無料) |
| ビズリーチ ハイクラス会員 (年収750万円以上) |
5,478円(税込)/月 (条件達成で最大97日無料) |
ビズリーチの無料プランと有料プランの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
審査の違い:リクルートダイレクトスカウトは審査なし、ビズリーチは経歴審査あり
登録時の審査有無は、両サービスの大きな違いのひとつです。リクルートダイレクトスカウトは審査なし、ビズリーチは経歴・年収をもとにした審査があります。
| サービス名 | 登録審査 |
|---|---|
| リクルート ダイレクトスカウト |
なし(誰でも登録可) |
| ビズリーチ (スタンダード) |
あり |
| ビズリーチ タレント会員 (年収750万円未満) |
あり |
| ビズリーチ ハイクラス会員 (年収750万円以上) |
あり |
リクルートダイレクトスカウトは職歴・年収に関わらず誰でも登録できます。一方のビズリーチは、審査基準を満たさないと登録自体ができないケースがあります。
編集部が調べた審査の通過・見送り実例は以下のとおりです。
【通過】20代・年収450万円・名古屋
【見送り】40代・年収400万円・東京
【見送り】30代・年収300万円・大阪
ビズリーチの審査は「年収500万円」が一つの目安とされています。それを少し下回る場合でも、充実した職務経歴や若い年齢でカバーできるケースがあります。ただし、40代後半〜50代以上は、年収500万円を超えていても管理職などの役職経験がないと通過が難しい傾向があります。
「ビズリーチの審査が不安」という方は、審査なしで使えるリクルートダイレクトスカウトから始めるのがおすすめです。
求人数・ヘッドハンター数の違い:量はリクルート、質の高さはビズリーチ
求人数とヘッドハンター数の違いは、下記のとおりです。
| サービス名 | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ(スタンダード) | ビズリーチ(プレミアム) |
|---|---|---|---|
| 公開求人数 | 543,110件以上 (2024年時点) |
99,808件以上 (2024年時点) |
|
| ヘッドハンターの数 | 4,300名以上 | 6,200人以上 | |
| 求人検索・応募 | すべて応募が可能 | 一部のみ可能 | すべて応募が可能 |
| ヘッドハンターへの相談 | 可能 | 可能 | 可能 |
ヘッドハンターとは、フリーランスの転職エージェントのような存在です。詳しくは下記の記事で解説しています。
公開求人数はリクルートダイレクトスカウトが圧倒的に多く、リクルートグループが持つ豊富な企業ネットワークが強みです。自分から積極的に求人を探して応募したい方には、リクルートダイレクトスカウトが特におすすめです。
一方のビズリーチは、公開求人数はリクルートの約5分の1ですが、ヘッドハンター数が多い点が特徴です。ビズリーチに登録するヘッドハンターは、直近の成約実績や入社後の年収水準に基準が設けられており、スキルの高い担当者が多い傾向があります。非公開求人を豊富に持っているケースも多く、専門性の高いスカウトをもらいたい方、転職のプロに相談しながら進めたい方にはビズリーチが向いています。
受け取れるスカウトの種類の違い:ビズリーチは面談確約、リクルートは多様な形式
両サービスのスカウト種類を比較すると、以下のような違いがあります。
| サービス名 | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ(スタンダード) | ビズリーチ(プレミアム) |
|---|---|---|---|
| 企業からのスカウト | あり | あり | |
| 面談確約スカウト | なし | あり(プラチナスカウト) | |
| Fit Hunterスカウト | あり | なし | |
| 顧問求人スカウト | あり | なし | |
| スカウトの閲覧・返信 | すべて可能 | 面談確約スカウトのみ可能 | すべて可能 |
ビズリーチの最大の特徴が「プラチナスカウト(面談確約スカウト)」です。書類選考なしで面接・面談に進めるため、転職活動を効率よく短縮できます。
一方のリクルートダイレクトスカウトは、独自のスカウト方式が充実しています。「Fit Hunterスカウト」は、職種・業界とのマッチング率が高い求人に絞ったスカウトなので、前職と同じ業界へのキャリアアップを検討している方に特に効果的です。
また、「顧問求人スカウト」はリクルートダイレクトスカウト独自の機能で、正社員ではなく業務委託(フリーランス・副業)の案件を受け取れます。副業や独立を視野に入れている方は、この機能を活用することで選択肢が大きく広がります。
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチ、あなたに合うのはどちら?
ここまで各項目の違いを解説してきました。「それでもどちらにすべきか迷う」という方のために、目的別の選び方をシンプルにまとめます。
- コストをかけずじっくり活動したいなら「リクルートダイレクトスカウト」
- キャリアの方向性から相談したいなら「ビズリーチ」
- 3ヶ月以内に転職を決めたいなら「両方を併用」
コストをかけずじっくり活動したいなら「リクルートダイレクトスカウト」
リクルートダイレクトスカウトはすべての機能が完全無料で使えるため、「まだ転職を急いでいない」「じっくりと条件に合う求人を探したい」という方に最適です。費用を一切かけずにハイクラス転職を始められる点は、大きなメリットです。
キャリアの方向性から相談したいなら「ビズリーチ」
多くの人が知らないビズリーチの強みが「キャリアコンシェルジュ」サービスです。
スカウト型転職サービスは、転職エージェントのように専任のアドバイザーがつく仕組みではありません。何十人ものヘッドハンターから次々とスカウトメールが届く中で、「誰に相談すればいいかわからない」と感じる方も少なくありません。
そういった悩みに応えるのが、ビズリーチの「キャリアコンシェルジュ」です。公式ページでは、以下のような相談に対応していると紹介されています。

「そもそも転職すべきか迷っている」「現職での昇進を目指すべきか」「転職先の選び方がわからない」といった、転職の前段階の悩みも相談できます。
このサービスの最大のポイントは、求人を紹介しない点です。
一般的な転職エージェントのアドバイザーは求人紹介が業務のため、相談しても「まずこの求人に応募してみましょう」と転職前提の話になりがちです。
ビズリーチのキャリアコンシェルジュは、求人紹介をしません。あくまでその人のキャリアに向き合った相談役なので、「今は転職せずに現職で頑張る」という選択肢も一緒に考えてくれます。
一般的なキャリア相談サービスは1時間あたり1万円前後が相場ですが、ビズリーチでは登録直後であれば無料で利用できます。それだけでも登録する価値は十分あります。
「フラットな立場でキャリアを相談できる専門家が欲しい」という方には、ビズリーチをおすすめします。この機能はリクルートダイレクトスカウトにはありません。
3ヶ月以内に転職を決めたいなら「両方を併用」
できるだけ早く転職を完了させたい方には、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの同時利用をおすすめします。
併用をすすめる理由は以下の3点です。
- どちらか一方しか使っていない企業が多く、両方登録することでアプローチできる企業が倍近くに増える
- ビズリーチの有料機能も、最大97日間は無料で使える
- 登録内容はほぼ同じなので、片方が完了すればもう片方はコピーで済む
企業の多くが片方だけを使っている理由:採用コストの構造
採用担当者の視点から解説します。
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの両方を使っている企業は実は少なく、多くの企業はどちらか片方だけを使っています。そのため、両方に登録することで、片方にしかない求人からスカウトを受けられる可能性が高まります。
なぜ企業は片方だけを選ぶのでしょうか。答えは料金体系にあります。
| 基本利用料/年 | 入社時成功報酬 | |
|---|---|---|
| リクルートダイレクトスカウト | 153〜252万円 | 想定年収の15% |
| ビズリーチ | 150万円 | 理論年収の15% |
| 一般的な転職エージェント | 0円 | 理論年収の35% |
転職エージェントは採用が決まるまで費用がかかりません。そのため企業は複数の転職エージェントを気軽に併用できます。
一方、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチは採用実績がゼロでも基本利用料が発生するため、企業側は「どちらか1社に集中したほうがコスパが良い」と判断するケースが多いのです。
求職者にとっては、両方に登録して片方にしかない企業のスカウトも取りこぼさないことが、転職成功への近道です。
登録の手間は最小限!コピペで2社同時登録できる
「2社に登録するのが面倒」という声もありますが、実際にはそこまで手間はかかりません。
スカウト型転職サービスでは、採用担当者やヘッドハンターが職務経歴を見てスカウトを送るかどうかを判断するため、登録時にある程度詳しく職務経歴を入力する必要があります。1社あたり15分ほどかかりますが、入力する内容はほぼ同じなので、片方を入力したらもう片方にコピペするだけです。
まずは使い始めてみて、自分に合わなければいつでも退会できます。少ない手間で転職の可能性を大きく広げられる、コストパフォーマンスの高い方法です。


