カナダ・オーストラリアでのワーキングホリデー経験を持つヒカリが詳しく解説していきます!
グローバル化が進む近年、海外で働く・海外に住むこと対して関心を持つ人が多くなっています。
海外に住む方法や働く方法は沢山ありますが、最も代表的なものが「ワーキングホリデー」。
特に難しい手続きもなく、条件さえ合えば誰でも簡単に海外生活ができる就労ビザで、私も実際にワーキングホリデービザを使ってカナダとオーストラリアに住んだことがあります。
「そもそもワーキングホリデーって何?」
「どんな制度なの?」
「どの国で使えるの?」
など。ワーキングホリデーに関する疑問を簡単に分かりやすく解説していきます!
【簡単3分でわかる!】ワーキングホリデーとは?
それでは早速ワーキングホリデーについて説明していきますね。本章で説明していく内容は以下です。
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- ワーキングホリデーとはどういう意味?
- 適齢年齢
- 滞在可能期間
- ワーキングホリデービザ適用国
- 国別!ワーキングホリデー費用と制度の違い
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ワーキングホリデーとはどういう意味?
ワーキングホリデーとは、海外で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために就労をすることを認めるられているビザです。
すごく簡単に言うと、簡単な申請のみで海外に長期滞在することができ、滞在中は働いても働かなくても良い、という自由度が高い海外留学制度です。
ただし誰でも申請ができる、どの国でも使える、というわけではなく、年齢制限や適用国が指定されています。国によって適用可能年齢や滞在期間の長さも変わってくるので、本記事で自分が行きたい国があるか、適用年齢はいつまでか、どのぐらいの期間滞在できるのか、など確認してみてください。
ワーキングホリデー適用年齢
※18歳~30歳(31歳の誕生日の前日まで申請可能)の間に使用することができます。
※アイスランドは18歳~26歳まで
よく「31歳の誕生日の前日まで申請可能」について混乱する方が多いですが、これは、申請時に30歳であれば良いので、ビザの許可が降りたときに31歳だったとしてもワーキングホリデービザを活用することができます。
また、30歳以内であればワーキングホリデービザを何度でも申請することができますが、原則とし、各国ごとに一度しか利用できないビザです。一度、ワーキングホリデービザを使って滞在した国には再度、ワーキングホリデービザを申請することはできません。
ワーキングホリデー滞在可能期間
滞在可能期間は1年です。ただし、以下の国は条件を満たせば1年以上の滞在が可能です。
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- オーストラリア 条件を満たせば3年の滞在が可能
- ニュージーランド 条件を満たせば1年3カ月の滞在が可能
- イギリス 条件無しで2年の滞在が可能
ワーキングホリデービザ適用国
2023年現在、ワーキングホリデービザ使用を認められている国は29か国です。以下が認められている国一覧です。
ワーキングホリデービザ適用国一覧 | |
---|---|
オセアニア | オーストラリア |
オセアニア | ニュージーランド |
北米 | カナダ |
アジア | 韓国 |
アジア | 台湾 |
アジア | 香港 |
欧州 | イギリス |
欧州 | アイルランド |
欧州 | フランス |
欧州 | ドイツ |
欧州 | デンマーク |
欧州 | ノルウェー |
欧州 | ポーランド |
欧州 | ポルトガル |
欧州 | スロバキア |
欧州 | オーストリア |
欧州 | ハンガリー |
欧州 | スペイン |
欧州 | フィンランド |
欧州 | チェコ |
欧州 | ラトビア |
欧州 | アイスランド |
欧州 | リトアニア |
欧州 | スウェーデン |
欧州 | エストニア |
欧州 | オランダ |
欧州 | イタリア |
中南米 | アルゼンチン |
中南米 | チリ |
国別!ワーキングホリデー費用と制度の違い
国によって、就労制限があったり、人数制限があったりと、ワーキングホリデーの制度が異なります。申請費用も含め、各国の違いを以下にまとめました。
また、下記には記載しておりませんがどの国もビザ申請時に資金証明書(残高証明書)が必要となってきます。
帰国するお金もないまま入国され、そのままビザ無免許で国にずっと滞在されては困るからです。申請前には必ず、数カ月の間仕事をしなくても生活できる程度の貯金をしておきましょう。
国 | ビザ申請費用 | 受け入れ定員(人) | 就労制限 |
---|---|---|---|
オーストラリア | 510ドル(約4.5万円) | なし | 雇用主のもとで最長6ヵ月間の就労※1 |
ニュージーランド | 無料 | なし | なし |
カナダ | 346ドル(約3.5万円) | 6,500人 | なし |
韓国 | 無料 | 10,000人 | なし |
台湾 | 無料 | 5,000人 | なし |
香港 | 無料 | 1,500人 | 雇用主のもとで最長6ヵ月間の就労※1 |
イギリス | 244ポンド(約4.2万円) | 1,500人※2 | なし |
アイルランド | 150ユーロ(1.38万円) | 800人 | なし |
フランス | 無料 | 1,500人 | なし |
ドイツ | 無料 | なし | なし |
デンマーク | 無料 | なし | 最長6ヵ月間の就労※3 |
ノルウェー | 6,300クローネ(約7万円) | なし | 雇用主のもとで最長6ヵ月間の就労※1 |
ポーランド | 無料 | 500人 | なし |
ポルトガル | 無料 | なし | なし |
スロバキア | 33ユーロ(約3,800円) | 400人 | なし |
オーストリア | 無料 | 200人 | なし |
ハンガリー | 60ユーロ(約7,000円)または18,000フォリント(約6,000円) | 200人 | なし |
スペイン | 無料 | 500人 | なし |
フィンランド | 協定は交渉中 | ー | ー |
チェコ | 無料 | 400人 | なし |
ラトビア | 2022年10月11日に協定を結ばれたが、詳細なビザの情報はまだ公開されていない | ー | ー |
アイスランド | 無料 | 30人 | なし |
リトアニア | 無料 | 100人 | なし |
スウェーデン | 無料 | なし | なし |
エストニア | 無料 | なし | なし |
オランダ | 58ユーロ(約7,000円) | 200人 | なし |
イタリア | 詳細なビザの情報はまだ公開されていない | ー | 最長6ヵ月間の就労※3 |
アルゼンチン | 無料 | 200人 | なし |
チリ | 詳細なビザの情報はまだ公開されていない | 200人 | ー |
※日本と各国とのワーキングホリデー協定を基準に記載してあります。
※1一年の滞在であれば、半年後に雇用先を変える必要あり
※2当選者のみ申請可能
※3一年の滞在のうち、半年のみの就労が可能。
(2023年8月1日更新外務省ページ参照)
ワーキングホリデーのメリット・デメリットとは?
ここからは、ワーキングホリデーに行くメリット・デメリットについて解説していきます。
まず「ワーキングホリデーに行くべき人・行かないべき人」の特徴からお伝えします。
- ワーキングホリデーに行きたい目的をしっかり持っている
- ワーキングホリデー後の自分の将来ビジョンを持っている
- 逆境に強い人
- ワーキングホリデーに行く目的は特にない・なんとなく行きたい
- ワーキングホリデー後のプランを特に立てていない
- とりあえず海外に行ってみれば人生変わると思っている
理由として、「海外で一年生活をする」ことは想像以上に大変だからです。
ワーキングホリデーは本当に楽しいです。皆さんが想像しているように、毎日が冒険、学び、成長で本当に充実した良い一年を過ごすことができます。
しかし、全てが楽しいわけでは決してありません。
「言葉が通じなくて、現地の人からバカされた態度をとられる」「言語の壁で仕事が上手くいかない」「仕事が見つからない」「友達がなかなかできない」「思っていた以上に生活費がかかる」など、ワーキングホリデーあるあるの逆境が沢山あり、そんな中で「楽しそうだから来てみた!」という軽い気持ちだけだと、”想像と違う...”とすぐに心が折れてしまいます。
しかし、しっかり目的や計画性を持っている人は、逆境に合っても自分の目標があるので挫けることがなく、逆にそれらの経験は人生でかけがえの財産となります。
これらは、ワーキングホリデーのメリット・デメリットにも通ずる話なので、ここからはメリット・デメリットと合わせて更に詳しくご説明していきますね。
まず、ネット上にある「ワーキングホリデーのメリット・デメリット」について調べてみました。
▼ワーキングホリデーメリット
- 海外に長期滞在できる
- 海外で働く経験ができる
- 仕事も学業も両方体験できる
- 仕事によってはキャリアにつなげられる
- 海外で過ごすことで自信がつく
▼ワーキングホリデーメリット
- 留学先が限られている
- キャリアに空白ができる
- 英語力は伸びない
- 必ず仕事が見つかるとは限らない
- 一部の国は就学・就労期間に制限がある
上記の結果を参考に、ワーキングホリデー経験者男女に自社独自でアンケートを行いました。結果は以下です。
上記の結果も含め、ここではネット上にある「ワーキングホリデーのメリット・デメリット」と私の経験談と照らし合わせながら、ネット上の情報にプラスアルファをして説明していきます。
ワーキングホリデーのメリット
海外に長期滞在できる
ワーキングホリデーは一年間(2~3年可能な国も!)海外に長期滞在できるビザです。
「【簡単3分でわかる!】ワーキングホリデーとは」でも触れましたが、海外で休暇を楽しむことが目的としたビザの為、仕事をしても良し、仕事をせずに遊ぶのもよし(長期滞在できるだけの貯金があればの話ですが...笑)のいい事づくめのビザです。
他のビザで長期滞在をしようとすると、就労時間に制限があったり、学校に通う必要があったり、申請する上で必要なスキルがあったりなど、申請自体が大変な場合がありますが、ワーキングホリデービザはその点、気軽に・簡単に申請できる且つ長期滞在ができるという点はとても大きいメリットです。
海外で働く経験ができる
アンケート結果でも堂々一位でしたが、ワーキングホリデービザは、他の就労ビザに比べて、圧倒的に簡単に海外で働くことができます。
他のビザで就労をしようとすると、申請が大変だったり、就労可能時間が短かったり、必要スキルに対する指定の経験年数が必要だったりと「海外で働く」ことが高いハードルとなります。
仕事も学業も両方体験できる
ワーキングホリデーでは、国によって就労期間や就学期間に制限があるものの、基本は学業と仕事を制限なくできるビザです!
「学生ビザ」も、学業と仕事、双方行えますが、名前の通り「学生=勉強」が本業となるので、就労時間が週20時間のみと制限があり、且つ、学校へ通っている証明が必要とされます。
その点、ワーキングホリデービザは働くも良し、学校に行くも良し、仕事と学校を両立するも良しと、自分に合った生活スタイルを選べるので、とても良いビザです。
仕事によってはキャリアにつなげられる
確かに、ワーキングホリデーの経験がキャリアに繋がることは沢山あります。
特に、英語や他の語学力を必要とされるような職には間違いなく有利に働くでしょう。
ただ、ここには注意点があり、デメリット部分でも説明していますが、
ワーキングホリデーに行った目的や結果が明確化されている必要があります。
例え、語学力が必要とされる仕事であっても、ワーキングホリデーへ行った目的が不明確であったり、特に得たものや結果がなさそうであれば「この人何しに海外まで行ったの?」と不採用になることもあります。
逆に言えば、しっかりと、行った目的・結果が明確化されている人は、例え語学力が必要とされない仕事でも「行動力がある」「実行力がある」人、とプラスに捉えられられます。
海外で過ごすことで自信がつく
アンケート結果でも二位という結果でしたが、これはワーキングホリデーの大きなメリットの一つだとも言えます。
私の場合、海外で生活をしたおかげで困難を乗り越える力・一人でもなんとかできる自信を身につけることができました。
母国語が通じない国で銀行口座開設、携帯契約、交通機関使用、住居探しなど、日本では当たり前にできていたことが難しくなります。
しかし、そういう大変な場面に遭遇するほど、自然と「自分でなんとかする」「一人でも困難を乗り越える」力が身に付くんです。
また、海外は「自分をアピール」することが必要とされることが多いので、内気気味だった人でも、人に話しかけたり、仕事で提案をしていく自信がつくこともあります。
英語力がゼロの時に、降りる駅名が読めず雪が降る真夜中に迷子になったことがあります。
携帯の電源もなく、ただ歩き続け、たまたま見つけた家のインターホンを鳴らして帰りたい住所を見せて帰り方を聞いた経験があります。
この経験から、どんな状況でも「なんとかなる!」精神がつきました(笑)
ワーキングホリデーのデメリット
留学先が限られている
上記でも説明をしましたが、現在ワーキングホリデービザ使用を認められている国は29か国のみです。
例えば「アメリカで働いてみたい!」と思う人は多いと思いますが、残念ながらアメリカにはワーキングホリデービザはありません。
しかし、私の友人にハワイに住むために英語の勉強をしにカナダでワーキングホリデーをしていた子が、カナダで働いていた時の元同僚の紹介によって、今現在ハワイで働く・住むことができています。
そういった面では、ワーキングホリデーによって、ワーキングホリデービザがない国でも働けるチャンスに繋がることもあるかもしれません。
キャリアに空白ができる
私や友人の経験上、ワーキングホリデーによるキャリアの空白は、就職・転職には全く影響しませんでした。
ただ、ワーキングホリデーに行った目的や結果、日本に帰国した理由などが明確・整合性がある必要はあります。
私の例ですと、以下です。
ワーキングホリデーを選んだ理由 | ・元より海外勤務に興味がり海外勤務可能な企業に就いたが、実際に海外勤務できるようになるまでに年月がかかることがわかり、ワーキングホリデーを使用した方が早く海外勤務・生活ができると思った ・かなり忙しい企業だったので、海外駐在員になれたとしても、多忙で海外で生活を楽しめないと感じた |
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ワーキングホリデーの目的 | ・海外で働く ・地元の店・企業に就職し、必ず英語力を伸ばす ・仕事とプライベートの双方を充実させる |
ワーキングホリデーの結果 | ・必ず英語力を伸ばす⇒IELTS6.0を取得 ・仕事とプライベートの双方を充実⇒目標額の貯金もできた上、更に違う国でも再挑戦したいと思えるほど充実(実際に、次の渡航国を決めた) |
日本帰国の理由 | ・興味ある分野の勉強をする為に、次の渡航国で大学を探し、入学まで決まっていたがコロナの影響にて日本への帰国を余儀なくされた |
面接で「何故、日本に帰国したの?」という質問をよくされました。
ここで、ただ「ビザ切れの為」だけだと印象が良くないので、「ワーキングホリデー後は、この経験を活かして○○の仕事に挑戦したいと決めていた為」など、日本に帰国した理由を説明できるとベターです!
ざっとこんな感じの理由ですが、このように「意味あってワーキングホリデーへ行った」「そして結果も出した」ことを説明できれば、面接官には「キャリアの空白」と捉えられることはなく、むしろ「行動力がある」「実行力がある」とプラスな方向として評価してもらえました。
英語力は伸びない
これは、全ての人に当てはまるわけではありませんが、ワーキングホリデーに行っても英語力が伸びない人もいることは事実です。
そして、英語力が伸びずに帰国する人達の特徴・原因は「ずっと日本人と一緒にいる/日本語を使っている」です。
「海外に行けば英語力は上がる!」と思っている人は多いと思いますが、実はここに落とし穴があって、海外に行っても日本語だけで生活することが意外とできてしまうんです。
例えば、英語力を上げたいためにカナダへ行ったのに、日本食レストランでキッチンで働く(=接客で英語を話す必要もなく、日本人の同僚と日本語で話せる)、語学学校でも日本人の人と常に一緒にいる、学校以外も日本人と遊ぶ。このようなケースは海外留学では意外とあるあるです。
ワーホリで語学力を上げたいなら、あえて現地の人が多いバイト先に行ったり、母国語が違う友達をたくさん作るなど意識的に行動しないといけません。
勿論、日本語を一切話してはいけない!ということではありませんが、日本語を話す・聞く頻度<<<<<英語を話す・聞く頻度でないと英語力は伸びません。
必ず仕事が見つかるとは限らない
アンケート結果で一位でしたが、以下の点に該当する人は、仕事が見つかりづらいことがあります。
- 語学力があまりないが、地元での職のみ探している
- 語学力があまりないが、語学力が必要とされる店・職のみ探している(接客=語学力が必要なホールスタッフなど)
- レジュメ(履歴書)を送る・渡すだけで返事待ち。返事がなければすぐに諦める
- お店へ行ってレジュメ(履歴書)を配る勇気がない人
実際は、日本食レストランや地元のお店でもキッチンスタッフなどあまり語学力があまり必要とされない仕事であれば、直ぐに見つかります。
しかし、あまり語学力が無いうちから語学力を伸ばす為に地元の仕事のみを探しているとなかなか仕事が見つかりずらいのは事実です。
また、海外はかなり適当なところがあって、レジュメ(履歴書)を渡しても、必ずしもマネージャーに渡されているとは限りません。
必ず、マネージャーに渡すことが重要で、マネージャーがいないようであれば出直す、もう一度渡しに行くことが大切です。
私はマネージャーに渡したにも関わらず、レジュメ(履歴書)を無くされてました!
本当に働きたい店だったので、後日、再度そのお店に行ったら「ごめん、レジュメなくしちゃったの!でも、今採用するから来週来て!」という具合でした(笑)
あとは、「数打てば当たる」で、仕事にこれでもか!と応募することも大切です。
特に、語学力があまりない人は、語学力がある程度ある日人に比べて仕事が見つかる可能性がどうしても低くなってしましいがち。
オンラインからも仕事応募できますが、オンラインで募集していないお店もあるので、どんどんレジュメ(履歴書)を配っていく心意気が必要です。
一部の国は就学・就労期間に制限がある
上記でも説明してありますが、就労制限がある国がいくつかあります。
最長6ヵ月間の就労であったり、雇用主のもとで最長6ヵ月間の就労が制限される場合があります。
行きたい国が決まったら、就労時間や期限について確認をしてみてください。
また、就労期間が制限されていない国を選んでワーキングホリデーに行くのもありです。
【筆者とワーキングホリデー経験者が語る】ワーキングホリデーを充実した一年にする3つのポイント
最後に、私の経験談とワーキングホリデー経験者のアンケート結果を元に、「ワーキングホリデー生活を充実させるためにこれをしておけば良かった・これをしていて良かった 」についてお伝えします。
まず、自社アンケートにて「ワーキングホリデー前にこれをしておけば良かった・これをしていて良かったというものは何ですか 」という質問に対しての回答結果は以下でした。
上記の図から分かるように、「ワーキングホリデーに行く目的を決める」「ワーキングホリデーに行く費用を貯める」「現地の語学をある程度勉強しておく」は全て大切だという回答結果になりました。
実際に、私も二度のワーキングホリデー経験を通して上記三点こそがワーキングホリデーを成功させる鍵だと強く感じています。
ここでは、ワーキングホリデーを成功させる方法を私の経験談とアンケート回答者の経験談を交えて解説していきますね。
ポイント1 ワーキングホリデーに行く目的を決める
「ワーキングホリデー」と聞くと、海外生活できて、外国人の友達が出来て、いっぱい遊んで勉強もして、、と充実した生活の印象があると思いますが、日本で当たり前だったことが全て当たり前でなくなるため、様々な辛いことが沢山起きます。
そんな時こそ”目的”があると、「○○(”目的”)の為に海外まで来たんだ!辛いけど頑張ろう!」と逆境に立ち向かっていくことができます。
そしてその経験が自分の人生を豊かにしてくれるだけでなく、就活の時もエピソードとして活用でき”目的の為に頑張れる人””目標の為に実行に移せる行動力のある人”とプラスの評価を与えることができます。
また、人は誰でも「目標の為に頑張っている人」を応援したくなるものです。どんなに辛い状況下でも、一所懸命頑張っている人には必ず助けてくれる人が現れます。
ワーキングホリデー中に出会った日本人や同じく語学を学びに来た外国人でも、何かしら”目的”を持って生活をしている人ほど語学が話せなくても沢山現地の友達がいたり、助けられたり、良い出逢いがあったりとワーキングホリデー生活を謳歌していました。
Sさん ニュージーランドワーキングホリデー経験者
とりあえず英語圏に行ってのんびり働こうと思っていたらあっという間に時間が経ってしまいました。生活は楽しかったですが、特に得たものや身になったものはありませんでした。ワーキングホリデーに行く目的を決めておけば良かったです。
Eさん 韓国ワーキングホリデー経験者
目的を決めないでワーキングホリデーに行くと、何も得られないままお金だけ消費することになります。
ポイント2 現地の語学をある程度勉強しておく
単純な話ですが、現地の言葉が話せるだけで、貰える仕事の量や幅、友人の作りやすさが変わり、海外生活が何倍も充実します。
ここで、私の体験談を話しますね。
私が初めてカナダで働き始めた時、実はあまり英語が話せませんでした。
仕事の指示内容がわからず落ち込んだり、悔しい思いや歯がゆい思いをすることが多かったですし、仕事終わりのご飯や飲み会に誘われないことがほとんどでした。
少しずつ英語に慣れてきた頃には、同僚と会話をすることができるようになったり、仕事の指示が理解できるようになり、自然と任せられる仕事が増えただけでなく、同僚から仕事終わりのご飯や休日に遊びに誘われたりと、現地の人と交流を深める機会が一気にあがり「海外にいるんだ~!」とすごく実感できて嬉しかったのを覚えています(笑)
この時に心から後悔したことは、「カナダに来る前に英語勉強しておけばよかった...」です。
英語を少しでも勉強をしていれば、英語が話せなかった辛い数カ月間も、もっと充実したものにできたのにと思うとすごくもったいないことをした、という気持ちでした。
Lさん カナダワーキングホリデー経験者
語学学校がストライキで授業ができない状態となり、全く英語力が無い状態での仕事探しをすることになりました。
英語力がないため仕事の選択肢が少なく、ある程度コミュニケーションをとれる状態でいけばよかったと後悔しました。
Sさん オーストラリアワーキングホリデー経験者
英語ができないと現地の職場や英語必須の職場に応募できないことが多い。英語が話せず、英語が必要ない職場やファーム、工場などの肉体労働系の職場で働くことになり、「せっかくワーキングホリデーに行ったのに語学力がほとんど伸びなかった」と言っている日本人をたくさん見た。
ポイント3 ワーキングホリデーに行く費用を貯める
海外に到着してすぐに仕事が見つかるということは難しい為、数カ月仕事をしなくても生活できる程度の貯金をしていくことを強くお勧めします。
因みに「語学力が伸びなくても良い」のであれば、日本食レストランなどであれば仕事は見つかります。しかし、せっかく海外まで来たのに語学力を上げずに帰国するのはちょっと悲しいですよね。
現地職に就く為に語学学校へ通ったり、人脈を広げてみたりなど...自分の納得のいく仕事を探している間も生活できる程度の貯金をしておくと心に余裕をもって仕事探しに専念できます。
Sさん フランスワーキングホリデー経験者
渡航してすぐに安定的な収入を得ることはなかなか難しいと思いますし、実際周りにも家賃を捻出できず困っている方がいました。
私は少なくとも1年は仕事がなくても生活できる金額を貯金してから渡航したため、安定的な収入がなくとも焦らずワーキングホリデーを楽しめました。
Aさん イギリスワーキングホリデー経験者
すぐに仕事が決まるとは限らないので、安心して生活できるだけの費用は絶対必要。心の安定感が違う。
「ワーキングホリデーにかかる実際の費用」について知りたい方はこちら
⇒【国別】ワーキングホリデーにかかる費用を経験者が解説。留学ローン・教育ローンは使える?