WEBプランナーとはどんな仕事?経験者が語るやりがいや収入の話!
今回は、WEBプランナーとはどんな仕事なのかを解説します!具体的には、以下の情報を紹介します。
- WEBプランナーの仕事内容
- WEBプランナーのやりがい
- WEBプランナーに向いている人
- WEBプランナーの収入
WEBプランナーとして働いているSさんにも、お話を聞きました。他では聞けないリアルな内容をお届けしますよ!
Sさん、今日はよろしくお願いします!
こちらこそ、よろしくお願いします。
なお、未経験からの目指し方や求人の探し方は後編で解説しています。
どんな会社に入社したの?WEBプランナーになったきっかけとは?
SさんがWEBプランナーになったきっかけを教えてもらえますか?
4年制の大学を卒業して、普通に新卒入社しました。社員が300名ほどの中小企業で、WEB制作会社です。
その会社では、どういう仕事をしていたんですか?
WEBプランナーとWEBディレクターを兼任していました。勤めていた年数は、22~26歳までの4年間です。主な業務内容は、WEBサイトの設計、企画、進行管理、予算管理などです。自動車メーカーや飲料メーカー、銀行など、さまざまな業種のWEBサイトを制作していました。
たくさんの業務をこなすWEBプランナー!具体的な仕事内容とは?
編集部:「ずいぶんたくさんの業務があるんですね!」
私はディレクターもやっていたので、本来はプランナーの領域ではない業務も行っていました。私のように、WEBプランナーとWEBディレクターを兼任しているケースは珍しくありませんよ。
WEBプランナー、WEBディレクター、WEBプロデューサーの業務を切り分けるなら?
WEBプランナー
- クライアントの話をヒアリング
- Webサイトの企画、提案
WEBディレクター
- 進行管理
- 工数管理
WEBプロデューサー
- ディレクター業務+予算管理
以上の切り分けは、あくまでも一般的な例です。会社によってWEBプランナーの業務範囲は大きく変わります。
WEBプランナーはクライアントの希望を形にする仕事!
では、具体的にWEBプランナーの仕事内容を解説しますね。
まずは、お客さまの要望をヒアリングして、どのようなWEBサイトにするかを検討します。
必要があれば自分で企画書を作って、お客さまにとって必要なサイトを提案します。お客さまの会社についてはもちろん、ライバル会社や最近のトレンドなどは、しっかり調査していました。
お客さまからヒアリングした内容やこちらからの提案を元に、WEBサイトに載せるべき情報や写真などを洗い出します。
デザインや色など制作に関する詳細が決まってお客さまからのOKが出たら、WEBサイトのデザインやコーディングなどの作業に入ります。
WEBプランナーは、たくさんの人の協力を仰ぎながら、WEBサイト制作をスムーズに進めるのが仕事です。同時に、WEBサイトのクオリティも上げていかなければなりません。
そのために、WEBデザイナーやコーダーに作業をお願いしたり、成果物をチェックしたりしていました。
WEBデザイナーはWEBサイトをデザインする人、コーダーはHTMLやCSSのコードを書いてWEBサイトを再現する人のことですよね。
その通りです。よくご存知ですね!
勉強しました!(笑)
WEBプランナーのやりがいとつらいところ
仕事ってやりがいを感じることもあれば、つらいと感じることもありますよね。
そうですね。私も仕事をこなしながら、いろいろ思うことがありました。
評価されるとうれしい!WEBプランナーのやりがい
やっぱり、自分の担当したサイトが公開されて、たくさんの人に見てもらえたりお客さまに喜ばれたりすると、やりがいを感じます。
例えば、新卒採用のサイトを制作したときに、「例年より大幅に応募者が増えた」と言ってもらえたことがありました。
デザインにこだわったり、ライターやカメラマンと協力してインタビュー記事を作ったりなど、自分なりにいろいろ工夫していたので、成果が出てとてもうれしかったです。
修正が続くと大変……WEBプランナーのつらいところ
納期に間に合うよう仕事を進めるのは、とても大変でした。こだわりの強いお客さまから、納期ギリギリで大量の修正依頼が舞い込むことも珍しくありません。
もちろん、こちらは制作会社という立場なので、依頼は断れません。修正しても修正しても作業が終わらないときもありました。
常時、複数の案件を抱えているので、修正依頼が重なると本当に大変です。
頼まれたら断りづらいですよね。
そうですね。でも、大変なことがあるからこそ、評価されたときは良かったなと思います。
コミュニケーションは好き?WEBプランナーに向いているのは?
4年間、WEBプランナーとして働いてきたSさんから見て、WEBプランナーにはどういう人が向いていると思いますか?
コミュニケーション能力が高い人は向いていると感じました。詳しく説明していきますね。
コミュニケーション能力の高く、顧客の要望を形にできる人
WEBプランナーは、お客さまの要望を余すところなくすくい上げて、形にしていかなければなりません。
お客さま自身、何が必要なのかわかっていない場合もあります。話を聞いたり質問したりして、お客さまに必要な要素を聞き出す能力は必要ですね。話し手にも聞き手にもなれるといいと思います。
気配りと自己主張ができる人
WEBプランナーは、お客さまと制作者の間を取り持つ存在です。
お客さまの要望は実現可能か、難しい内容ならどうやって実現に導くのかなどを、制作者側と話ながら決めていきます。
このとき、それぞれの立場の人が仕事をしやすいように気配りしながら指示出しできると、作業がスムーズに進みやすいです。
同時に、自己主張も必要です。ともすれば、お客さまと制作者との板挟みになる場合があります。
こういうときに尻込みしてしまうと作業が遅れてしまうし、何より尻込みした本人が大変ですよね。気配りはしつつ、言わなければならないことはしっかり主張する、という姿勢が大切だと思います。
調査・分析が好きな人
お客さまは気付いていないものの、必要だなと思えば、こちらから提案することもあります。
提案に説得力を持たせるためには、業界分析や競合などの調査は確実に行わなければなりません。
調査・分析は地味ではありますが必要な作業なので、こういった作業が好きな人は向いていると思いますよ。
あとは、WEB業界は変化が目まぐるしいので、トレンドに敏感になることも大切です。
WEBプランナーの収入は低めかも?時間外労働もある
WEBプランナーになりたい人が気になるのは、やはり収入ですよね?Sさんはどのくらいの収入でしたか?
手取り20万円、年収300万円くらいでした。手当は特にありませんでしたが、ボーナスは年に2回もらっていました。
20代WEBプランナーの収入は300万円代
WEBプランナーの平均収入は、20代で349万円です。平均と比較すると、私がいただいていたお給料は低いですよね。実際、労働時間の割には少ないと感じていました。他社に転職した先輩から、仕事内容はあまり変わらないのに、もっと高いお給料をもらっていると聞いたこともありましたし。
私がいた会社では、役職に就かない限りほとんど基本給は代わりません。裁量労働制だったので残業代は30時間までしかもらえていませんでした。
※裁量労働制:実際の労働時間ではなく、あらかじめ定めた時間を労働時間と見なす労働制度のこと
WEBプランナーには時間外労働もある
残業は、月に40~60時間ほどでした。休日出勤は一度もしたことがありません。他の部署では休日出勤をしている人もいましたが、基本的にはありませんでした。
時間外労働については、制作会社によって大きく変わると思います。
新卒入社した会社で4年間働きましたが、「プライベートを犠牲にして仕事しろ」という社風がどうしても合いませんでした。
職場は「残業するのは当たり前、定時では帰れない」という雰囲気で……。自分の時間を持ちたかったので、その会社は辞めました。
そうなんですね~。でも、4年間、よくがんばって働かれたと思います!
ありがとうございます。経験とスキルを身に付けるためにがんばりました(笑)
先輩からWEBプランナーになりたい人に一言!
これからWEBプランナーになりたい人へ、一言お願いします!
WEB業界が好きでコミュニケーションが得意な人は、WEBプランナーに向いていると思います。大変なことはありますが、自分の仕事が認められたときのうれしさは格別です。20代の年収はちょっと低めなので、人によっては心配になってしまうかもしれません。でも、30代になると平均年収は637万円に跳ね上がっています。努力をし続けていれば高収入も狙えるので、ぜひ、がんばってください。
次の記事では、未経験からWEBプランナーを目指すための具体的な求人の探し方などを紹介します。
またWEB業界ではプランナー職の他、ライター職などもあるため、WEB業界の働き方について比較したい人は以下の記事も参考にしてください。