営業職に向いてる人・向いていない人の特徴や性格!後悔しないために抑えておきたいポイント

営業職に興味はあるものの、営業が未経験の人であれば、「自分は営業に向いているのか?」「営業職として成果を出せるのか?」といった不安を抱くこともあるかと思います。

そこで今回は、営業職への適性に焦点を当てて、営業職に向いている人と向いていない人の特徴について解説していきます。併せて、営業職への就職・転職で後悔しないためのポイントもご紹介します。

営業職には向き不向きがある

営業職で電話をかけている女性イメージ

営業職とは、見込み客に対して自社の商品やサービスの購入を促して、売買契約に繋げる職種を指します。営業職の業務範囲は企業によって異なりますが、単に売り込みをかけるだけでなく、顧客からの問い合わせやクレームに対応する一次窓口としての役割も担うことが一般的です。

営利を目的とする事業において、営業職は欠かせない存在です。事実、労働市場においても営業職の求人が圧倒的に多く、文系学生の約7割が営業職に就くとも言われています。

ただし、営業職は向き不向きが顕著にあらわれる職種です。数が多いからと言って、営業職は誰でもできる仕事ではないため、安易に営業職に就いてしまうと、大きな後悔をする可能性があります。営業職への就職や転職を検討しているのであれば、まずは自分が営業職への適性があるかを見極めることが重要です。

これから順を追って見ていきましょう。

営業職に向いている人の4つの特徴

営業の仕事を楽しそうにする女性

では、実際に営業職に向いている人というのは、どのような人が当てはまるのでしょうか?

ここでは、営業職に向いている人の特徴について解説します。具体的には、以下の4つが挙げられます。

▼営業職に向いている人の特徴

  • コミュニケーション能力に長けている人
  • 主体的に動ける人
  • 体力に自信のある人
  • ポジティブ思考の人

コミュニケーション能力に長けている人、傾聴力がある人

営業職に向いている人の1つ目の特徴は、「コミュニケーション能力に長けている人」です。

どんな商品やサービスを販売するにせよ、営業をする相手は基本的に人間です。そのため、コミュニケーション能力が高ければ、営業活動を進める上でも有利になるケースが多々あります。

特にビジネスにおいては信頼関係の構築が欠かせないため、コミュニケーション能力に長けている人であれば、それだけ信頼関係も築きやすく、結果的に商談の成立にも繋がりやすくなるでしょう。

なお、一般的には「コミュニケーション能力が高い=伝える力に長けている」と思われがちですが、営業職においては、顧客の要望を適切にくみ取ることができる「傾聴力」の方が重要と言われています。

主体的に動ける人

営業職に向いている人の2つ目の特徴は、「主体的に動ける人」です。

自社の商品やサービスを販売して利益を上げるためには、行動量がものを言います。とはいえ、ただやみくもに行動するだけでは、思うような成果を出すことは難しく、試行錯誤を繰り返しながら、効率性も追求していく必要があります。

そのため、営業職は自らの考えによって行動をし、その結果にも責任を負うことができるような、主体的に動ける人の方が適しています。企業から強制されて漫然と行動しているだけでは、営業職として結果を残すことは難しいでしょう。

また、営業活動をするにあたっては、顧客や業界の最新情報などに常に敏感であることも必要ですが、待っているだけでは情報はなかなか集まりません。その点、主体的に動ける人であれば、有益な情報も入手しやすくなり、より有利に営業活動を進めることができるでしょう。

体力に自信のある人

営業職に向いている人の3つ目の特徴は、「体力に自信のある人」です。

営業職は外出や出張の機会が多く、1日中歩き回ったり出張が続いたりすることも珍しくないため、体力的にタフであることが求められます。

また、営業職は真夏日や真冬日はもちろんのこと、雨や雪の日も出歩く機会が多く、体調を崩しやすい労働環境です。そのため、営業職はただ単に体力があれば務まるというわけでなく、日頃から体調管理を徹底することも必要となります。

ポジティブ思考の人

営業職に向いている人の4つ目の特徴は、「ポジティブ思考の人」です。

どんな仕事にもストレスはつきものですが、営業職は特にストレスのかかる仕事です。社内外の人間関係やノルマを達成できるかどうかのプレッシャーに加えて、顧客から突然クレームが入ったり、商談が途中で不成立になったりすることも珍しくはありません。

このように、営業職として働いていると常にストレスがつきまとってくるため、ストレスを抱え込まずに、何事も前向きに捉えられる人の方が向いていると言えます。

営業職に向いていない人の4つの特徴

営業に向いているか考える男性

一方、営業職に向いていない人というのは、どのような人が該当するのでしょうか?

営業職に向いていない人の特徴について解説します。具体的には、以下の4つが挙げられます。

▼営業職に向いていない人の特徴

  • 人と話すのが苦手な人
  • 身だしなみに気を使えない人
  • プライドが高すぎる人
  • 気持ちの切り替えができない人

もし向いていない人の特徴に当てはまったら転職サイト・エージェントを利用して、別の職業を探してみるのも良いでしょう。

人と話すのが苦手な人、苦手意識がある人

営業職に向いていない人の1つ目の特徴は、「人と話すのが苦手な人」です。

営業職は人と会う機会が多い関係上、人と話すことに苦手意識を持っていると、ストレスを感じることも多くなります。

また、営業職は初対面の人と接する場面も多いため、人見知りが激しい人にとっては精神的負担も大きく、営業職はあまり向いていないと言えるでしょう。

身だしなみに気を使えない人

営業職に向いていない人の2つ目の特徴は、「身だしなみに気を使えない人」です。

ビジネスに限った話ではありませんが、初対面では第一印象が大切です。人の第一印象は3秒で決まるとも言われていますが、清潔感がなければ第一印象で好感を抱いてもらうことは難しいでしょう。

前述の通り、ビジネスにおいては信頼関係の構築が欠かせません。身だしなみに気を使えない人は、初対面の相手から信頼を得るのが難しく、ビジネスチャンスを逃すことも多くなります。

プライドが高すぎる人

営業職に向いていない人の3つ目の特徴は、「プライドが高すぎる人」です。

営業職として働いていれば、顧客に対して下手に出なければならない場面も数多く発生します。営業職という立場上、これは仕方のないことではありますが、プライドが高すぎる人はなかなか割り切ることができず、精神的なストレスも大きくなってしまうでしょう。

また、営業職は組織やチームの一員として、社内においても上司や先輩社員を立てなければいけない機会も数多く発生します。そのような場面においても、プライドが高すぎる人にとっては苦痛が大きく、最悪の場合は社内で孤立してしまう可能性もあります。

気持ちの切り替えができない人

営業職に向いていない人の4つ目の特徴は、「気持ちの切り替えができない人」です。

前述の通り、営業活動を続けていれば、時には商談が途中で不成立になることも起こり得るため、営業職にとって気持ちの切り替えは必須と言えます。

気持ちの切り替えができず、いつまでも過去を引きずったままでいると、他の案件にも影響が出てしまい、結果的に他の負のスパイラルに陥る可能性も高くなってしまうでしょう。

営業職への就職・転職で後悔しないためのポイント

営業職の人たちのイメージ|後悔しないためのポイント

ここまで営業職に向いている人と向いていない人の特徴について解説してきましたが、本章ではそれらを踏まえて、営業職への就職・転職で後悔しないためのポイントをご紹介します。

  • 改めて自己分析を行う
  • 自分に合った営業手法や業界を見つける
  • 自分を磨く

改めて自己分析を行う

営業職への就職や転職を検討しているのであれば、改めて自己分析を行うことをおすすめします。というのも、仕事のやりがいや仕事に対する価値観を明確にしておかないと、本当に自分は営業職に向いているかを見極めることが難しいからです。

単に、「条件が良いから」「今の仕事に飽きたから」といった安易な理由で営業職へ就職・転職をしてしまうと、後で大きな後悔をする可能性があります。営業職として長く働くためには、自己分析を通してまずは自分を知ることが重要です。

自分に合った営業手法や業界を見つける

一口に営業と言っても、その種類は様々です。そのため、自分に合った営業手法を見つけることも重要と言えます。

例えば、1つの案件にじっくりと時間をかけて取り組みたい人であれば、契約の数で勝負する個人営業よりも、契約の規模や金額の大きい法人営業の方が向いていると言えるでしょう。同様に、人見知りをどうしても克服できない人であれば、新規開拓営業よりもルート営業、体力面に不安がある人であれば、訪問営業よりも内勤営業の方が向いている可能性があります。

◆営業手法の種類

営業相手 個人営業…一般消費者や家庭を対象にした営業
法人営業…企業を対象にした営業
営業スタイル 新規開拓営業…新規の取引先を開拓していくための営業
ルート営業…既に取引実績のある顧客に対して、新たな提案をしていく営業
営業活動 訪問営業…実際に顧客に訪問する営業
内勤営業…電話やメール、Web会議などを用いた営業

このように、それぞれの営業手法の特徴を正しく把握し、自分の能力を最も活かせるような営業手法を見つけることが、営業職として長く働くためには必要です。

また、実際に営業活動を行う際は、自分の好きな商品やサービスを販売する方が営業に対するモチベーションも維持しやすいため、自分に合った業界を見つけることもポイントとなるでしょう。

自分を磨く

営業職に向いていない人の特徴に当てはまったからといって、決して営業職の適性がないというわけではありません。営業に向いていないのであれば、自分に足りないものを分析し、それを補うための努力をしてみましょう

例えば、コミュニケーション能力に不安がある人は、話し方教室に通ったり心理学を学んだりすることで、コミュニケーション能力の向上を図れます。また、体力面に不安がある人は、体を鍛えたり生活習慣を見直したりすることによって、体力強化を図ることができるでしょう。他にも、ライバルとの差別化を図るために、簿記の資格を取得して数字に強い営業を目指すというのも1つの戦略です。

このように、現時点で営業職に向いていなかったとしても、自分を磨くことで営業職として活躍することは十分に可能と言えます。

営業職に向いている人・向いていない人のまとめ

ここまで営業職への適性について、解説してきました。

◆営業職に向いている人・向いていない人の特徴

営業職に向いている人の特徴 営業職に向いていない人の特徴
・コミュニケーション能力に長けている人

・主体的に動ける人

・体力に自信のある人

・ポジティブ思考の人
・人と話すのが苦手な人

・身だしなみに気を使えない人

・プライドが高すぎる人

・気持ちの切り替えができない人

営業職はやりがいのある魅力的な仕事ではありますが、向き不向きが顕著にあらわれる職種でもあります。営業職への就職や転職を検討しているのであれば、営業職への適性があるのかどうか、改めて自己分析を行うことが必要です。

仮に現時点で営業職に向いていなかったとしても、スキルを磨いたり意識を変えたりすることで、営業向きの人間になることも可能です。もちろん、営業職以外の選択肢も数多く存在するため、変な先入観を持たず、広い視野を持って自分に合った職業を探していくことが大切と言えるでしょう。