接客とは?携帯ショップ・家電量販店の仕事内容や給料、必要なスキルを徹底解説

編集部 加藤

編集部の加藤です!

接客で携帯ショップ・家電量販店の仕事に興味をお持ちの方のなかには、次のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

  • 携帯ショップ・家電量販店での接客の具体的な仕事内容が分からない
  • 仕事をするために必要なスキルや資格について知りたい
  • 未経験でも携帯ショップ・家電量販店の接客業で働けるのか不安

こういったお悩みを抱える方のために、今回は携帯ショップ・家電量販店の接客に対するお役立ち情報をまとめました。

携帯ショップ・家電量販店での接客の仕事内容

接客(携帯・家電)の仕事内容

編集部 加藤

ここでは接客の仕事内容やタイムスケジュールについて紹介します。

単に接客と言っても、携帯ショップ・家電量販店の仕事内容は幅広い範囲に及びます

家電製品や携帯電話の商品情報を説明するだけでなく、サービス・プランの紹介、レジ打ち、契約手続きなどが中心業務です。

携帯ショップ・家電量販店での接客の主な仕事内容と具体的な作業概要を以下にまとめました。

  • 接客(商品情報やサービスの説明、売り場への案内など)
  • デモ販売(商品の実演)
  • レジ打ち
  • 商品陳列
  • 在庫管理(発注・納品確認含む)
  • 店舗清掃
  • 販促(POP作成やチラシの配布など)
  • 従業員の育成・指導
  • ギフト包装

携帯電話・家電製品は商品数が豊富で種類も異なるため、商品によっては専門知識を必要とすることも少なくありません。

ただし、商品情報については就労前に研修などで学ぶ環境が用意されている職場も多いため、事前に細かな商品知識を必須で備えておかずとも働くことは可能です。

とはいえ新製品が次々に登場するため、お客様へ商品に関する正しい情報を提供するのが主な仕事である以上、日々勉強して知識を蓄える作業は重要です。

また、携帯電話の販売員に関しては商品説明だけでなく、購入・機種変更・契約変更など各種手続きや契約処理に関する仕事も多いため、家電製品の接客販売とは業務内容が多少異なります

携帯ショップ・家電量販店の販売員の1日のスケジュール、流れ

接客(携帯・家電)の1日のスケジュール、流れ
実際に家電製品の販売員の仕事に携わっている方の1日のスケジュール、流れを以下にまとめました。

具体的な流れが把握できれば自分の中でイメージが定まりやすいですし、実際に仕事を始めた際にもスムーズに進めやすくなるでしょう。

※以下のタイムスケジュールはあくまで一例です、参考程度にしてください。

9:00 持ち場の整理整頓、掃除などを行い、お客様を迎える準備をする。
10:00 開店。
お客様対応や呼び込みと併せて、比較的混んでいないこの時間帯にPOP作成なども行う。
13:00 昼休憩。
同僚とランチを取る。
14:00 持ち場に戻り接客、商品補充などを行う。
17:45 持ち場の片づけをはじめ、営業日報にその日の契約数等を記入。
18:00 退勤。

携帯ショップ・家電量販店の販売員の仕事のベースとなるのはやはりお客様対応です。ですがそれ以外にも商品陳列や販促、清掃などの業務を並行してこなさなければいけません。

来店数は時間によって差が出ますので、お客様が少ない時間帯に接客以外の業務をこなしておくなど、混み具合に合わせてバランスよく複数の業務を進めていくイメージを持つと良いでしょう。

【携帯ショップ・家電量販店の接客】3つの必要なスキル|コミュニケーション力は重要

接客(携帯・家電)に必要なスキルとあると有利な資格
携帯ショップ・家電量販店の接客の仕事においては、どのようなスキルが役立つのか気になる方も多いでしょう。

ここでは、携帯ショップ・家電量販店の接客の仕事で必要なスキルをご紹介します。

コミュニケーション能力(話し方・表情なども重要)

携帯電話・家電製品の接客をするうえで、ある程度のコミュニケーション能力は必須です。

単に商品やサービスの説明を行うだけではなく、お客様の疑問や要望をヒアリングしながら対応を進めるため、スムーズに案内を行い、なおかつ興味を持ってもらうためにも話し方や表情にまで気を配ることが出来る能力を必要とします。

ビジネスマナー(言葉使い、気遣いなど)

いくらコミュニケーション能力に優れていても、お客様に対して失礼な対応は避けなければいけません。

言葉使いはもちろん、立ち振る舞いや気遣いなど、前提としてお客様をもてなす姿勢が大切です。

お客様に失礼がないよう、最低限のビジネスマナーを身に着けることは携帯ショップ・家電量販店以外でも接客の仕事に就くうえで大切なスキルのひとつと言えるでしょう。

商品に関する知識

携帯電話・家電製品の接客では、商品情報の説明が業務の大半を占めることがほとんどです。

もちろん商品に関して説明るするには商品情報や取扱いに関する知識を備えておく必要があります

ただし、売り場や担当する商品が限定されているケースも多いため、取扱商品すべてに関する知識を備えておかなければいけないとは限りません。

とはいえ、担当の売り場や商品が限定されていても、携帯電話・家電製品は新商品が次々と登場する分野ですから、新しい商品に関する知識を身に着けるための勉強を日々続ける作業は大切です。

契約や規約に関する知識

主に携帯電話やインターネット関連を扱う仕事の場合、商品の説明だけでなく、サービス・プランの案内から契約・規約に関する一連の手続きを担当するケースも少なくありません。

特に契約・規約に関する手続きや案内は正確さが求められるだけでなく、万が一ミスをしてしまうとお客様にとっての不利益を招く可能性が高くなります

従って、担当箇所によっては契約や規約に関する知識が必要とされますが、予め備えておく必要があるのではなく、採用後に研修などを通して学ぶ機会が設けられていますので安心しましょう。

【携帯ショップ・家電量販店の接客】持っていると活かせる資格

あると有利な資格

編集部 加藤

持っておくと有利な資格は、次の3つです!

携帯ショップ・家電量販店で接客の仕事を始めるうえで、持っていると有利な資格をいくつかご紹介しましょう。

接客サービスマナー検定

接客サービスマナー検定とは、NPO法人日本サービスマナー協会主催の検定資格で、以下のような目的を持っています。

エアライン・ホテル・ブライダル・リラクゼーションなどの業界だけでなく、医療・介護分野や金融業界をはじめとした様々な分野でワンランク上の上質な接客サービスが求められるようになっています。

接客サービスマナー検定はこれら多くの業界で注目を浴びている接客サービスの能力を判定する検定試験です。

接客サービスの基本からビジネスマナー・クレーム応対などの様々な知識・技能により、ビジネスの世界でお客様に対して好印象を持っていただくことは非常に大切になっています。

立ち居振る舞いや接客サービスの基本からビジネスマナーなどの様々な知識・技能により、ビジネスの世界でお客様に対して好印象を持っていただけるような人材の育成を接客サービスマナー検定の大きな目的としています。

ご覧のように接客に関する基本的な知識・スキルをひと通り学べる検定ですので、お客様に適切な対応を行うだけでなく、臨機応変な対応力を発揮したい時にも役立てることが出来るでしょう。

携帯ショップ・家電量販店の接客の仕事ではビジネスマナーが必須ですから、自身のサービス・マナーに関するスキルを証明できるこちらの資格は持っていて損はありません。

販売士

販売士(リテールマーケティング)は商工会議所が認定する資格で、以下のような目的で制定されています。

多様化・高度化した顧客のニーズを的確に捉え、豊富な商品知識や顧客に配慮した接客技術を武器としてニーズにあった商品を提供するとともに、商品の開発や仕入、販売、物流などを効率的かつ効果的に行うことができる「販売のプロ」なのです。
リテールマーケティング(販売士)検定試験の合格者には、販売のプロとして「販売士」という称号を付与しており、「流通・小売業界で必須の定番資格」として、社会的にも高い信頼と評価を得ています。

検定試験は、販売に必要な商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、マーケティングなど、より高度で専門的な知識を持つ人材の育成を目指した内容となっています。

受験者は、小売業従事者だけではなく、製造業や卸売業、サービス業、さらには流通業界への就職を目指している学生にまで広がっており、合格者は「販売士」として流通業界の各分野で活躍しています。

販売士はその名の通り、販売や接客に関するスキルが身に付く検定ですが、実務経験がなくても受験が可能です。

特に携帯ショップ・家電量販店での接客の仕事は販売員としての側面が強い性質を持っていますから、この資格を持っていれば就職や転職時に有利に働くでしょう。

ちなみにこの検定ですが、レベルは1級から3級までの3つに分かれており、どの級からでも受験できます。

【携帯ショップ・家電量販店の接客】メリット・やりがい|お客様の笑顔が見える

接客(携帯・家電)のメリット・やりがい

編集部 加藤

ここでは、接客に就くメリット・やりがいついて紹介します!

経験者の声を参考にしながら、まずは携帯ショップ・家電量販店での接客のメリットややりがいについてご紹介します。

お客様に満足してもらえる

やはり接客の仕事においては、「お客様の笑顔や満足した姿」をやりがいに感じている方が多数いらっしゃるようです。

特に携帯電話・家電製品を販売する仕事は、商品の紹介・説明・使い方・販売までを一人で担当できるため、おすすめした商品を購入したお客様が満足していると感じられた時はやりがいを感じやすいでしょう。

また対面してお客様と接するため、接客時に直接感謝の言葉を述べられる機会に直面すると、「やって良かった」と感じる方が多いようです。

接客のスキルが身に付く

接客の仕事を続けていくと、お客様一人一人の考え方やニーズなどを肌で感じることが出来ます。

またお客様側の視点だけではなく、伝え方や提案の仕方によってお客様の反応が変わる点に気づくことで、自分自身も質の高い接客スキルを身に着けやすくなります。

接客スキルが上がるというのは、他人の気持ちや意思をくみ取り、適切な伝え方が上手になることを意味します。

つまり、携帯ショップ・家電量販店の接客の仕事に限らず、私生活を含めた日常の様々な場面で人との関わりにおいて良い影響を及ぼすわけです。

人として大きく成長させてくれる接客スキルの向上は、携帯ショップ・家電量販店での接客を経験して得られるメリットの中でもとりわけ大きな収穫と言えるでしょう。

多くの出会いがある

携帯ショップ・家電量販店の接客の仕事はお客様だけでなく、同僚、メーカーのスタッフなど多くの人と出会う機会に恵まれています。また店舗を複数構えている会社で働くケースが多いため、他店舗のスタッフと研修などを通して交流する機会もあります。

こういった様々なジャンルの人たちと交流することで、人それぞれの考え方や生き方に触れられるだけでなく、今後の人生に関して活かせる情報を得られることを大きなメリットと感じている人が多いようです。

もちろん仕事上に限らず、様々な出会いの中でプライベートの交流に発展するケースも多いため、公私ともに充実を図りたい方にも魅力的な環境でしょう。

社会人としての基礎が積める

携帯ショップ・家電量販店の接客の仕事は社会人未経験でも働ける職場が多く存在しています。

仕事を得るために社会人未経験の方にとって有利なだけでなく、ビジネスマナーや営業成績の意識付けなどは仕事を続けるなかで自然と身に付きますから、社会人としての基礎を積みたい方にもおすすめの職種です。

また接客スキルが向上すれば、他の様々な分野においても仕事を進めるうえで有利に働きますから、キャリアの第一歩として役立てることが出来るでしょう。

【携帯ショップ・家電量販店の接客】デメリット・大変なこと|クレーム対応がきつい

接客(携帯・家電)のデメリット・大変なこと

デメリットや大変なことを事前に知ることは、理想とのギャップをうまく埋められるので、重要です。

携帯ショップ・家電量販店での接客の仕事のデメリット・大変なことについて、経験者の方の声を参考にしながら主だったものをまとめました。

クレームにも対応しなければいけない

膨大な商品を取り揃えている携帯電話・家電製品の売り場には、とにかく色々なお客様がいらっしゃいます。

もちろんお客様が多くなるほど、クレームの件数も増えやすく従業員はクレーム対応も仕事のひとつとしてこなさなければいけません。

もちろん仕事とはいえ、クレーム対応は厳しい業務ですから長く仕事を続けるには精神的な強さが求められることも多いようです。

幅広い客層への対応が求められる

携帯電話・家電を扱う店舗には子供からお年寄りまで客層は幅広く、お客様一人一人に対してすべて同じ対応で接客するのは難しいのが現実です。

たとえば高齢のお客様や機械に詳しくないお客様だと、説明がうまく伝わらなかったり、契約に思いのほか時間がかかってしまうケースも珍しくありません。

また場所によっては日本語がしゃべれないお客様が多くいらっしゃるところもあり、スムーズな接客が難しくなるなど、幅広い客層に対して柔軟に対応するのが大変だと感じる方も多いようです。

慣れるまでが大変

携帯電話・家電製品は種類が豊富なため覚える情報が多く、仕事を始めた当初は覚える作業だけでなく、なかなかスムーズにご案内が出来ず苦労した経験をお持ちの方は多いようです。

また社会人未経験や接客未経験の方の場合、お客様とのコミュニケーションが円滑に行えるようになるまでが大変だと感じるケースも多く、慣れるまではある程度の忍耐力・努力が必要になるかもしれません。

携帯ショップ・家電量販店での接客の年収、月給、時給相場(平均時給1380円)

年収、月給、時給相場
どんな仕事であれ、収入を得るために働くわけですから年収、月給、時給などの相場は皆さん気になるでしょう。
そこで今回は携帯ショップ・家電量販店の接客の仕事に関する給料を調査し、関東(勤務地)の平均的な相場をまとめました。

平均時給※1 1,380円
平均月収※2 220,800円
平均年収※3 2,649,600円

※1 関東での、販売(家電・携帯・その場)の平均時給を調査。
※2 1日8時間勤務・月20日出勤した場合。交通費などの各種手当や残業代、各種控除などは除く。
※3 月収×12ヶ月。各種手当や賞与、各種控除などは除く。

ちなみに携帯ショップ・家電量販店での接客の仕事は、「未経験歓迎」でも平均時給1,360円でした。

全体平均と大きな開きがないため、特別な資格や難解なスキルなしで稼ぎたい人には特に魅力的な職種だと言えるでしょう。

販売台数や金額、特定の資格取得で給料アップ

家電量販店や携帯ショップは、販売台数やオプションの付帯率など、各メーカーから指定された目標値を達成すること得られるで支援金(報酬)で売上を立てています。

そのため、販売台数や金額が多いスタッフほど、目標に対する貢献度が大きくなりやすいので、基本給や時給が上がりやすいです。(成果主義)

また携帯ショップの店員の場合、販売台数以外にもキャリア(docomo・au・SoftBank)から指定された資格を取得することで資格手当をもらえる場合もあります。そういった手当で給料を上げていく手もあります。

家電量販店や携帯ショップの仕事は、学歴や性別・年齢などは全く関係ありません。いかに販売台数や金額を伸ばせるかが勝負です。3〜6ヶ月ごとに面談を実施して給料の見直しをする会社も多いです。実績を評価してほしい人に向いている仕事だと言えます。

給料以外にインセンティブがあることも

家電量販店や携帯ショップでは、特定の商品・メーカーにインセンティブ(報奨)が設定されていることがあります。インセンティブ金額は1件500円や1,000円など、商品・サービスごとに違います。

またインセンティブ対象の商品は、メーカーから会社へ販売強化の依頼があったり、会社の在庫処分だったりでコロコロ変わります。

ただし、インセンティブ商品は毎月必ずあるわけではないので、プチボーナスという感じです。店舗規模や商品・サービスによって変わりますが、インセンティブ商品だけで基本給以上に稼ぐ猛者もいます。

販売スタッフとしては、相当マイナーなメーカーや性能の悪い商品でない限り、前向きに取り組む人が多いです。

家電量販店・携帯ショップでインセンティブがある理由

わかりやすい例は、家電量販店内にある携帯屋さんです。

家電量販店内にある携帯ショップ(コーナー)は、docomoやau・SoftBank・Yモバイルなど、いくつかのキャリアを扱っていることが多いです。

そういった場所の場合、各キャリアごとに何台売ったらいくら(金額)をキャリアから量販店に支払うという契約・目標値を設定されています。目標値はテーブル制になっており、契約台数が増えるほどキャリアから量販店に支払われる金額が増えることが多いです。

たとえばこんな感じです。(超ざっくりのイメージです)

・docomoとの契約

契約台数 1000台 報酬 1000万円 
契約台数 1500台 報酬 2000万円
契約台数 2000台 報酬 3000万円

月末の25日時点の契約台数が1300台、残り5日で200台契約すればテーブルが一段上がって2000万円をdocomoからもらえる。ただ普通に販売していては届かない台数...

そんなときにドコモ携帯1台売ったら1000円(月内200台限定)などのインセンティブを走らせることで、いつも以上に販売員がdocomoを販売することに注力してくれます。

1000円 × 200台で20万円を使うことになりますが、ドコモからもらえる報酬が1000万円増えるので本部としてはインセンティブを出す意味があるんです。もし1000円で進捗が上がらない場合は、2000円にあげるなど調整します。

インセンティブはこんな裏事情から設定されていることが多いです。

インセンティブでやる気になる人は営業職も向いています。以下の記事もいっしょに参考にしてみてください。

個人ごとの販売ノルマはないが「目標」を設定されることが多い

販売系の仕事をするときに「ノルマ」があるか気になる人は多いと思います。

家電量販店・携帯ショップで未達成を続けるとクビになるようなノルマがあるかというと、ないところがほとんどです。(今まで聞いたことも見たこともない)

ただし、家電量販店・携帯ショップの店舗ごとに目標台数や金額が設定されています。その店舗目標を個人に割り振るケースが多いです。目標=ノルマと捉えてしまう人もいるかもしれませんが、あくまで目標達成を意識するための割り振りです。

ですが、個人目標の進捗が著しく悪いと、なぜ悪いのか・接客や対応で改善できる部分がないのかをトップセールスの販売員や店長がフィードバックをすることが多いです。ノルマはないですが、結果を出さないと指導されることは覚悟しておいた方がいいです。