こんにちは、編集部の加藤です。
派遣の求人で見かける銀行事務、あなたは気になったことはありませんか?
- 銀行の仕事って難しそう!どんなことをするんだろう?
- 金融の知識、ないんだけど大丈夫?
- でも銀行で仕事するのって何だかカッコいい!
- どんなスキルがあるといいの?
- 銀行事務ってどれぐらい稼げる?
そんな不安や疑問にお答えしながら、今回は銀行事務の仕事内容を紹介していきます。
銀行事務の仕事内容は、窓口事務・後方事務の2つ
銀行事務には、大きく分けて2つの仕事があります。
- 窓口事務
- 後方事務
【窓口事務】
窓口事務とは、お客様と直接やり取りをする窓口での業務です。わたしたちが銀行へ行ったときに利用することの多い窓口での仕事ですね。
銀行口座の新規作成対応や、通帳記入、入金、出金、支払い手続きなどをメインに行います。お客様をお待たせすることがないよう、この窓口事務では素早い対応が求められます。
また、イスが置いてあってじっくりと話すようなスペースを設けている窓口を見たことはありませんか?この窓口では投資信託や保険など、銀行の商品をお客様に説明、提案する業務を行います。
他にも、学費ローンや住宅ローンなどの融資に関する手続きを行う窓口もありますよ。
【後方事務】
後方事務では、お客様の対応をすることはほとんどありません。名前のとおり、後方での事務作業がメインです。
電話応対、銀行口座作成書類の不備チェック、専用端末への入力作業、入金・出金の処理などを行うのが後方事務です。
▼銀行事務の1日のスケジュール、流れ
では、銀行事務はどのような流れで仕事をするのかを紹介します。窓口事務を担当するAさんと、後方事務を担当するBさん、2人の1日のスケジュールはこんな感じです。
窓口事務・Aさんのスケジュール
8:30 出勤 |
店舗の外の掃除を行います。きれいにしてお客様をお迎えします。 |
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9:00 業務開始 |
窓口でお客様対応をします。笑顔と丁寧かつ迅速な接客を心がけています。 |
12:00 お昼休憩 |
同僚と交代で休憩をとります。休憩室で持参の弁当を食べることが多いです。 |
13:00 午後の業務開始 |
午前と同じく窓口事務をします。 |
15:00 窓口営業終了 |
15:00に窓口の営業が終了するので片付けをします。 |
15:30 出納確認・書類整理 |
出納確認はとても集中力のいる作業です。間違いがないよう行います。 |
17:30 退社 |
無事に出納確認も書類整理も終わりました。定時で帰宅します。 |
後方事務・Bさんのスケジュール
8:45 出勤 |
始業前にパソコンを立ち上げます。必要なシステムも起動させ、すぐに業務が開始できるよう準備をします。 |
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9:00 朝礼・業務開始 |
その日の重要事項や周知事項を上司から聞きます。仕事の割り振りをしてもらったら業務開始です。 基本的に、電話応対しながらひたすらデスクワークです。お客様の個人情報をパソコンに入力したり、口座新規作成書類のチェック、口座開設作業をします。
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12:30 お昼休憩 |
わたしはいつもお弁当を持参し、休憩室で食べています。 |
13:30 午後の業務開始 |
午前中と同じく、もくもくとデスクワークを続けます。
途中で上司から、優先する仕事を指示されることもあります。
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17:30 退社 |
残業はほとんどないので定時で帰ることが多いです。 |
銀行事務に必要なスキル【3つ紹介】
銀行事務においてどんなスキルが必要なのでしょうか。
ここでは、銀行事務に必要なスキルを3つ紹介します。
銀行事務に必要なスキルは次の3つです。
- ワードやエクセルなどパソコンスキル
- コミュニケーションスキル
- 単調作業を正確にこなすスキル
それでは1つずつみていきましょう。
【ワードやエクセルなどパソコンスキル(データ入力など)】
パソコンスキルは、後方事務では特に必要なスキルです。銀行口座作成の申し込み用紙を見ながら入力したり、他にもデータ入力作業をする機会が多くあります。
基本的なパソコンスキルがあれば、スムーズに仕事ができますよ。また、素早い対応を求められるので、正確で速いタイピングができるとさらにいいですね。
【コミュニケーションスキル(お客様対応など)】
コミュニケーションスキルは、窓口事務で特に必要なスキルです。お客様対応がメインなので、丁寧で心地よい接客を目指したいものです。
銀行には幅広い年代のお客様が来られるので、どんな場面でも柔軟に対応できるスキルがあると安心ですね。
なお、後方事務でも電話応対があるのでコミュニケーションスキルは必須といえます。
【単調作業を正確にこなすスキル(お金を数えるなど)】
ひたすらパソコンへの入力作業を続けたり、お金を数えたりと単調になることもある銀行事務ですが、こういった単調作業こそとても重要な仕事でもあるんです。
小さなミスがお客様を困らせたり、業務を滞らせてしまうこともあります。
単調な作業だと途中で飽きたり、眠くなってしまいますよね。地道な仕事を正確にやり遂げるのって、けっこう大変なことです。
だからこそ、単調作業をきっちりとできる人は重宝されますよ。
銀行事務であると有利な資格【3点】
銀行事務の仕事をするときにあると有利な資格は次の3つです。
- 簿記検定
- MOS(マイクロオフィスソフトスペシャリスト)
- 銀行業務検定
これらがなぜ有利なのか説明していきますね。
【簿記検定】
会計や経理の知識があると、銀行事務の仕事がしやすくなります。数字に強いということは、それだけで強みになるんです。
会計書類の作成やチェックを任される銀行事務では、簿記検定は必須といってもいいでしょう。
簿記検定はどの業界でも必要スキルとされているので、受けておいて損はありませんよ。
【MOS(マイクロオフィスソフトスペシャリスト)】
MOSは、パソコンスキルがどのぐらいのレベルかを客観的に評価してくれるものです。ワードやエクセルなどのソフトの扱いに自信がある人は、ぜひ受けてスキルとしてアピールするといいですよ。
銀行事務では主にデータ入力にパソコンを使うので、特にエクセルのスキルがあると有利です。
【銀行業務検定】
銀行業務検定とは、業務に必要な知識や応用力の習得度を測定する検定です。主に金融機関の職員を対象に行われていて、試験種目も多種多様です。
たとえば次のような試験種目があるんですよ。
- 投資信託3級
- 年金アドバイザー2級
- 外国為替2級
投資信託3級は、個人顧客に対する投資信託のセールスに必要な知識や技能の習得度を測定します。
銀行業務検定はもちろん勉強が必要ですが、銀行事務の仕事をするなら受けておきたい検定です。仕事を始めてからでもいいので、ぜひ挑戦してみてください。
銀行事務が向いている人(数字に強い人など)
銀行事務をやってみたい、でも自分に向いているのかわからない。そんなあなたに、どんな人が銀行事務に向いているのか紹介します。
銀行事務が向いている人は、次のような人です。
- 数字に強い人
- 真面目で几帳面な人
- 接客が好きな人
3つとも当てはまるとさらにいいですが、やはり銀行の仕事なので数字に強いかどうかが大きな分岐点になりますね。
「昔から数学は苦手」「数字は見るのもイヤ」という人には厳しい環境かもしれません。
銀行事務では正確さを求められるので、真面目で几帳面な人には向いていますよ。ぜひその性格を銀行事務で活かしてみましょう。
そして接客が好きであることも押さえておきたいポイントです。窓口事務ではお客様対応があるので、接客マナーに自信がある人に向いています。
銀行事務は未経験でも、過去にほかの業界で接客を経験したことがある人は、銀行事務でも活躍できる可能性がありますよ。
【銀行事務】メリット・やりがいの1つは、金融知識が身に付く
ここでは銀行事務を仕事にするメリットについて紹介します!
ここでは、銀行事務のメリット・やりがいを紹介します。
銀行事務のメリット・やりがいは次の3つです。
- 金融知識が身に付き、自分の資産運用や将来について考えるようになった
- 制服があるので毎朝コーディネートを考えなくていい
- 土日・祝日が休みで残業も少ない
これらを1つずつみていきましょう。
金融知識が身に付き、自分の資産運用や将来について考えるようになった
これはほかの業種にはない、銀行事務ならではのメリットですね。
仕事を通してお金に関する知識が自然と身に付きます。銀行が取り扱っているローンや資産運用などをお客様に提供するうちに、自分だったらどうするかな?と考えるようになります。
将来のことを考えて、資産をどう運用していくか?投資信託を検討しようか?など、同年代の人よりも真剣に考える機会が増えるでしょう。
仕事がきっかけで自分の将来を真剣に考えられるようになるというのは、とても嬉しいメリットといえますね。
制服があるので毎朝コーディネートを考えなくていい
銀行に行くと、窓口やその奥で仕事をしている人たちは、みんな制服を着ていますよね。制服のおかげで、毎朝コーディネートを考えたりオフィス用の服を購入する必要がありません。
仕事中もオシャレをしたいという人にはデメリットかもしれませんが、出勤前の忙しい毎朝、服で悩むという時間を減らせるのは嬉しいポイントですね。
土日・祝日が休みで残業も少ない
銀行は土日・祝日は窓口業務はお休みです。そのため、銀行事務の仕事も週末はちゃんと休みがあります。
月曜日に祝日があるときは、土曜日から月曜日まで3連休なんてことも珍しくありません。
休日を使って旅行を楽しんだり、大切な人との時間を過ごしたりと、自由な時間をたっぷり楽しむことができますよ。
また、銀行事務は残業時間が少なめなのも魅力です。パソコンスキルがあれば入力作業もスムーズに進むので、定時で帰ることも可能です。
【銀行事務】デメリット・大変なことの1つは、ミスが許されない
次は、銀行事務のデメリット・大変なことを解説していきます。
デメリットや大変なことを知っておくことで、理想との思わぬギャップに出会うこともなくスムーズに仕事を始めることができますよ。
銀行事務のデメリット・大変なことは次の3つです。
- ミスが許されずストレスがたまりやすい
- どんなお客様にも笑顔で対応しなくてはいけない
- 女性が多い職場なので、なじめないと辛い
ミスが許されずストレスがたまりやすい
お客様の大切なお金を扱う以上、ミスは許されないのが銀行の仕事です。
人間なのでどうしてもミスすることはありますよね。でも「誰でも間違うことはあるよ」と言って許される仕事ではないことを覚えておかなくてはなりません。
裏を返せば、細かい仕事を正確にやることに達成感を感じる人にはちょうどよい仕事ともいえますね。
どんなお客様にも笑顔で対応しなくてはいけない
銀行に限らず、接客業は自分が対応するお客様を選ぶことはできません。銀行の窓口ではお客様が順番を待ち、空いた窓口へいらっしゃいます。
たとえ気難しそうなお客様でも、早口で何を言っているのか把握しにくいお客様でも、対等に笑顔で接客しなければなりません。
その場の状況に上手に対応し、お客様の要望にすぐに応えられるようにしたいものです。
女性が多い職場なので、馴染めないと辛い
銀行事務はほとんどが女性で構成されているケースが多いです。そのため、女性の集団特有の人間関係が生まれることもあります。
休憩時間には休憩室でグループになって集まったり、上司の悪口を言い合ったりすることもあります。
そうした輪の中に入れるか、または入らなくても気まずくならず上手に渡り合えるかという自信がないと、辛い思いをするかもしれません。
でも、休憩時間にはグループに入らず1人でお昼ご飯を食べているという派遣の人もいます。
仲良しグループを作るために銀行事務をしているわけではないので「わたしはわたし」と強い信念を持っていれば臆することはありませんよ。
銀行事務の年収、月給、時給相場(平均時給1543円)
銀行事務の年収、月給、時給相場を紹介します。
※関東地方で1日8時間、月に22日間働いたと仮定して計算しています。
- 時給:1,543円
- 月給:271,568円
- 年収:3,258,816円
派遣社員の平均時給については以下の記事で詳しく解説しています。銀行事務以外の派遣社員の給料について知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
派遣で銀行事務を経験した人の口コミ評判|全体的に高評価
派遣で銀行事務を経験した人の口コミや評判を10件紹介します。ぜひ参考にして、派遣の仕事選びに役立ててくださいね。
口コミの他、派遣の事務職として働く人の「体験談を知りたい」という人は以下の記事も参考にしてください。
後方事務でひたすら電話応対しています。銀行事務でひたすら電話ってどういうこと?と思うかもしれませんが、口座の解約方法の問い合わせとか、カード停止してほしいとか、お客様からの問い合わせがかなり多いんです。
あと、電話1件ごとに対応内容をデータ入力しなくちゃいけないのがけっこう大変です。入力している間にもまた電話が鳴るので。
1つずつ確実にこなしていくのが大事です。
毎日同じ作業の繰り返し、という仕事が好きな人にとっては最高の仕事。周りに惑わされず、一日中自分の世界に入り込んで自分の仕事に集中できるので、充実感があると思います。
必要なスキルは、自分が入力したものを一瞬で見直しができるスキル。いくら確認が必要とはいえ、確認に時間をかけすぎると納期に間に合わなくなるので。
難点を言えば「みんな横並び」を求められること。それぞれの事務員の作業量は個人差があって当然なのですが、みんなよりも少しでも作業量が少ないと嫌味を言われてしまいます。
休み時間もやたらとつるみたがるし、話題は上司の悪口ばかりです。誰かしら1人をターゲットにしていじめていないと気が済まない、というところもあります。
そういった点に耐えられる人、本当に「自分の仕事に集中できる人、自分の信念を曲げない人」でないと苦しいと思います。
わたしが見た求人は後方事務で、窓口には出ずPC入力がメインとのことでした。
本当にそのとおりで、ほぼ1日PCと向き合っていました。書類チェックや申し込み内容チェック、それらを入力。
接客とかお客様と面と向かって対応するのはあまりやりたくなかったので、後方事務は個人的に楽しくできました。
もくもくと仕事できるので、わたしには合っていましたね。
銀行事務は窓口担当だと完全に接客業です。
でもちゃんと研修があって、マナーも学べる機会があるのでそんなに心配することはないと思います。
やっぱり嬉しいのは、お客様から「ありがとう」と言われたときです。この一言がやりがいにつながります。
とにかく事務手続きで覚えることがとても多く大変です。
マニュアルを読んでも、慣れるまではどうしても時間がかかります。
文章を少しでも早く読めるよう、速読スキルがあるといいかもしれません。
銀行事務は大きな金額に触れることが多いので、いつの間にか数字にとても強くなります。また電卓を素早く使えるようになります。
金融にまつわる様々な制度を学ぶことができるので豆知識が増えると思います。
大変なことは、仕事を手早くこなさないといけないこと。
しかもスピードだけじゃなくて、正確さも命。でもやり遂げたときはものすごく嬉しいです。
銀行事務を選んだのは、ほかの事務よりもお給料がいいからです。
ちなみに以前は医療事務をしていました。銀行事務の方が少し時給がいいですね。
どっちの仕事が大変かで言えば、銀行の方が大変です。病院は昼過ぎは一旦患者さんが途絶えます。
でも銀行は昼でもお客様がいらっしゃるので。
休憩がまともに取れない時も稀にあります。でもお給料がいいので頑張れてます。
窓口の事務をしています。
基本的には通帳記入とか入出金の手続きをしていますが、商品の勧誘ノルマも実はあったりします。
定期積立の案内とか、公共料金を当行の口座から引き落としにしませんか?とか。ほとんどの場合は断られたり、考えておきますと軽く拒否されたりします。
窓口よりも後方での事務の方が気楽かもしれません。
学生時代に取った日商簿記がけっこう役立ってます。
お金に関わる仕事なので、簿記の知識の有る・無しでずいぶん違ってくるんじゃないかと思います。
基本的に残業は少ないのですが、繁忙期はどうしても退社時間が遅くなることもあります。
土曜、日曜が休みなのが救いです。なので金曜日は楽しく仕事できます。
事務センターで入力作業をしています。
外回りとか営業とかの仕事はなく、一日中室内なので楽です。
振り込み依頼書とか給与振り込みの入力をしています。カナにミスがあるとダメなので、間違いがないかチェックも欠かしません。
この仕事は未経験でもできる上に時給もそこそこいいので、続けていきたいと思っています。