5年後、10年後の生活を考えると、派遣社員よりも無期雇用で安定している正社員になりたいという気持ちが出てきますよね。賞与や退職金、福利厚生・・・、1年1年の積み重ねで、生活のゆとりが大きく違ってきます。
あとで詳しく解説しますが、紹介予定派遣であっても正社員になれる確率は32.8%しかありません。
「もっと確率の高い方法はないの?」そんな声にお応えするために、本記事では紹介予定派遣以外で正社員になる方法も解説しています。
派遣社員から正社員になるには、大きく分けて2つ方法があります。
あなたはどちらのパターンの方が正社員になれる確率が高いと思いますか?
人にもよりますが、私たち専門家がおすすめするのはBパターン(転職で正社員になる)です。少しハードルが高そうに感じる人もいるかもしれませんが、コツを理解してポイントを押さえれば、Bパターンの方が正社員への近道となります。
この記事では、Aパターン、Bパターン、両方で「派遣社員から正社員になる方法」を紹介します。以下から、興味のある方を選んでください。
次のような方は、こちらの記事を参考にしてください。
派遣社員から正社員に登用されるパターン
派遣先で、派遣社員から正社員に登用されるパターンにも、細かく分けると3つ方法があります。
①今働いている派遣先企業に正社員雇用してもらう
②「正社員登用あり」の案件を探して派遣社員から正社員になる
③紹介予定派遣を利用して派遣社員から正社員になる
それぞれの方法について、メリット・デメリットをまとめました。
派遣先で、派遣社員から正社員に登用される3つの方法のメリット・デメリット
おすすめ度 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
①派遣先で正社員 | ✕ | ・実力や人柄をアピールできる ・どんな企業か事前に知れる |
・企業に直接雇用の意思がない ・待遇などが悪い可能性高い |
②正社員登用あり | ✕ | ・実力や人柄をアピールできる ・どんな企業か事前に知れる |
・登用されるか不確実 |
③紹介予定派遣 | △ | ・企業も直接雇用の意思がある ・実力や人柄をアピールできる ・どんな企業か事前に知れる |
・正社員の採用率が低い |
紹介予定派遣以外は、全くおすすめできません。結果として正社員になれるケースはあるかもしれませんが、正社員になることを心から望んでいるのであれば、不確実性の高い方法を取るべきではありません。
なぜ派遣から正社員への登用が難しいのか、その理由を現役の人事担当者に聞いてみた!
現役の人事担当者に、話を聞いてみました。
★そもそもなぜ派遣社員を受け入れているのか
- そもそも雇用調整として「一時的な」労働力としてしか見ていない
- 社員が辞めてしまって、次の社員が採用できるまでの「つなぎ」として派遣社員を採用するケースも多い
派遣社員としては、ショッキングな内容ですよね。
正社員を雇用する理由と派遣社員を受け入れる理由は大きく異なることを理解しましょう。
このような理由で企業は派遣社員を受け入れているため、そこから正社員になるためには、以下の条件を「全て」満たす必要があるそうです。
★派遣社員から正社員になるための条件
- 期待を上回る活躍をしている
- 一時的な依頼だと思っていた業務が、継続的に必要になってきた
- 正社員の採用がうまくいっていない
- 本人が正社員になりたいという意志が企業側に伝わっている
つまり、自分がとにかく頑張って成果を出すことは最低限必要だとして、それだけではダメだということです。
企業側の事情として、依頼されていた仕事が定常的に必要になることや、正社員の採用がうまくいっていないことなど、自分の力ではどうしようもない部分で、正社員登用の有無が左右されてしまうのです。
努力が報われないことはザラにあります。
実は、紹介予定派遣であっても正社員になれる確率は低い
紹介予定派遣を利用すれば、一般的な派遣に比べて、正社員になれる可能性は高くなります。
それでも、紹介予定派遣からの正社員登用はかなり厳しい道です。
それはなぜなのでしょうか?
まず、厚生労働省のデータ(令和3年)によると、紹介予定派遣から直接雇用に結びついた労働者の割合は56.8%です。
しかし、ここで注意しなければならないポイントがあります。多くの人に誤解されていますが、紹介予定派遣は正社員への移行を前提とする派遣契約ではありません。
あくまでも前提としているのは『直接雇用』であり、その中には契約社員やパート・アルバイトも含まれます。(次のグラフの通り、直接雇用の約半数は契約社員・パートなどになっています)
★紹介予定派遣から直接雇用へ移行する際の雇用形態
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「派遣先での直接雇用転換」
つまり直接雇用への移行が可能であったとしても、必ずしも正社員ではないということです。
結果、せっかく紹介予定派遣で働いたとしても、56.8%×57.8%=32.8%しか正社員になることはできないのです。
派遣先企業にとって紹介予定派遣は、良い人材を確保するための手段
企業が紹介予定派遣を利用する本当の目的は、派遣社員として良い人材を確保することです。
比較的、一般派遣よりも紹介予定派遣のほうが、効率的に良い人材を得ることができます。紹介予定派遣なら、正社員を意識して頑張って働くわけですから当然ですよね。
派遣先企業にとって紹介予定派遣は、「もし良い人材がいれば、契約社員として雇用。微妙ならば終了すれば良い。」程度の認識。残念ですがこれが、紹介予定派遣を利用する企業の本音なのです。
本当に正社員(など直接雇用)として採用したいという意欲が高ければ、登用率が30%以下という低い確率に留まるはずがありません。
正社員に転職するパターン
転職で、正社員として採用される方法について解説していきます。
正社員への転職は「難易度が高い」は思い込み
「自分のスキルや経験で大丈夫?」「私の年齢で大丈夫?」「ワークライフバランスの取れる仕事が正社員である?」
と、転職して正社員になるなんて、難易度が高いんじゃないの?と思う方もいるかと思います。
結論、そんなことはなく、その多くが思い込みによるものです。では、上記の悩みを一つずつ、クリアにしていきましょう。
未経験OKの正社員求人はたくさんある
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求人数 | |
---|---|
職種未経験歓迎 | 15,239件 |
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※2023年10月現在
求人数が豊富で、転職者の満足度が高いことで有名なdodaの場合、「職種未経験歓迎」「業種未経験歓迎」の求人はともに1万5千件を超えています。
さらに言うと、よく考えてみてほしいのが、「自分は完全な未経験なのか?」ということ。
派遣社員としての経験も、アルバイトとしての経験も、立派な「経験」です。未経験可の求人がこれだけあるということは、少しでも経験があるのであれば、その2倍3倍の求人に出会うことができます。


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dodaは、転職サイトやスカウトサービスも提供していて、エージェントからの求人紹介、サイトからの応募、企業からのスカウトと3つの手法で選考を進められる、便利なサービスです。
ユーザーに合わせてdodaが求人をレコメンドしてくれるので、自分で転職先をみつけるのが苦手な方でも安心です。
転職エージェントの登録者には30代や40代も多い
▼リクルートエージェントの登録者の年齢
転職エージェント最大手のリクルートエージェントの登録者は、30歳以下が約半数を占めます。一方で、31〜40歳であっても25%、41〜50歳でも16%を占めています。30代・40代であっても、正社員転職のチャンスは広がっているのです。
さらには、年齢が高いということは、それだけ経験もしてきているという証拠でもあります。正社員として転職するには、この「経験」をどれだけアピールできるかが肝になります。
そこで、転職エージェントを利用すると、職務経歴書の書き方、面接対策など、自分の強みをアピールする方法を、担当アドバイザーが無料で丁寧に教えてくれます。
年齢を気にする方は、転職エージェントを活用してみると良いでしょう。


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公開求人が42万件以上、非公開求人が31万件以上、若手層~中堅・管理職層までの幅広い経験者、全国を対象としているので、転職初心者の方はまず登録をしてみるとよいでしょう。
ワークライフバランスの取れる正社員の仕事は多い
小さい子供がいたり、介護の事情で、ワークライフバランスを気にする方も多いかと思います。
こちらも、リクルートエージェントの求人から探ってみましょう。
条件 | 求人数 |
---|---|
フレックスタイム制 | 220,204件 |
転勤なし | 339,434件 |
※2023年9月現在
出社時間、退社時間が自由に選べるフレックスタイム制を取っている求人は220,204件もあります。転勤なしの求人は339,434件。
その他、詳しく検索をしてみると、時短正社員制度のある企業、リモートワークのできる企業、残業10時間以下の企業など、ワークライフバランスを取りやすい企業がいくつも見つけることができました。
このような多彩な求人を最も取り扱っているのが転職エージェントです。自分で検索しなくても、自分の要望を担当アドバイザーに伝えることで、アドバイザーが自分に合った求人を見つけて提案してくれます。
転職をサポートしてくれる転職エージェントとは
先程から転職エージェントの話が出てきていますが、ここで改めて転職エージェントについて解説します。
(引用:リクルートエージェント公式)
転職について多くの知識とノウハウを持つ専任のキャリアアドバイザーが、あなたの転職を全面サポートしてくれるサービス。
履歴書の書き方や面接のサポートから、給料などの待遇面の交渉まで幅広く対応してくれる。
「リクルートエージェント」や「doda転職エージェント」などが代表的で、どのサービスも利用料は無料となっている。
転職エージェントの登録から内定までの流れ
- 公式サイトへアクセス
- 指示にしたがって、メールアドレスなどを入力
- メールに送られてきたURLでアクセスし、プロフィール情報を入力
- キャリアアドバイザーから連絡が来て、面談をする
- 求人紹介・書類添削
- 応募・選考・面接対策
- 内定
派遣から正社員を目指すときにおすすめの転職エージェント(利用無料)
エージェント | 特長 | リンク |
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・転職者の満足度No1 |
|
![]() リクルート エージェント |
・業界No1の求人数 |
|
![]() マイナビ エージェント |
・20代で派遣から正社員を目指す人におすすめ ・若年層の転職に強い |
転職エージェントと転職サイトの違い
求人情報が掲載されているサイト。「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「Indeed」などが有名。
自分で情報を探し、自分で企業とやり取りを行い、自分で年収交渉をするため、転職エージェントと比べてサポートが無いが、気軽に使えるのがメリット。
転職エージェントでも転職サイトでも、転職活動は行うことができます。
しかし、転職エージェントを使うメリットとして、転職サイトには出ていない人気企業の求人に出会えることがあります。
実は応募者が殺到するくらい人気の高い企業ほど、転職エージェントを利用しています。なぜなら、転職サイトでは不特定多数の応募があり、その中から条件に合う人を探し採用することが非効率だからです。
一方転職エージェントなら、採用したい人の条件を伝えておくだけで、それに見合った応募者を紹介してくれます。このような理由から、あえて転職サイトを使わず転職エージェントのみで正社員採用を行う人気企業が多いのです。
実際に転職エージェントにおける、人気・大手企業への就職率は約60%。一般企業への就職率よりも高い確率となっています。これは、人気企業の求人が転職エージェントに集中しているためと言えるでしょう。
あなたがもし人気企業への就職を希望するならば、転職エージェントに登録しない手はありません。
派遣から正社員へ転職するときの転職エージェント活用法
より希望条件に合った企業へ転職できる確率を3倍にする方法は、複数(最低3社)の転職エージェントへ登録することです。
その理由は、単純に入手できる求人数を増やすことだけではありません。
実は、転職を成功させるカギは『自分に合うキャリアアドバイザーに出会うこと』なんです。
なぜなら、あなたの転職における希望やあなたの良さを誰よりも理解し、あなたに合う企業へあなたの強みやアピールポイントをしっかりと紹介してくれる。これこそが、あなたの転職を成功させることに繋がるからです。
『あなたに合うか、合わないか』は、意外と数社同時に比較することで見えてきます。そのため最初から最低3社の登録を行い、キャリアアドバイザーの比較を行ってみてください。
さらに「他の転職エージェントを使っている」ことも、各社のアドバイザーに伝えましょう。そうすることであなたを自社から転職させようと、競い合うようにより良い求人情報の提供やサポートを行ってくれますよ。
3社だけ登録するなら、この転職エージェントがおすすめ
おすすめ | 理由 | |
---|---|---|
20代・若年層 | ①リクルートエージェント ②doda ③マイナビエージェント |
・求人数多い大手 ・20代向け・未経験者向けの1社 |
30代〜未経験者 | ①リクルートエージェント ②doda ③ハタラクティブ |
・求人数多い大手 ・未経験者歓迎の求人が多いハタラクティブ |
高年収を狙いたい | ①ビズリーチ ②doda ③リクルートエージェント |
・求人数多い大手 ・高年収な求人が多いビズリーチ |
目的やあなたの状態に合わせて、3社ずつおすすめエージェントをピックアップしました。
もちろん、4・5社登録しても問題ありません。どこを登録しようか迷ったら、この3社から登録してみてください。
転職エージェントなら、派遣を続けながらムリなく転職活動できる
なぜなら転職エージェントのキャリアアドバイザーが、あなたの代わりに希望条件に合う求人を探してくれたり、面接のスケジューリングや給料などの待遇面の交渉もすべて行ってくれるためです。
あなたがやることは、わずか3つだけ。
①キャリアアドバイザーへ希望条件を伝える
②履歴書を書く
③面接を受ける
転職活動で1番多い失敗が、転職活動の時間を確保するために前職を先に辞めてしまうケースです。
ほとんどの場合、かなり妥協して転職しまうパターンに陥ります。転職エージェントなら、こういった失敗リスクさえも回避することができるのです。
履歴書や面接に自信がなくてもOK!アドバイザーが完全サポート
「学生以降、履歴書や面接なんて縁がない」「どうアピールすればいいか分からない」
そんな人も、転職エージェントなら心配いりません。
履歴書の正しい書き方を始め採用担当者の目を引く志望理由の書き方や、面接のマナーおよび採用に繋がりやすい自己アピールの方法など、転職のプロだからこそ知る様々なテクニックを教えてくれます。
だから苦手な面接も、自信を持って挑むことができるでしょう。
「派遣から正社員への転職」に関する、よくある悩み相談
派遣から正社員への転職については、他にも様々な悩みが多いようです。
そこでよくある悩みに対して、解決手段を提案しました。同じ悩みを持つ方は、参考にしてみてください。
派遣社員と正社員、どちらで転職しようか迷う
現在、派遣社員で働いています。将来のことを考えて転職しようと考え、正社員で良い就職先が見つかりました。そんな矢先に以前から希望していた企業への派遣の仕事を頂きました。
正社員になれる企業は中小企業ですが、福利厚生はしっかりとしており結婚後も働けそうな仕事内容です。派遣として紹介してもらった企業は、上場している大手企業で正社員では絶対に入れないような会社です。
給料水準は少し派遣の方が良い程度です。どちらも一長一短で、とても迷っています。
あなたの将来設計に合う働き方を選んでみては?
もし私が同じ立場なら、正社員の方を選ぶと思います。派遣の方は大手企業とはいえ、働けるのは最長でも3年。その後の保証は何もありません。
私は結婚後もずっと働き続けたいですし、結婚後に何があるか分からないと思っています。もしかすると離婚をして自分一人の力で生計を立てる必要性が出てくるかも知れません。
そんな場合に、正社員の仕事を持っていた方が安定した収入を得ることが出来るからです。
でもこれはあくまでも私の将来設計です。もし既に結婚が決まっていたり、結婚後すぐに子供が欲しいという場合は、派遣の方がライフスタイルに合わせて仕事を選びやすいというメリットがあります。
ただ年齢を重ねれば重ねるほど、派遣の仕事も正社員への転職も得ることが難しくなってきます。ずっと何らかの仕事を続けたいと考えるならば、正社員の方が安全ではないかと思います。
派遣から正社員へ転職したいが、給料が減ってしまうため迷う
現在の派遣収入は手取りで25万円(交通費込)。転職しようと考えている正社員の仕事は、手取りで18万円(交通費別)、ボーナスが年2回で合計50万円ほどの予定です。
現在の交通費が1万円ほどなので、それを考えても今の派遣の方が収入が良いです。
収入の不安定さから正社員として転職したいのですが、年収30万円も下がってしまうとどちらが良いのか悩んでしまいます。派遣を続けるべきか、正社員として転職すべきかどちらが良いでしょうか。
毎月絶対に必要な給料を満たすなら、正社員の方が良いのでは?
手取り18万円では生活が難しいでしょうか?もし可能ならば、長い目で見て正社員の方が良いと思います。
今は派遣の方が給料が良いかもしれませんが、それがずっと続く保証がないからです。
もちろん正社員だからといって、絶対に安心とは言い切れません。でも少なくとも派遣よりは安定しているのではないでしょうか。
正社員ならば昇進や昇給が望めるので、今よりももう少し給料が高くなる可能性もあります。
またその会社への採用が決定していないのなら、もう少し長期で転職先を探してみてはどうでしょうか?
正社員での採用は年を取るほどに難しくなってきます。雇用や収入の安定を求めるのならば、早いうちに正社員への転職を決めた方がいいと思いますよ。
やりたい仕事で正社員を目指したい、それにはいつまで派遣で実績を積めばいい?
私はWEBデザイナーとして正社員を目指しています。WEBデザインの学校は卒業しましたが、卒業後に正社員として就職できず派遣社員として3年間WEBデザインの仕事をしてきました。
もう少しで25歳となるため、早めに正社員として転職活動するか、もう少し実績を積んでから挑んだ方がいいのか悩んでいます。どちらの方が良い転職ができるでしょうか?
派遣で実績を積むより、正社員への転職を優先した方がいいのでは
長年派遣だけで実績を積んでも、それを実績として判断してもらえない企業が数多くあります。それよりもデザインやスキルを磨いて実力をつける方が転職には有利です。
さいわいWEBデザインなら、ポートフォリオなどで実力を示すことが容易です。ただし一部パーツのみや、一部画像のみなどのデザインだと、評価しづらく実力が判断できません。
そのため、自分1人でデザインしたWEBサイトを出来るだけたくさん提示できるようにしましょう。それならば、実績はなくても実力をアピールすることができます。
また今はWEBデザインだけ出来ても採用されづらいです。なぜならコーディング知識がないと、机上の空論のように非現実的なデザインが出来てしまうからです。
もしHTMLの知識がないならば、独学でも身につけたほうが良いでしょう。
派遣で働く期間が長いほど、転職では不利になります。できるだけ早く正社員として転職できるよう、転職活動を始めた方がいいと思いますよ。
今働いている派遣先で正社員になりたいが可能?
今働いている派遣先が気に入っていて、できればずっと働き続けたいです。けれどあと半年で3年経ってしまいます。
3年経過のタイミングで正社員にしてもらえればありがたいのですが、難しいのでしょうか?
もし今の派遣先で正社員になれないのなら、派遣を辞めて正社員として働けるところを探したいです。
正社員になりたいのなら、今働いている派遣先にこだわらない方がいい
3年ルールにより派遣先企業への直接雇用化が推進されていますが、直接雇用されたとしても正社員とは限りません。
そのため正社員になれないことも考慮して、今後どうするか考えた方が良いと思います。
まずは事前に3年経過のタイミングで直接雇用の可能性があるのか、またその場合の雇用形態について派遣先の上司に聞いてみましょう。
もし正社員としての雇用もあるのなら、待遇面や仕事範囲などの条件も確認しておいた方が良いです。
もしそこで正社員としての採用の意思がなければ、すぐに他の会社への転職活動を始めましょう。
正社員の転職先が見つかれば、3年経過前であっても契約更新のタイミングで「更新しない」という選択も可能です。
3年経過ギリギリまで結論を延ばしてしまうと、派遣は更新されない・転職先もすぐに見つからないという最悪のパターンに陥ってしまう可能性があります。
早め早めに動いた方が、失敗するリスクが低くなると思いますよ。
どの転職方法が自分にとって最適か、自分で選択しよう
いかがでしたでしょうか。
今回は転職エージェントを使ってのコツを紹介しましたが、最終的にどんな方法で転職活動をするかを決めるのはあなた自身です。
紹介予定派遣でも絶対に正社員になれないわけではありませんので、紹介予定派遣を選ぶことも1つの選択肢です。けれど紹介予定派遣を選ぶ場合は、必ず期限を区切って挑んでみてください。
なぜなら紹介予定派遣の場合、1社あたり最長6ヶ月という期間がかかります。たった3社受けるのに、最長1年半もかかってしまうのです。
転職エージェントなら1ヶ月ほどもあれば3社受けることは可能です。このような期間の違いも踏まえて、自分にとって良い選択をしましょう。
派遣から正社員へ転職するコツまとめ
①最低3社の転職エージェントへ登録する
+オススメのエージェント
②各社のキャリアアドバイザーへ希望を伝える
③条件の合う求人へ応募する
④面接
⑤転職先が決定
⑥現在の派遣の仕事を辞める
⑦転職先へ入社