目指せ、高収入!派遣で有利になる資格とは?

派遣で有利になる資格を徹底リサーチ

派遣で有利になる資格

派遣社員で高時給・高収入を目指すのに有利となる資格を様々な視点から紹介します。

職種共通で有利になりうる資格を紹介

どの職種でも「この資格を持っていると有利」な3つを紹介します。

(1)TOEICスコア

英語力を示す試験のひとつです。英検も有名ですが、企業はTOEICのスコアを重要視します。英文事務や貿易事務はもちろん、外資系企業への派遣、秘書なでもTOEICで良いスコアを持っていると有利になります。

[TOEICのスコアと派遣職種]

600点以上~800点 外資系企業・英文事務等・英語が必要な受付
800点以上~ 秘書(役員や社長の通訳にも英文対応もできる)
900点以上~ 通訳や翻訳

派遣先企業にもよりますが、おおよそのスコア目安は上記の通りです。少なくとも600点以上のTOEICスコアでないと「英語力がある」と認められません。

外資系企業や英語力の必要な受付・秘書などは高時給です。TOEICの資格で派遣としてランクアップを目指すなら、800点を目標としたいですね。

(2)MOS

MOSとは、マイクロソフトオフィス・スペシャリストの略語です。OAスキルでは最も有名です。事務職が希望なら、MOSはまず取得しておきたい資格です。

事務以外でも、営業にしろメディカル関係にしろ、ワードやエクセルは「使えて当然」といった所があります。その為、MOSの資格自体「あまり意味がない」と一部では言われています。

しかし、派遣社員は一定の期間ごとに次の求人を探さなければなりません。派遣先企業がひと目で「この人はOAスキルが身についている」とわかる資格ですから、ないよりもあった方がいいのです。

実際に派遣として、より高い時給を目指すならば、マイクロソフトオフィス(MOS)のオフィスマスターが有利です。MOSMとも呼ばれます。通常のMOSは、ワードやエクセルなど「個別に」受験し認定されます。

オフィスマスターは、

  • ワード(エキスパート・上級)
  • エクセル(エキスパート・上級)
  • パワーポイント
  • AccessまたはOutlookのいずれか1科目

合計4科目を受験し合格が必要です。MOSの資格取得者は非常に多いのですが、マスターとなると格段に少なくなります。MOSでもマスターの資格を取得すれば、派遣社員としても非常に有利になるでしょう。

(3)日商簿記検定

派遣ではOAスキルが必須と言われます。しかし意外と役立つのが「日商簿記検定」です。商工会議所が実施している試験で、会計のイメージが強いですが

  • 経理
  • 人事
  • 財務
  • 税務

といった部署でも有利になる資格です。

日商簿記検定は3級から1級があります。大学や専門学校時代に取得している人もけっこういるようですが、3級を持っているだけでも「同じような経歴の人」よりも、経理や人事での採用が有利になります。

できれば2級以上を持つと、会計事務所への派遣や財務関係の求人でもかなり有利になります。通常の経理事務よりも、はるかに時給がアップします。

*3つの代表的な資格を挙げました。中でもMOSは、事務職だけでなく営業でも人事でも、あるいはメディカルや製造業、教育事業などでも資格を持っていればアピール出来ます。ワードとエクセルはOAスキルとして、ほとんどの業種で必須とされています。

特にエクセルは関数・ピポットテーブル・マクロが使えると有利になります。OAスキルは、大手派遣会社であればどこでもスキルアップ講座が開催されているので、登録をしたらぜひ制度を利用し取得したい資格ですね。

職種別に有利になりやすい資格を紹介

  • 事務→MOS(MOSM) TOEICスコア700点以上

幅広い業務で、求人数も多いのが事務職です。そこで他の人と差をつける為には、MOSでも上級者向けのオフィスマスターを狙うと有利になります。

また、英語力を活かして英文事務や外資系求人を狙うと高時給になります。誰でも出来る一般事務だからこそ、「特別な資格」「他の人より秀でているスキル」をアピールするのが重要です。

  • 経理→日商簿記3級~ MOS

経理では日商簿記が強みとなります。他にはエクセルなどが使えることを証明できるMOSの資格も有利です。資格ではありませんが、「弥生会計/勘定奉行」といった有名な会計ソフトが使える・実務経験があるのも強みとなります。

  • 総務・人事→社会保険労務士

給与や労務関係を扱うにあたっては、社会保険労務士は国家資格であり大変有利になります。社労士事務所は意外と時給が低い傾向があるので、この資格を活かして高時給を狙うなら一流企業の人事や総務がオススメです。

大企業の総務・人事は派遣社員が意外と多い部署です。有名企業との取引が多い大手派遣会社への登録をしましょう。

  • プログラマー→基本情報技術者

IT関連では、様々な資格や試験が行われています。基本情報技術者は、プログラマー向けの認定試験の一種です。専門がこうや大学時代に取得する人もいますが、こうした認定が「採用の条件」となっている企業も増えています。

  • エンジニア/SE→CCNA CCNP

ITは職種が細かく分かれており、それぞれ専門の知識が必要です。派遣社員として、どこの、どういった部署で働きたいのか明確にし、それに合わせた資格取得を目指しましょう。

IT企業で有利とされる資格一覧

CCNA ネットワーク関連の認定試験、上級レベルがCCNP、CCIEがある
MCSD マイクロソフト認定のデベロッパー
MCSE マイクロソフト認定のシステムエンジニア
ITパスポート 運用サポートのエンジニア向け
インターネット検定 ダブルスター以上でサポートエンジニア向け

資格がないと仕事に就けないのか?

職種別に「こんな資格を持っていると有利だよ」という紹介をしました。では、資格がないと派遣の求人はないのでしょうか?

結論から言えば、資格を持っていれば有利ではあっても「あれば絶対に採用される」ものでもありません。また、資格がないからといって仕事に就けないのではありません。

資格はないよりはあった方が良い、と考えるといいでしょう。大手派遣会社では資格取得支援が充実しています。就労しながら無理せず、目標のキャリアに向かって資格を取得していくといいですね。

A子さんのキャリアアップと時給アップの例

中小企業の一般事務職 時給1100円(未経験・資格なし)24歳

就労中に派遣会社で「MOS」「日商簿記3級」を取得

大企業の経理事務 時給1600円(前職を経験として認められる・資格:MOS、日商簿記3級)26歳

さらに派遣会社提携スクールで「日商簿記2級」「TOEICスコア720点」を取得

外資系企業の事務職 時給1800円(事務実績と資格が認められ、語学力を活かして高時給の外資系へ・資格:MOS 日商簿記2級 TOEICスコア720)28歳

結婚・出産

その間に自宅で通信で貿易事務検定を受ける

復職。大手海運企業の専門事務職 時給2000円 33歳(子育てと両立のため、週4日/9時~16時勤務ながら下月給は23万以上)

A子さんは派遣社員としてスタート時点では、時給1100円と決して高い方ではありません。いわゆる一般事務で電話の応対やアシスタント業務が中心でした。

派遣会社のキャリアカウンセリングで具体的な目標をたて、就労中に派遣会社のサポートを受けながら、ひとつずつ資格を取得。また実際に派遣として働く事で「経験」も高めていった為、途中で結婚・出産を経ても、さらに時給が高くなっています。

資格もない経験もない場合は、仕事に就けないのか?

A子さんのように「経験と資格」を豊富に持つことで、より高い時給を得られます。しかし、A子さんも実際には「まったく経験もなく、資格もない」未経験から派遣社員をスタートしています。

大手派遣会社には、「未経験」でも採用という求人はあります。ただ、時給が低めであったり、派遣先企業も中小が中心ですし、求人数は少なめです。

もし就きたい職種があるのなら、まず資格を取るよりも「派遣社員として経験を積む」のが重要です。資格以上に「経験者」を採用する派遣先企業が多いからです。求人でも、資格があれば優遇されますが、「経験者のみ」という条件が目立ちます。特に資格を必要とするような専門職ほど、未経験より「経験者」が歓迎されます。

例えば「経理」では日商簿記2級を持っている人が経験はない人、と、簿記の資格は持っていないが経理部署で2年勤務していた人、ならば、企業は「2年の経験」を重視する事が多いのです。

資格=スキルも大事ですが、企業が派遣を使うのは「即戦力が欲しいから」です。そこで経験者が歓迎されるのです。

派遣会社に登録し、まずは「実体験」を増やしましょう。その間に、派遣会社のスキルアップ講座を利用し、有利な資格を取得していくのが一番です。A子さんの例をみれば、一目瞭然ですね。

「資格を取得しよう」という前向きさが大切

手に職を持つと言いますが、資格を持つのは多くの求人から「選べる立場になれる」可能性が高くなります。もっと高い時給が欲しい、キャリアアップしたい、と積極的な姿勢があるからこそ、資格を取ろうとします。

その「前向きな意欲」が実は大切なのではないでしょうか。

派遣だから「とりあえず収入を得られればいい」ではなく、「こんな働き方をしたい」「こういう仕事に就きたい」という目標を持つ課程で「資格取得」というスキルアップがあるのです。

今、未経験でも資格がなくても「これから頑張ってみよう」と考えて、派遣会社に登録しましょう。専門のキャリアカウンセリングを受けて、将来のプランを考えてみると「資格を取る意味」も明確になります。

最初こそアルバイトより「少しは時給がいい」くらいのスタートでも、最終的に正社員並の高収入になる派遣社員も大勢います。

大手派遣会社による資格取得支援

リクルートスタッフィングの「資格取得支援」実際例を見てみましょう。

  • TOEIC:リクルートスタッフィングに登録した人を対象に実施される
  • 貿易事務検定C級対策講座と検定試験:一般の講座料金の1/3程度で受講が可能
  • 日商簿記3級対策講座と検定試験:一般の講座料金の1/4程度で受講が可能
  • MOS受験料補助:一般価格の1/4程度で受験が可能

講習や検定料金を含めて、かなり安い料金になっています。大手派遣会社なら、似たようなスキルアップ・資格取得支援がありますから、ぜひ利用しましょう。

派遣会社自体で行っている資格取得の支援だけでなく、スクールと提携している会社も多く「優待価格」で講座を受けられます。スクールでは、MOSや日商簿記といったメジャーな資格以外にも、様々な資格を取得できます。

資格なし・未経験者でも、好条件の仕事に就ける方法とは?

残念ですが、未経験者向けの求人はあまり多くありません。そこで複数の大手派遣会社に登録するのがオススメです。

1つの派遣会社では、紹介してもらえる求人数に限りがあります。未経験や特別な資格を持っていない人でも、「複数の派遣会社に登録する=求人の母数が多くなる」ので仕事を見つけやすくなります。

求人数が沢山になれば、良い条件の仕事を選べる可能性も高くなります。

派遣会社の担当者との相性もありますね。良い担当者と出会い、未経験でも就ける好条件の求人を紹介してもらいましょう。いくつかの派遣会社に登録して、担当者や営業の対応を比較しながら「より良い条件」の求人を得られるといいですね。

派遣と資格「よくある質問」

「資格を持っている場合、資格手当などは出るのか? 」

「資格手当が貰える所もあります」
資格の内容にもよりますが、手当がつく所も沢山あります。派遣先企業が採用時に資格を持っている人を優遇(時給が少し高くなったり、手当がつく)するケースもあります。IT業界では、資格手当が非常に多く見受けられますね。またモバイル業界では、独自の試験を行い合格すると「資格手当」が貰える所もあります。

「資格を持っている方が高時給で働けるのか?」

「高時給の求人では資格を持っている人は有利になります」
例えばですが「英検4級」や「運転免許」といった資格では、時給にあまり影響はないかもしれません。しかし、自分の能力をアピールできる資格であれば、高時給の求人を紹介してもらえるでしょう。高収入といえば、外資系とIT企業が挙げられます。

外資系ではTOEICのハイスコアを持っていたり、IT業界でエンジニアならCCNPなどの認定を受けていると、採用の可能性が高くなります。高時給の求人は人気があるからこそ、資格を持っていれば「他の人と差がついて」有利になります。

「派遣で仕事をつくのにエクセルの資格などは必要?」

「資格がなくても仕事はあるが、あった方が好条件の求人が得られます」
最近ではOAスキルはほとんどの人が持っています。派遣で仕事に就くのに資格は必要ありませんが、少なくとも事務職では最低限の「エクセル・ワード」の知識は必要でしょう。

エクセルの資格としては、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)が有名です。MOSでも、エクセル上級者やマスターの資格を取得すれば、一般事務でも高い時給が目指せます。

「英語が話せた方が派遣では有利?」

「職種によっては語学力は大きな強みになります」
有利というより、英語が話せればそれだけ「高時給」の語学力を活かした仕事に就けます。同じ受付でも、英語が話せて、外資系企業の受付となれば、かなり高い時給になります。また外資系の派遣は時給が非常に高いので人気があります。

語学力といってもレベルは様々です。簡単な電話対応くらいなら出来るのと、ビジネスメールを英文で打てる、専門用語も含めた英語力があるのでは時給が大きく違います。その目安となるのがTOEICのスコアです。TOEICが700点以上のスコアなら、派遣社員でもかなり有利になるでしょう。