金融事務とは?仕事内容や給料、必要なスキルについて徹底解説!

編集部 石崎

編集部の石崎です!

銀行や保険会社など、普段から私たちが利用している機関で専門的な事務を行うのが金融事務です。

聞き慣れない言葉ですが、事務職の中でも専門性が高く将来性もあり、人気の高い職種のひとつです。

今回は金融事務について解説します。

金融事務のお仕事は、【銀行】【保険会社】【証券会社】で違う

編集部 石崎

ここでは金融事務のお仕事についてさくっとお伝えします!

銀行・保険会社・証券会社など金融関連の会社での事務職が金融事務です。

金融業務は大きくわけると、以下の3つになります。

金融事務の仕事
  1. 銀行での金融事務
  2. 保険会社での金融事務
  3. 証券会社での金融事務

それぞれの仕事内容はざっとこんな感じです。

銀行 保険会社 証券会社
  • 窓口業務
  • 口座開設
  • 入出金処理
  • 為替に関する処理
  • 保険商品の説明
  • 保険商品の契約書類手続き
  • 変更手続き
  • 保険金支払いに関する処理
  • 有価証券販売の窓口業務
  • 電話対応
  • トレーダーのアシスタント・事務処理
  • アナリストのアシスタント・事務処理

他にも電話の対応やデータ管理や入力といった一般的な事務処理もあります。

補足:金融事務と一般事務の違い

一般事務は広範囲における事務処理・事務手続きですが、金融事務はお金や契約にまつわる事務処理を行います。

金融商品について、投資や為替などの知識が必要となり、専門用語も多いため、一般事務よりも覚えることはたくさんあります。

専門性が高い分だけ、一般事務よりも金融事務のほうが年収も高い傾向にあります。

一般事務(総務事務)についての仕事内容について気になる人は以下の記事を参考にしてください。

金融事務BPOとは

最近はBPO(Business Process Outsourcing)といって、各部門に特化したスペシャリストが業務を委託する会社があります。

BPOとは、アウトソーシング、つまりビジネスの一部を外注するわけです。

金融業務を専門的に扱う会社もあり、膨大な金融業務を処理する大手証券会社などがこうした会社に一部の業務を完全委託することもよくあります。

金融事務の人材が集まった会社なので、金融事務BPOで働くことをめざすのも選択肢のひとつです。

金融業務BPO会社が提供するサービス
  • 申請書類の仕分け
  • 書類の電子化
  • データ入力
  • 契約者への書類発送

専門性を高められる金融事務は将来性があるお仕事

金融事務の将来性について

編集部 石崎

金融事務の将来性、気になりますよね?

金融事務は一般事務とそれほど変わらない仕事からスタートし、徐々に専門性を高めていくことでより高いキャリアと年収が得られるようになります。

【金融事務】金融知識を活かして、キャリアアップできる

キャリアアップ例
  • より専門的な金融事務をめざす
  • 語学力を養い外資系金融会社で働く
  • ファイナンシャルプランナーをめざす

金融事務のキャリアアップとしては、より専門性の高い投資顧問事務や信託銀行事務へとステップアップしていくことも選択肢のひとつです。

最初は比較的かんたんなバックオフィスの仕事から、窓口業務などを経て、さらには金融知識をつけて行って、ファイナンシャルプランナーへの転身、というキャリアプランもありますね。

金融関係では特に外資系は年収が高いので、語学力をつけて外資系金融会社への転職が叶うと大幅な年収アップも見込めます。

【金融事務】独立は難しい・転職はし易い(キャリアチェンジも可)

▼金融事務で独立する難易度
独立 ★☆☆☆☆

金融事務のスペシャリストになっても、フリーランスというのはほとんどありません。

しかし、金融事務からステップアップしファイナンシャルプランナーになれば、独立して事務所を持つことも可能です。

▼金融事務で転職する難易度
転職 ★★★★★

金融事務は転職しやすい職種です。

専門職に近いポジションですから、経験があれば転職先はいろいろと見つかるでしょう。

たとえば信用金庫勤務3〜5年の経験があれば、さらに大手銀行へ、あるいは証券外務員資格を取得して証券会社へとキャリアチェンジの転職も可能です。

【金融事務】王道の収入アップの仕方

  1. 金融事務
  2. メガバンク・大手証券会社への転職
  3. 投資銀行・運用業務、外資系金融会社の事務

金融事務は一般事務とほぼ同じような業務を行うケースもあります。

その場合には収入も平均的です。より大手の銀行、いわゆるメガバンクや大手証券会社への転職で年収はアップします。

さらに金融事務の実績をもとに資金の運用や資金調達といった職種になると年収が1,000万近くになることも珍しくありません。また年収の高い外資系金融会社への転職も収入アップにつながります。

さらにファイナンシャルプランナーになれば、活躍の場も広がりますね。

ExcelやWordを使えるといった基本スキルがある・なしではさほど収入差はありません。

しかし、証券外務員資格、証券アナリスト、ファイナンシャルプランニング技能士、あるいは簿記といったスキルがあれば、専門職種として収入アップに結びつくでしょう。

金融事務の具体的な仕事内容(インタビュー)

金融事務の具体的な仕事内容

編集部 石崎

ここからは、実際に金融事務として働いている3人をご紹介します。

① 1日のスケジュール
② 残業
③ やりがいや厳しさについて

派遣社員、正社員、パートでのリアルな働き方をぜひ参考にしてください。

※私の同僚が実際にインタビューした様子をお伝えします。

Sさん(34歳・女性・派遣)にインタビュー【信用金庫】

① 1日のスケジュール

8:30 出社 朝礼
13:00 お昼
13:45 専用システムでのデータ入力業務
口座開設手続き
入出金業務
17:45 退社
▼Sさん主な仕事
  • 主にバックオフィスのアシスタント業務
  • データ入力

② 残業

インタビュアー インタビュアー

残業はありますか?

残業はほとんどありません。

Sさん

③ やりがいや厳しさについて

インタビュアー インタビュアー

やりがいや厳しさにといったことについて、お伺いしたいです。

結婚前まで地方銀行の窓口業務に就いていました。結婚後は派遣で働いています。ほとんどが預金や入出金の事務処理、専用システムでデータを入力する業務です。

数字には強い方だと思うのですが、スピードも求められるのでミスなく早く処理することに集中しています。独自のシステムを利用していますが、特に難しくはないですね。

今は銀行も人員を削っている感じで、だんだん任される仕事が多くなり、その上「早く早く」とスピードを求められるので、どこまでやればいいのだろう?という感覚はあります。

やりがいというより、日常業務として淡々と、粛々と仕事をしている感じです。

Sさん

Hさん(27歳・女性・パート)にインタビュー【生命保険会社】

① 1日のスケジュール

9:00 出社 担当者と打ち合わせ
10:00 新規申込み書類の不備チェック
契約内容変更書類の不備チェック等
12:00 お昼
13:00 保険金支払額の算出
電話対応
営業さんから頼まれた見積書作成
資料の郵送手配
16:00 退社
▼Hさん主な仕事
  • 書類の不備チェック
  • 保険金支払額の算出
  • 見積書作成

② 残業

インタビュアー インタビュアー

残業はありますか?

残業はあまりないです。

Hさん

③ やりがいや厳しさについて

インタビュアー インタビュアー

業務を通してやりがいを感じたことはありましたか?

 

アシスタントとしてついている上司に「Hさんはパートで来てもらっているけど、ミスがほとんどないし、仕事も早いから助かる」と、週に一回の朝礼で褒めてもらったときは嬉しかったです。

数字のデータ等に間違いがなく、書類がカンペキに完成された時は「やった」と、やりがいというか、できた〜!っていう喜びはありますね。

Hさん
インタビュアー インタビュアー

では逆に大変だなとか不満だなと思ったことは何かありましたか?

業務としては、生保に関する書類の不備がないかチェック業務が一番多いかもしれません。

あとは、どの業務をしていても電話にでたり、営業さんへの連絡をしたりと、なにかと雑用が入ってくるのが大変といえば大変です。

それと日常業務となってしまい、書類の不備を見逃したりすることがたまにあります。お金にまつわることなので正確さも求められるので、集中力をたやさないようにすることも注意していますね。

流れ作業になってしまいがちなので、書類チェックや保険金支払額の算出などは、いったん気分を引き締めて取りかかるようにしています。

専門的なことを行っているわりには時給は安いかなと少し不満です。

Hさん

Uさん(30歳・男性・正社員)にインタビュー【大手ファイナンシャルグループ】

① 1日のスケジュール

8:30 出社 チームのメンバーとミーティング
9:00 中途解約やキャンセルの対応・処理
11:00 顧客対応(問い合わせ)
顧客情報のデータ入力を最終確認
12:00 お昼
13:00 催促業務
15:30 加盟店(ショッピングローン)の契約書類の手続き
19:00 退社
▼Uさん主な仕事
  • お客さまのローン手続き
  • ショッピングローンの解約処理
  • 督促

② 残業

インタビュアー インタビュアー

残業はありますか?

月30時間程度ぐらいありました。

Uさん

③ やりがいや厳しさについて

インタビュアー インタビュアー

具体的にどういった業務を行っていましたか?

ショッピングローンのカスタマーサービス業務を行っています。

簡単なデータ入力や督促は派遣さんとパートさんの女性が行っていますが、最終的な確認と、やはりトラブルとかうまくいかない案件は自分が対応します。

僕は転職組で、前職は融資を主に取り扱っていました。

契約書類の不備を確認したり、まさに金融事務をひたすらスピーディーに正確にこなす仕事で、日々書類に追いかけられている感じでしたよ。でもその経験を活かして転職が叶ったという感じですね。

もちろん今も金融事務の業務も行っています。

Uさん

 

インタビュアー インタビュアー

やりがいとか大変だったことは何かありましたか?

転職でマネージャー職となり、自分の業務だけでなく、チームをいかに動かすか、パートさんをはじめ正社員でない戦力の方々とどううまくコミュニケーションをとり、業務を円滑に進めるか効率的にできるか、といった点では今も悩んでいるというか、模索はしています。

ショッピングローンは今ではエステとか、医療、あと社会人向けのスクールなんかでも使われていて、加盟店様の開拓は営業の役目なんですが、そうした他部署との橋渡しの役目もしています。仕事を動かしている実感があるのは、やりがいになっていますね。

転職で年収も約60万くらいアップしました。金融事務の経験あればこそ、ですね。

Uさん

金融事務は未経験でもなれる

金融事務は未経験からでも目指せる?必要スキルは?

編集部 石崎

金融事務は未経験でも目指せるかについて説明します。

金融事務は未経験でもなれます。

ただ、まったく事務経験がゼロの場合には応募できる求人も限られてきます。一通りの事務処理経験があった方が選択肢が広くなりますね。

また銀行・生保・損保・証券などジャンルによっては未経験の採用が少ないです。

たとえば銀行のバックオフィスのアシスタントなら未経験でもOKですが、融資担当の事務は経験者のみを募集しているケースが多いです。

金融事務に必要なスキルは、【Word・Excel】【金融の知識】

金融事務として必要な主なスキルは以下の2つです。

  • Word・Excel
  • 金融の知識

【Word・Excel】

基本的に数字を入力する、レポートや資料を作成することも多いので、WordとExcelは必須です。

ただ基本的なオフィス系ソフトのスキルがあれば問題ありません。

金融では独自のシステムを使うことも多いのですが、いずれにしてもWordとExcelの基礎的なスキルは身に付けておきましょう。

【金融の知識】

証券会社や生命保険など業界の知識が必要とされます。専門用語も多いのですが、入社してからでも覚えられます。

とはいえ、たとえば証券会社なら証券外務員資格二種・一種といった資格があれば、知識もあるとみなされ有利になります。

証券会社と銀行では、必要な金融の知識が違います。めざす業界にあわせて基本的な知識を学んでおくといいですね。

金融事務に向いている人は「几帳面で数字に強い人」

金融事務に向いている人 金融事務に向いていない人
  • 数字に強い
  • 几帳面なタイプ
  • 冷静沈着
  • 集中力がない
  • 人と話すことが好き

金融事務の業務は、たとえば生命保険の保険金支払いの算出、銀行の入出金、間違いがあってはならないお金に関する業務なので、几帳面で数字に強い人が向いています。

丁寧で正確な仕事ができ、かつスピーディーさも求められます。

ルーティンワークに近いため、外に出たり、さまざまな人とプロジェクトを完成させることで達成感を感じるタイプには向いていないですね。

金融事務に転職する場合に「知りたい2つのこと」

編集部 石崎

実際に金融事務として転職するときに、知っておきたいたことをまとめました。

1.金融事務が活躍できる会社の代表例

有名な大手企業リスト
  • 三菱UFJファイナンシャルグループ
  • 株式会社JCB
  • 独立行政法人住宅金融支援機構

銀行・生命保険や損保会社、カード会社など、金融事務を募集している企業はたくさんあります。メガバンクや大手カード会社は新卒入社が叶わなかった人も、金融事務のキャリアをもとに転職で希望を叶えた人も多くいます。

2.高収入・高待遇の金融機関は、エージェントを活用しよう

まったくの未経験であれば、求人サイトで金融事務アシスタント募集を探す方法やハローワークで転職活動をするのも良い方法です。

もし少しでも事務のキャリアがあり、より高収入・好待遇の企業や金融機関への転職を希望しているのであれば、エージェントの利用も検討しましょう。

エージェントは一般的な求人サイトには掲載されていない大手の求人情報を持っています。

また、これまでのキャリアを活かした転職活動をサポートしてくれるのも、エージェント利用のメリットです。

おすすめ転職エージェントは以下の記事から参考にしてください。