WEB業界の中でも、企画力やコミュニーケーションスキルが求められるWEBプランナー。未経験からの転職は可能なのでしょうか?
前の記事では、WEBプランナーの仕事内容ややりがい、お給料、向いている人物像などについて詳しくお伺いしました。
後半の記事では未経験からWEBプランナーを目指す!をテーマとして、
- 未経験からWEBプランナーになる方法
- 未経験からOKの求人の探し方
- WEBプランナーを目指すために勉強しておきたいこと
- WEBプランナーのキャリアプラン
などについて解説します!
WEBプランナーって、響きがちょっとカッコいいですよね!憧れます。
そうですね(笑)未経験からWEBプランナーになりたい人のために、経験者の私が求人の探し方や必要なスキルについて具体的に説明していきますよ。
WEBプランナーとして未経験OKの求人を探す方法は5つ
WEBプランナーとして働くには、どうやって求人を見つければいいのでしょうか?」
主な方法は5つ。求人サイト、転職サイト、ハローワーク、企業のWEBサイト、学校の就職課ですね。
方法1・求人サイト
手っ取り早く探すなら求人サイトですね。WEB業界を志す人ならスマートフォンやパソコンは持っている場合が多いでしょう。
求人サイトはたくさんありますから、いろいろなサイトをこまめに覗いてみてください。さまざまな職業を扱っているサイトと、WEB業界専門のサイトがあります。
「未経験OK」と記載されている求人を中心にチェックしましょう。
方法2・転職サイト
転職サイトでは、インターネット上には掲載されていない求人情報も紹介してくれます。
プロのエージェントからアドバイスをもらえるのがメリット。もともとの資質や前職で活かせる経験など、自分のアピールポイントを引き出してくれたり、面接での振る舞い方などを聞いたりできます。
未経験からの転職を目指す人には、心強い味方になってくれるでしょう。WEB業界に特化した転職サイトがおすすめですよ。
方法3・ハローワーク
失業保険をもらいながら転職活動できるのがハローワークです。前の職場で離職票と雇用保険被保険者証をもらい、ハローワークで手続きをしましょう。
メリットは、カウンセリングを受けながら自分に合った職場を紹介してもらえる点。カウンセリング中、その場で企業に電話をしてくれます。
自己都合で退職した場合は、辞めてから3カ月間は失業保険をもらうことができません。ただ、失業保険の受け取りがなくても、ハローワークの利用は可能です。
また、カウンセリングを受けなくても、ハローワーク内の求人情報提供端末で募集があるかを検索できます。
方法4・企業のWEBサイト
気になる企業があれば、WEBサイトの採用情報を確認してみましょう。WEBサイトをチェックすることで、企業理念や雰囲気などがつかめます。WEBサイト上でそのまま応募できる企業もありますよ。
WEBプランナーを募集しているのはWEB業界のみとは限りません。企業のWEBサイトだけをチェックしていると、探す求人情報に偏りが出てしまいます。求人サイトと並行して企業のWEBサイトをチェックするのがおすすめです。
ただし、古い情報を掲載したままにしている企業もあるので、その点は要注意です。今も応募中の求人なのか、担当部署に電話して確認するようにしましょう。
方法5・学校の就職課
WEB業界自体が未経験の場合、専門学校に通って確実なスキルを身に付けたいと思う人もいるでしょう。専門学校では卒業後の就職先を紹介しているケースがほとんど。
WEBについて体系的に学びながら、就職活動を行えます。専門学校によって、企業とのマッチングイベントを開催していたり、企業に提出するポートフォリオ指導を行っていたりするのがメリットですね。
専門学校への入学は、試験が必要な場合と必要ない場合があります。求めるレベルやかかる費用なども考慮して選びましょう。
WEB関連の学校といえば「デジハリ」が有名です。
そういえば、ハローワークでも職業訓練校がありますよね?
そうですね。有料と無料があって、有料は1~2年の長期、無料は数カ月の短期であることが多いです。ただ、都道府県で科目が変わるほか、『WEBプランナー』のスキルすべてを学べる科目はありません。
東京都のケースだと、WEBプランナーになるには『WEB設計科』を受講するのが一番の近道です。HTMLとCSSの概要や実習などを行っていますよ。
WEBプランナーの求人に多い雇用形態は正社員とアルバイト
具体的な求人情報として、WEBプランナーの雇用形態で多い形態にはどんなものがありますか?
大まかにいうと、正社員とアルバイトの2つですね。
WEBプランナーの正社員の求人例
WEBプランナーの雇用形態は正社員が多いです。新卒採用だけではなく、中途採用で募集があるのも特徴ですし、契約社員の募集もそれなりにあります。
業務内容
- WEB制作の進行管理
- WEBサイトの企画
- 客先での提案・説明
給与
- 月収25万円以上
- 経験・能力を考慮の上、決定
手当・待遇
- 有給休暇
- 交通費全額支給
- 服装・髪型自由
勤務時間
残業あり
条件
- WEBデザイン、コーディングの経験がある人
- WEBプランナーとしての実務経験がある人
- 未経験者も応相談
WEBプランナーのアルバイトの求人例
数は少ないですが、アルバイトの求人情報もあります。アシスタントとして経験者を募集している場合と、未経験から人材を育てるためにアルバイトから募集している場合があります。
業務内容
給与
手当・待遇
- 交通費全額支給
- 雇用保険
- 服装・髪型自由
勤務時間
残業あり
条件
- 未経験者歓迎
- WEBが好きな人
- コミュニーケーション能力がある人
- 提案、企画が好きな人
アルバイトから始める場合の注意点なのですが、アルバイト専門の求人サイトではなく、正社員の募集を基本とする求人サイトを見た方が良いですよ。
私もアルバイト専門サイトを見てみましたが、WEBプランナーの募集が極端に少ないですね。
正社員用の求人サイトでも、アルバイト情報は載っています。その時のタイミングにもよりますが、一生懸命探しても見つかりにくいので注意してくださいね。
実は探しにくい?WEBプランナーの求人で注意したいこと
アルバイトの求人につきましては注意点にも触れましたが、その他に何か気を付けておきたいことはありますか?
ズバリ、WEBプランナーという職種では求人情報が見つけにくいということですね。WEB業界自体が未経験の人は、特に意識したいポイントです。
『WEBプランナー』として募集しているとは限らない
求人サイトで検索すると、検索結果のページがでてきますよね。会社名と職種名が目立つように記載されていますが、『WEBプランナー』以外の職種で募集しているケースが多いんです。
実質はWEBプランナーとして募集しているのに、別の書き方をしている例を挙げます。
- WEBディレクター(プランナー)
- WEBサイトの企画、提案
- WEBマーケター
など、企業によって書き方はまちまちです。
逆に、『WEBプランナー』と記載して募集をかけているのに、業務内容が『プランニング、ディレクション』となっているケースもあります。WEBプランナーの求人を探す場合は、職種の書き方に惑わされず、詳細までしっかり読むようにしましょう。
教えてもらえてよかったです。『WEBプランナー』の言葉だけで探していると、見つからなくて諦めちゃうなんてこともあるかもしれませんよね。
WEBプランナーに求められることは企業によって本当に違うので、業務内容はしっかりチェックしたいですね。場合によってはコーディングやマークアップを担当することもありますから。
WEBディレクターの求人の方が多い
WEBプランナーよりもWEBディレクターの方が、実は求人情報が多いんです(2019年2月現在)。もし、WEBプランナーで良いなと思う求人が見つからなければ、WEBディレクターの求人も探してみると良いかもしれません。
WEBディレクターは、WEBサイト制作における現場監督のような存在です。WEBプランナーはクライアント寄りの仕事ですが、WEBディレクターは制作寄りの仕事です。WEBデザイナーやコーダーなどと打ち合わせをしながら、スケジュールや品質管理を行います。
ただ、WEBディレクターがクライアントとの打ち合わせやヒアリングを行うケースもあります。企業によっては、WEBプランナーに近い業務を行えますよ。
WEBプランナーの求人を探すときは、柔軟に考えることが大事なんですね。
WEBプランナーになるために役立つ職種や勉強方法
WEB業界の他職種はもちろん、異業種からの転職でも活かせる経験があります。活かせる職種、WEBプランナーになるための勉強方法などを見ていきましょう。
WEBプランナーに活かせる3つの職種
まずは、WEBプランナーとして活かせる経験について解説します。
プランナー以外の職種でWEB業界にいた経験
コーダーの仕事は、WEBデザイン通りにWEBサイトを作り上げることです。HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を駆使しながら、WEBサイトをインターネット上で実装できるようにします。
不要な部分にスペースが入っているだけでも、WEBサイトは正常に動きません。細かい作業を淡々とこなせるかがポイントですね。
WEBデザイナーは、WEBサイトのデザインやレイアウト、サイトのイメージなどを決定するのが仕事です。業務が細分化されている場合はデザインをコーダーに渡しますが、WEBデザイナーがコーディングするケースもあります。
WEBプランナー未経験といっても、WEB業界を知っているかどうかでなりやすさは変わってくる感じですね。
コーダーやWEBデザイナーのキャリアアップとして、WEBプランナーを考える人もいますよ。
営業職
異業種の営業で培ったスキルは、WEBプランナーとして十分活かすことができます。
営業の仕事は、ただモノやサービスを売るだけではありません。クライアントの要望をヒアリングした上で、クライアントの求めるものを提供するのが仕事です。
ときには、クライアント自身が意識していない本音を引き出すことも必要です。クライアントのニーズを的確に把握してプレゼンできる能力は、WEBサイトの企画や提案で大いに役立つでしょう。
マーケター
マーケターは事業の目的や目標を定めて、戦略や戦術を練るのが仕事です。そのために、さまざまなデータを取得して分析を行います。
WEBサイトを企画する上でも、データ分析やクライアント業界の市場理解は重要です。マーケターとしての企画力や課題解決力は、WEBサイトの企画でも活かせますよ!
WEBプランナーになるためのおすすめ勉強法
WEB業界自体が未経験の人は、コーディングやWEBデザインを勉強しましょう。習得方法は前述した学校や職業訓練校に通うほか、独学やオンライン講座の受講などがあります。
コーディングやWEBデザインのスキル習得は、とにかく手を動かすことが大事です。学校やオンライン講座ならしっかり実習できますよ。
独学の場合は、知識を体系的に学べる本と、実際のサイト制作ができる本の2種類を用意しておきましょう。
オンライン講座
コーディングやWEBデザインが学べる本
キャリアアップにもつながる!WEBプランナーとして収入UPする3つの方法
ところで、WEBプランナーとして収入を上げるにはどうすればいいでしょうか?
同じ職場で収入UPを図るよりは、転職して収入を上げていく人が多い印象がありますね。
転職する
経験者を優先している求人では、即戦力を求めているケースがほとんどです。WEBプランナーとしての実績が十分で結果も出していれば、高めの金額を提示して転職することが可能です。
WEBプランナーの平均年収を見てみると、20代では350万円前後であるのに対し、30代では640万円前後にもなっています。WEBプランナーとしてじっくり実力をつけていけば、高収入が期待できますよ。
フリーランスになる
WEBプランナー、WEBディレクターとして幅広い業務ができれば、フリーランスとして働くことも可能です。実力次第で、会社員のWEBプランナーよりも高収入が見込めます。
ただし、数年働いてすぐに独立するのは危険です。会社員時代に人脈を作っておき、独立してしばらくの間はツテで仕事が取れる状態にしておくのがおすすめです。
まったく面識のないクライアントから仕事をもらうには、転職する場合以上にWEBプランナーとしての実績が重要です。実力を示すことができるように、ポートフォリオは必ず作成しておきましょう。
WEBプロデューサーになる
WEBプロデューサーは、WEBプランナーの上位職です。WEBプランナーのキャリアプランとしての職種です。WEBプロデューサーはWEBサイト制作における総括責任者で、プランニング、ディレクションの両方に関わります。
主な業務には、クライアントとの予算交渉、WEBプランナーやWEBディレクターを交えての制作スケジュールの打ち合わせ、プロジェクトの収支、進行管理などが挙げられます。WEBサイト制作全般におけるスキルはもちろん、営業力やマーケティングの知識、リーダーシップ能力、マネジメント能力などが必要です。
責任重大なポジションなだけに、収入は430万円前後から710万円前後と高収入が見込めますよ。
常に努力できる人が向いている!ぜひWEBプランナーの求人を見てみよう
未経験からWEBプランナーになるのは可能ですが、それなりに勉強が必要なんですね。
そうですね。WEB業界自体が未経験の人は、転職活動と並行してWEBに関する基本知識を勉強しておきたいところです。
ただ、未経験でも経験者でも勉強が必要なのは同じですね!
その通りです。WEBは進歩が早い業界ですから、情報に対する感度は重要です。WEBプランナーはやりがいのある仕事です。転職を考えている人は、ぜひ求人情報を見てみてくださいね。