編集部の加藤です!
テレアポとは「テレフォンアポインター」電話を利用した営業活動をすることです。
いわゆるコールセンターの仕事でも、時給が高いので人気があります。今回はテレアポの仕事について解説します。
テレアポの仕事とは、電話営業の仕事
テレフォンアポインター(テレアポ)とは、電話で営業を行う職業です。電話をかける営業対象が個人か企業かによって仕事内容が変わります。
①個人向けテレアポの業務
- 顧客リストをもとに電話をかける
- 商品やサービスを説明、提案、営業する
- 営業のアポイントをとる
②企業向けテレアポの業務
- 顧客リストに掲載されている企業に電話
- 商品やサービスについて売り込みたい部署・責任者・代表者と話す
- 営業担当が訪問や電話をするアポイントをとる
どちらにも共通しているのは、リストにのっているお客さまに電話をかけ、営業をする点です。
電話をしても出ない、出てもすぐに切られてしまうことはよくあります。ですから1日に何十件と電話をすることになります。
しかし、対面での営業と違い、電話は相手の顔や態度が見えるわけではありません。断られたり、すぐに電話を切られても「しかたない」と割り切りやすい面もあります。
また基本的にはテレアポの業務は、営業が訪問するアポイントをとる〝営業のきっかけ作り〟ですから、契約など難しい事務処理もありません。
テレアポの仕事は大変という声もありますが、話し好きな人や物事をひきずらないタイプには「やりやすい」仕事のひとつです。
テレアポはコールセンターでの仕事なので、「コールセンターでの営業のお仕事」といった表記はテレアポのお仕事のことを指します。
【テレアポ】具体的な仕事内容を3人にインタビュー
ここからは、実際にテレアポとして働いている3人をご紹介します。
① 1日のスケジュール
② 残業
③ やりがいや厳しさについて
派遣社員、正社員、アルバイトでのリアルな働き方をぜひ参考にしてください。
【実例1】生命保険会社テレアポの仕事内容
一人目にお話を伺ったのは、生命保険会社でテレアポとして働く29歳の女性、Mさんです。
保険商品を電話で営業する仕事
リストに沿って個人へ電話をかけ、自社の保険商品の紹介を行います。興味を持ってくれたお客さんがいた場合、担当営業へ連絡をし対面での営業に繋げます。
トークスクリプト(マニュアル)があるので、話の内容としては難しいことはありません。
通常業務を行う1日のスケジュールは以下のようになっています。残業はほとんどありませんが、1日8時間ずっと電話をかけ続けています。具体的な数にすると、1時間で20件くらいなので、1日に150件はかけていると思います。
ただ、電話に出ない家も多いですし、出てもセールス営業とわかれば途端に切られることも多いので、きちんとお話しする数で言うと10件もないですね。
9:00 | 出社 朝礼 |
---|---|
9:20 | 発信業務 |
13:00 | お昼 |
14:00 | 発信業務 |
18:00 | レポート作成 |
18:30 | 退社 |
保険営業テレアポの大変さとは?
人によっては営業で煙たがられる対応がストレスと感じる人も多いようです。私はいきなり相手に電話を切られても、全く気になりません。仕事ですし、断られるのが「当たり前」と考えていれば、辛いことは特にないです。家電の目標数値ももちろんありますが、達成できなくてもペナルティーや注意はありません。
成功率の部分で言えば、大変かもしれません。「100件かけて1件話を聞いてくれたらOK」くらいの確率です。ただ、ほとんど1日中断られるので、うまくお客さまと接点ができ、アポイントがとれた時はすごくやりがいを感じます。
また、私の場合はインセンティブがあり、アポが取れれば1件あたり1000円が給料に追加されます。1日に1件ずつ取れれば月に2万以上にはなるので嬉しいですね。
【実例2】求人広告会社で正社員のテレアポ
二人目は正社員として求人広告の会社で働く27歳の男性、Wさんです。
企業宛に求人広告の掲載を電話営業する仕事
主にバイトの求人広告掲載の営業(電話でのアプローチ)をしています。
他社で求人を出している企業に対して、電話でウチにも出さないかと営業をする仕事をしています。求職者の情報などをもとに紹介アポをとり、営業へと連携します。
自分は正社員として勤務しているため、電話営業だけでなく戦略や派遣社員さんの教育・マネジメントなども担当します。
1日のスケジュールは以下のような感じで、残業については毎日30分から1時間くらいです。電話営業でまず担当者と話しますが、その後、上司や責任者と話すパターンも多く、お客さまから19時とか20時と指定があれば、帰宅してから自宅で電話アプローチすることもあります。
8:30 | 出社 朝礼・上司と打ち合わせ |
---|---|
9:00 | アプローチ(電話営業) ニーズがあると思われる企業リストに従いコール 求人広告の掲載や提案をしアポイントをとる |
12:00 | お昼 |
12:40 | アポイントの取れた企業について担当営業に報告 企業への簡単な資料作成 |
14:00 | アプローチ(電話営業) |
16:00 | チームミーティング 新しい求人広告企画について戦略部と合同でMTG |
17:00 | アプローチ(電話営業)担当者と話をし、 その後、責任者と夕方から電話で営業 |
18:00 | 今日の営業報告書 |
18:30 | 過去にアポイントをとった人へのフォローメール等 |
19:00 | 退社 |
求人広告媒体でのテレアポの大変さとは
電話をかける相手はコンビニ・飲食店・アパレル販売など企業なので、断られることはあっても変な対応をされることはなく、個人への営業よりは楽だと思いますね。
ただ、成約を取るのは難しいと思います。
例えば、「いくらで掲載できるの?」とストレートに聞かれることが多いのですが、電話で全て話すと営業で出向いて契約を取ることができなくなってしまうため、担当営業が訪問するアポイントを取れるように話し方には気をつけます。
インセンティブが大きいので毎月の給料は3万〜大きい時で10万くらいの差があります。成果を出さなくてはいけないプレッシャはーはあり大変さは感じます。
また、3年、5年先もテレアポで電話をかけ続ける仕事は正社員としては将来性がないと思っていて、いずれは外回りで営業する部署に異動し、営業力をあげていきたいと考えています。
【実例3】テレアポ代行会社でリモートで週3勤務
テレアポ代行会社で派遣社員として働く39歳女性のSさんにお話を伺いました。Sさんは子育てとの両立をし、リモートワークでテレアポの仕事をしています。週に3日、時給1600円でインセンティブはなしとのことです。
テレアポ代行会社で新規プランの営業をする仕事
テレアポ代行会社で週3日パートをしています。今は、すでに契約をしている個人のお客さまに、新規プランへの移行をご案内し、最終的に営業から電話ができるようアポイントをとる業務に就いています。
20代のときにサポートセンターでのコール業務に就いた経験があり、パートですが経験者ということで時給も高かったので応募しました。
1日のスケジュールは以下のようになってます
10:00 | 出社 朝礼 |
---|---|
10:15 | 契約中の顧客リストをもとにコール業務 新規プランのご案内と営業訪問のアポイント取り |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | コール業務 |
17:40 | レポート提出 |
18:00 | 退社 |
テレアポ代行の仕事の大変さとは
まず、代行なので紹介する商材は数ヶ月で変わることがあります。頻繁ではないのですが、変わるとコールスクリプトを覚え直して理解する必要があるので、その点は少し大変さを感じます。
過去にサポートセンターでクレーム処理をしていて、心無いことを言われたこともあるのですが、テレアポの場合は雑に断られるだけなので、私自身はストレスに感じることはありません。
テレアポは未経験でもできる仕事
テレアポに必要なスキルから、未経験でも仕事ができるかについて説明します。
本記事を読んでいる方の中には、未経験からテレアポの仕事をしてみようと考えている方も多いと思います。
結論から言えば、テレアポの仕事はほとんどの人が未経験としてスタートし特別なスキルもいらない仕事です。
電話で顔が見えない相手に営業をするのは難しそうに思えますが、トークスクリプトといって話す内容の台本がありますし、事前研修もしっかりしているのでむしろ、未経験にぴったりの仕事です。
ただし、電話をかけた結果についてはレポートとしてデータ入力をする必要があるため、パソコンの基礎知識は必要です。
- 営業対象の商材・サービス・業種についての知識がある
- 営業経験がある
- 電話番号の早押し
- 販売・接客等でトークスキルがついている人