リクルートスタッフィングの評判が悪いのは本当?口コミの内容を徹底検証

リクルートスタッフィングの口コミを見てみると悪い評判のものも混じっており、「安心して利用できないのかな?」というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、リクルートスタッフィングは、充実のスキルアップ研修や求人の種類の豊富さ濃さから、悪い口コミや評判だけを見て「リクルートスタッフィングは利用しない」と判断してしまうのにはもったいなさ過ぎる派遣会社です。

そこで今回は、派遣会社のリクルートスタッフィングに焦点を当てて、実際の評判・口コミや特徴・強み、利用の流れなどについてご紹介します。

リクルートスタッフィングとは?

ハテナが書かれた紙とペン

リクルートスタッフィングは、人材サービスの最大手であるリクルートグループの人材派遣会社です。

リクルートスタッフィングは1987年創業ということもあり、人材派遣業界の中でも老舗にあたり、2022年の派遣会社満足度ランキングでは2位に選出されるなど、着実に実績を積み上げている派遣会社です(参照:エン・ジャパン株式会社『派遣の働き方研究所「派遣会社満足度ランキング2022」を発表』)。

◆リクルートスタッフィングの基本情報

運営会社 株式会社リクルートスタッフィング
設立 1987年6月
求人数 約9,500件
料金 無料
拠点 銀座(本社)・立川・横浜・厚木・湘南・西船橋・さいたま・水戸・つくば・宇都宮・高崎
梅田・京都・神戸・名古屋・豊田・静岡・浜松・札幌・仙台・秋田・盛岡・郡山
広島・福岡・北九州
対応地域 全国

※2023年7月時点

リクルートスタッフィングの良い評判・口コミ

青い丸のマーク

まずは、リクルートスタッフィングの良い評判・口コミをご紹介します。

良い評判・口コミ① 求人数が多く質も高い

リクルートスタッフィングの口コミを調べた結果、求人の数の多さや質の高さを評価する口コミが多くありました。

4社くらいいろんな派遣会社を利用したことがありますが、仕事を探そう!となったとき、必ず最初に見るのはリクルートスタッフィングです。求人件数が多いので、自分に合う仕事が複数見つかるし、求人件数が多いほうが探してて楽しいです。(30代・女性)
登録してすぐに20〜30件くらいの求人を紹介してもらえました。そこからリモートワーク可かどうか、残業はどれくらいか、時短勤務できるか、という条件も加えて絞り込んでいけたので、求人数の多い派遣会社に登録してよかったと思います。私は子育て中なので週5の時短勤務(9:00〜16:30)で残業なしの案件で決まりました。あとは、大手の求人が多くて、信頼できそうな会社が多いと思います。(40代・女性)

リクルートスタッフィングはリクルートグループが運営していることもあり、求人の数の多さや質の高さには定評があるようです。

そのため、求人の数や質を重視する人には、リクルートスタッフィングは登録必須の派遣会社と言えるでしょう。

良い評判・口コミ② 研修や福利厚生が充実している

リクルートスタッフィングの口コミの中には、研修や福利厚生が充実している点を評価する口コミも多く見られました。

経験やスキルに不安があったんですが、eラーニングで無料で講座を受けれたので、仕事をしながらスキルアップできました。パワポが苦手なのに実務で使わないといけなかったとき、講座で学べたのは助かりました。こういう経験が次の案件探しのときにも有利に効いてくるのでありがたいです。(20代・女性)
大手のリクルートが運営しているからか、福利厚生が充実していました。1万円で人間ドックを受診できました。あと、フィットネスクラブを割引で行けました。ただ、ここまでフル活用している人は少ないかもしれません。私の性格上、使えるものは使っておこうというタイプなので・・・。(40代・女性)

リクルートスタッフィングは大手の派遣会社ということもあり、研修や福利厚生が制度として充実している点を評価する声も多いようです。

そのため、求人だけでなく研修や福利厚生についてもこだわりたい人は、リクルートスタッフィングが適しています。

リクルートスタッフィングの悪い評判・口コミ

赤いバツのマーク

続いて、リクルートスタッフィングの悪い評判・口コミをご紹介します。

悪い評判・口コミ① 担当者の質にばらつきがある

リクルートスタッフィングの口コミを調べた結果、担当者の質にばらつきがある点を指摘する口コミが多くありました。

営業との当たり外れがあり。聞いていた話と違う仕事内容を相談した時、完全に企業側の味方で残念でした。企業側と上手く調整してもらえない場合は、初回契約期間で終了しました。(40代・女性)
業務内容が事前に聞いていたものと違うんじゃないかと思って担当の人に相談しました。でも、認識の齟齬なだけで、書かれている内容に間違いはなかったと言われ、納得できない結果となりました。であればそういう誤解が生まれないようなコミュニケーションを取ってほしいものです。(20代・男性)

リクルートスタッフィングでは、担当者の対応に関する評価が人によって大きく分かれており、担当者によって質のばらつきが生じているようです。

とはいえ、担当者とは相性の問題もあるため、担当者の質にバラツキがあるというのは、どこの派遣会社でも起こり得ることです。

実は200人にとったアンケート結果から、利用者の担当者の印象は80%の方が良いと答えていて、サポート体制は他の派遣会社と比べて比較的厚いです。なので安心して使うことができます。

200人にとったアンケート結果

もし担当者の対応があまりにも悪く、改善が見られないようであれば、担当者の変更を申し出ることも検討してみましょう。

悪い評判・口コミ② 選考に通りづらい

リクルートスタッフィングの口コミの中には、選考のハードルの高さを指摘する口コミも散見されました。

書類選考でだいたい落ちます。なかなか面談までたどり着けません。20代、30代の時は良いですが、40代では紹介&書類通過率が非常に低くなりました。自分の勝手な予測ですが、人気の有名企業が多いためかもしれません。(40代・女性)
大手求人はやっぱりそれだけ難易度が高くて、通過率も低いです。働けるのはどこか1社なので、これからリクルートスタッフィングを使う人には、辛抱強く妥協せず探しましょうと伝えたいです。とは言え、急いでる人は妥協しましょう。(30代・女性)

リクルートスタッフィングはそもそも登録者数が多く、求人の質も高いことから、人によってはなかなか選考に通らないこともあるようです。

ただ、大手求人ではどうしてもエントリーする人間も多くなるため、競争が激しくなるのは致し方ない部分でもあります。「選考はなかなか通らなくて当然」と捉え、地道に仕事を探していくことをおすすめします。

リクルートスタッフィングの特徴・強み

ガッツポーズをする男性

本章では、実際の利用者の評判・口コミからわかる、リクルートスタッフィングの特徴・強みをご紹介します。

具体的には、以下の通りです。

  • 高時給の求人が多い
  • 大企業や官公庁の求人が多い
  • 事務職に強い
  • 研修やキャリア支援が充実している
  • 福利厚生が整っている

特徴・強み① 高時給の求人が多い

リクルートスタッフィングの1つ目の特徴・強みは、「高時給の求人が多い」点です。

リクルートスタッフィングの関東における約7,000件の求人のうち、時給1,800円以上の求人は約3,400件あり、実に半数近くを占めています(※2023年7月時点)。

2023年6月時点における派遣求人案件の平均時給は「1,437円」であることから、リクルートスタッフィングの時給は非常に高い部類に入ると言えます(参照:はたらこねっと『派遣の職種平均時給【2023年6月 関東版】』)。

もちろん派遣社員の時給は職種によって差があるため、単純な比較はできませんが、高時給の求人を探しているのであれば、リクルートスタッフィングが適しているでしょう。

特徴・強み② 大企業や官公庁の求人が多い

リクルートスタッフィングの2つ目の特徴・強みは、「大企業や官公庁の求人が多い」点です。

リクルートスタッフィングでは様々な求人を取り扱っていますが、大手企業や有名企業の求人が特に多く、また、他の派遣会社ではあまり取り扱っていない官公庁の求人も多い点が特徴です。この辺りは、リクルート社のネームバリューがあってこそのラインナップと言えるでしょう。

そのため、大企業や官公庁で安定して働きたい人には、特におすすめの派遣会社です。

特徴・強み③ 事務職に強い

リクルートスタッフィングの3つ目の特徴・強みは、「事務職に強い」点です。

リクルートスタッフィングでは職種についても幅広く取り扱っていますが、特にオフィスワークや事務職に強く、豊富に取り揃えられています。

◆リクルートスタッフィングで取り扱っている事務職の例

  • 営業事務
  • 経理事務
  • 総務人事事務
  • OA事務
  • 学校事務
  • 医療事務
  • 受付・案内事務
  • 英文事務
  • 秘書

未経験可の事務職も多く取り扱っているため、これから事務職を目指す人にとってもおすすめの派遣会社と言えるでしょう。

特徴・強み④ 研修やキャリア支援が充実している

リクルートスタッフィングの4つ目の特徴・強みは、「研修やキャリア支援が充実している」点です。

リクルートスタッフィングでは研修やキャリア支援にも力を入れており、様々な制度を用意しています。

◆リクルートスタッフィングの研修・キャリア支援制度

ELAN(エラン) eラーニング形式でExcel・Word・PowerPoint・Accessや
ビジネスマナーなどの講義を24時間いつでも受講できる制度
OAセミナー インストラクターによるLIVE配信でOAスキルを学べる制度
資格取得支援 特定の資格を団体受験割引で受験できたり、
提携スクールで入会金免除や受講料割引の特典を受けられたりする制度
らしさラジオ 音声コンテンツでExcel・英語・ビジネスマナーなどを学べる制度
ビジネスレスキュー ビジネスシーンでのよくある困りごとの対処法を
いつでも検索・閲覧できる制度
キャリアコンサルティング 今後のキャリアについて、プロのキャリアコンサルタントに
オンラインor電話で相談ができる制度

このように、リクルートスタッフィングでは働きながらスキルアップを目指せる環境が整っています。

特徴・強み⑤ 福利厚生が整っている

リクルートスタッフィングの5つ目の特徴・強みは、「福利厚生が整っている」点です。

リクルートスタッフィングは大手ということもあり、有給休暇や健康診断などの一般的な福利厚生はもちろんのこと、「フィットネスクラブ割引」や「ベビーシッター割引」といった、独自の福利厚生も用意されています。

◆リクルートスタッフィングの福利厚生

  • 社会保険
  • 産休・育休、介護休業
  • 有給休暇
  • 健康診断
  • 歯科検診
  • 健康相談&カウンセリング
  • ベビーシッター割引サービス
  • フィットネスクラブ割引

また、リクルートスタッフィングは運営元がリクルート社ということもあり、「リクルート保険組合」に加入することができ、他の健康保険に比べて毎月の健康保険料が安い点も嬉しいポイントです。

リクルートスタッフィングを利用するときの注意点

「CHECK」と書かれたメモ用紙とペン

リクルートスタッフィングの利用を検討しているのであれば、登録前に知っておくべき注意点がいくつか存在します。

そこで本章では、リクルートスタッフィングを利用するときの注意点について解説します。

具体的には、以下の通りです。

  • 地方の求人が少ない
  • 短期や短時間の求人が少ない
  • スキルが必要な求人が多い

注意点① 地方の求人が少ない

リクルートスタッフィングが取り扱っている求人は都市部(特に関東圏)のものが多く、地方の求人は少ない傾向にあるため、注意が必要です。

◆リクルートスタッフィングの地域別の求人数

地域 総求人数
北海道 約60件
東北地方 約120件
関東地方 約7,000件
東海地方 約670件
関西地方 約1,440件
中国地方 約60件
九州地方 約320件

※2023年7月時点

このように、リクルートスタッフィングの求人が関東圏に偏っているため、地方在住者にとってはやや使いづらいかもしれません。

注意点② 短期や短時間の求人が少ない

リクルートスタッフィングが取り扱っている求人は、長期の就業を前提とした案件が多く、短期派遣(2ヶ月以下)や単発の仕事は少ない傾向にあります。

また、リクルートスタッフィングではフルタイムの求人が多い点も特徴で、短時間(6時間以下)の求人はそれほど多くありません。

そのため、短時間労働を希望する人にとっては、やや使い勝手が悪いと言えるでしょう。

注意点③ スキルが必要な求人が多い

リクルートスタッフィングは高時給の求人をメインに取り扱っていることもあり、一定のスキルが必要となる求人が多い傾向にあります。

求人へのエントリー自体はできますが、派遣先の要望に沿ったスキルを有していない場合には、選考に通りづらいのが実情です。

とはいえ、リクルートスタッフィングでは未経験可の求人も多く取り扱っているため、そういった仕事で経験を積みつつスキルも磨いていけば、将来的に高時給の仕事に就くことも十分に可能でしょう。

リクルートスタッフィングはこんな人におすすめ

手のひらを横に向ける男性

ここまでの内容を踏まえた上で、リクルートスタッフィングがおすすめな人は、以下の通りです。

  • 大企業や官公庁で安定して働きたい人
  • オフィスワークや事務職の仕事を希望する人
  • 働きながらスキルアップを図りたい人

リクルートスタッフィングは大企業や官公庁の求人を多く取り扱っており、オフィスワークや事務職に強いため、そのような仕事を探している人には特におすすめと言えます。

また、研修やキャリア支援が充実しているため、働きながらスキルアップを目指す人にとっても適した環境となっています。

リクルートスタッフィングに関してのよくあるQ&A

「Q&A」と書かれた黒板

本章では参考として、リクルートスタッフィングに関してのよくある質問をQ&A形式でご紹介します。

Q1.給与の支給日は?

末日締めの翌月15日払いです。

なお、以前は月2回の支給でしたが、現在は月1回払いに統一されています。

Q2.交通費は支給される?

支給されます。

具体的には、自宅から就業先までの往復の交通費が実費で支給されます。ただし、上限額(3万円)が定められているため、注意が必要です(参照:公式サイト)。

Q3.賞与は支給される?

賞与の支給はありません。

ただ、一般的に派遣社員に賞与は出ないため、この点については他の派遣会社も同様です。

Q4.ダブルワークは認められている?

条件を満たせば、認められています。

具体的には、労働基準法の範囲内(1日8時間以内、1週間40時間以内)で収まるのであれば、ダブルワークが可能となります。

リクルートスタッフィングを利用する流れ

STEP1〜3と書かれた矢印

最後に、リクルートスタッフィングを利用する流れを、「オンライン登録」と「来社登録」のそれぞれについてご紹介します。

オンライン登録の場合

①まずは公式サイトから会員登録を行い、MyPageを開設しましょう。

②続いて、MyPageの作成(プロフィールや職歴、希望条件などの入力)を行います。作成自体は15分ほどで完了しますが、登録住所と一致する現住所が記載された本人確認書類(運転免許証・住民票・健康保険証など)が必要となるため、事前に用意しておきましょう。

③登録完了後は、希望すればオンラインでコンシェルジュと無料で相談が可能です。派遣がはじめてで不安な人や、より詳細に希望条件を伝えたい人は利用をおすすめします。ただし、コンシェルジュとの相談サービスは、登録手続き完了後から7日以内に予約しなければならないため、注意が必要です。

来社登録の場合

①来社登録の場合も、まずはMyPageを開設する必要があるため、公式サイトからMyPageを作成しましょう(※作成の流れは、オンライン登録の場合と同様です)。

②MyPageを作成したら、登録会の予約を行いましょう。なお、登録会前にMyPageから情報登録やスキルチェックを行うことが可能です。事前に情報登録を行っておけば、登録会当日の所要時間を30分ほど短縮できるため、なるべく事前に登録を済ませておくことをおすすめします。

事前情報登録の入力手順の説明画像

(参照:公式サイト

③当日になったら登録会に参加します。当日は担当者との面談もあるため、希望条件などは詳細に伝えるようにしましょう。

リクルートスタッフィングまとめ

「まとめ」の吹き出し

ここまでリクルートスタッフィングについて、解説してきました。

ネット上では、リクルートスタッフィングに関する悪い評判や口コミも散見されますが、リクルートグループの人材派遣会社ということもあり、実績やネームバリューは申し分ないと言えるでしょう。

万が一サービスが合わなかったとしても、その場合はいつでも退会が可能なため、まずは登録だけでもしてみることをおすすめします。