編集部の石崎です!
派遣として働いていると「契約社員になりませんか?」と打診されることがあります。
しかし、派遣と契約社員で具体的に何がどう変わるのかわからず、判断に困っている人もいるのではないでしょうか?
そんな時は、派遣から契約社員になる場合の変化について知っておくと、自分自身が納得できる選択をすることができます。
ここでは派遣社員から契約社員になったことがある私の体験をベースに以下について紹介するので、ぜひ参考にしていってください。
【一覧表】派遣社員と契約社員の違いまとめ
簡単に派遣社員と契約社員の違いについて表にまとめました。
派遣社員と契約社員では以下のように働き方やキャリアアップの可能性などいくつか異なる点があります。
今まさに契約社員になろうか迷っている人は、双方の違いをここできちんと押さえておきましょう!
種類 | 派遣社員 | 契約社員 |
---|---|---|
雇用主 | 派遣会社 | 直接契約 |
更新のタイミング |
会社によって異なる |
半年または1年に1回 |
働き方 | 融通がきく | 派遣に比べて融通がきかない |
裁量(やりがい) | 定型業務を担当 | 幅広い仕事ができる |
キャリアアップ | 個人のスキルアップは可能 | 転職に有利な実績を得られる |
福利厚生 | 派遣会社や労働時間による | 社会保険や家賃補助など充実 |
これらを踏まえた上で、派遣から契約社員になる際に知っておいた方がいいことを、次の章から解説していきますので参考にしてください。
知っておいた方がいい派遣社員と契約社員の違い7選
契約社員になる際に特に知っておいて欲しいことを7つに厳選しました。
- 派遣社員よりも雇用の契約期間が長い
- 業務の幅が広がり、キャリアアップしやすい
- やりがいを持って働ける
- 企業との交渉を自分で行う必要がある
- 契約終了後の仕事探しが大変
- プライベートの時間が減る可能性がある
派遣社員よりも雇用の契約期間が長い
契約社員は、派遣とは異なり就業する企業に直接雇われることになります。
契約期間は3年が上限とされており更新のタイミングは半年に1回か1年に1回です。派遣社員のように1〜3ヶ月単位で契約更新できるかどうか心配を抱えることがありません。
ちなみに1回の契約期間は3年ですが、実績を残せたり勤務態度がよかったりすれば、再度3年の契約を交わすことも可能です。
以上から、雇用が安定した環境で働けるのが契約社員のメリットといえます。
業務の幅が広がるのでキャリアアップしやすい
キャリアアップに繋がる経験やスキルが身につくのも契約社員になるメリットのひとつです。
契約社員になると、正社員のサポート業務や高度なスキルが必要な基幹業務を任されることが増えます。
責任のある仕事を任されることになるため、派遣社員と比較するとスキルアップや人脈構築がしやすくなります。
職務経歴書に記載できるような実績を積むチャンスが増えるので、将来転職を考えている方にとっては大きなメリットといえますよ!
しかも契約社員として実績を積めば、「正社員にやらないか?」と誘われることもあります。以上から、キャリアの幅を広げるなら、派遣社員よりも契約社員の方が圧倒的に有利です。
裁量が大きい仕事を任されやすくなるため、やりがいを持って働ける
契約社員は、派遣社員よりも大きな裁量を持って働く機会が増えるので、やりがいを感じられるというのも大きなメリットです。
私自身も、派遣から契約社員になってチームメンバーを指導したり、重要な会議に参加したりするようになってから、ますます仕事へのやりがいを感じるようになりました。
仕事にやりがいを感じられると、自然とスキルアップに時間を使ったりチームの成功のために自分ができることをしたりと、能動的に仕事に励むことができます。
以上から、「仕事にもっとやりがいを持ちたい!」「仕事を通じて人生を充実させたい」という気持ちがある方は、契約社員になるのがおすすめです。
企業との交渉を自分で行う必要がある
もちろん良いことばかりではなく、自分で対応しなければいけないことも増えてくるのが実情です。
例えば派遣社員の場合には派遣会社の担当者がつき、企業との給与交渉をはじめとした交渉ごとをお願いすることができますよね。
しかし、契約社員になると、会社との仲介者がいなくなるので、交渉ごとを全て自分で担う必要があります。
特に交渉が苦手な場合には、派遣社員から契約社員になる際の給与の交渉や残業時間の調整に苦労するかもしれません。
会社との信頼が築けているからこそ契約社員の打診を受けていることがほとんどだと思うので、そこまでデメリットと感じる方は多くないかもしれませんが、一応頭の片隅に置いておくといいと思います!
契約終了後の仕事探しが大変
契約社員になると、派遣会社を退社することになるため、契約が終了してしまった際には、次の仕事探しを自分で行わなければなりません。
会社は、契約更新をしない場合30日前に予告する義務があるため、30日間次の仕事探しをする猶予はありますが、仕事をしながら転職活動をするのは想像以上にきついものがあります。
そのため、契約社員になる場合には、契約終了後に仕事探しを自分でしなければならないという認識でいた方が、いざという時に焦らずにすみますよ。
プライベートの時間が減る可能性がある
契約社員になると、シフト制ではなくフルタイム勤務をお願いされることがあります。
また、派遣社員よりも責任のある仕事を担う機会も増えるため、勤務時間の融通がきかなくなる可能性が高いです。
実際に私も、派遣社員の頃はシフト制で働けていたものの、契約社員になってからはシフトの概念がなくなり、週5フルタイム勤務へと移行しました。
ただ、シフトの融通がきかないという反面、やりがいのある仕事ができるというメリットもあります。
そのため、契約社員になるか否か迷っている場合には、以下について事前に考えておくと納得できる決断が下せると思います。
- プライベートの時間をどれだけ優先したいのか
- シフトの融通がきかなくなることでどのような影響があるのか
ちなみに会社によっては契約社員でも週4勤務でOKだったり時短勤務ができたりする場合もあります。
契約社員の打診を受けたら、週にどの程度働くことになるのかをはじめ、働き方を確認しておくとより安心できますよ!
派遣から契約社員になる際の面接・面談で確認しておくべきこと
ここでは派遣から契約社員になるときのチェック項目について紹介します
派遣社員から契約社員になるまでの流れは、所属会社によって異なる場合がありますが、必ず派遣先企業と契約社員になるか否かの面談・面接をする機会があるはずです。
派遣先企業との面談・面接時には、以下について契約書に記載があるか確認し、疑問があれば確認しましょう。
- 給料が下がる可能性がないか確認する
- どういう仕事内容で働けるか確認する
- 副業ができるかどうか確認する
- ボーナス・交通費がもらえるかどうか確認する
給料が下がる可能性がないか確認する
派遣の場合、時給制で働くことがほとんどのため、残業をしても残業代が支給されるのが一般的です。
一方で、契約社員となり月給制で働くことになると、残業代が支払われずトータルで見ると月の収入が落ちてしまうなんてことも。
給料は仕事をする上で重要なモチベーションを保つ要素です。もしも給与に不満がある場合には、派遣として働いていた際と同じ金額かそれ以上ほしいということを伝えても問題ありません。
ただ、会社としては経験やスキルを踏まえての金額を提示しているはずなので、難しい交渉になることは事前に押さえておきましょう。
ちなみに私も、契約社員になって給料が減るということを契約前に知ったので交渉をしましたが、給与は変わらず派遣の時よりも低い給料で働くことになりました。
ただ会社側から、「今後キャリアアップが可能で昇給が見込めること」を説明してもらったので、納得して契約社員になることができ、交渉してよかったと思っています。
以上から、契約時の給与に不満がある場合には、契約前に申し出ましょう。会社からの説明で「妥協できるか」「納得できる決断ができるか」確認しておくことで、契約社員になった後に後悔せずにすむはずです。
どういう仕事内容で働けるかを確認しておく
仕事内容も確認しておくべき項目です。契約社員になった途端に、スキルや経験のない仕事を任せられてしまうこともなくはありません。
私も、「人が少ないから・・・」とやったことのない仕事を任されてしまうことが実際にありました。
契約社員として行う業務が「これまでの自分のスキルや経験をいかせるものなのか」「自分のキャリアアップにつながるものか」は必ず契約前に確認しておきましょう。
副業ができるかどうか確認する
副業を行なっている場合には、副業の可否も契約時に聞いておきましょう。副業が不可能な場合、派遣時に比べて収入が大幅に減少してしまう可能性があります。
また、副業禁止の企業で副業していることがバレてしまうと、信用を大きく失うことになったり、思わぬトラブルの原因になったりするので注意が必要です。
以上から、契約社員になる前に副業をしても問題ないかどうかは、必ず確認しておきましょう。
ボーナス・交通費がもらえるか確認しておく
契約社員はボーナスがもらえるかどうかは、勤め先の企業によります。
また、就業先の企業によるのですが、正社員と比べてもらえる金額は少ない傾向にあります。
総務省の統計結果によると、概ね次のような金額の差があることが明らかになりました。
正社員 | 正社員以外 |
---|---|
約100万円 | 約20万円 |
※正社員以外なので、派遣やアルバイトも含まれます。
なので、自分が納得できる金額のボーナスをもらえるかどうか、就業する際に確認するようにしましょう。
★補足
ちなみに派遣社員の場合は、基本的にボーナスをもらうことはできない現状です。
参考記事:非正規に賞与・退職金なし「不合理」といえず 最高裁
また、交通費に関しても、契約社員になった場合はその勤め先が交通費を出すかどうか決めることになります。かつ、交通費をどの企業も必ず出してくれるとは必ずしも限りません。
また、交通費は出ますが、全額・1日の上限金額があるかも確認する必要があります。
なので、そこが気になる人は、ボーナス・交通費ともにそもそも出してくれるのか、出してくれるとするならばいくら出してくれるのか、必ずチェックしておくようにしましょう。
派遣から契約社員になるのが向いている人の特徴
次のどれかに当てはまる人は契約社員として働くことに向いていると言えます。
- 派遣社員時代より手厚い福利厚生が受けたい
- もっと裁量を任される仕事がしたい人
- 将来正社員として働くことも考えている人
結論からいうと、今の段階で上記のようなことを思っている方は、もし派遣先から契約社員への打診を受けた場合引き受けると自身の成長につながる可能性が高いです。
派遣から契約社員を検討する際のよくある質問
ここでは、派遣から契約社員を検討する際のよくある質問にお答えします。
質問1.派遣から契約社員になるのを断るのはあり?
私自身、契約社員への打診を断った経験があります。その後全く気まずくなることもなく、断っても全く問題ありませんでした。
そもそも契約社員へなるかどうかは、本人の意向次第なので、自分にとってのメリットを感じなければ、お断りしても問題ありません。
質問2.派遣から契約社員になるのにはどれくらいの期間が必要?
私自身、契約社員への打診を断った経験があります。その後全く気まずくなることもなく、断っても全く問題ありませんでした。
そもそも契約社員へなるかどうかは、本人の意向次第なので、自分にとってのメリットを感じなければ、お断りしても問題ありません。
質問3.派遣から契約社員になる際に履歴書は必要?
会社によって異なるため、契約社員になる打診を受けた際に、履歴書や職務経歴書が必要かどうかは確認しておきましょう。
派遣から契約社員・直接雇用を目指したいなら、紹介予定派遣で働くのがおすすめ
契約社員になるなら紹介予定派遣で働こう!
今現在、契約社員への打診はもらっていないものの、将来契約社員として働きたいと思っている方もいると思います。
派遣から契約社員を目指したいなら、紹介予定派遣の求人に応募するのがおすすめです。
なぜなら派遣として働いたあと、そのまま契約社員や正社員に登用されることが多いからです。
なので、紹介予定派遣の求人を見つけるためには、紹介予定派遣を多く扱う派遣会社を利用するのが近道です。
そこで紹介予定派遣が多い派遣会社を紹介します!以下の2社に登録しておけば問題ないでしょう。
大手企業が多い
リクルート
スタッフィング
求人数No.1
スタッフサービス
詳しく紹介します。
派遣会社 | 特徴 | リンク |
---|---|---|
リクルート スタッフィング |
■時給が高くて待遇もいい、条件重視! 平均的に時給が高くて待遇の良さが際立つ派遣会社。全国に拠点があり、駅チカでアクセスしやすい。じっくり丁寧に派遣先を決めてくれるので、納得のいく派遣先を選ぶことが可能。 |
|
スタッフサービス |
■とにかくすぐにでも働きたい、スピード重視! 応募から就業先が決まるまで圧倒的に早い派遣会社。また、求人数は100,000件もありトップクラスなので、自分が希望する職種やお仕事が見つかりやすい! |
こちらの2社に登録しておけば問題ないでしょう。この2社を含め、後で紹介しますがテンプスタッフにも登録しておくと仕事先がスムーズに見つかりやすいです。
以下の派遣会社は紹介予定派遣を多く扱っているのはもちろん、実績やノウハウが豊富なので安心して利用できる派遣会社なので、ぜひチェックしてみてください。
- リクルートスタッフィング
- スタッフサービス
- テンプスタッフ
この3社は、他の派遣会社よりも求人数が多く、未経験でも仕事を紹介してもらえます。
またスキルアップの講座も揃っているので上達しやすく、その結果紹介してもらえる仕事数も増やせることもできるでしょう。
また大手ですので、実績やノウハウがあるから安心して利用できます。なので初めての派遣にはぴったりでしょう。
それぞれ紹介していきます。
※ちなみに直接雇用で採用された人が、実際に働いてみてどうだったかを以下の記事で詳しく記載しています。
参考記事:派遣から直接雇用への打診を受けたらどうする?3つのチェックポイントを紹介!
大手企業が多い「リクルートスタッフィング」
- 実績・ノウハウがあるリクルートグループが運営しているから安心!
- 大手企業の求人を見つけやすい
- スマホでいつでも簡単に仕事探しができる
リクルートスタッフィングは、総合人材サービス大手のリクルートグループが運営しています。
リクルートは創業1963年と約60年の歴史と実績・ノウハウを持ち合わせているので、派遣社員の育成やサポート体制が整っており、安心して利用できるのが魅力です。
また、これまでの実績から大手企業の求人が掲載されているのも特徴です。「今の仕事より時給を上げたい」「大手企業で働いてみたい」という場合にも相性が良いですよ!
ちなみに、リクルートスタッフィングはスマホで利用することもできます!仕事や家事の合間に手軽に求人検索ができるので、隙間時間を有効に使えるのも魅力のひとつです。
求人数No.1! 様々な働き方が見つかる「スタッフサービス」
- 求人数業界トップレベルの11万件超!
- ビジネスマナーから英語までスキルアップ講座が充実!
- フルタイム・週3・時短など働き方が多種多様!
スタッフサービスは業界トップレベルの求人数を誇る派遣会社です。
求人の種類が11万件超と非常に多いため、キャリアアップしたい方はもちろん、未経験OKの求人を探している方や地方で仕事を探したい方など、幅広い層が利用しやすいのがポイント!
また、フルタイムだけでなく、週3〜4、時短勤務など働き方を選べるので、私生活とのバランスをとって仕事ができるのも魅力です。
加えて、創業40年の実績と人材派遣ノウハウがあることから、サポート体制も万全!派遣に登録するならまずはスタッフサービスを押さえておくのが無難ですよ。
サポートの質が良い!働くママを応援「テンプスタッフ」
- サポートの質が高いから初めての派遣でも安心!
- 求人のバリエーションが豊かだからライフスタイルに合う仕事が見つかる!
- 働くママを支援しているから、子どもがいる方にも最適
テンプスタッフは仕事探しから決定後までフォローをしてくれたり、福利厚生が充実していたりするので、サポート力の高い派遣会社です。
はじめて派遣を利用する方にも、わかりやすく派遣の仕組みを解説してくれるので、今まで派遣に登録したことがない方も安心して利用できます。
求人数は2万件とスタッフサービスほどの求人数はありませんが、バリエーションが豊富なので、ライフスタイルに合わせて仕事探しができます。
働くママを支援していることもあって、「子どもがいながらもキャリアアップを目指したい」「子育てと仕事を両立させたい」という方とも非常に相性が良い派遣会社です!
派遣から契約社員になるなら自分にとってメリットがあるかどうか確認しておこう!
ここまでの内容を簡単におさらいしておきましょう。
種類 | 派遣社員 | 契約社員 |
---|---|---|
雇用主 | 派遣会社 | 就業先企業 |
更新のタイミング | 毎月または3ヶ月に1回 | 半年または1年に1回 |
働き方 | 融通がきく | 派遣に比べて融通がきかない |
裁量(やりがい) | 少ない | 多い |
キャリアアップ | 個人のスキルアップは可能 | 転職に有利な実績を得られる |
福利厚生 | 派遣会社や労働時間による | 社会保険や家賃補助など充実 |
派遣社員になるか否かを判断する際は、シフトの融通を優先したいのか、キャリアを磨きたいのかなど人によって判断軸が異ります。
いずれにせよ、派遣と契約社員、どちらの立場で仕事をする方が人生を充実させられるかを考えて決断することが重要です。
今まさに契約社員になろうか否か迷っている方は、上記の違いを参考に、自分が納得できる後悔のない決断をしましょう!
まずは2社に登録して、紹介予定派遣があるかどうかチェックしてみて下さい。
大手企業が多い
リクルート
スタッフィング
求人数No.1
スタッフサービス