【調査】派遣社員とアルバイトの掛け持ちが66%!ダブルワークする時の注意点とトラブル事例を紹介

編集部の石崎です!

派遣社員で他に仕事をしたいけど「法的に問題があるのかな」「どちらかに知られたらまずいのかな」と悩んでいませんか? 

もし掛け持ちで仕事したら、どれくらい収入アップするのか、ダブルワークでトラブルはないのか、そんな疑問に答える「実際にダブルワークしている人」のリアルな声を紹介します。

ミライのお仕事では、派遣社員で掛け持ちで仕事をしている、ダブルワークしている人にアンケートを実施しました。思った以上に多くの人が派遣で働く以外の場で仕事をしています。

今回は派遣社員の掛け持ち・ダブルワークについて、深掘りしていきます。

派遣社員が掛け持ち・ダブルワークするのは法的に問題なし!就業規則は要確認

ダブルワークは問題なし!

結論から言えば、派遣社員が仕事を掛け持ちする・ダブルワークをするのは法的に問題ありません。

副業・兼業に関する裁判例では、労働者が労働時間以外の時間をどのように 利用するかは、基本的には労働者の自由であり、各企業においてそれを制限する ことが許されるのは、例えば、
1 労務提供上の支障がある場合
2 業務上の秘密が漏洩する場合
3 競業により自社の利益が害される場合
4 自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合
に該当する場合と解されている。
引用:副業・兼業の促進に関するガイドライン/厚生労働省

厚生労働省のガイドラインでは、企業に向けても「裁判例を踏まえれば、原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当である」と明記しています。

要するに、派遣会社を含め、企業は働く人の副業や兼業をむやみやたらに禁止してはいけない、なるべく認めましょうねというスタンスですね。

就業規則を確認&本業に影響がでないようにする

派遣社員の掛け持ちやダブルワークは法的に問題はありませんが、上記にもあるように、本業の仕事に支障が出るとか、秘密を漏洩するようなことがあってはなりません。

秘密の漏洩や会社の利益を害するというのは、普通は考えにくい出来事です。しかしダブルワークをして寝不足になり、派遣で働いている時間にボーッとしてしまったり、注意力が欠けてしまったりといったことがあれば、それは問題です。

勤務先には就業規則があります。副業を認めていても、上記のように「通常業務に支障をきたす場合」には副業を制限される場合もあります。

会社によって違いますが、副業に対して条件があったり、上司への報告などが義務づけられていたりすることもあります。

さらに古い就業規則だと、副業を禁止としているところも少なくありません。原則、労働者は副業や兼業をしてよいことにはなっていても、会社の規則がある以上は念のため、確認しておきましょう。

派遣社員とアルバイトの組合せで働く人が66%で最多

ここからは、アンケート結果を共有します!

さまざまな方向から派遣で働きながら掛け持ちで仕事をすることについて、詳しく見ていきましょう。

まず、派遣で働きながら、掛け持ちしている雇用形態、働き方について聞いた結果です。派遣 掛け持ち

掛け持ちの組合せでは、派遣社員とアルバイトのダブルワークが66%と最も多いです。次に多いのが、正社員をしながら派遣にも登録しているケースで15%です。

日雇いや単発の仕事は、毎月の収入に増減があります。派遣社員としてフルタイムで働きつつ、他でも「安定して働ける場所がほしい」と考えているため、収入の見通しが立てられるパートやアルバイトが多いと推測できます。

働き方としては、平日、月曜から金曜まで17時に終わる派遣で働いている場合、週に2日程度、18時から21時までアルバイトをするとか、逆に正社員だけど土日を利用して派遣として働いているパターンが多く見られます。

同時に掛け持ち・ダブルワークした会社の数は?

掛け持ちした仕事の数、会社の数について回答してもらいました。同時にダブルワークした会社数

本業と掛け持ちした会社の数は、1〜2社の人が86%とほとんどです。

掛け持ちの勤務先が3社、4社ともなれば労働時間も長くなりますし、シフトなどスケジュール管理も大変です。派遣の仕事自体が週3日程度のペースならともかく、週5日フルタイムだと、だいたい1社か2社程度ですね。

本業先に掛け持ち・ダブルワークすることを伝えた人は59%

約60%の人が掛け持ちを伝えていなかったそうです。

派遣会社、あるいは本業先の企業に「他でも仕事をしている」ことを伝えているかどうかのアンケート結果です。 派遣 副業

本業先に他の仕事を掛け持ちしていることを伝えていない人は約60%います。

本業先に対して、「他でも仕事をしている」とはなかなか言いだしにくいのでしょう。でも、他で仕事をしていることは隠してもなんとなくわかってしまうこともあります。

意図的に隠しているケースもありますが、報告したほうがいいのかわからないので「うやむやにしたまま」本業先には伝えずにダブルワークしている人も少なくありません。会社の状況にもよりますが、副業を認めてもらえるのが一番よい方法です。

アンケート結果の中に以下のような意見もありました。

きちんと会社に報告したうえで、合意してやったほうがいいです。バレたらトラブルになることもあるし、自分が損します。
会社がOKならいいですがダメであればバレないように働くのは大変です。

毎月、定期的なペースで掛け持ちの仕事をしたら収入額にもよりますが、確定申告や年末調整にも影響してきます。できれば会社にダブルワークを伝え、認めてもらうのがベストですね。

掛け持ち・ダブルワーク先に本業があることを伝えた人は73%

では逆に掛け持ちしている仕事、バイト先などに「本業があること」を伝えている人はどれくらいいるのでしょうか。

派遣 掛け持ち 本業

副業の勤務先に本業があると「伝えた」人が73%とかなり多くなっています。掛け持ち先の仕事は短時間だったり週何日かだったりします。またバイトはそもそも掛け持ちしている人が多いですから、言いやすい面もあります。

派遣で掛け持ち・ダブルワークする楽しさ・良いと思う点

派遣と他の仕事を掛け持ちしている理由について回答してもらいました!

派遣でダブルワークした理由

派遣の仕事をしながら別の仕事もする理由を見ると、良かった点やダブルワークする楽しさも見えてきますね。

収入を増やすのが第一の目的でしょうが、さまざまな仕事を経験したり、いろいろな人と関わったり、視野が広がるのもダブルワークのメリットです。

簡単にメリットをまとめました。

派遣で掛け持ち・ダブルワークする良い点
  • 収入が増える
  • 気分転換・リフレッシュにもなる
  • 空き時間を有効活用できる
  • さまざまな仕事を経験するメリットがある

では、アンケートで多かった「ダブルワークして良かった点」をピックアップして紹介します。

収入が増える

  • 収入がダブルで増える
  • 目にみえて収入が上がるのでやり甲斐がある
  • 本業とプラスで収入が増え貯蓄額が増えた
  • 万が一本業がうまくいかないときも別の収入源があるので安心
  • 派遣で時給制なので祝日が多いと収入が大きく減るが、ダブルワークで補えた

ダブルワークする一番のメリットは、もちろん収入が増えることです。世の中も不安定な状況ですから、生活費のために掛け持ちで働く人もいます。でも、生活費の補填だけがダブルワークの理由ではありません。

派遣社員として働いていても、趣味や旅行のために少し収入を増やしたいとか、将来のため貯蓄したいと考えて、ダブルワークに踏み切る人も多くいます。

気分転換・リフレッシュにもなる

  • 全く別の業種だったので刺激を受けた
  • 平日はオフィスワーク、土日はデパートのサービス業、カラダや頭の使い方が異なり、良い気分転換になった
  • Wワークすることでどちらの仕事にも飽きることなく続けられた
  • 本業で、または掛け持ち先で嫌なことがあっても別の仕事で良いことがあれば帳消しになる感じがいい

ダブルワークしている人へのアンケートで多かったのが「本業とはまったく違った仕事をしている」パターンです。1日中デスクワークをしている人にとっては、確かに多くのお客様と話をする販売業はまた違った楽しみがあるでしょう。

まるで違うことを仕事にすることで、気分転換になるという意見はとても多くありました。ルーティンワークからの脱出で、刺激を受けることもダブルワークのメリットですね。

空き時間を有効活用できる

  • スキマ時間を使って収入も増やせて効率的
  • 週末を利用し好きなことを副業にしたので楽しみながら働けた
  • ヒマな時間で収入を得て有意義な時間になるのがよい
  • お金を使う時間が少なくなり貯蓄しやすくなった。時間管理能力と仕事の要領も良くなったと思う。

フルタイムで働いていても、考えてみると「ぽっかり空いている時間」がけっこうあります。お休みの週末になると、家でゴロゴロして気づいたら1日終わっていた・・・なんてこともよくあります。

それなら時間を有効に使って、収入を増やしたり、趣味を仕事にする方法も良いですね。好きなことをしてお金も稼げるなら、楽しいダブルワークになります。

さまざまな仕事を経験するメリットがある

  • 新しい知識や情報を人一倍吸収できるのがよいと思った
  • 経験値を増やせて多くの人と関わりがもてた。色々な考え方ができるようになった。
  • 副業で学んだことが本業でも役に立った
  • いろいろな仕事をすることで自分自身の成長が感じられる。ルーティンワークにならないですむ。
  • ダブルワークでより多くの人と関わり人脈が広がった

社会人になると、どうしても職場の人としか接点がなくなりがちです。別の仕事をすることで、新しい人脈ができます。

また、これまでと違う職に就くことで視野も広がるし、いろいろな経験が積めることも良い点です。仕事に対して貪欲で、積極的な人ほどダブルワークに興味を持っているのではないでしょうか。

派遣で掛け持ち・ダブルワークの苦労・注意点・トラブル事例

仕事を掛け持ちする時の苦労や大変だったこと、注意点などについても回答してもらいました。

気になるのが、派遣社員でダブルワークをしたときにトラブルがなかったか、という点ですね。

派遣のダブルワーク トラブル

実際にダブルワークしている皆さんのアンケート結果では、大半の85%がトラブルはない、と回答しています。

とはいえ、トラブルほどではないけど「大変なこと」や「ここに注意したほうがいい」という点はあります。回答の中から、これからダブルワークをしようと検討している方の参考になるものを紹介します。

簡単に注意点をまとめました。

ダブルワークする際の注意点
  • ダブルワークするなら体調管理は重要
  • スケジュール管理・予定の把握がポイント
  • 生活リズムに慣れるまでが大変

ダブルワークするなら体調管理は重要

  • ダブルワークは体力的にはきついから、完全に休みの日を作ったほうがよい
  • プライベートの時間が少なくなるので精神的にきつく感じることもありました
  • やっぱり体力勝負。自分の体力を過信しすぎず無理をしないことも大事

2つ以上の仕事を掛け持ちするのは、なんといっても「体力勝負」です。アンケートでも「とにかく疲れる」「休みの日が少なかったり、半日程度だったりで、疲労感がなかなか抜けない」という声も目立ちました。

自分で体調管理に気をつけて、しっかり休みをとることが大切です。

スケジュール管理・予定の把握がポイント

  • いわゆるダブルブッキングをしてしまい焦ったことがある
  • 本業との時間配分に気をつけないと体調を崩すが、その時間配分やシフト管理が大変
  • 仕事のピークが重なると気力・体力ともに消耗するので気をつけたほうがよい
  • 会社の出勤希望日とバイト先の緊急的な要請が重なったりすると、どちらを断るにしても対応に悩む
  • とにかく時間のやりくりが面倒、大変

ダブルブッキングは双方の勤務先に迷惑がかかり、シフト制の勤務ではとくに失敗しやすいので注意したいところです。2つ、あるいは3つともなると、仕事のスケジュールを充分に把握し、自分の体力や気力が保てるように、上手にコントロールする必要があります。

日程調整や管理は大変ですが、スマートフォンのスケジュールアプリを活用するなど工夫するとうまくいきます。また、慣れるまでが大変という声も多かったですね↓。

生活リズムに慣れるまでが大変

  • 寝る時間が日々違い、最初はなかなか寝付けず疲れが増した
  • シフトが一定しないので、常にスケジュールを確認しないと不安になった。
  • 慣れるまで体をどう休ませて疲労を解消するか試行錯誤しました
  • 最初のうちは慣れないことだらけで、出勤時間や曜日がばらばらなので休みの日も休んだ気がしなかった。

仕事の掛け持ちは自分でペースを組み立て、時間配分や休みの確保などがしっかりできるようになるまでが一番大変です。特に最初のうちは体力的にもきついですし、慣れないこと続きで精神的もバテやすくなります。

きちんと心も体も休める日を確保するのが大切です。

派遣社員が掛け持ち・ダブルワークして増えた月収

副業やダブルワークを行い、毎月どれくらい月収が増えたかを聞いてみました!

結論、3~4万ほど増えたという人の割合が1番多かったです。

ダブルワークの月収

ダブルワークで増えた月収は「3万から6万」の人が半数を超える61%です。

時給を1,000円とすると、5万円なら50時間労働です。

土曜・日曜 6時間(1,000円×6)×8回=48,000円

毎月5万円の収入は大きいですね。収入は増えて、お金を使う時間は減るせいでしょうか、アンケート結果にも「貯蓄額が増えた」が目立ちました。

派遣社員は仕事がない時期や、時給計算では祝日や休みが多いと収入減もあるので、一定額の貯蓄をすることで安心感が増します。いっぽうで一生懸命働き、増えた収入でプチ贅沢をしたり趣味に使ったり、懐をあまり気にせず、好きなことができるメリットをあげる人もいました。

いずれにしても、1つ以上の仕事をすれば、それだけ収入は増えます!

派遣社員で掛け持ち・ダブルワークした人の週の労働時間

下のグラフは、アンケート結果をもとにした掛け持ちしている仕事の1週間の労働時間です。ダブルワーク 労働時間

掛け持ち仕事の労働時間は、6時間から10時間が最も多いです。本業の職種にもよるでしょうが、フルタイムで働いていたら、体力的なことを考えても週10時間くらいまでが妥当なところと言えます。

週10時間なら、たとえば平日3日、19時くらいから3時間程度働くとか、土日に5〜6時間働くペースです。働く時間を増やせば、もちろん収入も上がります。ですが、ダブルワークしている皆さんは、やはり無理をすれば体調を崩す原因になるとも答えています。

それぞれの年齢や体力、仕事内容を考えた上で、無理なく働ける時間を計算しましょう。