この記事では、Web面接(オンライン面接)に臨むにあたり、事前に準備すべき項目を9つ紹介しています。
特に初めてのWeb面接で「事前に知っておくべきことは?」「準備しておくべきことは?」といった疑問を持っている方の参考になるように情報をまとめています。
Web面接(オンライン面接)とは?対面面接との違い
Web面接とは「会社に訪問せず、オンラインで行われる面接」を意味します。多くの場合は、事前に日時やアクセス先URLが企業担当者から送られてくるので、指定された通りにアクセスし、自宅などで面接を受けることとなります。
Web面接と対面面接には違いがあり、その違いを押さえた上で、事前に準備をしっかりしておくことが大事です。
▼Web面接と対面面接の違い
Web面接 | 対面面接 | |
---|---|---|
場所 | 自宅 | 会社 |
アクセス | パソコンから指定されたURLに接続 | 会社に訪問する |
気にすべき見た目 | 自分の見た目と背景 | 自分の見た目 |
例えば、Web面接では、自宅にいながら面接を受けることができますが、機器やネットワークトラブルで面接が中断される可能性があったり、スムーズに進まなかったりするため、機器などの準備も合わせて必要となります。
具体的にどのような準備が必要なのか、事前に知っておくべきこと・やっておくべきことを確認しましょう。
Web面接に臨む前に確認しよう!事前準備チェックリスト
ここからは、Web面接の事前準備チェックリストを9つ確認しましょう。
機器・ネットワーク・設定 | □ ①使用するデバイスを用意する(PC・スマホ) □ ②通信速度を確認する □ ③イヤホン・マイクで音声環境を整える □ ④アプリのインストールやアップデートを済ませておく □ ⑤自分の名前を正しく設定しておく |
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身だしなみ | □ ⑥映り方を気にする □ ⑦当日の身だしなみの準備をする |
トラブル予防 | □ ⑧予行練習をする □ ⑨連絡先をメモしておく |
Web面接をスムーズに進めるためにまず大切なのが機器やネットワークなどの準備です。機器の設定や通信速度などを確認しておく必要があります。
また、対面面接と違い、Web面接ではカメラを通して印象が決まるため、当日の身だしなみを決めた上で、カメラを通してどのように映るのかをあらかじめ確認しておく必要があります。
そして、対面面接では起こり得ないWeb面接ならではのトラブルが発生する可能性があります。そうしたトラブルを予防することも準備の一つです。
1:使用するデバイスを用意する(PC・スマホ)
まずはWeb面接を受ける際に使用するデバイスを用意しましょう。PCとスマホどちらでもWeb面接を受けることはできますが、できればPCを用意することがおすすめです。
PCは、スマホと比較して、音声や画像が安定しやすく、面接中の遅延が発生しにくいというメリットがあります。
また、面接中に企業側から資料が共有されることがありますが、画面が小さいスマホだと見づらく資料の内容を理解しにくくなるため、この点でも画面の大きいPCの方が良いと言えます。
スマホで受ける場合はスマホスタンドなどで固定をして、画面がブレないようにしましょう。スマホが倒れてしまったときには面接が中断されてしまいます。また、スマホに途中で着信が来ないよう設定をすることも大切です。
また、いずれのデバイスにせよ、充電を十分にしておくことが必要です。Web会議ツールを使用すると、電池の消耗が激しくなります。可能であれば、充電しながら面接を受けましょう。
2:通信速度を確認する
通信速度を確認することも事前準備の一つです。回線が遅くうまく接続できないのは、Web面接においてマナー違反です。通信速度は10Mbps〜30Mbps以上だと安定しやすく、問題が起きにくいとされています。
スマホのテザリングやポケットWi-Fiを使用する場合は、スマホやポケットWi-Fiが十分に充電されているか、またデータ通信量が上限に達する可能性がないか、あらかじめ確認しておきましょう。
またPCでWeb面接を受ける場合、自宅のWi-FiやポケットWi-Fiに加えて、万が一のために、スマホのテザリングにも繋げられるよう準備しておくのがおすすめです。
通信速度に問題がある場合は、Wi-Fiルータを変えることも手段の一つです。Web面接までに日数があるのであれば、この際に機器の変更を検討するのがおすすめです。
面接までの日数がない場合などは、友人の家やレンタルスペースの利用を検討しましょう。
3:イヤホン・マイクで音声環境を整える
音声環境を整えることも大切です。スマホ用のマイク付きのイヤホンがあれば問題はありませんが、イヤホン無しで面接を受けることはおすすめできません。イヤホンが無い場合、企業側担当者にとっても、面接を受ける側にとっても話す内容が聞き取りづらく、会話がスムーズに進まない可能性があります。
また、ワイヤレスイヤホンを使用する場合は、事前に接続を確認しておく必要があります。ワイヤレスイヤホンをBluetoothで接続する場合、意図せずとも他のデバイスに接続されているということも起こります。
イヤホンなどが用意できたら、マイクテストをしておきましょう。パソコンであれば、WindowsとMacそれぞれにマイクテストの方法があるので、面接前に必ず確認しましょう。
マイクテストの方法(Windows)
マイクテストの方法(Mac)
4:アプリのインストールやアップデートを済ませておく
Web会議ツールには、Webブラウザでアクセスするものや、ログインが必要なものなど様々な種類があります。アプリでの接続が必要な場合、あらかじめインストールしておきましょう。
また、Webブラウザで接続する場合は、使用するWebブラウザを最新版にアップデートしておきましょう。面接直前にアップデートをした場合、パソコンが再起動し面接時間に準備が間に合わない可能性があります。
5:自分の名前を正しく設定しておく
Web面接の前に、使用するWeb会議ツールのアカウント名を自分の名前に正しく設定しておきましょう。
案外アカウント名の確認が抜けている人が多くみられます。特に友人とオンライン通話をするなど、私用でWeb会議ツールにログインしている人には、アカウントをニックネームで設定している人も多いので注意が必要です。
Google MeetでWeb面接を行う場合、普段使用しているGoogleアカウント名が自動で表示されるので、予め変更しておきましょう。
6:映り方を気にする
使用するWeb会議ツールにアクセスし、カメラの映り方を3つのポイントで確認しましょう。
カメラの背景 | 背景として映る部屋は整っていますか?バーチャル背景を使う機能もありますが、印象良く見えないため、気になる場合は背景をぼかす程度にしましょう。 |
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カメラの角度 | 角度は上・下からの映りになっていませんか?違和感がないように目線と平行な位置にカメラを設置しましょう。 |
明るさ | カメラに映ったときに顔が暗く映らないか、逆光になっていないか確認しましょう。またライトがあれば、顔の印象が明るくなので使用しましょう。部屋のレイアウトの関係でどうしても逆光になってしまう人は、ライトの活用をおすすめします。 |
7:当日の身だしなみの準備をする
Web面接当日の身だしなみを以下の2つに分けて準備をしましょう。
服装 | 業界によって求められる身だしなみは異なりますが、基本的にスーツを準備しましょう。ベンチャー企業などで自由度の高い会社もありますが、ジャケットや襟付きの服がおすすめです。 |
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髪型・ひげ・メイク | 髪型やひげ、メイクについても対面面接と同様に準備をしましょう。自宅だと油断してしまいがちですが、寝癖や無精ひげなどは清潔感がないように思われるので気をつけましょう。 |
8:予行練習をする
当日の予行練習をしておきましょう。特に普段使わないWeb会議ツールをWeb面接で使用する場合は、事前にアクセスすると安心です。
Web面接を行うURLに実際にアクセスができるか、また自分のアカウントで問題なくログインできるかを確認しておきましょう。
アクセス可能なことが確認できたら、次は同じWeb会議ツールを使用して、友人とオンライン通話をし、以下の3つの観点でフィードバックしてもらいましょう。
音声 | 当日使用するイヤホンを実際に使い、声のボリュームや雑音などに問題はないかを確認しましょう。 |
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画像 | 当日の身だしなみでのカメラ映りや部屋の背景、角度、明るさなどを確認しましょう。 |
会話のスムーズさ | スムーズに会話ができるかや、通信速度に問題がないかなどを確認しましょう。 |
9:連絡先をメモしておく
万が一のトラブルの際のため、企業側担当者の連絡先をメモし、手元に置いておきましょう。
Web面接開始前も面接中も様々なトラブルが発生する可能性があり、その際にすぐに連絡が取れるよう準備しておきましょう。
Web面接・オンライン面接当日の流れ
ここからはWeb面接当日の流れを確認しましょう。
Web面接が始まる30分前に準備を始める
以下の確認・準備を30分前には始めましょう。
- 当日使用するデバイスやスマホ、またポケットWi-Fiなどの充電を再確認
- Wi-Fiやスマホのテザリングを含めネット環境に問題がないか再確認
- 身だしなみに問題はないか再確認
- 他のアプリや通知機能をOFFにする
Web面接が始まる5分前にはアクセスする
Web面接の5分前にはURLにアクセスしておきましょう。当日面接時間になって、通信が不安定になるなどの不測の事態が発生することがあります。どんな理由であれ、遅刻をすると印象が悪くなってしまうので気をつけましょう。
Web面接の最中に気をつけるべきポイント
面接中は以下の点に気をつけましょう。
話し方 | Web面接だと声や表情が伝わりにくいので、対面面接よりも大きな声でゆっくりと、表情豊かに、手振りや相槌は大きくする。 |
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目線 | 目線は画面に映る相手の表情を見ながら、基本的にはカメラ目線を意識しましょう。相手の顔の画像をカメラの近くに設置しておくと、目線が大きく動くことがないのでおすすめです。 |
Web面接終了時
ぶつ切りするのは印象が悪いので、基本的には企業側担当者が会議を終了するのを待ちましょう。相手が切らないようであれば、3秒待って終了するようにしましょう。
よくあるWeb面接でのトラブル対処法
どれほど用意しても、トラブルが起きる場合があります。その際の対応方法を確認しましょう。
Web面接用のURLに入れない場合
Web面接のURLに入れないときは、再度手順を確認し、またIDやパスワードに間違いがないか確認しましょう。
万が一面接開始時刻前に解決ができない場合は、面接会時刻前に直接連絡を入れましょう。開始時刻以降に連絡を入れると印象が悪くなってしまいます。
企業側担当者がWeb面接に参加してこない場合
まずは2〜3分ほど待ってみて、それでも企業側担当者が参加してこない場合は、相手からメールが届いていないか確認した上で、緊急連絡先に電話をかけて状況を確認しましょう。
相手の声が聞こえない場合
相手の声が聞こえない場合、自分のスピーカーがオフになっていないか確認した上で、面接官に声が聞こえないことを伝えましょう。
面接中に回線が不安定になった場合
面接中に回線が不安定になった場合、聞き取りづらいことを伝え、面接官の指示に従いましょう。
Web面接に関するよくあるQ&A
Web面接では想定外のトラブルもありますが、その対応方法は基本的には対面面接と同様です。疑問が上がりやすい点についていくつか確認しましょう。
Q:カンペを用意しても良いですか?
A:あまりおすすめしません。目線が動いてしまい、印象が良くありません。
Q:メモはどう取れば良いですか?
A:紙に書くことをおすすめします。メモを取る必要があるときは、キーボードではなく、目線を相手に向けたまま紙に書くことがおすすめです。
面接の攻略法について知りたい人は、以下の3つの記事を参考にしてください。