「管理しないフルリモート」で生産性アップ。サクラサクマーケティングの働き方とは

ひとつの企業にフォーカスして、新しい働き方についてお伝えしていくこの企画。

今回は、移り変わりの激しいWebマーケティング業界で17年以上ご活躍されながら、なんと「キャンピングカー勤務」をする社員さんがいるなど自由度の高い勤務スタイルが特徴である、サクラサクマーケティング株式会社さんを取材させていただきました。

サクラサクマーケティング株式会社とは

「サクラサクマーケティング株式会社」は、広告に頼らずSEOとコンテンツマーケティングの力でWebサイトを改善することを特徴としており、これまで1,500サイト以上の実績があるなど多くの企業から信頼されている会社です。

社員のみなさまの働き方も特徴的で、社員を信頼しているからこそ管理しない「性善説がベースのフルリモートワーク」という、他ではあまり見られないやり方でマネジメントをされています。

今回は、そんなサクラサクマーケティングさんの制度面や社内カルチャー、今後の展開などについて、「ねぎお社長」としてさまざまなメディアで情報を発信されている取締役社長COOの根岸さんにお話を聞かせていただきました。

会社名 サクラサクマーケティング株式会社
住所 東京都渋谷区渋谷1-3-9 ヒューリック渋谷一丁目ビル620
事業内容 SEOコンサルティング
コンテンツマーケティング
CROコンサルティング
設立 2005年8月8日
公式ページ https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/
本日お話を伺った方
根岸さんのアイコン

サクラサクマーケティング株式会社
取締役社長COO

根岸 雅之さん

中小企業のパートナーとして、必要とされる会社であり続ける

編集部

サクラサクマーケティングさんは、採用サイトで「一言でいえばSEO会社」とおっしゃっているように、主に検索エンジン経由で企業のWebサイトの売上を向上させる支援をされていらっしゃいますよね。

次々に流れが変わってしまうWebマーケティング業界で、17年以上経営されていらっしゃるのは、それだけ手掛けた仕事が信頼されているからだと考えてよいでしょうか。

根岸さん

そうであればありがたいです。私たちは、もちろん仕事を進める上では最新の技術やトレンドを理解して業務に反映させていきますが、掲げている理念は結構オールドスタイルなんです。

サクラサクマーケティング株式会社公式ウェブサイトのクレド掲載部分画像
▲サクラサクマーケティングさんが掲げている理念(公式ウェブサイトより引用)。

根岸さん

自分の利益より相手からの信頼を大事にするとか、当たり前のことを当たり前にやるとか、そういった理念を日常に落とし込んでいることが長く続けられた理由なのかなと思います。

それは、そもそもの会社をやっている目的につながると考えています。IT業界だと、「売上○○億円突破」「株式上場」などのゴールを設定する会社が多いと思うんですけど、私たちは「会社を継続する」ということが一番の目標です。

つねに世の中で必要とされる会社であり続けるということが目的なので、目標を達成するために無理やり商品を売ったり、契約を結んだりするという発想がないんですね。もちろんスケールしていくことが悪いとは思わないですが、私たちはあくまでお客さんに喜ばれるサービスを提供し続けたいと考えています。

編集部

Webサイトを拝見すると、「中小企業のDX化の強力なパートナー」と自己紹介されていますね。

根岸さん

そうですね。特に中小企業様に限定しているわけではないんですけど、弊社が広告を使わないのも、予算面で厳しい企業様に、積み上げていくコンテンツの部分で勝負してもらいたいからなんです。

私がこの業界に入って最初に感じたのは「少し閉鎖感があるな」ということなんですね。やたらとカタカナを使ったり、難しい言い回しが多いので、特にWebの知識がない企業様からしたらわかりづらい業界だと思います。

中小企業の中には、専門的な知識があるWeb関連の担当者を社内に置くことができない会社さんもいらっしゃいます。自分のYouTubeでもテーマにして取り組んでいますが、サクラサクマーケティングでは、とっつきにくい「Webマーケティング」というものをわかりやすく伝えて、誰でもできるようにしていきたいんです。

Webマーケティングの担当者と人材を繋げるプラットフォームをリリース

サクラサクマーケティング様の新サービス「サクラサクワークス」の公式サイト画像

編集部

2022年11月に、「サクラサクワークスfor biz」および「サクラサクワークス」というサービスをリリースされましたね。いったいどのようなサービスなのでしょうか。

根岸さん

はい。かんたんに説明すると、Web担当者とWebマーケティングの人材を繋げるプラットフォームです。記事作成、動画編集、Webサイトへのアップロード作業などのマーケティング業務に対して、4,000人を超える専門家が対応いたします。

「サクラサクワークス」は、単純に企業と人材を繋げるだけではなく、弊社専任のディレクターが要望等をヒアリングしてオーダーメイドで請け負うので、他のクラウドソーシングと違いそれぞれのワーカーさんとやり取りをする手間が発生しません。

編集部

このようなサービスを立ち上げたきっかけはなんでしょうか?

根岸さん

実はつい先ほど、自分のnoteにこのサービスが生まれた背景を書いたところです。
※お話に出たnote記事はこちら→「なんとかする力-サクラサクワークス誕生の背景」

もはやリモートワークが当たり前の世の中ですが、そうすると社員とフリーランス、業務委託、アルバイトなどの垣根がなくなってきたと思うんです。出社せずに家から仕事ができるのであれば、依頼する相手がどこにいても関係がない。

たとえば「社内にできる人がいないから、やりたい業務が実行できない」という企業様が、このプラットフォームを利用することで、全国の優秀なワーカーの方々を活用することができます。

いろんなスキルを持った方たちが登録されているので、お客様は課題やニーズに応じて適したワーカーの力を借りて解決することができるわけです。サクラサクワークスはそんな背景で生まれたサービスになります。

編集部

能力があってもお客様とのやり取りなどがあまり得意でないワーカーの方もいらっしゃると思うので、そういった点をフォローしてあげるということですね。

根岸さん

そうです。弊社の担当ディレクターが間に入るので、ワーカーとクライアントのやり取りは基本不要となります。そういったディレクションやスケジュール管理などは、お任せいただければと思います。

企業からしても、全体的な舵取りや自社サービスに精通していないと気づかない部分に関しては社員に任せて、業務量が多いライティング・コーディング・デザインなどをワーカーに任せると、社員数以上の業務を幅広くこなすことができるはずです。

リソースやノウハウが足りない企業様にとっても、自分の得意な仕事に集中したいワーカーの方にとってもwin-winの仕組みだと思っています。

サクラサクワークスfor biz(企業向け):https://www.sakurasaku-labo.jp/works/biz/
サクラサクワークス(ワーカー向け):https://www.sakurasaku-labo.jp/works/worker/

「社員を信じることに決めた」フルリモートの働き方

サクラサクマーケティングのメンバーが、ワーケーションをしている環境

編集部

現在はフルリモートの体制で勤務されていると伺いましたが、いつごろ開始されたのでしょうか。

根岸さん

フルリモートの体制を開始したのは2020年2月19日です。ただそれまでは、自分で言うのも恥ずかしいんですけど、恵比寿にすごく綺麗で80人くらい入れるオフィスを持っていて。「サクラサクといえば恵比寿のオフィス」という、シンボルとしてやっていきたいなと考えていたんです。

でも、社会情勢も考えて2020年5月にはオフィスを解約しました。一応渋谷のレンタルオフィスは借りましたが、8人しか入れないので全員に「来ないでくれ」って話をして(笑)。

フルリモートで事業がうまくいくかどうか不安だったんですけど、結果としてむしろ良くなっているので、このスタイルを現在まで貫いているというところです。

サクラサクマーケティング株式会社の恵比寿オフィス(2018年10月時点)での集合写真
▲恵比寿オフィスでの集合写真(2018年10月時点)。現在はフルリモートとなっている。

編集部

ちなみに、それまではリモートはまったく使われていなかったんですか。

根岸さん

まったく使っていなかったですね。私自身も「Zoom」という言葉さえ知らなかったくらいです。「オンラインで商談するなんて無理に決まってる」と思い込んでいました。それが、今ではお客様への対応もすべてオンラインに切り替えているからおもしろいですよね。

編集部

フルリモートかつスーパーフレックスという勤務スタイルなのに、ほとんど管理をされていないと聞いて驚きました。これは本当なのでしょうか。

根岸さん

はい、本当です。テレワークを導入している企業なら「社員が本当に働いているのかわからない」「どう管理すればいいかわからない」というのは、一度は抱える悩みだと思います。

性善説・性悪説という言葉をよく聞きますが、私たちの企業文化から考えると、性悪説だとまずリモートワーク自体が成り立たないのではないか、本来のリモートワークのメリットが一切出ないのではないかと感じたんです。

だから、リモートワークを始めるときに性善説を採用して「一切管理しない方向でいきましょう」となった。思い切りが必要でしたが、スタートの時点でこう決断できたのはとても良かったと思います。

編集部

しかし、まだリモートワーク自体が浸透していない時期に、その決断ができたのはすごいですね。

根岸さん

私はサッカーが好きで少年サッカーの監督もしているんですけど、サッカー用語で「マリーシア」という言葉があります。これはポルトガル語で「ずる賢さ」みたいな意味で、ルールの範囲の中で常識に外れたことをやったときなんかに使います。私は、ある意味会社としてもマリーシアができればいいと思っていて。

サクラサクマーケティングは規模としては小さいし、上場するわけでもない。株主もいないので、売り上げを何百億にしなきゃいけないということもない。それであれば、「これやっていいの?」ということをどんどん実行して、ダメだったらやめればいいと考えたんです。

編集部

そのように考えられるのも、社員を信頼されているからなのでしょうか?

根岸さん

特に採用の時点で真面目さを優先して見ていたというわけではありません。でも、「嘘をつくような社員はいないな」と信じていたので、大丈夫かなって思ってやってみたら本当に大丈夫だったという感じですね。

実は、2019年末に社内改革をしたことや、2020年初頭にフルリモートにしたこともあって、「少し合わないな」ということで抜けていくメンバーがいました。40人ぐらいの会社で5〜6人が辞めたので、インパクトは大きかったです。

しかし、結果として2020年は2019年より売り上げが上がったんですよ。人数が減ったのに売り上げが上がっているので、フルリモートにしたことで間違いなく生産性が上がったと思います。

フルリモートには、コミュニケーションが減る以上のメリットがある

サクラサクマーケティングのメンバーが、屋外でフルリモート勤務をしている環境

編集部

フルリモートかつコアタイムがないスーパーフレックス制度を採用されていると、どうしても社員同士のコミュニケーションが減ると思うのですが、解決するために何か工夫されたのでしょうか?

根岸さん

こういう働き方をしていると、経営者仲間からも「コミュニケーションはどうやってるの?絶対リアルで会ったほうがいいよね」なんて言われたりもします。

でも、それは当たり前だと思うんですよ。Web会議より直接会って話したほうがいいのはわかっている。でも、フルリモートによって生産性が上がるなどしてメリットのほうが上回れば、私はその部分は補えるんじゃないかなと思います。

もちろん、まったくコミュニケーションを取らないわけではないですよ。月1回Zoomで全社的なミーティングをしたり、チームにもよりますが週1回は1on1のミーティングをしたり、私自身もYouTubeやnoteなどを通して情報を社員に対して発信しています。

あと、ツールとしてはGoogleのWorkspaceとChatworkを使って、スケジュールの共有や日常的なやり取りをおこなっています。

編集部

メンバー同士でプライベートな話をする機会もあるんでしょうか。

根岸さん

ひとつ工夫しているのは、1on1ミーティングでは必ずアイスブレイクをするルールにしています。いきなり仕事の話から入るのではなく、「最近どう?」と近況を聞いたりして始めてもらう。

これはメンバー全員に言っているんですけど、リモートワークによって通勤時間がなくなった分、自由な時間は絶対生まれているはずですよね。そうであれば、プライベートの時間を充実させて「こんな新しいことにチャレンジした」という話をしてほしいですね。

キャンピングカー勤務から育児と仕事の両立まで、幅広いメンバーが

キャンピングカーで仕事をするサクラサクマーケティングの社員
▲自由な働き方が可能なサクラサクマーケティングさん。中にはキャンピングカーで仕事をする人も。

編集部

ちなみに、この2年半ではどんなことにチャレンジした方がいらっしゃいますか?

根岸さん

実は、1人ちょっとすごい社員がいまして。キャンピングカーで全国を巡って車の中で仕事しています(笑)。最初に言われたときは、正直「ふざけるなよ」と思いました。でもよく考えてみると、拒否する理由はない。別にちゃんと働いてくれるならそれでいいじゃないですか。

ほかには、釣りが趣味で北陸に引っ越したメンバーや、ワーケーションも可能なのでビデオ会議の背景が気づいたら変わっているメンバーもいます。

編集部

キャンピングカー暮らしは特殊な例だと思うのですが、自由に働ける環境だとお子さんがいるメンバーも助かるでしょうね。

根岸さん

そうですね。私のところはもう手がかからない年齢ですが、育児で生活のリソースがいっぱいいっぱいのメンバーももちろんいます。そういった人からは「非常にありがたい」という言葉をもらっていますね。

少し前に「育休を取りたい」と伝えてくれた男性社員がいました。もちろん制度として可能なんですが、私はそれを聞いて「育休を取る必要があるのかな」と思ったんですね。なぜかというと、今の弊社の働き方を使えば、育休制度を使わなくても仕事が回るからです。

国から3分の2の給付金がもらえるから育休を使うのもいいかもしれないですけど、それならちゃんと働いて満額の給与をもらえばいい。1日動けないときは有給を使って、それ以外のときは自由に勤務時間を設定することで、結果としてちゃんと両立ができたんです。

「この会社じゃないと絶対に無理でした」と言ってもらえたのは、すごくうれしかったですね。

「副業可」ではなく「会社のPCを使った副業奨励」

編集部

現在、副業を許可している企業は増えてきていると思います。しかし、サクラサクマーケティングさんはそれだけではなく「会社のPCやツールなんかも使っていいよ」という姿勢で副業を奨励していますね。なかなかできないことだと思うのですが…。

根岸さん

先ほどの性善説ともつながるんですけど、フルリモートの場合は「会社の資産を使った副業禁止」としたところで、実際のところはわからないじゃないですか。だったらそこは自由にしたほうがすっきりするなと。

もちろん、セキュリティの問題など会社に損害を与えかねない部分はクリアにしてもらわないと困るんですけど、「会社から支給しているもので使えるものがあったらどうぞ使ってください」というほうが潔いですよね。

編集部

実際に副業をされている方はどれぐらいいらっしゃるんでしょうか?

根岸さん

今は、たぶん3分の1くらいの社員は副業をしていると思います。

私の認識だと、Webマーケティング業界で働く社員の副業というと動画編集やライティングなどを考えていたんですが、中には「商業施設の店頭スタッフとしてアルバイトしたい」という社員がいたのは驚きました。もちろん、まったく問題ないので許可しています。

編集部

ルールを守れば会社が貸与するPC等も使用可能なうえ、副業の内容も問わないというのは、他にあまり類を見ない気がします。フルリモートなのに一切管理をしないのと同じように、社員への信頼があるからこその制度だと感じました。

「会社に貢献しながら、積極的に実力をつけたい」「別分野でも仕事がしてみたい」「出来る限り稼ぎたい」という人にはうってつけですね。

YouTubeなどで積極的に情報発信する理由

サクラサクマーケティング・根岸さんのリモートワーク環境
▲根岸さんのリモートワーク環境。ここでYouTubeの撮影もおこなっている。

編集部

根岸さんのYouTubeチャンネルも拝見いたしました。動画内のスライドなどもご自分で作成されているんでしょうか?
YouTube:ねぎお社長のWEBマーケチャンネル

根岸さん

そうです。編集作業だけはスタッフに任せていますが、撮影も素材もすべて自分で作っています。ほかにも、noteやTwitterもできるだけ更新するようにしていますね。

目的としては、社内向けの教材として学んでほしいというのもあるんですが、社外向けの情報発信が足りていなかったのが一番ですね。いくらお客さんに「Webウェブマーケティングは大事です」と言っていても、はたして自分たちがしっかりとやれていたのかというと、正直できていなかった。

自分たちがDX化しなきゃいけないときに、社員を使ってどうこうやってる場合じゃないと。まず私が背中を見せてやらないといけなかった。だから、自分自身が広告塔になろうと思って始めたという部分があります。

「ねぎお社長」のキャラクターでファンを増やす

サクラサクマーケティングの根岸社長が運営されているYouTubeチャンネルのホーム画面
▲根岸さんが運営されているYouTubeチャンネル

編集部

「ねぎお社長」と名乗られているのは理由があるのでしょうか。

根岸さん

弊社の林(代表取締役会長CEOの林亨さん)が僕のことを「ねぎおくん」と呼ぶんですけど、それをそのまま使っています。というのも「サクラサクマーケティングの社長、根岸です」で始めるのは堅すぎたんですよね。私はあまり恥ずかしさを感じない人間なので(笑)、ちょうどいいなと。

会社でも「サクラサクラボ」というオウンドメディアを持っていて、比較的堅めの情報発信をずっとしているんですけど、すべてこのスタイルだと見る側も疲れてしまうかなと。方向をねぎお社長のほうにずらしたことでフランクに情報発信できるようになったのは、すごく大きいですね。
※オウンドメディア「サクラサクラボ」はこちら→https://www.sakurasaku-labo.jp/

YouTubeからの発注もすごく増えているので、間違いなく効果が出ていると思います。

根岸社長が運営されているYouTubeチャンネルの動画一覧
▲根岸さんが運営されているYouTubeチャンネルの動画一覧。

編集部

発注する企業様も、まったく初見で問い合わせるのと、YouTubeを見て親しみやすい感覚を持って連絡するのでは、入り口から違いますよね。

根岸さん

そうですね。私のYouTubeを見てファンになってくれた方が問い合わせをしてくれることもあるので、本当に受注率が高くなりました。

特に若手のセールス担当だと、リモートワークでプレゼンをするのは難しいと思うんですよ。それなら、一番得意なやつがプレゼンすればいいっていう。だから、営業の現場で使う資料は私が先に動画にしておいて、それを事前に見てもらうようなかたちにしてるんです。生産性もさらに上がりましたね。

編集部

「一番得意なやつがプレゼンすればいい」と根岸さんは当たり前のようにおっしゃいましたが、だからといって代表自らがそれを実践される会社はそう多くないのではないでしょうか。社員の方々はきっと、そんな根岸さんと一緒に働くことができ、とても心強いだろうなと感じました。

会社と共存して課題解決できる人に来てほしい

編集部

採用時に、「こんな人に応募してほしい」という思いはありますか?

根岸さん

Webマーケティングの業界に入りたいという人は、どちらかというとスピード感を持ってスキルアップしたい人が多いと思うんです。もちろんサクラサクマーケティングに入れば、SEOの知識を得たりコンテンツマーケティングのスキルが身につくと思うんですけど、よく考えるとそれは目的じゃないなって思っていて。

目的は、あくまでも「お客さんの課題を解決すること」。スキルはその手段でしかないんです。自分のことだけではなく、お客さんのために動ける人に入ってもらうと、会社と社員の両方にとってWin-Winだと考えています。

編集部

入社した方への教育体制という点ではどうでしょうか。

根岸さん

弊社はフルリモートでスーパーフレックスなので、付きっきりで仕事を教えられるわけではありません。
いわば会社に属しながらもフリーランスのような状況にもならざるを得ない。そうすると、自ら学んでセルフコントロールができる人じゃないと厳しいと思いますね。

その代わり、これまで得た知識や経験を動画などでまとめていますので、学ぶ姿勢があれば必ず成長できるはずです。会社に依存するんじゃなくて共存できるような方だと、本当に働きやすい環境だと思います。

詳しくはnoteにもまとめているので、ぜひ読んでいただければと思います。
※お話に出たnote記事はこちら→「【採用PR】WEBマーケ経験者の方、サクラサクで働き方を変えませんか?

採用選考は「トップから現場」の順番

サクラサクマーケティング株式会社の取締役社長COO根岸雅之さん
▲採用においては、根岸さんが書類選考・一次面接で対応している。

編集部

書類選考や面接などでは、サクラサクマーケティングさんならではの特徴はあるでしょうか。

根岸さん

私が一番会社を知っている人間なので、書類選考や一次面接では私が見ていますね。私の段階で会社に合わないと判断したら、その後に進んでも仕方がないので、一番効率がいいと思います。二次面接以降で部長が見て、その後で現場が見るというステップになります。

そして最後は、面接ではなくて年齢が同じくらいの社員と普通に会って話してもらう。そこで一緒に働く人間としてどう感じるかというところを見てもらっています。結局、私と働くわけじゃなくて現場で働くわけなので、そこで馬が合うか、やっていけそうかを判断します。

編集部

最初がトップ、最後は現場という順番なんですね。

根岸さん

はい。企業文化とマッチするか、能力的には問題ないかというところから始めて、最後は「この人と働きたいかどうか」というフィーリングの部分も含めて判断する。この方法が間違いないのかなと思っています。

将来的には週休3日制も検討

根岸さん

最後に、今後の展望も話させてください。私たちは時代の要請もあってフルリモートという働き方改革をしたわけですが、それが途中から強みになりました。これからもどんどんアクセルを踏もうと思っていて、今は週休3日制の導入を検討しています。

最初のうちは有給をうまく使っていくことになるとは思うんですけど、そこも将来的には振り切ってきちんと制度化したいですね。

編集部

週休3日制は近年話題になっていますよね。導入している企業をチェックしている人も多いと思います。

根岸さん

実はこの前、週休3日の条件で転職サイトに掲載をしたところ、800件応募が来たんですよ。給与等の条件も変えておらず、転職サイトのプランも普通の条件なので、特に目立っていたわけでもないんですけどね。結果として3人に内定を出して、2人採用できました。

編集部

しかもサクラサクマーケティングさんの場合はフルリモートなので、場所にもとらわれないですよね。

根岸さん

そうなんです。だから地方からの応募も本当に多くて、今回も最終的に宮城と大阪に住んでいる方を採用したんです。今後の採用条件についても検討していますので、ぜひ注目していてほしいですね。

編集部

既成概念にとらわれないサクラサクマーケティングさんでの働き方が、今後どのように進化していくのか楽しみです。週休3日制になるかどうかも注目したいところですが、現在のスーパーフレックス・フルリモートであっても、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができることはとても魅力だと感じました。まずは1次面接で根岸さんにお会いできるよう、チャレンジしたいものですね。

本日はありがとうございました!

■取材協力
サクラサクマーケティング株式会社:https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/
採用ページ:https://www.sakurasaku-marketing.jp/recruit/careers/