派遣で大手企業に勤務できるの?大手or中小で働くメリットとデメリット

派遣で仕事を選ぶ際、せっかくなら皆が名前を知っている大手企業で働いてみたいと思ったことはありませんか?

新卒や中途採用では門戸が狭く、なかなか働く機会の限られている大手企業も、派遣であれば比較的簡単に入ることが出来ます。

また、契約期間中に優れた実績を残すことで正社員として登用されることも決して夢ではありません。

そこで今回は、派遣社員として大手・中小企業で働くそれぞれのメリットとデメリット。それから実際に大企業で働くための具体的な方法をご紹介します。

派遣でも大手企業に勤務できるの?派遣だからこそ大企業で容易に勤務できます!

「そもそも派遣で大手企業に勤務なんて、本当に出来るの?」

そう疑問に思われた方も多いことでしょう。

しかしご安心ください。確かに日本の大手企業は新卒や中途採用での入社のハードルが非常に高いのですが、それはあくまで最初から正社員として入社する場合の話です。

大手であればあるほど派遣社員を多く受け入れており、入社のハードルはぐっと低くなるのです。

日本では雇用に関する規制が厳しいため、企業の事業規模が大きくなっても正社員を簡単に増やすことは出来ません。

そんな時、派遣会社に頼んで即戦力となる優秀な人材を確保するといった流れが多く用いられているのです。

そのため、成長真っ只中の大企業では特に多くの派遣社員が重用されています。

>>大手企業に強い派遣会社

大手企業の派遣会社求人例

大手企業の派遣会社求人例

アデコテンプスタッフをはじめ、全国に事業所を設けている大手の派遣会社では大企業からの求人を数多く抱えています。ここではその具体例をいくつかご紹介します。

求人例(1)アデコの場合:外資系企業の日本支社や大手新興企業に強い

アデコは製薬のファイザーや生命保険のメットライフを始めとした大手外資系企業の日本支社、楽天やLINEなど知名度の高い大手新興企業からの求人を多く紹介していることが特徴です。

実際にHPに掲載されている求人情報をいくつか見ていきましょう。

仕事内容 勤務地、時給
外資系製薬会社での英文事務 東京駅徒歩6分、時給1,950円
外資系コンサル企業で研修運営業務のサポート 東京駅徒歩1分、時給1,700円
外資系コンサル企業での営業事務 大手町駅徒歩1分、時給1,800円

英語を使ったり、専門性の高い業務に携わることが多いことから、時給も高い水準が保たれているところが嬉しいポイントですね。

求人例(2)リクルートスタッフィングの場合:企業名が公表されている求人が多い

リクルートスタッフィングでは派遣先企業の社名を公開した求人も多く紹介されていることが特徴です。こちらでもアデコと同じく、いくつか具体例を見ていきましょう。

仕事内容 勤務地、時給
NTTドコモ
保険サービスのプロモーション部署で一般販促事務
溜池山王駅徒歩1分、時給1,950円
博報堂
運用広告の進行管理・編集・校正業務
赤坂駅徒歩3分、時給1,850円
リクルートキャリア
求人広告営業部門の一般事務
東京駅徒歩3分、時給1,720円

企業名が公表されている求人の場合、仕事のイメージもつきやすいですね。

派遣で大手企業で働く3つのメリット・2つのデメリット

大手企業で働くメリット

ここからは大手企業で派遣として働くメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。まずはメリットから順番にみていきましょう。

メリット(1) 恵まれた職場環境

大手企業で働く場合、まず最初の利点として挙げられるのが実際に勤務するオフィスの環境です。

勤務先の多くは主要駅にほど近く、広々としたオフィスビルに事務所を構えているため、環境面は申し分ありません。

通勤に便利なことはもちろん、朝カフェやランチを楽しむ場所にも恵まれ、毎日の仕事がより充実した物になることが期待出来ます。

メリット(2) 最初に提示された仕事以外は頼まれることがほとんどない

大手企業ではコンプライアンス(法令遵守)体制が十分に整っているため、契約書に記載されたている仕事以外を頼まれることはありません。

そのため従事する仕事内容についてもトラブルが起こりにくく、安心して仕事に臨むことが出来ます。

メリット(3) 正社員に登用される可能性もある

大手企業の中には、派遣社員を単なる労働力としてではなく、正社員登用を見越して迎え入れている場合も多々あります(紹介予定派遣)

書類や面接のみでなく、実際に仕事をすることで十分な適性や能力があるかを測ることが出来るからです。

前述の通り、新卒や中途採用で正社員として大企業へ入社することは至難の業です。しかし派遣であればハードルは低くなります。

これを活かして正社員登用を目指すキャリア形成も出来ることが、派遣として大手企業で働く最大のメリットと言えるでしょう。

デメリット(1) 自ら希望しない限り、ずっと同じ仕事の繰り返しになる

大手企業では分業化が徹底されているため、正社員と派遣社員でやるべき仕事が完全に分かれていることが大半です。

見方によっては楽な仕事をずっと続けられることでメリットにもなるのですが、自ら希望を伝えない限り契約終了までずっと同じ仕事を続けることになります。

この場合、契約期間が終了したら継続もなく終わってしまうことも多くあります。能力をアピールする機会が限られてしまい、他の派遣社員と差別化を図ることも出来ないからです。

デメリット(2) 社内選考のハードルが高くなる

大手企業は登録している多くの派遣社員の方が勤務したいと希望するため、派遣会社の中でも人気倍率が高くなることが多々あります。

その際は社内選考で誰を派遣するかを決めることになるのですが、この選考も非常に厳しい競争となってしまうことが否めません。

これにより、派遣先を大企業にこだわる場合には、なかなか仕事が決まらなくなってしまうデメリットも生じるのです。

派遣で中小企業で働く2つのメリットとデメリットとは?

中小企業で働く2つのメリットとデメリットとは?

続いて中小企業で派遣として働くメリットとデメリットをそれぞれ2つずつ解説していきます。

メリット(1) 派遣であっても仕事の幅が広い

中小企業では人員数が限られていることから、派遣社員であっても様々な仕事に取り組むことが出来る点がメリットに挙げられます。

最初は簡単なデータ入力から始まり、顧客への電話応対や企画立案を行うといったことも決して珍しいことではありません。

これは派遣の仕事を通じて様々なスキルを身に着けたいと考えている方にとっては、理想的な選択肢ともいえるでしょう。

メリット(2) 長期契約に結びつけやすい

中小企業の場合、派遣社員と正社員の垣根なく仕事をすることが多いために人間関係もより親密なものになる可能性が多くあります。

これは働きやすい環境を得られることに加え、契約期間が終わった後も期間延長に結びつくことが期待出来ます。

派遣先企業としても、勝手知ったる相手を継続して雇うことが大きなメリットとなるからです。

デメリット(1) 不本意な仕事が増えてしまうこともある

様々な仕事に取り組めるメリットは、裏を返すとそのままデメリットにもなり得ます。

例えば、与えられた仕事をもくもくと進めていくことを希望する方の場合、あれもこれもと後から仕事の種類が増えていくことを苦痛に感じてしまうことも十分に考えられます。

本来は派遣先の会社と派遣社員が合意の上で仕事の幅を広げていくことが理想ですが、実際のところは一方的に話が進んでしまい、結果として社員トラブルや早期の離職につながってしまう例も非常に多くあるのです。

デメリット(2) 残業が多くなることも

業種によって様々ですが、繁忙期には派遣社員であっても非常に長時間の勤務を余儀なくされることがあります。

大企業では人員を増やすことによってカバーするような場合でも、中小企業の場合は勤務時間を増やすことで賄う場合が多くあり、この場合たとえ派遣社員でも朝早くから夜遅くまでの勤務を強いられることがあります。

派遣会社が間に入るため、残業代の面は心配無用ですが、少なめの残業や短時間の勤務を希望している場合には希望が叶わないことも多々あります。

派遣社員として大手企業で働くための4ステップ

メリット・デメリットと色々ありますが、 派遣社員という形態は給料、待遇、仕事内容を選択できるため、自分の希望条件に合致しやすく、 また、雇用側と労働側の両者にメリットがある仕組みですので積極的に活用したいですね。

さて、それでは実際に大手企業へ派遣社員として勤務するためにはどうすればいいでしょうか。

ここでは具体的に4つの方法をご紹介します。

派遣社員として大手企業で働くための4ステップ

特に4番目は大手企業で勤務するためには必須ですので必ず実行していくと良いです。

STEP1:コーディネーターに大手企業で働きたい旨を伝えましょう

まずは派遣会社のコーディネーターに、大手企業で働きたい旨をしっかりと伝えましょう。

コーディネーターはあなたの適性に合った様々な仕事を紹介してくれますが、前もって大手企業での勤務を希望していないと中小企業や公共団体など、まったく希望していない仕事が紹介されることも多々あるからです。

これを防ぐためにも、希望は最初のうちから明確に伝えることが大切です。

STEP2:優れた実務スキルを身に着けましょう

大手企業への勤務は派遣会社内であっても人気が高いものです。面接代わりの顔合わせに辿り着く前に社内選考で紹介を見送られてしまうこともあります。

この社内選考で残るためには、ビジネス文書の作成やOA機器の操作(コピーやFAX)など優れた実務スキルを身につけることが大切です。

派遣会社ではこれらのスキルを身につけるための教室やスクールを開講していることも多く、希望の就業開始時期までにまだ余裕がある場合にはこれらを受講することも効果的です。

STEP3:面談では今後も優れたスキルを身につけたい旨をアピールしましょう

派遣先との面接代わりに行われる面談では、仕事への熱意に加えて今後も仕事に使うスキルを身に着けていきたい旨を忘れずに伝えましょう。

正社員の場合は企業側が補助をするなどして仕事のスキルを磨いていくことを奨励していますが、派遣社員の場合は派遣元と社員各々に委ねられています。

そのため、今後より一層優秀になっていきたい旨をアピールすることで、希望の派遣先に迎え入れられる可能性がグッと高くなります。

これは大手企業に限った話ではなく、中小企業や公共団体への勤務であっても有効な方法です。

STEP4:派遣会社は複数登録することがおすすめ

大手の派遣会社では大企業からの派遣求人を多く抱えていますが、より早く確実な勤務を希望する場合には複数社への登録を強くおすすめします。

面談の日程が被ってしまわないよう注意する必要がありますが、登録先を多くすればそれだけ希望の勤務先に巡り会える可能性が高くなるからです。

大手企業の求人が多い派遣会社はこの後ご紹介しますので、ご自分に合いそうな派遣会社が見つかったら、最低3社には登録してみましょう。

3社に登録する理由の一番は、同じ募集先企業であっても派遣会社によって時給が異なるケースがあるからです。

例えば、大手損保会社Z社の募集があるとしたら、A派遣会社では時給1500円、B派遣会社では時給2200円、C派遣会社では1700円というように、 派遣会社によって時給が違ってくることがあるのです。

派遣会社によって時給が異なる

これは会社同士の契約内容や繁忙期に設定された時間単価(とにかく急いで人が欲しい等)など 理由は様々ですが、実際によくあるケースです。

なので、派遣会社からは時給については口外しないことを契約書で約束されると思います。

いずれにせよ、こういった事情があることを知っておくとともに、 我々、勤務する側としては単に損してしまうため、複数登録を面倒だなと思わずに必ず登録をしていくべきです。

実際に複数登録といっても、WEBからの入力項目は同じような内容なので、 ワードなどのテキストエディタに予め1件目の個人データを残しておき、 2件目の派遣会社へはコピペで登録していけば簡単です!

是非試して頂き、条件の良い大手企業へできるだけ高い時給で働けるようにしてください。

大手企業で働きたい方におすすめの派遣会社4社

▼スタッフサービス

スタッフサービスのキャプチャ画像

人材派遣会社最大手のスタッフサービスでは、みずほ銀行、サイバーエージェント、セゾン自動車火災保険などの大手企業から多数の求人を抱えています。

特定の業種に限らず、あらゆる業種の大企業で働ける可能性があるため、真っ先に登録したい派遣会社の一つです。

>>スタッフサービスの詳細ページはこちら

▼テンプスタッフ

テンプスタッフのキャプチャ画像

スキルアップ制度が充実していることで有名なテンプスタッフでは、銀行や保険会社、証券会社をはじめとした大手金融機関の求人が多いことが特徴です。

金融業界では各種スキルに加えて、証券外務員などの実務に必要な資格を取得することが求められる場合も多々あります。

テンプスタッフでは業界経験がなくても専門部署で仕事の紹介・資格取得のサポート・就業後のフォローを一貫して行っており、勤務先を決めるまではもちろん、その後のキャリアアップまで全面的にサポートをしてくれる点が魅力です。

>>テンプスタッフの詳細ページはこちら

▼アデコ

アデコのキャプチャ画像

登録派遣社員の満足度が高いことで有名なアデコは、自らがスイス系企業であることも相まって外資系企業や大手企業の求人を数多く揃えています。

一般事務や営業事務などはもちろんのこと、エンジニアや経理・人事など専門職の求人も多く、高度なスキルをお持ちの方がそれを最大限に活かす仕事に巡り会うためには、欠かせない派遣会社といえるでしょう。

>>アデコの詳細ページはこちら

▼リクルートスタッフィング

リクルートスタッフィングのキャプチャ画像

首都圏の派遣に強いリクルートスタッフィングでは、自らも傘下に入っているリクルートグループ各社の求人を多く抱えていることを始め、大手総合商社や有名メーカーの本社、最近では外資系企業の日本支社からの求人も取り揃えています。

また同社は未経験者歓迎の求人が多い特徴があり、「派遣で働くのは初めてだけど、これといった経験もないし…」とお悩みの方でも安心して登録することが出来ます。

>>リクルートスタッフィングの詳細ページはこちら