製造とは?仕事内容や給料、必要なスキルについて徹底解説!

編集部の加藤です!

私たちの身の回りにある、あらゆる「製品」を作っているのが製造業です。

製造の仕事内容は多岐にわたります。今回は製造業・製造の仕事内容について解説します。

製造のお仕事とは?

製造の仕事について説明します。

製造業をジャンル分けすると、大変な数になります。

製造と聞くと、工場で作られた機械や家電を想像しますが、たとえば医療機器も、飲料も、衣類も、化粧品も、食品も「製造」されたモノです。

製造するモノによって業務内容は違います。ここでは製造業務を主な4つに分けて簡単に説明します。

製造業務の種類
  • 企画
  • 作業・製造
  • 軽作業
  • 品質・生産管理

<①企画>

  • 商品や製品の企画
  • マーケティング
  • 市場調査
  • 価格決定等

<②作業・製造>

  • 製造
  • 組み立てや加工
  • 工場内業務

<③軽作業>

  • 検品
  • 梱包
  • ピッキング

<④品質・生産管理>

  • 生産スケジュールの管理
  • 生産量等の管理
  • 工場稼働の管理
  • 棚卸し・倉庫管理
  • 安全管理

製品が出荷されるまでには、長い工程があります。

そもそも製品を実際に作る前に、まずどんなものを作るか、どれくらい売れそうか、さらに利益も含め、いくらくらいで売るかといった企画や立案の業務があります。

実際の作業でも、原材料を仕入れるところから、組み立てや加工をし、検品して梱包する、納品するところまで製造の業務はたくさんあります。

膨大な作業や出荷を管理する生産管理も製造業務のひとつです。最近は工場を海外に持つ会社も多くあり、輸出入の管理から現地工場の安全確保まで行わなければなりません。

また製品の在庫を把握し、出荷量や製造する量を適切に管理することも必要です。

製造の仕事をめざしているのであれば、まず「どんな製品を取り扱いたいのか」「どの工程で働きたいのか」をざっくりでよいので考える必要があります。

製造業の種類は膨大!

製造業といえば、自動車や電化製品が浮かぶかもしれませんが、実にいろいろな製造業があります。一部を見てみましょう。

  • 飼料・有機質肥料製造業
  • 染色整理業
  • 紙加工品製造業
  • 医薬品製造業
  • セメント製造業
  • 建設用金属製品製造業
  • 半導体製造業
  • 印刷業

    生地を染めるのも製造ですし、段ボールや壁紙を作るのは紙加工製造業です。

    建設用金属品製造業では、鉄骨やサッシ、プレハブ住宅を製造します。印刷業も印刷物・書籍等を製造するので、製造業ですね。

    私たちが普段とくに気づいていなくても、製造されたものによって生活が成り立っていることがわかります。

    参考:業種分類表/経済産業省

    製造の将来性について

    製造業の将来性について解説します

    製造業が実に膨大で幅広いことがわかりました。

    つまり、それだけ業務に就く人材も必要であり、製造業では常に人材を募集しています。

    ものづくりは生活の基盤です。製造するものによって将来性に違いはありますが、たとえどれほどコンピュータやAI化されても製造業自体がなくなることはあり得ません。

    キャリアアップ

    • 責任者や工場長へ
    • 生産管理のポジション
    • 資格取得でスペシャリストをめざす

    製造の仕事はジャンルや、どの工程にいるかでキャリアアップの方向性が違います。

    ここでは一般的なキャリアアップについて解説します。

    まず従業員として工場や製造過程の仕事に就いたら、班長や主任といったポジションをめざします。さらに責任者や工場長になると、年収もかなりアップします。

    製造業務のひとつですが、現場での経験をもとに生産管理へ転職をすると、キャリアアップにつながります。工場や出荷の管理を行う生産管理は無駄なく利益を出すためにも非常に重要なポジションです。

    経験とその業界の知識を持つ人材は生産管理でキャリアアップをめざすといいですね。

    業種にもよりますが、たとえば薬品工場であれば「危険物取扱者」、生産管理では「品質管理検定」、食品製造なら「衛生管理者資格」といったような資格を取得し、スペシャリストとしてキャリアアップすることも可能です。

    企業によっては、現場から優秀な人材を本社に異動させ、管理職として育てるところもあります。

    キャリアアップの方向をある程度決めてから、転職先を探すと将来に結びつきますね。

    独立や転職の難易度

    独立 ★☆☆☆☆
    転職 ★★★★★

    製造は業種によっては独立も可能

    製造業は「製造したものを卸売業者や小売業者に販売する、産業用使用者に大量または多額に製品を販売する、業務用に主として使用されるものを販売する」と定義されています(参考:工業統計調査・用語について/経済産業省)。

    手作りの工芸品をいくつかの店舗に買い取ってもらい販売してもらう、「手作りの工芸品」は、製造の仕事としては上記にあてはまりません。

    製造をどう認識するかの違いがあるので一概には言えませんが、基本的には製造の仕事で独立するのは難しいでしょう。

    卸売業者や小売業者に販売するだけの大量生産をするには、規模が大きな工場が必要となり、それだけの資金調達や、また販売ルートの確保も並大抵なことではできません。

    しかし業種によっては独立開業がしやすいこともあります。

    たとえば印刷業では、印刷機械や製本機械1台で家族経営で仕事をしているところもたくさんあり、製造業のひとつとして数えられています。

    金属加工や木工家具製造などでは小規模〜中規模の工場を稼働させているところも多くあり、お菓子やお弁当の工場など小さな機械1台からスタートし、成功して中堅企業へと成長しているところもあります。

    製造業は範囲が広いだけに独立できる・できないと断言しづらいのですが、いずれにしても独立するのは大変であることだけは共通しています。

    転職はしやすい

    製造は転職をしやすいです。

    工場はたくさんありますが、常に人材不足です。業種も幅広く、転職先探しに困ることはないでしょう。

    逆に転職先の候補が多くあるだけに、いかに自分にとって働きやすく、待遇も良い「好条件」の転職先を見つけられるかがポイントになります。

    スキルによる収入差について

    業種によって、スキルによる収入差は異なります。

    熟練した技術を必要とする工場では、ベテランの職人さんには手当がついていることもよくあります。

    また、化学・薬品製造では専門知識や危険物取扱者の資格を持っていれば、それだけ給与にプラスαの手当がつくでしょう。

    一方で梱包やピッキングなど軽作業においては、スキルによる収入差はそれほどありません。

    仕事の内容によって違いますから、業務内容とスキルの必要性を確認しましょう。

    製造の具体的な仕事内容

    ここからは、実際に製造として働いている3人をご紹介します。

    ① 1日のスケジュール
    ② 残業
    ③ やりがいや厳しさについて

    派遣社員、正社員、アルバイトでのリアルな働き方をぜひ参考にしてください。

    菓子製造会社でパートとして働くOさんの1日

    Oさん(38歳・女性・派遣)コンビニ卸の菓子製造会社勤務

    9:00 出社
    朝礼・ラジオ体操
    9:20 トッピングのライン作業
    12:00 お昼
    13:00 同じくトッピングのライン作業
    午後は2回の休憩あり
    16:00 退社

    主な仕事

    • 製造ラインでトッピングを行う
    • たまに梱包などを手伝うこともある

    残業

    インタビュアー

    残業はありましたか?

    ありません。

    やりがいや厳しさについて

    インタビュアー

    現在のお仕事の状況について教えてください

    家近くのお菓子製造工場のラインでパートをしています。

    ここのお菓子はほとんどが某コンビニ用です。

    わたしは主にスィーツのトッピングをするラインを担当しています。難しいことはなくて、トッピング用のシュガーやパウダーをふりかけます。

    インタビュアー

    ありがとうございます、仕事のやりがいとか不満なところについてお聞かせ願えますか?

    単純作業ですね。食品なので衛生管理はうるさく言われますし、作業中はおしゃべりしている人もいません。

    わたしは人付き合いが得意な方ではないからファミレスの接客とは無理だし、かといって事務のスキルもないし、そういう意味でひたすら黙々と同じ作業をする仕事はありがたいです。

    時給も思ったよりは悪くありません。

    学校行事やPTA活動で平日に休みたいときも2週間前にシフトを出せばいいので働きやすいですね。

    ただ、仕事として何か将来に結びつくわけでもないので、あくまで家計の足しというか、少しでも収入を増やすために働いている感じです。

    縫製メーカーで正社員として働くEさんの1日

    Eさん(32歳・男性・正社員)縫製メーカー会社勤務

    9:00 出社 
    海外工場からのメール等を確認
    9:30 海外工場とオンラインでの打ち合わせ
    10:30 マーチャンダイザーの資料をもとに
    どの生産ラインにどれくらい製造するか
    を決めるミーティング
    12:00 昼休み
    12:40 午前中のミーティングの結果をもとに
    販売計画を作成
    15:30 ファスナーやボタン等、資材の見積もり依頼
    16:30 地方工場のライントラブルの対応
    18:30 トラブルの報告と入荷が送れている資材の確認
    19:30 退社

    主な仕事

    • 販売計画の作成
    • 資材の発注や管理
    • 各工場や縫製ラインのトラブル対応
    • 海外拠点工場とのやり取り

    残業

    インタビュアー

    残業はありましたか?

    だいたい毎日、1時間程度の残業です。トラブルが起きた時間によっては、たまに夜中近くまで対応に時間がかかることもあります。

    やりがいや厳しさについて

    インタビュアー

    お仕事のやりがいについて教えてください

    自分が中心となって立てた販売計画がビシッと決まり、製品ができたときは嬉しいですね。

    自分が関わった衣服が店舗にでて、それを手にして購入する人を見たときなんかも、やった!と思います。

    インタビュアー

    なるほど、逆に大変だなと思ったことはあったりしますか?

    大変なのは、トラブル時です。特に海外にある工場では日本では想像つかないようなトラブルがあります。

    倉庫にあったジッパーを泥棒に根こそぎ持っていかれたとか、工場にある従業員さん用の食堂で働く人が賃上げ交渉してきて休んでしまい、そうしたら工場の現地職員も「昼が食べられないから帰る」といって帰宅してしまい、工場が稼働しないとか。

    納期に遅れないように、トラブルを解決し、生産ラインを順調に動かすのは本当に大変です。

    でも生産管理は服を作る工程すべてがわかりますし、やりがいはあります。いずれは生産管理マネージャーやマーチャンダイザーへとキャリアアップしていきたいです。

    医療機器製造会社の派遣として働くFさんの1日

    Fさん(27歳・女性・派遣)医療機器製造会社勤務

    9:00 出社
    作業服に着替える
    朝礼・簡単体操・業務の確認
    9:15 部品接着の仕事 
    90分ごとに強制的に休憩タイムがあり
    12:00 昼ご飯・簡単体操
    13:00 部品接着の仕事
    90分ごとに強制的に休憩タイムがあり
    16:50 荷物をまとめ次の人用に備品など整理し片付け
    17:00 退社

    主な仕事

    • 超音波診断装置の部品接着
    • 検品

    残業

    インタビュアー

    残業はありましたか?

    派遣なので基本的にはないです。

    やりがいや厳しさについて

    インタビュアー

    簡単に現在のお仕事について教えてください。

    医療機器を専門とする製造ラインで部品の接着をしています。

    ピンセットを使い、細かいパーツを組み込んでいく作業のため、作業テーブルにタイマーがついていて90分すぎると光り、10分ほどの休憩タイムになります。

    ラインにはけっこうな人数がいますが、みんな作業スタートの時間はバラバラなので、休憩タイムもさほど重ならないですね。

    中庭みたいなところで息抜きしたり、飲み物飲んだりしていることが多いです。

    インタビュアー

    なるほど、具体的に仕事をしていて感じたことを教えてください。

    作業は同じことの繰り返しです。

    出来上がった超音波診断装置を見たのは最初の研修日だけで、正直なところ、何を作っているのかも忘れてしまうような感じで、黙々とパーツだけの仕事をこなしています。

    この会社オリジナルのラジオ体操みたいのがあって、簡単体操ってみんな呼んでるのですが、これを日に2回行うのが苦痛といえば苦痛かも(笑)

    ずっと座ってルーペ使ったり、背筋まるめてする作業なので、昔からの慣例で全員体操するみたいです。

    検品は別の人が行っていますが、はじかれる数が少ないと、月末に優秀技術者という仰々しい名前のついた賞をもらえ、金一封(5,000円)がもらえます。

    これは派遣でもパートさんでもみんな同じです。

    製造は未経験からでも目指せる?必要スキルは?

    製造に必要なスキルや未経験でもめざせるかについて説明します。

    製造は未経験でもなれる

    製造の仕事は未経験者でも就けます。

    製造の仕事は幅広いので、すべてがすべて未経験OKというわけではありません。

    しかし基本的にはマニュアルがあり、研修や先輩からの指導もあり、現場で覚えられることが多いので、未経験者の採用も多くあります。

    必要なスキル

    製造で必要なスキルは以下の通りです。

    必要なスキル
    • 集中力
    • フォークリフトや危険物取扱など仕事により必要なスキル

    集中力

    さまざまにある製造の仕事で共通しているスキルは「集中力」です。ライン工程でも、軽作業でも、生産管理であっても、集中して仕事にあたる必要があります。

    特にモノを製造する工場では、危険が伴うこともあり、仕事への集中が大切です。また精密部品などの取扱い、間違いなく行う作業など、集中力が必要とされる現場が多いですね。

    フォークリフトや危険物取扱など仕事により必要なスキル

    製造現場では製品や材料の運搬にフォークリフトを使用することが多いので、フォークリフトの免許を持っているといいですね。また、危険物取扱者や衛生管理資格なども人材募集では需要の多い「有資格」です。

    ただ、こうした資格は必要とされている業種・工場・企業でないと意味がありません。製造業でも何に携わりたいのかを考えた上で、資格を選択しましょう。

    製造に向いている人

    ここでは製造に向いている人やそうではない人について説明します。

    簡単に表にまとめました!

    向いている人 向いていない人
    • 根気のある人
    • 集中力があるタイプ
    • 几帳面な人
    • おおざっぱなタイプ
    • 細かなことが嫌いな人

    基本的には、根気があり集中力のあるタイプが製造の仕事に向いています。

    ただ、製造業はいろいろとあります。たとえば大型機械を製造する工程では、体力があり騒音の中でも大きな声で他の作業員と連携がとれることが重視されます。

    製造するものや工程によっては、几帳面なタイプよりも協調性やタフさが求められることもあります。

    要するに、製造の仕事内容はさまざまで、向き不向きも違うということです。

    実際に転職する場合に知っておくと良いこと

    製造の仕事で転職する際に知っておいたほうが良いことをまとめました。

    製造が活躍できる会社とは

    有名な大手企業リスト
    • トヨタ自動車グループ
    • 日本製鉄
    • 山崎製パングループ

    製造の求人は幅広いので、転職ではある程度希望を絞って探すようにしましょう。

    ショップ店員から転職で生産管理になる、部品メーカーのバイトから正社員へ、さらには海外工場の経験を積んで転職で大手企業グループへ、と転職によってステップアップしていけるといいですね。

    いずれにしても、有名な大企業でも製造ラインでは人材不足のところは少なくありません。

    まずは工場や現場で仕事に携わりながら、自分のキャリアプランを決めていくのも良い方法です。

    転職するなら

    工場や現場での仕事内容について詳しく教えてもらえるエージェントを利用しての転職が安心です。

    工場によっては24時間稼働し、シフトの入り方なども色々です。自分に合った働き方ができるのか、見合った給料はもらえるのか、細かいところまでエージェントの担当者と話し合えば、転職もうまくいきます。

    軽作業や梱包などの仕事であれば、ハローワークにもたくさんの求人があります。特に近所で働きたい場合には、ハローワークや求人サイト、地域の求人誌やタウン誌の求人情報もチェックしましょう。