特許・法務事務とは?仕事内容や給料、必要なスキルについて徹底解説!

編集部の加藤です!

派遣で特許事務・法務事務の仕事をしてみたいと思っていませんか?でも特許・法務事務の仕事が初めてだと、不安なことってけっこうありますよね。

  • 特許とか法務とか、言葉だけでも難しそう
  • 何をする仕事なのか全然分からない
  • 特別な資格が必要?
  • 未経験でもできるの?
  • どれぐらい稼げるのかな?

ここでは、そんな特許・法務事務として仕事がしたい方のお悩みにお答えします。

特許・法務事務の仕事内容

特許・法務事務の仕事内容
言葉だけ見るとお堅いイメージの特許・法務事務ですが、どんな仕事をするのでしょうか。

特許・法務事務とは、特許に関する事務作業を行う仕事です。主に、弁理士や弁護士のサポートをします。

たとえば、これから世に出そうとしている自社製品が他社や誰かが開発したものにそっくりだと、「パクった!」と訴えられますよね。

そんなことがないように、誰かの知的財産権を侵害していないか調べるのが特許事務の仕事の1つです。

反対に、自社製品が真似されていないか、知的財産権が侵害されていないかという調査もします。

会社の製品や権利を守る、とても重要なポジションだといえますね。

特許・法務事務の1日のスケジュール、流れ

それでは、特許・法務事務の1日の流れを紹介します。

まずは、企業で特許事務をしているAさんのスケジュールです。

8:30
始業

まずはメールチェックをします。

前日の夜中から朝方までに届いたメールをチェックし、必要に応じて返信します。

10:00
出願作業

特許庁に提出する書類を整理して電子出願します。

まれに特許庁へ出向くこともあります。

12:00
昼休み
職場で持参のお弁当を食べます。
13:00
ミーティング
提出期限が迫っている特許の確認をします。
海外事務所とはテレビ会議で情報共有
を行います。
16:00
海外郵便の整理
取得できた特許の特許証が送られてきます。
登録にミスがないかしっかりとチェック
します。
17:30
終業
残業がなければ定時で帰ります。

次は、法務事務所で法務事務をしているBさんのスケジュールです。

9:00
始業

その日のスケジュール確認後、客間と事務所を念入りに掃除します。

その後、弁護士先生からの指示に従って書類の記入、FAX送信などをします。
空き時間には書類整理、シュレッダーによる破棄を行います。
書類には個人情報や重要事項が記載されているため、シュレッダーでの書類破棄はとても重要な作業です。
12:00
昼休み
事務所内で昼食を食べます。
13:00
午後の業務開始
基本的には午前中と同じ業務です。
電話対応、来客対応もします。
17:00
終業
残業はほとんどないので、定時に帰宅します。

以上、2人の基本的なスケジュールを紹介しました。少しはイメージがつかめたでしょうか。

特許・法務事務に必要なスキルとあると有利な資格

特許・法務事務に必要なスキルとあると有利な資格

特許・法務事務に必要なスキルと持っていると有利な資格について紹介します!

特許・法務事務で働くときに、できればスキルがある方が未経験でも安心して働けますよね。

どんなスキルが必要なのか、持っていたら有利な資格はどれなのかを3つずつ紹介します。

必要なスキル

特許・法務事務で働くときに必要なスキルは次の3つです。

必要なスキル
  • 難しい文章を読み解くスキル
  • コツコツと作業する集中力
  • 基本的な英語能力

これらを1つずつ詳しくみていきましょう。

難しい文章を読み解くスキル

特許・法務事務の仕事では、難しい言葉や文章を目にすることがとても多いんです。いつもの生活では使わない言葉や言い回しをすることもあります。

そういった文章や言葉を理解し、分かりやすい書き方、言い方に変換できるスキルがあるといいですね。ほかの職員やお客様とのやり取りがとてもスムーズになりますよ。

また、読み解くことができると仕事もはかどります。さらに、難しい文章や言葉を理解するほど自分の知識もアップしますよ。

コツコツと作業する集中力

書類チェックや書類作成など事務作業がメインなので、コツコツと作業に打ち込める集中力がある人が求められます。

書類提出には締め切りがあるので、遅れると取り返しのつかないことになってしまいます。特に、特許事務では期限を守ることは必須です。

仕事が忙しくなってくると、書類にミス・不備がないかを確認するのはけっこう大変ですよね。でも、こうした地道な作業がスキルアップ、キャリアアップにつながるんです。

基本的な英語能力

特許事務では、英語スキルがあるととても有利なんですよ。たとえば海外特許事務の仕事では、海外のお客様から依頼を受けます。そして日本で特許を取得する手続きをします。

また内外特許事務ではその逆で、日本のお客様から依頼を受けます。特許取得の手続きは英語を使わなければなりません。

つまり、英語スキルがあると活躍の幅がとても広がるんです。また、英語スキルといっても、会話よりは正しい英文法を読み書きできることが重要です。

あると有利な資格

特許・法務事務をするためにあると有利な資格を紹介します。絶対にないとダメというわけではありませんが、持っていると採用されやすく仕事でもその能力を発揮できますよ。

持っていると有利な資格
  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
  • TOEIC
  • ビジネス実務法務検定

見聞きしたことがある資格もあるかもしれませんね。では、なぜ特許・法務事務でこれらの資格が有利なのかを解説します。

MOS

MOSを持っていることは、ワード、エクセル、パワーポイントのスキルがあることの証です。

特許・法務事務ではパソコンを使い書類を作成することが多いので、ワードやエクセルを使いこなせることは大きなアピールポイントになります。

「パソコンが得意です」と説明するよりも、MOSを取得している方が説得力がありますよ。

TOEIC

TOEICは英語のコミュニケーション能力を証明できる、全世界で実施されている検定です。とても有名なので、学生時代に受けたことがある人もいるかもしれませんね。

TOEICではリスニングテストとリーディングテストを実施します。合格・不合格という判定ではなく、何点取得しているかで英語スキルを評価します。

最高得点990点で、TOEICを重視している企業では「TOEIC600点以上が望ましい」というように目安を設けていることもありますよ。

特許事務では英語を使う機会があるため、英語が得意な人はTOEICでアピールするといいですね。

ビジネス実務法務検定

ビジネス実務法務検定は、法務関係だけではなく営業、総務、人事などあらゆる職種で必要な法律知識を自分のものにすることができます。

特許・法務事務は、応募条件に資格がなくてもOKと書いてあっても、基礎的な法律の知識は持っていた方が企業側は安心してあなたを採用できます。

また、仕事をしていく上で法律とは必ず関わることになるので、ビジネス実務法務検定を受けておくとスムーズに仕事ができますよ。

1級、2級、3級があり、まずは3級を取得して法律の基礎知識を身に付け、もっと応用力を身に付けたいと思ったら2級、1級を目指すといいですね。

特許・法務事務が向いている人

特許・法務事務が向いている人

特許・法務事務が向いている人についてここから紹介していきます!

ここまで、特許・法務事務に必要なスキルと、あると有利な資格について紹介しました。でも、これらのスキルや資格を持っていても仕事には向き・不向きってありますよね。

では、特許・法務事務が向いている人はどんな人なのでしょうか。

特許・法務事務に向いている人
  • 地味でも1つの仕事に打ち込める人
  • 謙虚な姿勢で仕事ができる人

必要なスキルと似ていますが、1つの仕事にコツコツと集中できる人は特許・法務事務に向いています。

1日通してデスクワークをしたり、あまり人と話さず事務作業をすることもある特許・法務事務は、とても地道な仕事です。

そのため、にぎやかに楽しく仕事をしたいという人には向いていませんが、1つのことをやり通すという強い意志のある人にはとても向いているといえますよ。

また、法律に関わる仕事なので、上司や弁理士、弁護士のサポートをすることがよくあります。そのため、指示に従って業務を行うというケースがほとんどです。

そこで指示をしっかりと聞き仕事を進める謙虚な姿勢は高く評価されますよ。

特許・法務事務に就くメリット・デメリット

メリット・デメリット
今まであなたがしてきた仕事では、どんなメリット・デメリットがありましたか?

メリットもデメリットも知っておくと、いざ仕事を始めたときにギャップに戸惑わずに済みますよ。

特許・法務事務の仕事にもメリット・デメリットがあるので、応募しようかなと思っている人はぜひ参考にしてみてください。

特許・法務事務のメリット・やりがい

特許・法務事務の仕事のメリット、やりがいは大きく分けると次の3つがあります。

法務事務に就くメリット
  • 法律や契約などの基礎知識が習得できる
  • 世の中の人の役に立っていると実感できる
  • 自分の仕事が成果となって現れる

それではこれらを細かくみていきましょう。

法律や契約などの基礎知識が習得できる

特許・法務事務をしていると、法律の知識が自然と身に付きます。ほかの仕事では出会うことがなかった世界なので、吸収できる知識がたくさんあることに驚く人も多いでしょう。

公共機関への書類作成方法や契約に必要な知識なども幅広く身に付き、実生活にもとても役立ちます。

世の中の人の役に立っていると実感できる

法律に詳しくなり、世の中の人のために仕事をしているということを強く実感できるのが特許・法務事務です。

たとえば、特許取得のための事務作業が企業や個人の権利を守ることにつながります。まさに縁の下の力持ちですね。

また、法務相談に来た方から感謝の言葉を述べられて、この仕事をしていてよかったと感じる場面もあります。

自分の仕事が成果となって現れる

これは特許事務ならではの大きなやりがいですね。特許取得の申請が通り、無事に特許を取得できたときは大きな達成感を感じることができますよ。

自分の仕事が実を結び、その後も消えることはないという実感はほかの仕事ではなかなか味わえません。

特許・法務事務のデメリット・大変なこと

特許・法務事務のデメリット、大変なことは大きく分けて次の2つです。

法務事務に就くデメリット
  • 気を遣うことが多い
  • 海外特許を扱う場合は時差があるため残業や土日出勤もある

この2つを詳しくみていきましょう。

気を遣うことが多い

特許・法務事務では気を遣う場面が多くあります。

  • 常に難しい文章や言葉に直面する
  • 期日を守らなければいけない
  • 法務相談に来る方への対応が大変

仕事の性質上、難しい文章や言葉を見聞きします。頭が疲れるということも少なくありません。

また、書類の提出期日を必ず守らなければいけないため、ミスがないように確実に仕事をして気を遣うこともあります。

プレッシャーに押しつぶされないように、上手に気分転換をしたいものですね。

こうしたデスクワークだけではなく、来客対応で気を遣う場面もあります。法務相談には、トラブルを抱えた方がやって来ます。

支離滅裂なことを言う人や、自己中心的な人、攻撃的な人など十人十色です。どうしてもネガティブな方に引っ張られそうになることもあり、気疲れすることもあります。

でもその分、解決したときの感謝の言葉がやりがいにもつながりますよ。

海外特許を扱う場合は時差があるため残業や土日出勤もある

特許・法務事務は土日、祝日は休みのケースがほとんどです。でも、海外特許を扱う場合は現地とのやり取りが必要なので、時差に合わせて仕事をすることがあります。

そのため、残業や土日出勤が必要になることがあるんです。

確実に定時で仕事を終えたい場合は、どのようなときに残業や休日出勤があるのか確認しておくといいですね。

特許・法務事務の年収、月給、時給相場

年収、月給、時給相場
特許・法務事務の仕事はどれぐらい稼げるのか気になりますよね。

ここでは気になるお金関係について紹介していきます!

そこで、関東での特許・法務事務の平均時給、月給、年収相場を紹介します。

1日8時間、月に22日間勤務すると次の金額になります。

種類 金額
平均時給 1,822円
月給 320,627円
年収 3,848,064円

特許・法務事務がかなりの高時給であることがわかります。大変な仕事であるものの、それに見合う時給だと仕事のやる気もアップしますよね。

派遣で特許・法務事務を経験した人の口コミ評判

派遣で特許・法務事務を経験した人の口コミ評判
派遣で特許・法務事務の仕事を経験した人の口コミを紹介します。やりがいや大変なことなど、ぜひ参考にしてみてください。

次々案件が来るので効率よく回さなければいけない
評判★★★★★5.0
28歳・女性

全然違う業界から特許事務所に未経験で転職しました。

仕事をしていく中で、弁理士になってもっと稼ぎたいと思うようになりました。弁理士試験を受けようと検討中です。

ただ、今の事務所は年間600件以上は出願する事務所なので、かなりきついです。

案件が次々と来るので、効率よく回していかないと追いつきません。

ミスがないように、しかも期限に間に合うように進めていかないといけないので、仕事が終わるといつもクタクタです。

弁理士目指して頑張りたい!
評判★★★★★5.0
27歳・女性

弁理士が20人近くいる特許事務所で働いています。わたしは主にお客様の対応をしています。

出勤したら掃除をし、お客様に気持ちよく過ごしていただけるよう心がけています。

あとは弁理士の先生のサポートですね。いつかはわたしも弁理士になってバリバリ働きたい!

秘密を漏らさない・真面目な人に向いている仕事
評判★★★★★5.0
31歳・女性

特許事務の仕事は、責任感がモノを言うと思います。派遣の顔合わせのときに、職歴はもちろんですが性格についても深掘りされました。

細かい仕事が多いので、そういうのに向いているかどうかを確認するためだと思います。

秘密をもらさない、真面目に仕事ができる、そんな人にはピッタリの仕事です。

やりがいがあって楽しい
評判★★★★★5.0
28歳・女性

TOEICのスコア850点を活かせる仕事はないかなと思っていたら、特許事務の仕事がありました。この点数が大きなアピールポイントになって無事に採用されました。

海外特許をメインに毎日仕事しています。最初は特許のことはイマイチわからなかったけれど、今ではやりがいがあって楽しいです。

やっぱり特許取得に至ったときは最高ですね。自分の語学力が役に立っていることも実感できます。

仕事は大変だけど働きやすい
評判★★★★★5.0
30歳・女性

小さな法務事務所で働いています。小さいところなので、わたしにはとても働きやすいです。のびのびしているというか。

もちろん仕事は大変ですけどね。

でもこじんまりとした事務所なので、わからないこともいつでも教えてもらえる環境です。

働きながら育ててもらっている、そんな感じでとてもありがたいです。

事務職の経験を活かせる
評判★★★★★5.0
27歳・女性

特許事務しています。残業は毎日1時間くらい。なので、だいたい夜7時くらいに帰宅することが多いですね。

未経験で雇ってもらえましたが、以前違う会社で事務職していたのがよかったのかも?

毎日パソコンの画面や書類ばかり見ているので目が疲れます。

この仕事のいいところは、時給が高いっていうことですね。月に35万円くらい稼いでいます。

この仕事を始めてから、特許とか商標とかのニュースを気にするようになりました。自分の勉強になるし、メリットは多いと思います。

英語以外の言語も知っているといい
評判★★★★★5.0
32歳・女性

海外特許を扱っていますが、英語の微妙なニュアンス1つで意味が変わってくるのでけっこう気を遣います。

言葉の使い方がちょっと違うだけで権利問題に関わってきたりもするので。

もちろん、上の人がチェックしてくれるので大丈夫ですが、英語も日本語も常に勉強が必要だなーと思います。

最近思うのは、英語だけではなくほかの言語もできるとよさそうです。

中国語、韓国語ができると仕事の幅が広がりそう。

締め切り厳守!スケジュール管理が肝
評判★★★★★5.0
31歳・女性

とにかく締め切り厳守!何よりもこれが大事、鉄則です。

学生が宿題を提出し遅れたというのとは度合いが全然違います。1回でも締め切りを過ぎたら終わりだと思ったほうがいいです。

ちゃんとスケジュールを考え、どうしても無理そうなら早めに上司に相談することが大事です。

メール対応や書類作成がメイン
評判★★★★★5.0
29歳・女性

特許事務で毎日パソコン作業しています。メール対応や書類作成がメインです。

ワードもエクセルもひととおりできるので、特に難しいことはありません。

たまに顧客から、ファイル形式を指定されるので、指定通りに作るスキル、知識は必要です。

コツコツ仕事をしたい人に向いている
評判★★★★★5.0
32歳・女性

コツコツじっくり仕事するというのがわたしには合っているようです。弁理士先生から指示をもらって仕事をしていますが、けっこう地味な作業が多いです。

でもそれが楽しいですね。静かに黙々とする作業が好きな人には法務事務は向いているかもしれません。

大手はわかりませんが、わたしは小規模の事務所に務めているので、時間になったらパッと仕事は終わりです。

まれに少しだけ時間を過ぎることもありますが、弁理士先生がとても優しくいつも気遣ってくださいます。