フルリモート・フルフレックス。自己裁量が大きいピクスタの働き方とは

さまざまな企業の魅力や新しい働き方をお伝えしているこの企画。今回は、デジタル素材を提供する「PIXTA」などクリエイティブ・プラットフォーム事業を展開しているピクスタ株式会社さんを取材させていただきました。

ピクスタ株式会社とは

ピクスタ株式会社は、画像・動画・音楽などを販売したいクリエイターと素材を探している人や企業とをつなぐ日本最大級のデジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」などを運営している会社です。

「PIXTA」の他、法人向け出張撮影サービスの「PIXTAオンデマンド」、家族・子ども向け出張撮影プラットフォーム「fotowa」を核に、撮影モデルを紹介する「PIXTAキャスティング」などの新規事業にも積極的に乗り出しています。

会社名 ピクスタ株式会社
住所 東京都渋谷区渋谷三丁目3番5号 NBF渋谷イースト7階
事業内容 ・デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」の運営
・家族・子ども向け出張撮影プラットフォーム「fotowa」の運営
・法人向け出張撮影サービス「PIXTAオンデマンド」
設立 2005年8月25日
公式ページ https://pixta.co.jp/

フルフレックスでフルリモート可という柔軟な働き方を取り入れ、代表の古俣社長とフランクに話ができる「コマタカフェ」などユニークな取り組みを多数しているピクスタについて、人事総務部長の竹内さんにお話をうかがいました。

自由が多いからこそ自律自走や成果が求められるというピクスタでの働き方、福利厚生、社内カルチャー、採用にあたって求める人材などについて深掘りします。

本日お話を伺った方
ピクスタ株式会社人事総務部長の竹内さん

ピクスタ株式会社 人事総務部長

竹内さん

クリエイティブ・プラットフォームで才能をつなぐ

編集部

まず、ピクスタさんの事業内容について教えてください。

竹内さん

メインとなっているのは、3つのクリエイティブ・プラットフォームの運営です。弊社は「才能をつなぎ、世界をポジティブにする。」という経営理念を掲げています。世の中に埋もれているさまざまな才能を、クリエイティブ・プラットフォームによって必要とする人たちにつなぐことで世界をハッピーにしていくことがピクスタの使命です。

才能を発揮できる環境があることでクリエイターの方の人生はポジティブになりますし、享受する側も望む才能に出会うことができてハッピーになります。さらには、享受する側が受け取った素材などを使ってクリエイティブ制作をすることで、また新たな才能が発揮されるかもしれません。経営理念には、そういった願いが込められています。

プロは約1割。PIXTAのデジタル素材は才能の宝庫

PIXTAのランディングページ
▲PIXTAのトップページ。8,000万点以上の写真やイラスト、さらには動画や音楽の素材を購入できる

編集部

具体的には、どういったクリエイティブ・プラットフォームを運営されているのですか。

竹内さん

我々が創業当時に初めに生み出したサービスが、社名にもなっている「PIXTA」というプロダクトです。こちらは、デジタル素材を売買するオンラインマーケットプレイスとなっています。

クリエイター会員といわれる方々が写真・イラスト・動画・音楽素材といったデジタル素材を投稿して、その素材をほしいという人に購入してもらうというプラットフォームです。今現在、デジタル素材が8,000万点以上投稿されています。さまざまな作品がそろっており、まさに才能の宝庫です。

編集部

クリエイター会員の方々はその道のプロの方なのでしょうか。

竹内さん

プロの肩書きを持っていなくても才能のある方はたくさんいますし、「プロかアマチュアかという肩書は作品の素晴らしさにはあまり関係ないよね」というところから端を発したサービスですので、クリエイター会員はプロに限ってはいません。

どこからがプロなのか定義するのも難しいですが、クリエイター会員のなかでプロと名乗っている方は1割程度です。会社員の方など、副業的に取り組まれている方がほとんどです。

作品が売れるとクリエイターさんに報酬が支払われますが、売れるまでは1円にもなりません。完全な実力勝負の世界です。

購入目的の約9割はビジネス用途で、さまざまなイメージ画像として使われています。ただ、ウェディングの招待状や年賀状の素材を探して一般の方が使ってくださることもあります。

編集部

「PIXTA」の強みはどこにありますか。

竹内さん

我々は日本発のストックフォトサービスなので、なんといっても日本人素材が強みです。実は「PIXTA」はグローバル展開もしています。中国語や英語に対応しながら代理販売契約などを結んで、各国で「PIXTA」の素材を販売しているんです。日本を見渡しても世界を見渡しても、日本人素材に関しては「PIXTA」がナンバーワンであろうという自負があります。

プロに限定したfotowa、PIXTAオンデマンド

編集部

メイン事業である3つのクリエイティブ・プラットフォームのうち、「PIXTA」以外の2つのプラットフォームについて教えてください。

竹内さん

2016年に「fotowa」という家族・子供向けの出張撮影プラットフォームを立ち上げました。「fotowa」では登録するフォトグラファーをプロに限定しております。

fotowaのトップページ
▲fotowaのトップページ。撮影スポットや撮影日時などの必要事項を入れてフォトグラファーを探す

小さいお子様がいらっしゃるご家庭の撮影が中心となりますので、被写体となる方々はモデルさんのように撮られ慣れてはいません。写真の腕はもちろんですが、「fotowa」のフォトグラファーには親しみやすさ、被写体の方々との上手なコミュニケーション、視線・ポーズ・表情の誘導、ディレクションなどの能力も必要となります。

そのため、求められる要件を踏まえて、我々の方で必ずおひとりおひとりと、作品・面談・実技の審査を対面で行い、通過した方だけを「fotowa」のフォトグラファーとして登録しているのです。我々はこういうサービスでは後発なのですが、ぐんぐんと撮影件数を伸ばしており、撮影件数は2年連続で業界No.1(※)となっています。
(※)2022年3月末時点。ピクスタさんのプレスリリース参照

編集部

残ったもう1つのクリエイティブ・プラットフォームは、どのようなプラットフォームなのですか。

竹内さん

もう1つは、2020年6月からスタートした「PIXTAオンデマンド」という法人向けの出張撮影サービスです。「採用サイトに掲載するために社員の撮影をしたい」「商品の撮影をしたい」「施設紹介用に写真を撮りたい」など、さまざまなビジネス用途を目的とした撮影を請け負っています。

PIXTAオンデマンドは、「PIXTA」と親和性が高いのが特徴です。通常のイメージ画像はPIXTAの素材を購入し、撮り下ろさないと成り立たないものはPIXTAオンデマンドを選んでいただくというように連鎖が生まれており、今もっとも成長角度の高いサービスです。

PIXTAオンデマンドのランディングページ
▲PIXTAオンデマンドのトップページ。30秒で無料見積りもできる

親和性の高い新サービスも続々と登場

編集部

「PIXTA」「fotowa」「PIXTAオンデマンド」以外のサービスには、どのようなものがありますか。

竹内さん

2022年には複数の新サービスを立ち上げました。一例を挙げると、「PIXTA」とも「PIXTAオンデマンド」とも親和性が高い「PIXTAキャスティング」があります。

例えば、「商品を手に持って紹介してくれるモデルさんが欲しい」というときに、「PIXTA」の素材の中で活躍しているフリーランスのモデルさんを我々がキャスティング、つまり紹介することができるというサービスになっています。「PIXTAオンデマンド」の撮影時にも「こんなモデルさんがいれば」というニーズが生まれることもありますので、これからの成長が楽しみなサービスです。

PIXTAキャスティングのランディングページ
▲PIXTAキャスティングのトップページ。サイトに紹介モデル例などが掲載されているので、イメージがわきやすい

もう1つ、「PIXTA IPコンテンツ」というサービスもスタートしました。いわゆる著作権のあるコンテンツ、キャラクターなどを取りそろえて商品一覧のようにし、「このキャラクターを使いたい」という企業様と著作権者の方とを仲介するサービスに育てていきたいと思っています。

まだ今後の展望を含めてにはなってしまうのですが、漫画、アニメ、ゲームの人気キャラクターも取り扱っていきたいです。現時点では扱っているキャラクターが少ないので、これから成長させていきます。

その他にも、PocketRD社と共に3DCG・アバターを制作する新サービス「3DCGオンデマンド」を開始したり、手探りながら多方面で「才能をつなぐ」事業展開を志しています。

編集部

さまざまなサービスを運営しているピクスタさんですが、どのサービスも「才能をつなぎ、世界をポジティブにする。」という経営理念に沿っているわけですね。クリエイターエコノミーの拡大に尽力しているピクスタさんのこれからの事業展開が楽しみです。

フルフレックス、フルリモート可という働き方

ピクスタの社内
▲ピクスタ社内の様子。出社を選んでも十分なワークスペースが確保されている

編集部

ピクスタさんはリモートワークと出社でいうとどちらが多いですか。

竹内さん

それはリモートワークですね。弊社ではリモートワークが主で、出社が従という形で設定して全社員で実施しています。必ずしも「全員、リモートワークしてください!」というわけではないというのが1つのポイントです。

地域的になかなか出社が難しいという社員は当然フルリモートになりますが、自宅以外のシェアオフィスなどで勤務をすることもできます。パフォーマンスが維持・向上できるという前提のもとで、働く場所や時間は自由としています。

編集部

場所も時間も自由ということは、関東圏以外の人でも採用の可能性があるということですか。

竹内さん

ピクスタが求めている人材が北海道や福岡など遠方にいらっしゃった場合にも、採用のターゲットとしてアプローチしていきたいと考えています。「出社しなければいけないので関東の人しか採用しません」ということはありません。

また、いわゆるコアタイムがないフルフレックスタイム制を取り入れていますので、時間にもかなり融通が利きます。出社も退社も時間に縛られておらず、子育て世代の方も、例えば保育園の送り迎えに好きに時間を割いていただけますし、お子様の急な発熱などのときにも中抜けという形で自由に抜けて自由に戻ってくることが可能です。

編集部

場所や時間の制約を受けなくて済むというわけですね。

竹内さん

はい。さらにリモートワークを主としているので通勤時間が必要ないというのも大きいと思います。仕事するギリギリまでプライベートの方に時間を割けるため、ワークライフバランスを健全に保ちやすいですね。場所や時間の制約なく働けるというのは、働きやすさにかなりつながっているかと思います。

ツールや制度を駆使してコミュニケーションロスを回避

編集部

リモートワーク下のコミュニケーションロスについては、何らかの対策をしていらっしゃいますか。

竹内さん

ピクスタでは、コミュニケーションを円滑に保つためさまざまなツールや制度でカバーしています。

基本的には、チャットツールSlackの活用ですね。非同期な環境であっても時間のロスを感じることなく、コミュニケーションを取れるよう工夫をしています。ただ、ドキュメントだけでは本当に緊急のときには若干のロスが生まれがちです。その場合は、Slackのハドルミーティング(※)を使って会話をしています。
(※)オフィスでの軽いやりとりを再現するような、必要な際に必要なメンバーで行う短いミーティングのこと

編集部

ミーティングの機会はハドルミーティングだけですか。

竹内さん

いえ、Zoomを使って、定期的にミーティングやWeb会議も行われています。また、1on1で上長と部下が定期的に対話をすることを推奨しており、リモートワーク下において1人で悩みや孤独感などを抱え込んでしまうような状況を防いでいます。

編集部

ツールや制度でカバーをしているとのことですが、制度にはどのようなものがありますか?

竹内さん

ちょっと変わった制度でいうと、Z制度というものがあります。雑談がイノベーションを生むという想定の下、Slack内でさまざまなテーマに沿って気軽に雑談できるチャンネルが複数つくられており、「こんなことをやってみよう」と雑談から生まれたイベントが行われる場合に、会社が金銭的に補助するという制度を展開しています。

Slackでは、プロジェクトやトピックやチームなどのさまざまな項目ごとに、会話を整理するチャンネルをつくることが可能です。弊社ではZ制度の対象となるチャンネルには、頭文字に「z-」とつけて雑談用のチャンネル(※)として運用しています。
※チャンネルをソートしたときに一番下にくるよう、「#z-」で始まるチャンネルを雑談チャンネルや社内部活動チャンネルにしている会社は多い

例えば「z-お散歩部」「z-ご飯レシピ」「z-ラーメン」「z-もふもふ部」といったチャンネルがあり、それぞれのテーマに興味がある従業員が自由に参加して雑談をしています。

私は犬を飼っていて毎日散歩をしていますので、お散歩部所属です。散歩中に撮った写真を皆で共有することで、「へえ、こんなところ行ったんだ」とコミュニケーションが生まれたり、リモートワークで部屋にこもっている状況でも自分もその場に行ったような気になれたりと、いい効果を感じています。

z-もふもふ部の画面
▲共有された写真を眺めているだけで癒されるz-もふもふ部

編集部

なるほど、おもしろいですね。場所や時間の制約を受けなくて済む「フルフレックス、フルリモート可」という働き方は魅力的ですが、一方でコミュニケーションロスでパフォーマンスが下がったり、社員の皆さんが孤独を抱えやすいというデメリットもあります。そのデメリットを回避しつつ、ビジネスにつながる可能性も視野に入れていらっしゃるというのが非常に面白く感じました。

月額1万円のリモートワーク手当など福利厚生も充実

編集部

次に、福利厚生について聞かせてください。ピクスタさんには「これは自慢できる!」という福利厚生は何かありますか。

竹内さん

自慢となると難しいですが、リモートワークをするにあたって水道光熱費や通信費がかかったり、電子機器などをそろえたりしなくてはならないため、月額1万円のリモートワーク手当を全社員に支給しています。

そのほか金額的な補助でいうと、誕生月にSlack上で対象者にお祝いメッセージを流しつつ1万円を支給する「バースデー祝金」、ビジネス上で必要な書籍の費用を補助する「書籍費用補助」、語学勉強をするという場合に費用を補助する「英語学習費用補助」あたりでしょうか。

編集部

英語学習費用補助では、どういった補助があるのか教えてください。

竹内さん

外部のアプリケーションや定額サービスの利用、教室への通学やオンライン学習など、自分の好きなスタイルで英語学習をしていただくと、月額最大で7,500円が補助されます。

オヤツを片手に古俣代表とフランクに話せるコマタカフェ

オンラインで開催されたコマタカフェの画面
▲コマタカフェの様子。人数が絞られているので社長(画面右下)とも気軽に話ができる雰囲気がある

編集部

ほかに、先ほどのZ制度のようなユニークな福利厚生や補助というのはありますか。

竹内さん

福利厚生といえるかどうかはわかりませんが、ピクスタ代表取締役社長の古俣と少人数グループでフランクに話ができるコマタカフェなどは、ユニークな取り組みなのではないでしょうか。

社長と現場社員とは、どうしても距離感が生まれて情報流通に停滞がおこりがちだと思います。そういった停滞を、コマタカフェを通じてなくしていくことが目的です。

現場社員としては古俣から経営メッセージをダイレクトに受け取れるため、会社が今どんな状況で自分たちに何が求められているか等を知る非常に良い機会という声が多く聞かれ、古俣としても現場で何が起こっているのかをダイレクトに聞くことができる貴重な機会と捉えています。自ら現場の生の声をピックアップして経営の意思決定に活かすこともできるため、双方Win-Winの関係をつくれています。

編集部

代表と会話というと緊張してしまいそうですが、実際はどのような雰囲気なのでしょうか。

竹内さん

だいぶフランクな雰囲気ですよ。カフェと銘打っていますので、飲み物とオヤツ代の補助が出ています。代表の古俣もあまり厳しい雰囲気の人間ではなく、みんなで仲良くいろいろやっていこうよという性格をしているため、コマタカフェでも1人1人に話を振って、オヤツを食べながらいろいろな話をしているようです。

事業部ごとのイベントに一役買う補助金制度

編集部

普段一緒に仕事をしているチームに対しては、何か補助制度はありますか。

竹内さん

事業部会の補助というのがあります。弊社は事業部制をとっていて、事業部内で定期的にどこかに集まって、何かイベントをやることで一体感の醸成を図ろうという取り組みを行っているのですが、その場合に補助が出るというものです。

編集部

具体的にはどのようなイベントが行われているのでしょうか?

竹内さん

例えば「fotowa」の事業部では、自分たちの強みを改めて割り出してみようというイベントを先日開催しました。様々な視点や視野でいろいろなことを話し合いながら自分の強み弱みを掘り出していくという真面目なグループワークなのですが、お昼はお寿司の出前をドーンとオフィスに注文していました。皆とお寿司をにぎやかに食べて、またその後にグループワークに戻るというイベントです。

ただ、これはあくまで一例に過ぎません。事業部会はその事業部の責任者が企画するものですので、会社がこうしてください、ああしてくださいというような指示をすることはなく、本当に事業部ごとにさまざまなイベントが開催されています。

編集部

コマタカフェをはじめ、社内コミュニケーションの活発化やチームビルディングに力を入れられているのが伝わってきました。安心して働ける環境づくりや、キャリアアップが目指せる環境づくりがされているのも社員の皆さんとしては心強いですね。

ボトムアップ型の社内文化とMBOに基づく人事評価

カウンターもあるピクスタの社内

編集部

リモートワーク下でも活発にコミュニケーションがとられているピクスタさんですが、社内の雰囲気やカルチャーについて教えてください。

竹内さん

ピクスタは自己裁量の部分が多く認められていますので、自分で考えてどんどん行動に移していくという社員が多いです。社内カルチャー的に、上から言われたことを粛々と行うトップダウン型の組織ではないのだと思います。

どちらかというと、現場で生まれた課題やそれに対しての解決策をどんどん下から上に提案するようなボトムアップ型の組織です。コマタカフェなどで社員1人1人の言葉に耳を傾けている古俣を筆頭に、他の取締役や執行役員も現場からの意見を引き出して事業にうまく反映しており、自己裁量を発揮しやすいという文化が根付いているように感じます。

編集部

フルフレックスかつリモートワークを主とされていて、自己裁量の部分も多いとなると、成果を見極めるのは大変なのではないでしょうか。

竹内さん

弊社では、MBO制度(目標管理制度)を取り入れています。期初に個人の目標を設定して、半期ごとに「期初に設定した目標をどこまで達成できたか」という度合いにより最終的な評価が決まるという制度です。

リモートワークという状況下のなかでは、どうしても社員の業務プロセスが見えにくいです。そのため、期初に設定する目標はなるべく定量化して、達成度も定量化した目標に対して数値で出すということをやっています。

一方で、なかなか目標の定量化が難しい業務も少なくありません。そうした場合は、定期的な1 on 1で「今、状況がどうなっているのか」「何を悩んでいて、ネクストアクションをどうするのか」というような対話を頻繁に行って、上長が部下の業務プロセスをできる限り可視化・認識することで、定性的な評価を担保しています。

編集部

なるほど、基本的には「見える化できる数値」を共有し、数値化が難しい業務については1 on 1できめ細かく上司が部下の方とコミュニケーションを取りながら人事評価をされているということですね。

求める人材は自律自走できて成果に責任を持てる方

ピクスタ株式会社人事総務部長の竹内さん

編集部

ピクスタさんが採用において求めている人物像について教えてください。

竹内さん

よく挙がるキーワードは「自律自走」です。

フルフレックスでリモートワークですので、どうしても上長が1人1人の行動を逐一見ることはできません。即時のフォローもなかなかできないなかで求められるのは、自分で考えて、自分で行動して、成果に責任を持って、そしてその結果を検証して次につなげていくという、まさに自律自走の考え方です。これから弊社で一緒に働いてくださることになる方々にも、自律自走はぜひ求めていきたいと思っています。

あとは、PIXTA WAYを実現できるような行動をしていただける方でしょうか。PIXTA WAYは、ピクスタの理念とビジョンを実現するために従業員に求めるいわゆる行動指針です。

PIXTA WAYは、時代の変化を先取りして新しいものを生み出し、市場をリードしようという「変化適応と変化創出」をはじめ、「Win-Win-Win」「全員イニシアチブ」といった6項目からなっています。

もちろん、採用のタイミングで100%これに沿うというのは難しいと思います。とはいえ、その行動指針をご覧になったときに共感できるかどうかというところが、まず最初の出発点だと思っています。弊社としても、今までのご経験などを踏まえながら、自律自走ができるのか、PIXTA WAYや社内カルチャーにマッチしているのかを見ながら採用を進めさせていただくつもりです。

編集部

最後に、ピクスタさんに興味を持たれた方々に向けてメッセージをお願いします。

竹内さん

ピクスタは「働きやすくて、柔軟で、フラットで、会社の雰囲気も良くて、自律自走で、個人に裁量が委ねられていて」ということで、周囲の方からよく最高の環境だと言っていただいています。それはありがたいのですが、一方で「やりたい放題できそう」「楽そう」と誤解されることも少なくありません。

しかし、先ほど人事評価の説明でもお話しましたが、見るべきところはしっかりと見られています。我々がリモートワークを選択しているのは、「その方が皆が最大パフォーマンスを発揮しやすいよね」という考えに基づいているからです。つまり、「最大のパフォーマンスを期待している」という裏のメッセージがあるんです。

そうしたシビアな面もあることを知った上で、なお「ピクスタで最大のパフォーマンスを発揮したい」と思ってくださる方と一緒に働けたら嬉しいです。

編集部

どうもありがとうございました!

■取材協力
ピクスタ株式会社:https://pixta.co.jp/
採用ページ:https://recruit.pixta.co.jp/