現在活躍している企業の働き方をお伝えしていくこの企画。今回はビッグデータを使ってあらゆるクライアントの課題を解決する株式会社インティメート・マージャーを取材させていただきました。
株式会社インティメート・マージャーとは
株式会社インティメート・マージャーでは、ビッグデータを用いて、顧客にデータプラットフォームの提供やソリューション提案を行い、データに基づく意思決定をするためのマーケティングを支援しています。
| 会社名 | 株式会社インティメート・マージャー |
|---|---|
| 住所 | 東京都港区六本木3-5-27 六本木山田ビル4F |
| 事業内容 | DMP（データマネジメントプラットフォーム）事業 |
| 設立 | 2013年6月24日 |
| 公式ページ | https://corp.intimatemerger.com/ |
| 働き方 | フルリモート勤務あり |
今回は、人事・採用担当者の小山裕美子さん、広報担当者の岸田皆実さん、プラットフォーム事業本部アフェリエイトメディアチームの鈴木青空さんにお話を聞かせていただきました。
ビッグデータを活用するデータマネジメントプラットフォーム
▲インティメート・マージャーさんが掲げるミッション・ビジョン・バリュー（公式サイトより引用）
編集部
まず最初に、御社の事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。
岸田さん
インティメート・マージャーは、データマネジメントプラットフォーム（DMP）を事業内容としており、「世の中のさまざまな領域における、データを使った効率化」をミッションに掲げています。
DMPとはインターネットユーザーの行動履歴や属性データ等、あらゆるユーザーデータを統合的に管理するプラットフォームのことです。弊社のDMPである「IM-DMP」は、インターネット人口の約9割を網羅しています。
この「IM-DMP」が持つビックデータを活用し、マーケティング支援やデータに基づくさまざまな効率化の提案をしており、現在は5,500社を超えるクライアント様にサービスを提供しています。
▲データマネジメントプラットフォーム「IM-DMP」の概念図。月間4.7億、年間では2兆件ものデータが「IM-DMP」に入ってくる。
編集部
データを使って問題を解決したり提案をするということで、論理的に考えることが好きな人には、とても面白くやりがいのある仕事ではないかと思いました。
時代の流れを先読みし、著しい成長を続けるインティメート・マージャー
編集部
インティメート・マージャーさんは、DMP業界の中でも最大手だと聞いています。そして現在もまだまだ成長中だそうですが、売上や社員数の変化はいかがでしょうか？
岸田さん
ありがとうございます。おかげさまで、売上では2023年時点で、前年比138%の28億円まで伸びています。社員数は2022年の42名から11名増え、現在53名です。
売上増加の要因としては、社会情勢の落ち着きとともにエンタメ業界やリテール業界（※）からの依頼が回復しているというのと、2022年4月に施行された個人情報保護法の改正や、ブラウザ提供会社の仕様変更による3rd Party Cookieの利用制限が懸念される中、Cookieを代替するサービス「ポストCookieソリューション」をいち早く提供していたことも大きいです。
（※）リテール業界：個人に向けて販売するビジネス。小売業界とも呼ばれ、主にスーパーやコンビニなどがある。
少し前まではDX（デジタルトランスフォーメーション）が主流になっていたかと思いますが、現在は、世の中がAIやデータを活用する流れになっています。それが追い風になって弊社も成長しているところです。
編集部
業界最大手の地位に甘んじず、社会情勢や時代の流れを先読みした対応で、さらなる成長を遂げているのですね。そのような成長フェーズの会社で働けることは、刺激も多く、社員自身の大きな成長にもつながりそうです。
インティメート・マージャーの強みは、知識・ノウハウ・技術力の圧倒的な高さ
編集部
インティメート・マージャーさんが業界最大手たる理由をお聞かせいただきたいです。御社の強みを教えていただけますか。
岸田さん
インティメート・マージャーの強みとしては、まずインターネット人口の9割のデータを網羅している点が挙げられます。保有している膨大なデータ量は、国内最大級の規模です。
また、データ処理技術の高さも弊社の大きな強みです。膨大なデータを集約するには高いデータ処理技術が必要ですが、開発部にはそれをなし得る経験豊富なエンジニアが多数在籍しています。
さらに、扱っているデータ量の大きさだけでなく、データ活用が得意という点も弊社の強みです。元々はアドテックと呼ばれる広告事業のみを行っていましたが、現在はセールステックやリテールテックといったさまざまな領域でデータ活用が進められるノウハウと技術力を持っています。
これらの強みにより、国内のDMP市場では導入シェアNo.1となっています。
（※）国内DMP市場導入シェアNo.1。出典：「DataSign Webサービス調査レポート2021.2」。
編集部
データ活用に関する知識やノウハウに、それを運用する技術力が伴っているからこそ、業界最大手の地位を盤石のものとしているのですね。
岸田さん
はい。弊社社長の簗島（やなしま）がDMP界隈の有識者として認知されていることも強みと言えるかもしれません。サービスに直接関係なくてもデータに関する問題が起きたとき、例えばフィンガープリント（※）が問題になったときなどには、クライアント様だけでなく、公的機関やメディアからも質問や取材を受けることがありました。最近だと「Chat GPT」とサービスをかけ合わせた質問がよく来るそうです。
（※）ウェブサイトを訪問した消費者が同一人物であることを推定するための技術。プライバシー上の問題が発生しうるのではないかという指摘がある。
編集部
これから入社する人にとっては、データ活用という領域の第一線で活躍する人たちと一緒に働けるのは、とても大きなメリットになるのではないかと思います。知見を広げ経験を積みたいと考えている人には嬉しい環境ですね。
フルリモートでもスキルアップできる、インティメート・マージャーの環境
編集部
インティメート・マージャーさんではリモートワークを積極的に取り入れ、また一部の方はフルリモートでお仕事されているそうですね。フルリモートで働く方もいらっしゃる中で、どのようにお仕事をされているのでしょうか？
岸田さん
弊社では、コミュニケーションツールとしてMicrosoftのTeamsと、バーチャルオフィス「oVice（※）」を使用しているほか、入社から間もないメンバーに対しては業務内容を動画で共有し、教えてくれる人が隣にいなくても確認できるようにしています。
（※）バーチャル空間（メタバース）で雑談したりミーティングができるツールのひとつ
出社しなくても、出社するのと同じレベルまでスキルを上げるために、例えば営業業務で言うと、oViceを使った営業のナレッジ共有があります。営業している他のメンバーの様子を見にいって、どのように話しているのかを知ることができるので、そのようにして“技”を盗むこともできます。
出社しているときは営業に同行してスキルを磨くことができますが、リモートではそれが難しいので、このようなツールを使うことによってフルリモートのメンバーであってもしっかりスキルアップできるようにしています。
▲oVice活用例。oViceではアイコンを近づけると、相手の会話を聞くことができる
編集部
なるほど、出社できるメンバーとフルリモートで働くメンバーでスキルに差が出ないような対策に力を入れていらっしゃるんですね。
鈴木さんはフルリモートでお仕事をされているそうですが、実際に働かれてみていかがですか？
鈴木さん
インティメート・マージャーではリモート環境下であってもコミュニケーションが活発なので、フルリモートだからと言って孤立する感覚はなかったです。また、大丈夫そうなタイミングを見てTeamsでちょっとした相談をしたり、oViceを活用して他のメンバーが営業している様子を聞いて参考にしたりしています。
先ほど話に出ましたが、業務の内容が動画で確認できるのは本当に嬉しい部分で、何度も見返せることが特に良いと思っています。
あと個人的には、テレワークの補助制度がとてもありがたかったです。モニターの大きさは作業効率に関わりますが、この制度を利用して大きなモニターを購入できました。
編集部
会社として、フルリモートであっても働きやすい環境が用意されているのですね。他にも何か特徴的な取り組みはありますか？
岸田さん
「オープン社長室」という社内ラジオを用意し、社長の考えをメンバーに共有しています。これはリモートワーク下でも、会社の方針や社長の考えがしっかり伝わるようにするための対策で、普段社長と接することの少ないメンバーにも「会社が今どう考えているか」を共有できています。
▲社長の考えを共有する社内ラジオは定期的に更新されている
編集部
日々の業務の中で、時には業務に追われて目的を見失ったりすることもありますが、社長の考えなどを聞くことで、少し自分の目線が上がるというか、本来の目的に視点を戻すことができるのかなと感じました。
リモートでもメンバーの人柄が分かる！コミュニケーションを円滑にする自己紹介動画
編集部
円滑なコミュニケーションのために工夫されていることがあれば教えてください。
岸田さん
インティメート・マージャーでは、普段関わりのないメンバーであっても顔と名前を一致させることができるよう、1人ひとりの自己紹介動画を作っています。動画では出身地や趣味の紹介などをしているので、初めて顔を合わせる際でもアイスブレイクになったり、一緒に働く仲間の人となりが分かったりと役立っています。
▲メンバーの自己紹介動画。他部署や他チームのメンバーの一面を知ることができる。
編集部
確かに、その人のちょっとした背景が分かるだけでコミュニケーションが取りやすくなる気がします。
鈴木さんは実際にフルリモートでお仕事をされている中で感じた、「これがあったからコミュニケーションが取りやすかった」というものはありますか？
鈴木さん
これまで紹介したもの以外で言うと、週1回の「オンラインランチ」がコミュニケーションの取りやすさにつながっていると思います。オンラインランチでは、普段仕事で直接関わることのない人と、仕事以外の雑談ができるのですが、このランチに参加することで社内に知り合いが増え、さらにコミュニケーションを取りやすくなりました。
編集部
仕事以外の話ができる機会も用意されているのですね。
インティメート・マージャーさんでは、コミュニケーションが円滑にとれる仕組みについてもさまざま工夫されていて、リモートであっても働きやすそうです。コミュニケーションエラーに悩まされることもなさそうで、しっかり業務に集中し、パフォーマンスを発揮できそうですね。
未経験でも「データを活用したい」という意欲があれば楽しく働ける
編集部
インティメート・マージャーさんでは、どのような人を採用したいとお考えでしょうか？
小山さん
データに詳しい人ではなく、データの必要性を感じ、可能性を信じている人と一緒に働きたいと思っています。
弊社は「データに詳しい人しか採用しないのではないか」「経験者でないと活躍できないのでは」と誤解されがちですが、そんなことはありません。実生活や仕事の中で、「データをうまく使えていないな」「意思決定がすごく曖昧だな」と感じたときに、「もっとデータを活用して意思決定を最適化したい」と思える方であれば、経験を問わず弊社で楽しく仕事ができると思います。
そのため、スキル・経験よりもデータ活用への興味関心の高さや弊社のビジョン・事業への共感を重視した採用を行っています。
社長の簗島はこの分野の最先端を走っていて知識も豊富ですが、質問をすると誰でも分かるように丁寧にかみ砕いて教えてくれます。「教えてあげることでみんなの知識が増えて効率化できたらいい」という人柄です。
会社としてもデータの扱い方、ツールの使い方はしっかり教えるというスタンスですので、未経験でも恐れずにチャレンジしてほしいと考えています。
鈴木さん
実は私も「もっとデータを活用したい」という想いを胸に、未経験から入社しましたが、おかげさまで問題なく仕事ができています。
私の場合、前職ではWeb広告代理店の営業と広告運用をしており、Web上で多くのデータを保有してきていましたが、その膨大なデータをうまく活用できないことをもどかしく思っていました。そのため、データを販売促進などに活用できるような経験を積みたいと思い、DMPを事業内容とする会社を選ぶことにしました。
入社して5か月ですが、「このデータもあのデータも活用できるんだ」と日々発見しています。また、「データを活用したらどれくらい広告の効果が改善するのか」といったことが目に見えて分かるのがとても面白いですね。
編集部
知識やノウハウに恵まれた環境で、学びを得てのびのびと成長なさっている様子が伝わります。知らないことや分からないことも楽しみながら仕事を進めていらっしゃるのですね。
未経験でも、そしてリモートワークでもしっかり教えていただき活躍できると分かれば、今後入社される方も不安なくチャレンジできるのではないかと思います。
インティメート・マージャーから求職者へのメッセージ
編集部
最後に、この記事を読んでインティメート・マージャーさんに興味を持った人へメッセージをお願いします。
小山さん
先ほども申し上げた通り、インティメート・マージャーでは、データ分析の経験やスキルは問いません。それよりもデータの可能性を信じている人と一緒に働きたいと思っております。私たちは、ファクトであるデータによる意思決定は、シンプルでとても効率のよいものだと考えています。こういった考えに共感してくださる方とは、ぜひ一度お話をさせていただきたいです。
会社として事業も組織も拡大フェーズにあります。AIツールを活用して業務の効率化を進めつつ、ここ数年で立ち上げた新規事業の推進や新規プロダクトの拡販に全社で注力をしている状況で、事業拡大と合わせて適正に人員数を増やしていく方針です。
いろいろと変化が多い事業領域・会社ではありますが、必要な進化と捉え、その環境を楽しめる方とぜひ一緒に働きたいなと思います。データやその活用支援を通して世の中を良くしていきたい、この思いに共感して頂ける方のご応募をお待ちしております。
編集部
「もっと効率化したい」という気持ちをテクノロジーによって実現しているインティメート・マージャーさんだからこそ、拡大し続けるDMP市場の中でトップを走れるのだと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社インティメート・マージャー：https://corp.intimatemerger.com/
採用ページ：https://recruit.intimatemerger.com/