GIGはオフィスも社員も壁を作らない。フラットな文化と働き方

社内カルチャーや働き方などに特徴を持つ企業にインタビューしていくこの企画。今回は、多様な人材と確かな技術力で、多くのクライアント様やユーザー様の課題を解決する「株式会社GIG」を取材させていただきました。

株式会社GIGとは

株式会社GIGは「テクノロジーとクリエイティブで、セカイをより良くする」というミッションのもと、クライアント様のDX支援を一手に引き受けるコンサルティングや、フリーランス人材のマッチングサービス運営、高機能CMSツールの開発など、デジタル領域において幅広い事業を展開しています。

また、メンバーに共通するマインドとして「GIG」の社名の由来である「Good is good.」(良いモノをつくり、広く届ける)が浸透しており、オープンな社内の雰囲気や自由度の高い働き方など、全員でチームとなって目標を達成するための環境が整っています。

会社名 株式会社GIG
住所 東京都中央区日本橋浜町1-11-8
ザ・パークレックス日本橋浜町4階
事業内容 【デジタルコンサルティング事業】
マーケティング戦略・ブランディング戦略/クリエイティブ制作/システム開発・サーバ構築/コンテンツマーケティング支援/LeadGridの開発提供
【スキルシェア事業】
Workshipの運営/Workship MAGAZINEの運営/Workship SPACEの運営
設立 2017年4月
公式ページ https://giginc.co.jp/

そんな株式会社GIGについて、メディア事業部部長の内田さんと経営推進室マネージャーの中村さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社GIGメディア事業部部長/Workship MAGAZINE編集長の内田さん

株式会社GIG メディア事業部部長/Workship MAGAZINE編集長

内田一良さん

株式会社GIG経営推進室マネージャーの中村さん

株式会社GIG 経営推進室マネージャー/人事担当

中村勇さん

クライアントワークと自社サービス開発の両方を実施

株式会社GIGのオフィス玄関

編集部

最初に、GIGさんが手掛けている事業についてお教えください。

内田さん

はい。弊社の事業部はクライアントワークと自社事業の2部門に分かれていて、両方やっているのが特徴といえるかもしれません

クライアントワークを一言で説明すると、いわゆるデジタルコンサルティングということになります。DXでお悩みのクライアント様に対し、ウェブサイト制作やコンテンツマーケティング、あとはUXデザインの領域で支援するケースが多いです。

自社事業では、フリーランスおよび副業の人材と企業の求人・案件をマッチングするサービス「Workship」を運営しています。Workshipの登録者は42,000人以上で、導入している企業も900社を超えているなど、非常に多くの皆さまにご利用いただいています。

また、SaaS型のCMS(※)である「LeadGrid」というツールもGIGのメインプロダクトです。こちらはリード(見込み顧客)の獲得に特化しており、気軽にウェブサイトの修正ができるUIやわかりやすい管理画面、外部ツールとの連携など「かゆいところに手の届く」機能がご好評をいただいています。

(※)「SaaS」はインターネット経由で事業者提供のソフトウェアが使えるサービス、「CMS」は専門知識なしでウェブサイトを作成し管理できるシステムのこと

Workshipのサービス紹介ページはこちら:https://enterprise.goworkship.com/
Leadgridのサービス紹介ページはこちら:https://goleadgrid.com/cms/site

編集部

なるほど。クライアント様のデジタル領域の課題を解決するための支援とあわせて、「案件に適した人材が見つからない」「顧客を獲得するために使い勝手の良いCMSがほしい」という企業の悩みに対応して、自社でもサービスを開発されているんですね。

内田さん

そうですね。その他にも、私が編集長を務めるフリーランス・副業向けメディア「Workship MAGAZINE」のようなオウンドメディア運営など、主要サービスから派生したさまざまな事業を展開しています。

「Workship MAGAZINE」はこちら:https://goworkship.com/magazine/

いろいろな職種・キャリアのメンバーが刺激を与え合う環境

株式会社GIGのオフィスで打ち合わせをする社員の皆さん

編集部

2017年に創業してから急速に成長を続けてこられて、現在およそ100人の規模になっていると伺っています。社内はどのような雰囲気なのでしょうか?

内田さん

何でもオープンにすぐ相談できて、すごく風通しのよい雰囲気ですね。それは、さまざまな職種・キャリアのメンバーがお互いに刺激を与えあっているのも大きいと思います

ウェブサイト制作関連の会社は、エンジニアとデザイナーだけで仕事を回していたり、逆に所属しているのは営業とディレクターだけで制作は外注しているというケースが結構ありますよね。それはそれで問題ないと思いますが、弊社はそれらの職種に加えてマーケターや編集者、データサイエンティスト、カメラマンなど、本当に多種多様なクリエイターがそろっているんです。

それぞれがスペシャリストとしての自負を持った上で仕事をしているので学ぶことも多いですし、クライアント様からの相談などでわからないことが出てきたら、それがどんな分野でもすぐ社内で相談できる環境なんです。これはGIGならではの特徴的なカルチャーだと思います。

株式会社GIGのオフィスで打ち合わせをする社員の皆さん

編集部

所属されているメンバーのこれまでのキャリアについてお聞かせください。

内田さん

メンバーのバックグラウンドはかなり幅広いですね。

たとえば、私は新卒でGIGに入社したのですが、その前は大学院でダンスの歴史研究者をしていました。他にも、メガベンチャー出身のエンジニアや、バンドやDJで生計を立てていたマーケター、台湾の外交官試験に受かりながらも日本でUXを学ぶデザイナーなどがいて、経歴や国籍問わず本当にバラエティ豊かという感じです

また、同席している中村は中途で入社したのですが、元々は営業畑にいたところGIGでは人事を担当しています。他にも紳士服の販売員からベンチャーの人材営業を経て、入社後はカスタマーサクセスの仕事をするなど、入社をきっかけにジョブチェンジするケースもあります。

編集部

そのような個性的なメンバーの方々に共通するものはあるんでしょうか?

内田さん

一見すると同じところが見つからないようなメンバーなんですけど、GIGの「テクノロジーとクリエイティブで、セカイをより良くする」というミッションと、弊社のバリューである「Good is good.」「JUST HACK IT」「Making a great team.」に共感していることは共通していますね。

バリューの詳細については弊社ウェブサイトをご覧いただければと思いますが、かんたんに説明すると「良いモノをつくるためにとことんこだわる」「スピードを優先し何でもチャレンジする」「チームを大事にし、建設的に助け合う」という文化ですね

人事評価制度の中にもこのバリューが達成できているかどうかが含まれていますし、全員が同じ指針を持っていることで、安心して働くことができています。

GIGさんのミッションおよびバリューの詳細はこちら:https://giginc.co.jp/concept

編集部

職種もキャリアも非常に幅広いメンバーがそろっている「多様性」こそがGIGさんの強みなんですね。さらに、皆さんがバリューを理解することでメンバー間の考え方のギャップもなくせますし、新しく入社される方も、自分がどう行動すべきかわかりやすそうですね!

壁がないオフィスでのフラットなコミュニケーション

開放的な株式会社GIGのオフィス

編集部

現在オンラインで取材させていただいていますが、背景に映るオフィスがすごく開放的で素敵ですね。

内田さん

ありがとうございます(笑)。手前味噌ではあるんですが、弊社はオフィスデザイン系のメディアさんから取材されることもよくあって、結構魅力的な空間だと思っています。特に自由に使用できる窓際の席、通称「リバーサイド席」は、目の前は隅田川でその奥にはスカイツリーも見えるのでみんな気に入っていますね

後ほど勤務体系についてもお話ししますが、現在は出社とリモートのハイブリッド型にしていてオフィスにいることも多いので、楽しんで働ける環境を実現するために工夫していますね。

編集部

具体的には、どのような点を工夫されているんでしょうか?

中村さん

実は、弊社のオフィス内にはほとんど壁がないのです。大きなワンルームみたいな感じなので、物理的にも精神的にも風通しがいいですし、メンバーの状況がひと目でわかるので声もかけやすいですね。

内田さん

壁がない理由としては、メンバー間の垣根をなくしたいということも大きいですね。みんながフラットな立場で話し合えるようにしたいので、たとえば社長の机も一般のメンバーとまったく変わりません。

GIGには正社員だけではなく業務委託・派遣・アルバイトなどいろいろな雇用形態のメンバーがいますが、その違いでコミュニケーションが変わるということもまったくないです。むしろ「あれ、正社員じゃなかったんだっけ」と驚くことがあるくらいです。

中村さん

私は過去にもベンチャーで働いていて、そこまで上下関係が厳しい職場は経験していないんですが、そのなかでもGIGは一番フラットな組織だと思いますね。ポジションの違いを考えずに何でも話せるのは、このオフィスの影響もあると思います。

編集部

単純に広々としたカッコいいオフィスで勤務できるというだけでも、そこで働く皆さんはモチベーションが上がるかと思いますが、そこにはメンバー間の心理的な壁をなくすという意図も込められていたんですね。

時間・場所の自由度が高いハイブリッド勤務

株式会社GIGのオフィスで仕事をされている社員の方々

編集部

GIGさんの現在の勤務スタイルはどのようなものでしょうか。

内田さん

基本的には週2日は出社、週3回はリモートワークが可能という設定です。ただ、私なんかがそうなのですが、出社したほうが仕事が捗るメンバーはフルで出社していたりもします。

勤務時間は10時〜19時が定時ですが、通勤ラッシュを避けるために前後2時間の幅の中でずらすこともできます。たとえば12時に出勤して21時に帰ってもいいと。ある程度ルールを定めた上で、個人や事業部の判断に任せるようにしていますね。

フルリモートというわけではないですが、働き方の自由度はある程度高いと思っています。おもしろい例では、群馬在住のとあるメンバーは週1回オフィスに出社してホテルに泊まり、翌日も出社した後に群馬に帰るという生活を送っているそうです。そして残りの3日間はリモートで働くわけです。ごく短い単身赴任という感じですね。

あとは、長期連休があるシーズンだとそれに有給を重ねて、さらに実家からリモートワークをすることで、2週間くらい帰省するメンバーもいます。

編集部

事業部や職種によって、働き方に違いがあるのでしょうか。

内田さん

基本的には事業部や職種による差はなくて、個人が自分に適した働き方を選択しています。たとえばセールスは一般的に出社が多めと思われがちですが、今はオンラインで営業活動もできるわけですから。

もちろん、広報担当者が取材に対応するため出社したり、バックオフィスの部署が経理業務の関係で月末や月初に出ないといけないケースはありますが、リモートだから難しいという業務はそれほどないですね。

編集部

多種多様なメンバー同士で直接話して切磋琢磨するために出社の機会は確保しながらも、各自がうまくリモートワークを取り入れることで、柔軟な働き方が可能なんですね。長期休暇と組み合わせるなど、個人の裁量に委ねられている部分が大きいのもすごく魅力的です!

Slackをベースに情報共有。社外イベントでの交流も

株式会社GIGの内田さんが話しているようす

編集部

オフィスでの会話はとても活発だと思うのですが、リモートワークの方を含めたコミュニケーションにおいて工夫されていることはありますか?

中村さん

正直なところ、やっぱりオンラインよりオフラインのほうがコミュニケーションは活発になりますので、その点は弊社にとっての課題だと感じていますね。

もちろんいろいろと工夫はしていて、たとえばオンラインでの交流会や勉強会を定期的に開催しています。スキルアップにつながるだけでなく、普段の業務では関わることが少ない他部署のメンバーと話せる機会でもあります

また、GIGでは普段のテキストコミュニケーションはSlackを使っているのですが、「返信はなるべく早く、遅くても1日以内」というルールを設けるなど、やり取りがスムーズになるようにしています。

内田さん

Slackについて付け加えると、弊社は全メンバーが必ず日報をつけるようにしています。といっても業務の負担にならないよう内容はシンプルに「今日やったこと・四半期でやること・一言」だけで、その3つが全社に共有されます。

他のメンバーの日報を読むだけでも仕事上の状況がわかりますし、「一言」ではプライベートなことも書いてありますので、返信することで自然と会話のきっかけになっていますね

株式会社GIGの江戸東京博物館前での集合写真

編集部

業務外でのコミュニケーションはあるのでしょうか。

内田さん

プライベートと仕事を分けたいという人もいると思いますし、必ず参加しないといけないわけではないのですが、バーベキューや運動会、お花見など、会社主導でイベントを開催することもありますよ。社会情勢の影響で回数は減っていますが、最近も少人数かつマスクをしながら、野外でバーベキューを楽しみました。

ただ、仕事上ではチームとして案件を前に進めるために活発にコミュニケーションを取りつつ、業務終了後は自分の時間を大事にしたいという考え方も当然アリですから、参加を強制することはないですね。

もちろん、気の合った者同士では旅行に行ったりもしていますし、自分に適した付き合い方を選べるのも弊社の良いところかなと思います。

編集部

ありがとうございます。リモートワークの方が多い環境でも、日常のやり取りにおけるルールを設定することでコミュニケーションを活性化されているんですね。自由に参加できるイベントも、これからは開催が増えていきそうですね。

個人が充実して働くための多彩な社内制度

株式会社GIGのオフィスで仕事をされている社員の方々

編集部

その他の社内制度について、お教えいただければありがたいです。

内田さん

いろいろな制度があって、各メンバーが比較的自由に利用しているので、どれをご紹介するか悩むところですが…。たとえば、事前に申請すれば副業をすることはまったく問題ありません。現に、私も最近までやっていました。

ユニークな例でいうと、「GIGで働き続けたいけど、別の分野にもリソースを注ぎたい」と考え、他社で働く時間を確保するために正社員から業務委託に切り替えたケースもあります。会社がメンバーの働き方を縛るのではなく、自分が思う環境でできるだけ活躍してほしいですから、このような例も認めていますね。

あと「FA制度」というものもあります。これは、自分の担当業務以外にやりたい仕事があるときに「我こそは」と手を挙げることで、部署異動が可能になるという制度です。この制度を使ってエンジニアからデザイナーにジョブチェンジしたメンバーもいますね。

編集部

福利厚生制度としては、どのようなものがあるでしょうか。

中村さん

弊社は子育て中のメンバーが多いので、男女関係なく育休を取っているケースは多いですよ。事実、男性社員で半年ほど育休をとっているメンバーもいます。あわせて、育児中は時短勤務にするというのも当然可能です。

その他には、各クォーターごとにMVPを決めて表彰する制度も皆が楽しみにしています。また、各メンバーのスキルアップのため、勉強会に対する支援や資格取得に関する補助もしています。

内田さん

それに関連して言うと、各人が知識やスキルを身につける「インプット」だけではなく、「アウトプット」を支援する制度もあるんです。たとえばGIGのコーポレートブログに記事を寄稿したら、社内副業のような形で報酬を支払っています。また、社外のイベントに登壇した際も手当てが出ます。

メンバーが自分の興味のあるものをどんどんインプットすることから、それで得たものをアウトプットすることまで、両面で補助が出るのもGIG独自の特徴だと考えています

編集部

メンバーのキャリアを支援するための制度や、その中で習得したものを学んで発表することを推奨する制度が、本当に充実しているんですね。GIGさんに入社すれば、チームの一員として会社に貢献しながらも、自身のキャリアを止めずにどんどん成長していけそうですね!

バリューに共感し、一緒に楽しく働ける仲間を募集中

株式会社GIG経営推進本部の中村さん

編集部

最後に、採用についてお話を伺えればと思います。「応募者のここを重視する」というポイントはあるでしょうか?

中村さん

業務委託の採用に関しては各事業部に任せていて、人事の私が対応するのは中途および新卒の方になりますが、どちらにも共通するのは「GIGのバリューが体現できているか、できそうか」という点です。先ほどお伝えした弊社のバリューと、応募してくれた方の考え方がマッチングしていないと、やはりどうしてもギャップが出てきてしまいますから。

その上で、中途の方には即戦力としてスキルを求めますし、新卒の方はポテンシャルを重視しています。ここで言うポテンシャルは単なる素質というより、その方の行動も含んでいますね。「エンジニアになりたいです」という意欲だけではなく、本当に目指しているなら体系的に学んだり、アウトプットもしているはずなので。

内田さん

私も事業部単位でメンバーの採用に関わることがありますが、基本的な考え方は中村と同じです。付け加えると、もう1点大事にしているのは「一緒に働く仲間としてどうか」という部分です

Googleの採用基準のひとつに「エアポートテスト」というものがあります。「仮に飛行機が欠航したとして、応募者と一緒に空港で24時間過ごすことができるか」を基準にするというもので、GIGでも似たような考え方を取り入れています。特に現場のメンバーにとってはこれから一緒の時間を過ごすことになるので、その方と楽しく働けそうかどうかは、かなり重視しています。

編集部

GIGさんのバリューに共感してくれる方というのは大前提で、その後にスキルやポテンシャルを見て判断していくということですね。あわせて、現メンバーと応募者の両方が充実して働けるよう、人間性も大事にしているんですね。

内田さん・中村さんからのメッセージ

株式会社GIGの内田さんが話しているようす

編集部

最後に、お二方からこの記事をご覧の方にメッセージをお願いいたします。

内田さん

弊社には別職種からの転職や海外出身メンバーもいるように、キャリアや国籍を問わず採用を進めています。まずは面談の形でいろんなバックグラウンドをお持ちの方とお話しできれば嬉しいです。

変な話ですけど、現場のメンバーと面談したときに「この人とは合わないな」と思ったら、断っていただいてもまったく問題ありません。一緒に働くからこそ、仕事を進める上でのカルチャーを共有できたり、同じ空間で仕事をして楽しいなと思える関係であることが大事だと思うので。

中村さん

これまでお話しした内容や、弊社のウェブサイトなどを見て「この会社、面白そうだな」と感じた人がいらっしゃったら、どんどん応募していただきたいですね。私は一次面接を任されることが多いので、いろいろな人とお話ししたいなと考えています。

そのときは、ただスキルだけをアピールしたり、自分を良く見せようと構えるのではなく、素の自分で挑戦してきてほしいです。ご連絡をお待ちしています!

編集部

オフィスのみならずメンバーの方々の間にも壁がなく、本当にフラットな文化があるGIGさんにジョインするのであれば、応募者の方も変に飾らずそのままの自分で来てほしいということですね。

本日はありがとうございました!

■取材協力
株式会社GIG:https://giginc.co.jp/
採用ページ:https://recruit.giginc.co.jp/