挑戦意欲の高い人にフィット!「フィナンシェ」の助け合いカルチャー

新しい働き方を実践している企業のカルチャーや魅力をお伝えするこの企画。今回は、スポーツチームやクリエイターなどの挑戦を応援するためのブロックチェーンを活用したトークン発行型クラウドファンディング「FiNANCiE(フィナンシェ)」を運営する、株式会社フィナンシェを取材させていただきました。

株式会社フィナンシェとは

株式会社フィナンシェのビジョン
▲株式会社フィナンシェのビジョン(公式サイトより引用)。

株式会社フィナンシェは、ブロックチェーン技術(※1)を活用したトークン(※2)発行型クラウドファンディング「FiNANCiE(フィナンシェ)」の運営をメインに、NFT事業やIEO支援事業など、トークンを活用したコミュニティおよびエコシステムの形成を支援する事業を展開している企業です。

ビジョンは「Empowering the next billion dreams(10億人の挑戦を応援する)」。アドバイザーには長友佑都さんや本田圭佑さんなどそうそうたる名前が並んでおり、新時代のファンビジネスを代表するサービスとして広く注目を浴びています。
(※1)ブロックチェーン技術:多数の参加者が分散して取引を記録する技術。「改ざん困難」「取引記録の公明性」などの特徴から仮想通貨に多く利用されている。
(※2)トークン:多くはデジタル上の数値で、別の価値を代替するもの。ここでは、スポーツチームやクリエイターの応援の証として発行される『デジタル上のアイテム』を指す。

会社名 株式会社フィナンシェ
住所 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー15F
事業内容 ・トークン発行型クラウドファンディング事業「FiNANCiE」
・ブロックチェーンを活用したNFT(Non-Fungible Token)企画・支援事業
・日本国内におけるIEOプロセスの支援をするIEO支援事業
設立 2019年1月
公式ページ https://www.corp.financie.jp/

そんな株式会社フィナンシェは、フルリモートワークかつ副業も可能な制度にしているなど、自由度の高い働き方を実現しており、メンバーの幅広いチャレンジを推奨する環境が整っています。

今回は執行役員・CHROの能登さんと採用担当の古賀さんに、働き方やユニークな人事評価制度、フィットする人材などについてお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方

株式会社フィナンシェ 執行役員・CHRO

能登円香さん

株式会社フィナンシェ 採用担当

古賀桃子さん

サッカー日本代表選手も出資。「FiNANCiE」を中心に事業展開

トークン発行型クラウドファンディング「FiNANCiE」のサービス内容

編集部

最初に、株式会社フィナンシェさんの事業内容についてお教えいただけますか?

能登さん

弊社の事業は、大きく分けて次の3つです。

まず1つ目は、トークン発行型クラウドファンディング「FiNANCiE(フィナンシェ)」の運営です。これは、オーナーがブロックチェーン技術で発行したトークンで資金を獲得し、継続的なコミュニティを運営するクラウドファンディングサービスです。

2つ目は、NFT(※)を発行したいという方のための企画・マーケティング支援事業です。具体的には、数あるNFTのマーケットの中でどこで販売するのが良いとか、どんなプロモーションが効果的かといったところをアドバイスしています。また、「FiNANCiE(フィナンシェ)」のコミュニティでのインセンティブの提供としてジェネレイティブNFTを発行することや収益の向上のために活用する事例もあります。
(※)NFT:Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略。ブロックチェーン上で発行・取引されるトークンで、アート作品など「唯一無二」かつ数値で表現できないものを、改ざん困難な鑑定書・所有証明によって世界で一つのものであると証明することができる。

そして3つ目はIEO(※)支援事業です。これはIPO(新規公開株)のトークン版みたいなものです。弊社は国内第3号としてIEOでの上場を控えていますので、その準備の中で蓄積してきたノウハウをもとに、今後IEOを実施したい企業や団体のお手伝いをしています。
(※)IEO:Initial Exchange Offeringの略。仮想通貨取引所が新しいトークンを先行販売すること。

編集部

メインとなる事業は、やはり御社名を冠したサービス「FiNANCiE」になるのでしょうか?

能登さん

そうですね。FiNANCiEについてもう少し詳しく説明すると、これは主にスポーツチームやクリエイターが「オーナー」となってトークンを発行し、ファンを巻き込んだコミュニティを形成するというサービスです。

トークンを購入したファンは「サポーター」となり、アイデアを提案するなどオーナーの夢の実現に向けて参加していくことができます。また、コミュニティ活動を通して、オーナーが有名になるなどの成果が出た際には、サポーターの所有するトークンの資産価値が上がる可能性もあり、そのトークンをフィナンシェ内で取引することも可能です。

なお、FiNANCiEのオーナー数は現時点(2023年1月)で180を超えています。これまではスポーツチームがメインでしたが、去年からはエンタメや地域活性化、飲食、その他カルチャーなど、幅広いジャンルのコミュニティが急増しています。

ありがたいことに、サッカー日本代表の長友佑都選手など、私たちのビジョンに共感して出資していただいたり、アドバイザーに就任していただいている方も多くいらっしゃるという状況です。

編集部

従来のクラウドファンディングは、どうしても「そのときだけ応援する」というかたちになってしまう印象があります。FiNANCiEはトークンを発行することでサポーターの継続した支援を促すほか、最新の技術で資産価値も生み出すことも可能にした、まさに新時代を象徴するようなサービスなんですね。

オフィスがないからこそできる「自由な働き方」

株式会社フィナンシェの社員の皆さん

編集部

次に、フィナンシェさんの働き方についてお聞かせいただければと思います。

能登さん

実は、弊社には現在オフィスがないんです。社会情勢が大きく変わった影響でリモートワークがメインになったので「出社する機会も少ないし、もうオフィスをなくしてしまおう」という形で廃止しました。

実際にフルリモートにしてみると、働く側にとってのメリットが大きいと感じています。地方に在住しているケースなど、出社せずに勤務可能という点を決め手に入社したメンバーも複数いますし、「家族と過ごす時間を作りやすい」「裁量権が自分にある」といった理由でフルリモートにしてよかったという意見もよく耳にします。

弊社はスポーツ・エンタメ関連のクライアントが多いので、IT業界などと比べると対面での打ち合わせを好まれる傾向があります。ただ、その場合はセールス担当が先方に伺いますし、メンバーで顔を合わせてミーティングをするときはレンタルオフィスを借りればよいので、あまり不自由することもないです。

編集部

フルリモートだと、メンバー間のコミュニケーションに課題を抱える企業様もいらっしゃるかと思います。その点はいかがでしょうか?

能登さん

フィナンシェの場合、大きな問題はないと考えています。そもそもフルリモートを前提に入社しているメンバーが多いので、オンラインでのコミュニケーションに慣れていることが大きいと思いますね。SlackやGoogle Meetを使ったやり取りも活発ですし、1on1などのミーティングでもアイスブレイクとして「こっちは福岡だけど、群馬は今日寒い?」なんて雑談を混じえることも多いです。

課題が見つかったときも、私たち人事チームが組織連携のハブとして機能しているので、すぐに解決できるよう動いています。

編集部

フルリモートという働き方を理解しているメンバーが多いので、オフィスがなくても問題なくパフォーマンスが出せたということですね。地方在住の方や育児中の方なども、ライフスタイルに合わせて働くことができるのはすごく魅力的です!

「副業」で会社経営。外の世界で可能性を広げるメンバーも多数

編集部

フィナンシェさんはメンバーの副業も認めているとお聞きしました。

能登さん

そうなんです。フィナンシェの仕事に支障がないのであれば、メンバーが副業をすることは問題ありません。

以前までは申請も必要ではなかったので完全に把握できているわけではありませんが、印象としては結構多くの社員が副業をしていると思います。副業の内容はそれぞれ異なっていて、自分の会社を持っていたり、他社のコンサルをしていたり、ジムの経営をしていたりと本当に幅広いですね。

編集部

単なるサイドビジネスではなく、本格的に働かれているケースも多いんですね。それだけいろいろなバックグラウンドやキャリアをお持ちの方が集まっていらっしゃるということでしょうか。

能登さん

そうですね。私や古賀も含め、いろいろなキャリアや能力を持った人たちが集まっていると思います。

だからこそ、ただ社内に人を留めるのではなく、個々の可能性をもっと伸ばせる会社であり続けるためにも、外の世界とのつながりは大切だと考えているんです。そのうえで「やっぱりフィナンシェがいいよね」と思われる会社になれれば一番いいですよね。

編集部

異なる環境で自分の力を試すことで可能性を広げてほしい。そして、フィナンシェさんの業務においてそれを還元してほしいということですね。

自由度の高い働き方に合わせ、ユニークな評価制度を導入

編集部

フルリモートという体制の場合、働きぶりを常に確認できるわけではないかと思います。人事評価に関しては何らかの工夫をおこなっているのでしょうか。

能登さん

はい。弊社は、2022年7月に「セルフマネジメント」と「分散型」を掛け合わせた評価制度を導入しました。この評価制度は、自己評価・分散型評価・上長評価という3つの評価軸によって実施されています。

たとえば古賀の場合なら、まず古賀が自ら「自己評価」をします。次の「分散型評価」では、同じ人事チームの中から古賀が3人を指名して、その人たちに自分の評価をしてもらいます。そして最後に、会社全体のバランスと照らしあわせて偏りがないかという観点で、上司からの「上長評価」を実施します。

自律的に目標を設定することで個人の成長を促し、その結果を複数人で分散して公正に評価することでチームメイトの業務を理解し、チームワークを育み、会社の成長も最大化できないかと考えたのが、この制度にした理由です。

フルリモートだからこそ、誰かの命令だけで動くのではなく、目標達成の手段はある程度自分で考える。そして困ったときには上司や仲間が助けていけるようなフラットなチームを目指していけるよう、これからもアップデートを続けていくつもりです。

編集部

自由度が高い働き方だからこそ、まずはメンバー自身で目標を立てて、その達成に向けてまずは努力すると。さらに自分の仕事について理解してくれているチームメンバーに評価してもらうことで、自分の現在地がわかりますし、互いにサポートできる態勢を整えられるということですね。

直接顔を合わせない環境だと、単なる印象や定量的な面だけで評価されてしまいモチベーションが下がるケースもあるかと思います。フィナンシェさんのやり方であれば、個人が納得しながら組織全体で成長していけそうですね。

手作りの社内報で、フルリモートのコミュニケーション不足をカバー

株式会社フィナンシェの社内報
▲フィナンシェさんの社内報「FiNANCiE TIMES」。

編集部

フィナンシェさんは、毎月「社内報」を発行されていると伺いました。比較的めずらしいと感じたのですが、発行された経緯を教えていただければありがたいです。

能登さん

弊社はフルリモートですし、この1年でメンバーが30名から80名以上に増えていますので、業務で携わることのない人同士だと顔と名前が一致しないようなケースがどうしても出てきます。だから、普段顔を合わせないメンバーを紹介できるようなものが欲しいと思って、2022年9月から社内報を導入しました。

実は、この社内報を作っているのは古賀なんです。面接の段階から採用だけではなく社内のコミュニケーション面に携わってもらえればと思っていたので、デザインなどはまったくの未経験でしたが、作成・発行にチャレンジしてもらいました。

編集部

未経験でも才能を見込まれて任されたというのはすごいですね。内容的にはどういうものなのでしょうか?

古賀さん

日頃感謝している人を1人選んで社内報でメッセージを送る「サンクスメッセージ」、特定の部署を取り上げて注力しているプロジェクトや日々の取り組みを紹介するコーナー、カジュアルなプロフィールによる自己紹介などがメインです。あとは、箸休め的に「おすすめリモートグッズ紹介」などのコンテンツもありますね。

直接会えない仲間を紹介できるようなものにしたくて、いろんな角度から社員のことがわかるような内容にしています。

株式会社フィナンシェの社内報
▲古賀さん手作りの社内報は、にぎやかなデザインで楽しんで読むことができます。

編集部

デザイン未経験とは思えないクオリティですね。フルリモートの環境でも、お互いをとても身近に感じられると思います。

能登さん

このクオリティなら「人事は本気でやっているぞ」ということをわかってもらえるかなと。新しく入社したメンバーも、過去の社内報を見てもらえば「○○さんはどういう人なのかな」という不安を解消できるのではないかと思います。

編集部

フィナンシェさんは会社の規模がどんどん大きくなっていますし、フルリモートで直接顔を合わせる機会もほぼないので、このようなツールも必要になってくるのですね。何より、楽しんでお互いのことを知りつつ、社内の情報共有もできるというのがすばらしいですね。

リモートだけど1人じゃない。お互いサポートしあえる安心感

株式会社フィナンシェの採用担当・古賀桃子さん
▲「フィナンシェの仕事は楽しいチャレンジの連続」と話す採用担当の古賀さん。

編集部

社内報の取材のお願いに応えてくれるなど、フィナンシェさんには社内でサポートしあうようなカルチャーがあるということでしょうか。

古賀さん

本当にそのとおりです。インタビュー記事などは他の部署のメンバーの力を借りないとできないものですが、みんなお願いすると「やりますよ!」と気軽にチャットを返してくれます。フランクにコミュニケーションが取れ、レスポンスも早く、「困っていたらすぐ助ける」という姿勢が会社全体に浸透していると思います。

その雰囲気はもちろんチーム単位でも同様です。社内報の編集とデザインは私が担当しているのですが、「こんな企画があったらいいよね」などの相談はチーム全体で話して決めていて、迷ったときはすぐに相談できます。

私は人事で採用の業務を任されていますが、それ以外に、お話しした社内報やWantedlyのストーリー記事の作成、福利厚生の企画・運用などにも挑戦させてもらっています。フィナンシェでの仕事は楽しいチャレンジの連続ですが、どれも能登を含めたチームメンバー、そして会社全体のサポートがあるからこそできていることだと実感しています。

編集部

フルリモートの環境だと、お互いのことを知り合うきっかけが少ないからか「こんなこと頼んでいいのかな」と遠慮してしまうケースもあるかと思います。しかしフィナンシェさんは全社的にお互いサポートし合う文化があるので、新しい業務などにもどんどんチャレンジしていけるんですね。

3割以上が子育て中。産休・育休を取得するメンバーも多数

株式会社フィナンシェの執行役員・CHROである能登円香さん
▲執行役員・CHROの能登さん含め、産休・育休を取る人が多いのがフィナンシェさんの特徴です。

編集部

その他に、フィナンシェさんの働き方についてトピックがございましたらお教えください。

能登さん

現在、弊社の3割以上のメンバーが子育てをしていますが、産休・育休をしっかり取得できているのは特徴といえるかもしれません。これは男女両方ともで、つい最近も実際に育児休暇を取って復帰した男性社員がいるんです。

私は2022年6月に出産したんですが、体調など問題なかったので産む前日まで自宅で仕事をしていました。そして産後の休暇と育児休暇を取って、比較的早く復帰しました。出産はケースバイケースなので、もちろん産前休暇を取得することも可能です。

フルリモートのメリットを考えると、いつから産前休暇に入る、いつから復帰するという自由度が高まるほか、仕事と育児を両立しやすくなるんですね。フィナンシェでは産休・育休を取るのは当たり前という雰囲気があるので、その点は我が社ながら「良いところだな」と感じています。

編集部

子育てがネックで仕事を続けられないとなると、メンバーのキャリアとしても、人材を失うことになり会社としても損失ですよね。フィナンシェさんはフルリモートの良さも活かしながら、子育てと仕事の両立ができるような態勢を整えているんですね。

夢を持ち、夢を応援できる人に来てほしい

編集部

最後に、フィナンシェさんに興味を持っていただいた方にメッセージをお願いできますか。

能登さん

まず、「10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現」というビジョンに共感できる方。そして、自らも何かに挑戦したいと思っている方は、弊社にフィットすると思います。

もし現時点では具体的に挑戦したいことがなかったとしても、「夢を持つ人のサポートをすることに喜びを感じる」という方は、フィナンシェで働くことで一番力強いサポーターになることができます。そのような方にも、ぜひ一緒に働いていただけたらと思います。

古賀さん

私がフィナンシェに興味を持ったのは、「夢を叶えたい人を応援するというサービスがおもしろそう」「フルリモートで柔軟に働くことができる」という点がきっかけでした。

実際に入社してからは、最先端のテクノロジーに関わる仕事ができること、またスポーツやエンタメ業界の課題を解決できるという社会的に意義のあるサービスだとわかり、ますます仕事にのめり込んでいきました。

弊社に関心を持っていただけたなら、ぜひ気軽にお声がけいただきたいですし、オンラインの説明会にも参加していただければと思います。お待ちしています!

編集部

フィナンシェさんの特徴は、最新の技術を使ったクラウドファンディングという事業内容と、フルリモートかつ副業も可能という自由な働き方にあるかと思います。それは自分の夢を叶える環境を求める人、そして誰かの夢をサポートしたい人のどちらにとっても、すごく魅力的に感じられるでしょうね。

本日はありがとうございました!

■取材協力
株式会社フィナンシェ:https://www.corp.financie.jp/

採用ページ:https://www.wantedly.com/companies/company_8586948/projects