世の中に新しい体験を届けるコロプラの「Try」のカルチャーと働き方

先進的な働き方や特徴的な企業文化を持つ企業の魅力に迫るこの企画。今回はスマートフォンゲームなどエンターテインメントの領域で、人々に“新しい体験”を提供し続ける株式会社コロプラにお話を伺いました。

株式会社コロプラとは

株式会社コロプラは、スマートフォンゲームをはじめとするエンターテインメント事業を手掛ける会社です。

創業者である馬場功淳氏が2003年に開発した世界初の位置ゲー(※)『コロニーな生活』から始まり、スマートフォン初の本格クイズゲーム『クイズRPG  魔法使いと黒猫のウィズ』、片手で本格的なアクションゲームを可能にした『白猫プロジェクト』など、最新のテクノロジーと独創的なアイデアで世の中に新しい体験を提供し続けています。
※位置ゲー…GPSを活用した位置情報ゲームのこと。「位置ゲー」という名称は株式会社コロプラの登録商標。

会社名 株式会社コロプラ
住所 東京都港区赤坂9-7-2ミッドタウン・イースト6F
事業内容 ・エンターテインメント事業
・投資育成事業
設立 2008年10月1日
公式ページ https://colopl.co.jp/
働き方 フレックスタイム制・リモートワーク導入

スマートフォンゲームの累計ダウンロード数が2億を超えるなど躍進を続ける一方で、2022年には「従業員の健康」と「クリエイティブな活動環境」をテーマとした新オフィスに移転するなど、働きやすい環境づくりへの取り組みにも力を入れて取り組まれています。

今回は、そんな株式会社コロプラの「新しいものをつくり続ける」というものづくりへの姿勢や、それを支える働き方への支援、そして若手社員の活躍エピソードなどについてお伺いしました。

本日お話を伺った方
株式会社コロプラ取締役菅井さん

株式会社コロプラ
取締役

菅井さん

株式会社コロプラHR本部 人事部 キャリア採用グループ マネージャーの中川さん

株式会社コロプラ
HR本部 人事部 キャリア採用グループ マネージャー

中川さん

エンターテインメントで“新しい体験”を届ける会社

株式会社コロプラのミッション
▲コロプラさんの掲げるミッション(公式サイトから引用)

編集部

まず、コロプラさんの事業内容をご説明いただけますでしょうか?

菅井さん

コロプラは「エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」をミッションに掲げ、エンターテインメント事業を展開している会社です。現在ではスマートフォンゲームを主軸にコンテンツ開発を進めています。

コロプラの事業内容は「エンターテインメント事業」の他に「投資育成事業」もあります。投資育成事業では国内外のエンターテインメント、BtoC企業で新しい技術をつくっている企業様を中心に投資をしており、コロプラがエンターテインメントをつくり続ける土台にもなっています。

編集部

コロプラさんでは有名なタイトルをたくさん発表していらっしゃいますよね。このような魅力あるコンテンツをつくり続けるために大切にしていることは何ですか?

菅井さん

「エンターテインメントを通じてユーザーさまに新しい体験を届ける」という考えを、創業当時から大切にしています。例えばコロプラ創業のきっかけとなった世界初の位置ゲー『コロニーな生活』も、狙いは「ゲームをきっかけとしておでかけする」という新しい体験を楽しんでもらうことでした。

新しい体験を届けるためには、今までにない新しいものをつくり続けることが必要ですよね。「新しいものをつくる」という思いを強く持ってものづくりに真摯に向き合っているからこそ、世の中が求める以上のエンターテインメントを提供できているのではないかと考えています。

編集部

なるほど。ただゲームをつくってそれを楽しんでもらう、ということではなく、ユーザーに新しい体験を届けるという部分が本質なんですね。そのために投資事業なども含め、企業として「新しいものをつくる」ということに非常に重点を置いていることが伝わりました。

株式会社コロプラのビジョン
▲ミッションに紐づくビジョンにも表現されているコロプラさんのものづくりへの思い(公式サイトから引用)

クオリティと業務効率を重視した働き方の支援

コロプラの社内風景

編集部

コロプラさんでの働き方についてお伺いします。現在は基本的にリモートワークですか?

菅井さん

コロプラでは基本的には出社をベースに、リモートワークを活用する形になっています。ゲームのタイトルは大きく「新作開発」と「運用」に分かれており、開発フェーズや携わる業務によって働き方を調整する形にしています。

「新作開発」は手触りや体験を確認しながら進める必要があるため、リモートワークだと極端にクオリティが変わってきます。そのため、新作の方ではリモートワークは少なく、出社して密にコミュニケーションを取りながら進めています。

逆に「運用」は新作開発と比較するとスケジュールなどの見通しがつきやすく、役割分担しやすい状況があります。そのため、リモートワークの割合が高くなっています。

編集部

今後の働き方についてはどのようにお考えでしょうか?

菅井さん

前提として、コロプラが今までにない新しいものをつくり続けていくために、コミュニケーションはとても重要だということはリモートワークを開始した初期段階で実感しました。出社することで全体のクオリティは上がるのではないかと思います。

一方で、リモートワークをうまく活用することで会社全体の効率化が図れる部分もあると思います。リモートワークでの効率化と、出社でコミュニケーションを密に取ることの良いところをうまく取っていきたいと考えています。

「ものづくりに集中できる環境」をソフト・ハード両面からサポート!

コロプラの移転後オフィスの様子
▲2022年に移転した「クリエイターファースト」のオフィスの様子(採用サイトから引用)

編集部

コロプラさんは「ものづくりに集中できる環境」を会社としてとても大切にされているそうですが、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?

菅井さん

2022年にオフィスを移転し、快適に作業ができる環境となるよういろいろと整備しました。それ以外にも、1時間単位で有給を取得できる制度があったり、最近では「インフレサポート特別手当」を導入したりなど、ソフト・ハード両面から働きやすい環境づくりを進めています。

編集部

インフレサポート特別制度など、かなり斬新で、従業員の方に寄り添った制度が充実していますね。このような制度はどのような経緯で生まれるのですか?

菅井さん

人事が現場の声を聞きながら提案してくることが多いです。インフレサポート特別手当でいうと、「電気代の高騰により、リモートワークの際、自宅の電気代がかかる」という声が現場から上がってきたため、それを反映した形で導入しました。

会社としても、「コロプラはすごく難しいものづくりに挑戦している」というのはきちんと認識しています。だからこそ、社員がなるべくものづくりに注力できるよう、安心して働ける環境づくりに向けて会社としてサポートできることはしていきたいという考えを持っています。

編集部

確かに従業員の方が安心して働ける環境というのは、そのままパフォーマンスの向上にもつながりますよね。「真摯にものづくりに向き合う」という会社としての姿勢を、言葉だけでなく制度面からも体現されているんですね。

※この他にもコロプラさんにはマッサージルームや「無限バナナ」など独創的な福利厚生がたくさんあります。詳しくは採用ページにまとめられていますので、ぜひご覧ください!

若手社員も多数活躍中。求められるのは「全体を考える視点」

コロプラの社内風景

編集部

コロプラさんでは若手社員の方も多く活躍されていますよね。若手社員活躍の具体的なエピソードをお聞かせいただけますでしょうか?

中川さん

若手社員はさまざまなところで活躍していますが、新卒入社者の中から初めて部長職に就任した社員がいますね。2016年度の新卒入社者で、コロプラの中では最年少の部長だと思います。

菅井さん

そうですね。彼はサーバーサイドエンジニアで、最初は『白猫プロジェクト』(現在は『白猫プロジェクト NEW WORLD'S』)という運用タイトルに入って運用のノウハウを学びました。その後新作ゲーム開発を経て、現在はコロプラの外部向け情報発信や、採用業務などに主体的に関わってくれています。

彼に一貫しているのは、エンジニアだからといってそれだけをやっていれば良いという考えではなく、あくまで会社としてどうすれば良くなるのかという目線を持っていることです。自分本位ではなく「会社としてどうすれば良いか」に目を向けられる人というのは、年齢や社歴に関係なく活躍できるのではないかと思います。

中川さん

その他にも、新卒1~2年目で「COLOPL Awards(コロプラアワード)」という年に2回ある会社表彰制度で、全社員の中から数名しか選ばれない個人賞に輝いた社員もいます。その社員も職種にとらわれず、あくまで「ゲームがより良くなるために、ユーザーさまに喜ばれるために」という視点を持っていますね。

編集部

今お話いただいたお二方はエンジニアかと思いますが、エンジニア以外にも活躍されている若手社員の方はいらっしゃいますか?

中川さん

エンジニア以外でもプランナーやデザイナー、サウンド、マーケティング、バックオフィスなどさまざまな領域で若手は活躍しています。同じ人事領域でいいますと、入社3年目でリーダー職に就任した社員がいます。彼女と話をしていても、同じように視野が広いというか、人事全般のことを考えられているという印象を受けます。コロプラの勤怠や給与は、現在は彼女なくしてはまわりません。菅井さんから見てどうですか?

菅井さん

そのチームの業務だけで考えると、極端な話、給与計算をミスなく対応できていれば業務は達成できているといえます。しかし、それだけだと視野が狭すぎますよね?

実際は人事というのは、労務だけでなく評価制度や採用など、いろいろなところと連携して動いていかなくてはなりません。その社員も「私の仕事はここまで」と線を引くのではなく、人事全般としてどうなのか、ひいてはそれが会社全体の改善にどうつながるのかという一つ上の視座を持っているなと感じます。

年功序列は全くなし。「目的に対していかに行動するか」が活躍のカギ

編集部

コロプラさんで若くして活躍されている社員の方に共通する部分を、改めて教えていただけますでしょうか?

菅井さん

活躍する人に共通するのは、やはり形にするスピードが早いこと。そして、しっかり目的を理解し、達成に向かってできることをやっていることではないでしょうか。

例えばエンジニアはどちらかというと「こういう技術を使っていきたい」というところに目が向きがちなのですが、「こういうものをつくりたいから、この技術を使う」というのが本来の順番ですよね。

「新しい体験を届けたい」という会社の目的に対して、技術設定もあくまで手段でしかありません。それを踏まえた上で自分の領域にとらわれず、やるべきことをやる人が評価されていると思います。

編集部

新卒6年目で部長昇進、という若手社員の方のエピソードがありましたが、コロプラさんでは年齢や社歴に関係なく評価されているということでしょうか?

菅井さん

はい。コロプラはまったく年功序列ではなく、「能力と成果」を評価しています。成果を出すためには視野を広く持つ必要があり、自分の領域にとらわれず動くということにもつながります。

会社としても、社員には「自分の部署だけでなく、隣のグループに対しても目を向けるように」と言っていますが、役職についたからといってそれができるようになるわけではありません。普段からそれを実行できている人が役職につくのだと思います。だからこそ、しっかりとできている人に対しては、会社として積極的に役職などのチャンスを渡していきたいと考えています。

編集部

目的意識が明確で、それに向かって自分の領域にとらわれず動ける人を、年齢や社歴に関わらず会社として評価しているのですね。会社が若手社員にも積極的にチャンスを与えていることは、若手社員にとっても励みになるなとお話を聞いて感じました。

新しいものをつくるために「Try」の姿勢は不可欠

コロプラの掲げる行動指針
▲コロプラさんの掲げる3つの行動指針(公式サイトから引用)

編集部

コロプラさんの企業カルチャーについてお聞きします。「新しいものをつくる」ことを続けていく上で大切にしている価値観などはありますか?

菅井さん

コロプラでは行動指針に「Try」「Value」「Believe」の3つを定義しています。その中でも新しいものをつくり続けていく上で最も大切だと感じているのが「Try」です。

挑戦なしで新しいものをつくることは不可能です。それは新作に限らず、運用タイトルでも同じ。今のものを良しとせずに新しいチャレンジを続けるマインドというのが、コロプラの文化です。

Tryを体現する取り組みとして、試行的にではありますが「TRY会議」というものを進めています。社員から新規事業のアイデアを集め、実行につなげるための仕組みです。このように、コロプラは新規事業や新しい考え方を評価する文化がある会社だと思います。

編集部

このTryの視点は評価制度にも盛り込まれているのでしょうか?

中川さん

今菅井がお話した3つの行動指針について、しっかりと体現できているのかというところを評価制度に盛り込んでいます。Tryについては、どれだけ新しいことをしたのかが評価軸になりますね。

編集部

なるほど、「Try」し続けられる仕組みや評価制度があることで、社員の方にしっかりそのカルチャーが浸透しているのですね。コロプラさんが「新しいものづくり」を続けられている理由につながるお話だなと思いました。

クオリティとスピードを上げるための「リードクリエイター制度」

編集部

その他、新しいものをつくり続けるためのコロプラさんならではの独自の取り組みはありますか?

菅井さん

独自のものとして、「リードクリエイター制度」という取り組みがあります。

コロプラの行うゲーム開発は、とても不確実な世界なんですね。何年もかけて新しいものを作り続けなければならないですし、市場的にも海外も含めて非常に多くの企業が進出している中で戦わなければならない。その中で良いクオリティのものをなるべく早く世の中にお届けするために考えたのがリードクリエイター制度です。

それまでは創業者の馬場がクリエイティブのトップとしてコロプラのものづくりを先導しており、アウトプットのラインがそこに集中してしまう状況がありました。それを数名のリードクリエイターを擁しそこに権限移譲することで、それぞれがチームを動かしながらコロプラの体現したいクリエイティブづくりを進められるようになりました。

編集部

確かに激戦化している市場の中で選ばれ続けるためには、クオリティの担保もスピードも大切ですね。新しいものを常に世に送り出しているコロプラさんならではの制度なんですね。

イノベーションをチャンスととらえ挑戦したい人を募集

コロプラの菅井さんと中川さん

編集部

最後に、コロプラさんに興味を持った求職者の方に対してメッセージをいただけますでしょうか。

菅井さん

コロプラはスマートフォンが浸透してきたタイミングでスマートフォン向けゲームを展開することで、市場の伸びと合わせて会社も成長してきたという背景を持っています。最近はAIが台頭してきており、世の中が大きく変わりそうなタイミングでもあります。イノベーションが起こるタイミングは、コロプラにとって大きなチャンスだと思っています。

そのイノベーションの波に、コロプラの「Try」精神や新しいものにチャレンジできる環境がマッチし、社会に大きなインパクトを残せるのではないかと考えています。そこに興味がある方にぜひ来ていただけると嬉しいです。

職種による違いはありますが、ゲーム経験がない方にも門戸を開いています。特に新しいものを生み出す上で、若く新しい感性をお持ちの方をとても歓迎しています。

中川さん

そうですね。菅井の言う通り、コロプラは社会の変化に対応していかないといけない業界の中でも、より新しい体験を提供し続けるために頑張っている会社です。常に変化が求められるため、成功体験は2回目は通用しなかったりもします。

自身の成功体験も良い意味でリセットし、変化を受け止めてそこに挑める方にフィットする会社だと思います。ぜひそういう方と一緒に働きたいと思います。

編集部

常に新しい体験を提供し続けるコロプラさんだからこそ、変化をとらえ自分を柔軟にアップデートしていける人が輝ける会社だと感じました。

本日はありがとうございました!

■取材協力
株式会社コロプラ:https://colopl.co.jp/
採用サイト:https://colopl.co.jp/recruit/