未経験からブライダルプランナーになる方法!将来性や資格は?
ブライダルプランナーは、結婚式をプロデュースする仕事です。華やかな世界で活躍しているイメージがあり、憧れる人も多いのでは?
前の記事では、ブライダルプランナーになるための仕事内容ややりがい、お給料、向いている人物像などについて詳しくお伺いしました。
今回の記事では、
- 未経験からブライダルプランナーになる方法
- 未経験OKの求人の探し方
- ブライダルプランナーを目指すためにおすすめの資格
- ブライダルプランナーのキャリアプラン
などを紹介していきます!

今回もブライダルプランナー歴4年半、ブライダル業界歴トータル6年半の大先輩、小島さんに来てもらいました!
よろしくお願いします。お役に立てるようがんばります。
未経験者の採用試験で大切な要素&採用されやすい職種


ブライダルプランナーって未経験でも転職OKだと聞きました。本当ですか?
職場の状況にもよりますが、未経験OKで募集している求人は結構ありますよ。
採用で見られているのはヒューマンスキル
ブライダルプランナーとしての経験がある方が、転職には有利かもしれません。でも、採用試験においてそれ以上に大切なのはヒューマンスキルです。
ブライダルプランナーの役割は、新郎新婦の要望を聞き出し、希望通りの結婚式をプロデュースすることです。
費用や時間の都合で実現が難しそうなら代替案を出す、新郎新婦の希望を通すためにシェフやサービススタッフに掛け合うなど、何かとコミュニケーションが必要です。
人と人とのやり取りですから、時にはお客さまから不満を漏らされたり、スタッフ同士で衝突しそうになったりすることもあります。
段取りがうまくいかないときにどう乗り切るか、代替案を出しつつも新郎新婦の要望を通すにはどうすればいいかといった点は、ブライダルプランナーのヒューマンスキルが物を言ってくると思います。
ブライダルプランナー未経験でも採用に有利となる職種3つ
- 接客業
- サービス業
- 営業
よくいわれるのは、上記の3つです。
接客業といえば、飲食店や商業施設のスタッフでしょう。お客さまのおもてなしが主な業務です。
サービス業はわかりやすいところだと、テーマパークやホテルのスタッフなどがあげられます。
人材派遣サービスや広告業などもサービス業のひとつですね。営業は、会社の商品やサービスを売る職種としてメジャーです。
3つの職種は業界も仕事内容も違いますが、お客さまの要望を叶えるためにおもてなしをする点では共通しています。
これらの職種を経験していると、コミュニケーション能力や提案力、聞き役に徹するスキルが身に付いているケースが多く、優遇される傾向は高いです。
もちろん、まったく異なる業種でも、資質がありそうだと判断されれば採用に至る可能性はあります。ホスピタリティ精神や人の役に立ちたいと思う気持ちを持っている人は、資質十分です。
ブライダルプランナーの主な就職先は4つ!第一候補は結婚式場


ブライダルプランナーっていうと結婚式場で華やかに働いているイメージがありますよね。
結婚式場は基本の職場ですよね。その他にもブライダルプランナーを募集している職場は複数ありますよ。
結婚式場
挙式と披露宴の両方が行える施設ですね。チャペル式、神前式、仏式と式場によってスタイルはいろいろです。
業務内容は、接客、結婚式のプロデュース、他部署と連携しながらの手配業務、挙式当日の運営とさまざまです。
数カ月の研修を経てブライダルプランナー・デビューできる職場が多く、未経験OKの求人もたくさんあります。
未経験から始めるなら、結婚式場が第一候補になってきます。
ホテル
結婚式場を併設しているホテルでも、ブライダルプランナーの求人があります。ホテルウエディングは格式の高さが特徴です。
未経験者がいきなりブライダルプランナーに抜擢されるケースは少ないかもしれません。
ホテルのブライダルプランナーになるには、宴会部の婚礼課、婚礼係に配属される必要があります。
未経験だとホテルの案内係やフロントなど、基本的な接客を学んでから婚礼課を目指すのが基本ではないでしょうか。
ただ、必ずしも婚礼課に配属されるとも限りませんし、配属されてもホテルによっては配置転換があります。
高品質なホスピタリティを学ぶには、ホテルはおすすめです。年数はかかるかもしれませんが、おもてなしのプロとして成長するにはうってつけですよ。
プロデュース会社
結婚式のプロデュースを専門とする会社です。自社では婚礼施設を持っていません。提携先の施設で挙式を行うのが前提ですね。
プロデュース会社を利用するカップルは、親しい人たちだけをゲストとして招く少人数婚や家族婚を希望しているケースが多いです。
挙式会場は教会や神社の他、レストランやゲストハウス、カフェなど、バラエティに富んでいます。
プロデュース会社が担当する挙式は、個性的なスタイルになりやすい傾向にあります。未経験者向けというよりは、十分に経験を積んだフリーランスのブライダルプランナー向けですね。
海外ウエディングのプロデュース会社
ハワイやバリ島、ヨーロッパなどで結婚式を挙げるリゾートウエディングを専門としている会社です。国内勤務と海外赴任の2パターンがあります。
語学力に自信があり海外で働きたい人にはおすすめですが、プランナーとして高い能力を求められるケースも少なくありません。
ただ、海外赴任でもスタッフが日本人のみなら、日常会話程度の英語力があれば採用されるケースもありますよ。
ブライダルプランナーの求人で多い3つの雇用形態


ブライダルプランナーの求人で多い雇用形態は、やっぱり正社員でしょうか?
そうですね。正社員以外の雇用形態も含めて、それぞれの特徴を紹介していきましょう。
正社員
ブライダルプランナーで求人検索をかけると、一番多く出てくるのが正社員です。
中途OKとしている求人が多いので、給与や業務内容、研修期間、試用期間などをチェックして選んでみましょう。
正社員としての求人例
仕事内容:ブライダルプランナー業務。プランニング、結婚式当日の運営、接客、集客業務。
給与:月給20万円以上。試用期間3カ月(試用期間中の月収は18万円 ※能力による)。賞与あり、年2回。
契約社員
数は少ないですが、契約社員としての求人もあります。
正社員登用制度のある職場なら、実績次第で正規雇用も視野に入ってきますよね。自分に合った職場かどうかを見定めるにも良いと思います。
契約社員としての求人例
- 仕事内容:ブライダルプランナー業務
- 給与:月給20万円以上
- 雇用期間:6カ月。契約更新あり
アルバイト
未経験でブライダルプランナーのアルバイトをする場合、受付業務、館内やプランの案内など、補助的な業務が多くなります。
求人数は意外と少ないんです。結婚式当日の配膳スタッフや接客業務などの方が、多いかもしれませんね。
いきなりブライダルプランナーとして正社員を目指すのは不安な人、とりあえずブライダル業界の現場を経験しておきたい人にはおすすめですよ。
アルバイトの求人例
- 仕事内容:会場スタッフ
- 給与:時給1,000円以上
- 雇用形態:アルバイト。正社員登用制度あり
ブライダルプランナーとして未経験OKの求人を探す方法

インターネットで探す方法
ブライダルプランナーの求人募集は、インターネットで探すのが早道です。「ブライダルプランナー 求人」で検索をかけると、さまざまな求人サイトが出てきますよ。
自分に合った求人を見つけるために、いろいろなサイトをチェックしてみましょう。大手転職サイトやブライダル業界専門の転職サイトを確認してみるのも良いですね。
大手だとマイナビ転職やdodaなどがおすすめです。ブライダル業界専門なら、ブライダル・ヒューマン・ソリューションズが有名ですね。無料で登録できて、転職先の紹介や転職する上でのアドバイスがもらえます。
専門学校の求人情報で探す方法
ブライダル業界の勉強をする場合、大学の観光学科やブラダルの専門学校などに通う方法があります。
各学校では、卒業生がブライダルプランナーとして活躍できるように求人情報を紹介しています。
ブライダル業界の基本知識を身に付けた上で就職活動ができるので、未経験者でも安心して応募できるのがメリットです。

求人を探す上で何か注意した方が良いことはありますか?
ブライダルプランナーの給与は月収20万円前後と、安めのケースが多いです。その分、残業代は出るのか、賞与はあるのかなど、待遇面はしっかりチェックした方が良いですね。
ブライダルプランナーには有名な民間資格が2つある


ブライダルプランナーに必須の資格はありますか?
特にないのですが、未経験なら民間資格を取得しておくと、転職はしやすくなると思います
ウエディングプランナー検定
一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人IWPA国際ウエディングプランナー協会が共催している資格で、2級と1級があります。日本における結婚式の歴史、ブライダル業界で必要となる基礎知識などを学ぶのに最適ですよ。
2級:ウエディングに関する基本知識の取得が目的。実務ができるかどうかは問いません。
1級:ウエディングの基本知識はもちろん、プランナーとして業務をこなせるくらいの知識やスキルが必要です。
ABC協会認定ブライダルプランナー検定
国際的に最大規模を誇る全米ブライダルコンサルタント協会の全国一斉試験です。2級と1級があり、受験資格は特にありません。
2級:日欧米におけるブライダルの基本知識が習得できます。
1級:日欧米におけるブライダルの基本知識以外に、キリスト教のカトリック派、プロテスタント派、ユダヤ教徒など、宗教別の挙式内容についても学びます。
海外での活躍を視野に入れたい人、欧米由来の結婚式の基本慣習を学びたい人におすすめです。
http://www.bridalplanner.jp/faq/?code=041039

業界未経験の人は、資格を取っておくと良いアピール材料になりそうですね。
そうですね。資格以外にも、一般的にどのような結婚式が好まれるのかリサーチしたり、式場主催のブライダルイベントに参加して施設を見学したりなどの準備もしておくと良いですね。
多様化している結婚式!ブライダルプランナーの将来性とキャリアプラン


せっかく専門性のある仕事に就くなら、なるべく長く働きたいですよね?ブライダルプランナーの将来性とかキャリアプランは、どのような感じですか?
ブライダルプランナーは業務が忙しく、特に女性は、結婚を視野に入れると続けるのが難しいと思う人もいます。一方で、晩婚化が進んでいる影響で、年齢の高いプランナーに対して安心感を抱くお客さまがいるんです。
ブライダルプランナーの将来性
ブライダルプランナーの将来性を考える上でカギになるのは、多様性と晩婚化です。
結婚式といえばホテルや結婚式場での挙式が主流だったひと昔前と比べて、求められる結婚式像は変わってきています。カップルの数だけ理想の結婚式像があり、一言でいえば多様化していますね。
晩婚化が進んでいる現代では、若いブライダルプランナーよりも自分と同じか少し高い年代のプランナーを希望するカップルもいます。
結婚式が多様化している、結婚式を挙げる年齢層が上がっているというこの2つを踏まえると、ブライダルプランナーも職場にとらわれない働き方ができることになりますね。
若いうちにブライダルプランナーとしての経験を積んでおけば、将来的にはフリーランスや派遣などで自由な働き方を模索できますよ。女性なら、パートや派遣社員として子育てとの両立も可能です。
チーフプランナーになる
結婚式場やプロデュース会社で働くなら、そのままチーフプランナーになるのが順当です。
その分、採用やマーケティングに関わる業務も出てくるので責任重大ですが、給料も上がってきます。
チーフプランナーとして実績を積めば、フリーランスとしての活躍も期待できるでしょう。
イベントプランナーになる
ブライダルプランナーとしての企画力を生かして、ライブやショーなどを企画するイベントプランナーになる道があります。
イベント企画会社や広告代理店などに転職してさらに実績を積めれば、フリーのイベントプランナーとして活躍できます。

どういうキャリアプランを描くにしても、ブライダルプランナーとしての修行をしっかり積んでおくのは大事そうですね。
そうですね。フリーになるのもキャリアチェンジするのも、実力がなければ仕事を取るのは難しいですから。
未経験からブライダルプランナーになりたい人は求人をチェック!


ブライダルプランナーは、未経験でも転職可能な職種なんですね。
そうですね。結婚してからもアルバイトで働いたり、実績と実力があればフリーランスとして業務委託で仕事を受けたりと、多様な働き方ができます。特に、コミュニケーションに自信がある人、営業や販売業などを経験している人は向いていますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

思い立ったが吉日です!ブライダルプランナーになりたい人は、ひとまず求人をチェックしてみましょう!